上田 由香理, 塩谷 千尋, 村元 由佳利, 松井 元子, 大谷 貴美子
日本調理科学会大会研究発表要旨集 25 31-31 2013年
【目的】手指の微細運動機能は3~5歳に発達が認められることから、この時期に箸の操作も上達すると考えられる。幼児期に箸が正しく使えるようにすることは、その後の正しい鉛筆の持ち方へとつながる。そこで、幼稚園の年中児・年長児を対象に、正しい箸の使い方の習得をめざす食育活動を実施し、評価した。 【方法】1)対象:大阪府下のA幼稚園の年中児36名、年長児52名 2)実施時期:2012年10月~2013年1月 3)実施内容:園児の食事中の手元を写真撮影し、箸の持ち方を「1.正しい持ち方(伝統的な標準型)」「2.中指が使えていない持ち方」「3.その他の持ち方」に分類した。結果を保護者に伝え、家庭における指導を促した。園児には、遊びを通して正しい箸の使い方が習得できるようにオリジナル教材「箸のゲーム」を提供した。4)評価方法:介入前後の園児の箸の持ち方調査および年長児の保護者に対し自記式質問紙調査を行った。 【結果】1)「正しい持ち方」の者の割合は、介入前後で年中児9.6%から16.7%、年長児20.0%から28.8%といずれも増加した。2)保護者アンケートの「(子どもは)お箸を正しく持てている」の項目に、「あてはまる」「少しあてはまる」と答えた割合は、介入前後で62.5%から56.2%、「(子どもは)箸で細かいものをつまむことができる」の項目に「あてはまる」「少しあてはまる」と答えた割合は87.5%から75.1%といずれも減少した。<br>