研究者業績

辻 弘美

ツジ ヒロミ  (Hiromi Tsuji)

基本情報

所属
大阪樟蔭女子大学 学芸学部心理学科 教授
学位
Ph.D.(2004年7月 University of London UCL Institute of Education)

通称等の別名
辻弘美
研究者番号
80411453
J-GLOBAL ID
200901019659781736
researchmap会員ID
5000094983

論文

 56
  • Hiromi Tsuji
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 14 38-46 2024年1月  筆頭著者
  • 辻 弘美, 古賀 章広, 岳川 有紀子, 鈴木 直人
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 13 55-64 2023年1月  筆頭著者
    本研究は、花火体験(花火を見た時や行った時)が、人間の心身にいかなる影響を与えるかをとらえることを 目的とし、心理尺度の作成にむけた構成概念の検討を行った。花火体験を通して生じる心身の反応として、大きく感 情的な反応側面と身体的な反応側面の両面を測定できる内容を想定し質問項目を作成した。10 歳から 80 歳代までの 年齢層を対象に家庭用手持ち花火、家庭用打ち上げ花火、花火大会の打ち上げ花火を想起させ、6 件法のオンライン アンケート方式で回答を求めた。花 火に対する身体反応は、ポジティブ感情、ネガティブ感情とそれぞれ独自に関係する主観的な身体的反応を生じさせ ている可能性が示唆された。想起した花火の種類によっても、ポジティブ感情得点や身体反応得点が異なる一方で、 ネガティブ感情得点に違いがみられないことなどが示唆された。これより、今後の花火体験が心身にあたえる影響の 主観的、客観的に捉える上での、基礎資料としての情報が得られた。
  • Hiromi Tsuji
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 13 47-54 2023年1月  筆頭著者
    The present study used an eye-tracking technique to measure attentional control. It examined whether early executive attention had a longitudinal relationship with a child’s performance on executive function tasks. 60 four-year-old children participated in this longitudinal study of executive functions (EFs). At time 1, attentional controls were measured with a modified flanker task in which eye-tracking was used in identifying correct anticipatory eye-movements. For the developmental outcomes, EFs (working memory, inhibition, shifting) were measured by eliciting verbal or touch responses at time 1, time 2 and time 3, with an interval between times of 12 months, including a flanker task with touch responses at time 3. The eye-tracking flanker task was associated with working memory and with the conventional flanker task 12 and 24 months later. This result demonstrated the validity of a new measuring technique using the eye-tracking method for studying attentional control for young children.
  • 辻弘美
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 12 39-48 2022年1月  筆頭著者
    クリエイティブな思考は、地域社会、グローバル社会レベルで、さらに注目をあつめている。ここでは、心理学におけるクリエイティビティ研究を紐解く足 がかりとして Rhodes(1961)による 4 つの視点(4Ps:Product, Person, Process, Press)に注目し、それぞれの意 味づけと、関連研究のレビューをする中で、本稿のねらいであるクリエイティビティ思考を育てるための取り組みへ のヒントについて議論した。
  • 辻 弘美
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 11 61-66 2021年1月  筆頭著者責任著者
    In two studies, the Japanese adaptation of a scale for measuring mindful conversational competence was examined in a preschool population. Study 1 examined the reliability and validity of using the Japanese translation of Mindful conversational difficulties scale(Peterson, Garnett, Kelly, & Attwood, 2009). Cronbach’s alpha indicated a good internal consistency. This scale was associated with the social skills, such as cooperation and self-control. Study 2 had a larger sample size and replicated the good internal consistency, suggesting that the current Japanese adaptation accurately reflects the original scale in terms of internal reliability and validity of social skills measurements..

MISC

 13
  • Ann Dowker, Douglas Frye, Hiromi Tsuji
    Frontier in Psychology Section of Cognitive Science 13 2023年1月  招待有り
    心の理論にかかわる研究論文を、広い視点から集めて編集した特別号の編集のeditorialである。
  • 企画者, 辻弘美, 近藤龍彰, 林創, 国際研究交流
    2022年2月25日  責任著者
    このワークショップでは,ピーター・ミッチェル氏の進行で,英国および日本で発達支援の実践を行っている実践者および研究者ら3名による話題提供を踏まえて,それぞれの国の実践の有効性や背景にある文化的違いなどを参加者とともに議論した。
  • 辻 弘美, 企画, ファシリテーター
    発達心理学会32回年次大会発表論文集 2021年3月  責任著者
    発達心理学会第32回年次大会(オンライン開催)のプレカンファレンス企画として実施した。英国Nottingham大学との共同研究(Economic and Social Research Council UK-Japan SSH Connection )への資金を活用した活動の一つである。オンラインで英国の心理学会発達部門との共同オンライン開催を通して,コロナ禍における課題とその対応について未来志向で参加者とともに議論できる機会を企画した。
  • 辻 弘美
    2021年3月  責任著者
    英国Nottingham大学およびCardiff大学からElizabeth Sheppard,Amy Paine,Sarah Cassidyによる話題提供とPeter Mitchellに指定討論により,以下の内容について議論した。 Our struggle to adapt to a new-normal environment under the recent pandemic reflects both the flexibility and rigidity of human nature. Challenges are mounting in adapting to the new environment for families, schools, work places and social circles. However, little attention has been given to human diversity in making such an adaptation. This symposium subtitled “Diversity matters” has two meanings. One is that diversity matters in modern societies, with an emphasis on respecting the differences between people. The other is a focus on what we need to be concerned about in our societies. This symposium sheds light on “matters” that have yet to be addressed in understanding and acting on issues related to “diversity”. This symposium explores the issues of adapting to the social arena in which an individual’s self-concept and ultimately their mental health is liable to be influenced considerably by how they are perceived by other people. If social factors threaten self-concept, then perhaps resilience against poor mental health can be conferred when children feel able to engage in humour. Amy Paine will report on how children’s burgeoning humour can confer resilience in the face of threats to mental health. Elizabeth Sheppard will report on a new perspective on autism, concerning how autistic people are (negatively) perceived and (mis)understood by others to a degree that could harm their mental health. Sarah Cassidy reports the scale of mental health issues in autism and explores relevant factors, particularly ‘camouflaging.’ Peter Mitchell will discuss the research collectively and articulate a synthesis to conclude the session with a coherent and over-arching view of the topic by addressing how and why diversity matters. This symposium is prerecorded and available for viewing by the participants at their convenience. The audience comments are welcome by messaging in the designated area.
  • 辻弘美
    2020年(90) 14-16 2020年6月  招待有り筆頭著者
    2019 年の英国心理学会発達部門の年次大会プレカ ンファレンス・ワークショップに続き,日本発達心理 学会第31回大会では,英国心理学会発達部門(BPS)と日本発達心理学会(JSDP)の合同企画を 3 本用意したこと,招待講演をケンブリッジ大学から Clair Hughes 先生によるビデオ講演と,ノッティンガム大学から Peter Mitchell 先生と Elizabeth Sheppard 先生の講演が予定されたこと,シンポジウム企画は,英国から 来日された先生方を中心に 4 本の話題提供と Mitch- ell 先生による指定討論を予定していたこと報告した。 心理学会発達部門の年次大会プレカンファレンス・ワークショップでの受賞者 Yvonne Skipper 先生 (グラスゴー大学)にも話題提供をお願いしました。 ワークショップ企画は,2019 年のプレカンファレン ス・ワークショップを発展させた研究方法をテーマと しました。発達心理学に関連する 5 つの研究領域を 設定し,領域ごとに 2 名のエキスパートからの話題 提供をもとに深い議論を一般参加者とともにすすめて いくという企画でした。20 名の一般参加予定者が事 前登録くださいました。これらの BPS-JSDP 合同企 画が可能となりましたのも,本大会の運営にかかわる関西学院大学の成田健一先生をはじめ皆様のご理解と ご支援があってのことでした。ありがとうございまし た。 大変残念ながら,新型コロナウィルス感染拡大に伴い,大規模の集会は実現しませんでが,そのような 状況にもかかわらず,冷静なご判断の上,来日してく ださった先生方には感謝しております。企画の一部でも共有し次に向けた示唆を得る機会を持ちたいと考え,3 月 2 日に大阪樟蔭女子大学にて小規模のセミ ナーを開催したことについても報告。
  • Hiromi Tsuji
    日本語学論説資料(大阪樟蔭女子大学研究紀要掲載論文をタイトルのみ掲載) 55 27-38 2017年1月  筆頭著者
    本研究は、日本語話者が出来事を記述する場合どのように心的動詞を使用するのかについて検討した。実験には出来事の刺激動画として、ある人物が一連のアクションを行なっている間に、誤信念を抱くことになるシーンの有無を操作したものを用意した。実験対象者は、これらの刺激動画を見た後、場面についての記述を行なった。刺激場面を記述する条件として、実験対象者を構文的なフレームワークを与えられた条件群と自由記述条件群のどちらかに割り当てた。記述に用いられた動詞タイプとその頻度を場面の種類および記述条件間で比較した。どちらの記述条件においても誤信念に関与した場面の記述では、心的動詞が他のタイプの動詞より多く使用された。二つの記述条件群を比較した場合、構文的なフレームワークを与えられた実験対象者は、自由記述条件群よりも心的動詞を多く使用していた。これらの結果について、心的動詞の獲得と心の理論の発達に関連づけて議論した。
  • 51 168-168 2016年7月  
    ICP2016のシンポジウムを企画した。英国,ドイツ,オーストラリア,日本からの心の理論の研究者達が集い,テーマの視点から各自の最新の研究を来場者と共有し議論した。
  • 辻 弘美
    基礎心理学研究 35(1) 35-35 2016年4月  査読有り招待有り責任著者
    「錯視」は,心理学の研究対象として,また日常生活 の中で容易に生起する現象として古くから馴染みのある テーマである。中村哲之氏(東洋学園大学)・金沢 創氏(日本女子大学)・山口真美氏(中央大学) からの話題提供と北岡明佳氏(立命館大学),森川和則氏(大阪大学)による指定討論を企画し,この魅力的な現象において,見え方のずれが種を超えて異なることの意義について,「発達」 の視点から様々な議論を展開した成果報告である。
  • 辻 弘美, ツジ ヒロミ, Hiromi TSUJI
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 5 235-235 2015年1月31日  
    青年期女性の自己形成における「知」の認識の発達の役割の研究課題に受けた学内競争的資金に対する報告書である。
  • 辻 弘美, 酒井 由綺
    電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 114(440) 127-131 2015年1月30日  
    ナラティブに用いる言語方略の発達についての検討は,これまでに様々な言語において検討されてきた.しかし,同一言語内における成人のナラティブの個人差についての検討は少ない.本研究は,これまでのナラティブ研究で用いられてきたFrog Storyを題材にし,日本人成人女性を対象に,ナラティブ作成に目的意識や語りの経験が影響するのかについて,実験的に検討を行った。幼児教育に関する実践や知識教育を受けてない女子大学生と幼児教育実践者を対象に,Frog Storyの絵をもとにナラティブの作成課題を実施した。女子大学学生は,子どもへの語りを想定した課題グループと大学授業でのクラスメートへの語りを想定した課題グループに分け,幼児教育実践者グループには,日頃行っているように子どもへの語りをするという想定で,合計3つの実験グループに,Frog Storyのナラティブ作成を求めた。女子大学生においては,語りの目的によって,語りで用いる言語方略が統計的に大きく異なることはなかった。一方,幼児教育実践者グループの語りと女子大学生の語りを比べると,幼児教育実践者グループの語りには,登場人物になりきった発話が有意に多く用いられること,一方で,女子大学生の語りには,出来事の因果関係に言及する頻度が有意に多いことが示された。これらのグループ間の言語方略使用の違いからみられる,語りの経験と課題目的意識の役割について考察する.
  • 辻 弘美, 山田 千枝子
    電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 113(426) 127-132 2014年2月1日  
    われわれは,日常生活においてどの程度気持ちを表す言葉を用いているであろうか。幼児期の子どもが,どの心的状態語をどの程度耳にするのかを推定するために,成人女性を対象に気持ちを表す言葉の使用頻度について質問紙調査を実施した。成人女性の心的状態語の使用頻度を4歳から6歳児の心的状態語の獲得順序に照らし合わせ検討した。6歳齢までに獲得されている心的状態語は,そうでない語に比べて,成人女性においてより頻繁に使用されている結果が得られた。また,成人女性の心的状態語の言語使用頻度は,情動表現の個人差と関係し,情報表現の程度が高いほど,心的状態語の使用頻度が高い傾向にあることが示された.
  • 川上 正浩, 辻 弘美
    日本認知心理学会発表論文集 2009 79-79 2009年  
    本研究では,Navon課題(Navon, 1977)を日本語に適用し,ひらがなNavon課題を作成した。ひらがなの形態類似および音韻情報の一致により,GlobalおよびLocal反応課題の反応時間の差異について検討した。Global反応課題に関しては,文字同一条件に比べ,形態類似条件で反応時間の遅れが認められたが,母音同一条件,子音同一条件の反応時間は,文字同一条件と差異が認められなかった。Local反応課題に関しては,文字同一条件に比べ,形態類似条件,母音同一条件,子音同一条件のすべてで,反応時間の遅れがみられた。すなわち,無視すべき文字の音韻情報はGlobal反応を行う際には,影響を及ぼさないが,Local反応を行う際には,影響を及ぼすことが示された。これらの結果より,Global反応とLocal反応それぞれにおいて,音韻および視覚情報の処理の仕方が異なることが示唆された。

書籍等出版物

 3
  • 松川利広, 横山真貴子, 編著, 分担執筆, 福田きよみ, 神戸洋子, 辻弘美, 八幡真由実, 永渕泰一郎, 畠山寛, 吉田ゆり, 平野知見, 滝浪常雄 (担当:共著)
    保育出版 2010年4月
    2章2節「目とことば」(p49〜52) 執筆担当 乳幼児期の視知覚の発達について,具体的な例を示しながらわかりやすく解説するとともに,子どものこのような育ちと言葉とのかかわりを示す中で,保育者がどのような支援を子どもにすることができるかを示唆した。 7章3節「伝え合う力を育むために保育者はどう支援すべきか」(p122〜124)執筆担当 乳幼児期のコミュニケーションの基盤とその発達を解説するとともに,コミュニケーション障害にかんする知識も踏まえながら保育者がいかに子どもの年齢を考慮しながら,支援のありかたを考えていけるかを記述した。
  • 菊野春雄, 編著, 分担執筆, 橋本典尚, 箱井英寿, 中村健, 辻弘美 (担当:共著)
    創元社 2007年4月
    第2章(p27~39) 2章-2節:乳児の認知 乳幼児期の知覚および認知的能力の発達について概説した。 2章-3節:養育と愛着行動 愛着の概念と愛着行動の発達について概説するとともに最近の実証研究についてわかりやすく解説した。 第5章(p105~122) 5章-1節:言語習得理論 言語習得にかかわる諸理論(生得論、学習論など)についてのべ、それらの問題点について指摘した。 5章-2節:言語習得の過程 日本語の言語習得過程に焦点をしぼり、詳しく記述した。 5章-3節:読みの発達 読む活動に必要となる心理的能力について詳しく解説し、読む力がどのように発達的に変化していくのかについて述べた。 第6章(p130~135) 6章-2節:認知発達理論からみた教育PiagetとVygotskyの認知発達の理論について解説を行い、これらの理論が教育にどのように実践として適用されているかについて解説した。 トピック(p40~42)赤ちゃんとのコミュニケーション、スティル・フェイス実験を紹介しなが
  • 甲斐睦朗, 松川利広, 横山真貴子, 編著, 分担執筆, 生田貞子, 稲垣由子, 野村勝彦, 吉見昌弘, 古茂田貴子, 吉岡真知子, 三浦正雄, 冨田久枝, 坂田和子, 辻弘美 (担当:共著)
    保育出版 2005年3月
    「外国の保育に学ぶ-イングランドの4歳児の保育の場合」を執筆担当(単著) 英国教育コンサルタントが報告する事例研究をもとに、イングランドナショナルカリキュラムがどのように実際の保育現場で実施されているかを具体的に概観できるようにした。また日本との違いが伝わるように、イングランドにおける言葉の保育を特徴付ける内容を重視しながら、カリキュラム・実践・評価が関連性を持っていることが明確になるような構成の工夫をした。(全212頁)

講演・口頭発表等

 133
  • 辻 弘美
    日本心理学会第88回大会 2024年9月8日
    ユーモアと性格特性の関連を検証した研究は成人を対象としたもの(e.g. Vernon et al., 2008)が中心で,就学前児を対象とした報告は稀である。ユーモアは,精神的健康や社会的関係性の構築に重要であることを鑑みると,その発達をとらえる尺度の開発(Hoika, et al. 2021)に加え,ユーモアを発達諸相との関係からとらえる研究が期待される。本研究では,幼児の性格特性とユーモア鑑賞(「おもしろさ」評価)との関連性を検証するにあたり,情報を処理する基盤的な能力として実行機能の役割に注目した。実行機能の中でも,認知的柔軟性がユーモア鑑賞と開放性を媒介すると仮定し,幼児の開放性はユーモア鑑賞と関連する(仮説1),開放性とユーモア鑑賞には実行機能の中でも注意切替を媒介した関係性が成立する(仮説2)について検証した。
  • Hiromi Tsuji
    33rd International Congress of Psychology 2024年7月25日 33rd International Congress of Psychology
    Flexible thinking is a part of creativity where convergent/divergent thinking tasks have been used to measure creative tendencies. We hypothesised that the emergence of flexible thinking may develop in line with the maturation of executive functions, where multiple pieces of information are manipulated while being mentally represented simultaneously. Previous research suggests that children's experiences, such as having multiple identities, promote flexible thinking, and that personality traits, a tendency to be open to experience, are helpful for creative behaviours (Gaither, Fan, & Kinzler, 2019; Rawlings, Flynn, & Kendal, 2022). We examined the relationship between EFs and flexible thinking, and further explored the moderating effect of personality on this relationship in preschool children. The study involved 140 three- to six-year-old children. The children's EFs: updating, inhibition and shifting were measured using the Digit Span, Stroop and Dimensional Change Category Sort tasks. Flexible thinking was measured using the Ambiguous Figure Task. Parental reports were used to obtain Big Five personality trait scores. Three moderation analyses revealed that Shifting: b=.17, p=.003 and Openness: b=.044, p=.034, were each associated with the Ambiguous Figure Task, and the significant interaction: b=.062, p=.049 revealed that children with higher, b=.29, p=.002, but not lower Openness: b=.051, p=.50, showed a significant positive effect on the Ambiguous Figure Task. A similar trend was found for Updating (b=.054, p<.001), except that Openness did not reach a significant level: b=.035, p=.085. Inhibition was associated with the Ambiguous Figure task, but there was no significant interaction with Openness. None of the other personality traits were found to influence the relationship between EFs and the Ambiguous Figure task. The results suggest that EFs provide a foundation for the development of flexible thinking and that higher levels of openness play a supporting role for flexible thinking.
  • Hiromi Tsuji, Mariko Inoue
    The 33th International Congress of Psychology 2024年7月23日 33rd International Congress of Psychology
    Humour is known to play an important role in our daily lives, from problem solving to mental health (Martin, 2018). Encouraging the use of humour can contribute to a better life. Humour styles have been linked to personality traits (Dhensa-Kahlon & Woods, 2022) that are relatively stable across time and situations. To promote the use of humour for a better quality of life, it is crucial to understand how the different aspects of humour relate not only to personality, but also to foundational skills that can be modified and trained. We identified cognitive flexibility as one of the foundational skills and examined how it relates to the multiple aspects of humour. The online questionnaire included the Ten-Item Personality Inventory (Oshio, et al., 2012), three subscales (humour sense, humour production, humour awareness) of the Sens of Humour Scale (Ue, 2007), and the Cognitive Flexibility Scale (Martin &Rubin, 1995). Responses from 1330 people living in Japan were analysed. A structural equation model was fitted with the personality traits openness and extroversion as exogenous variables predicting both cognitive flexibility and three subscales of humour to test the hypothesis that, cognitive flexibility, in addition to these personality traits, would play a fundamental role in predicting humour. Model fit indices indicated that the model was adequate: RMSEA=.058, CFI =.92, TLI =.91. Humour sense was predicted (ps <.001) by cognitive flexibility (b=.13) and the personality traits extroversion (b=.39) and openness (b=.21). Humour production was predicted by both personality traits (b= 31, b=.17) but not by cognitive flexibility. Humour awareness was predicted by extroversion (b=.17) and cognitive flexibility (b= .49), but not by openness. The results suggest that enhancing cognitive flexibility may help facilitate humour awareness, but not humour production. Implications for humour enhancement training are discussed in relation to enhancing cognitive flexibility.
  • 辻弘美, 井上真理子
    日本発達心理学会第35会大会 2024年3月6日
  • 井上真理子, 辻弘美
    日本発達心理学会第35会大会 2024年3月6日

担当経験のある科目(授業)

 16

Works(作品等)

 1

主要な共同研究・競争的資金等の研究課題

 17

学術貢献活動

 14

メディア報道

 2

教育方法の実践例

 2
  • 件名
    個の能力に併せた学修プログラム
    年月日(From)
    2015/04/01
    年月日(To)
    2021
    概要
    外国語(英語)の文献を読むにあたり、英語力の個人差や学習スタイルの違いにあわせて、自分のペースで学びが進められ、そのプログレスを可視化し、授業内でフィードバックができるシステムをLMSのmanabaを通して作成した。自分の
    ペースで学修がすすめられ、対面でのフィードバックを得られるとともに、最新の心理学の研究内容について解説が聞けることから、外国語文献を読むことへのモチベーションが高まり、15回の演習終了後には英語文献への抵抗が少なくなり卒論プロジェクトに英語論文を読む学生が出てきた。
  • 件名
    学習者による評価を通した学びの深化
    年月日(From)
    2015/04/01
    年月日(To)
    2017/03/31
    概要
    受講生が他の受講生に学びを効果的に伝達することで学びを深める取り組みを行った。コミュニケーションの心理学で学んだ内容を活かして、他者につたわっているかを評価する過程で、修得内容が深まった。受講生による評価基準の議論から評価の共有、自分に向けられた評価をもとに振り返る過程をデザインすることで、学びが深めることができた。

作成した教科書

 1
  • 件名
    保育者養成課程テキスト 子どもの育ちと「ことば」
    概要
    2章2節「目とことば」(p49〜52) 執筆担当
    乳幼児期の視知覚の発達について,具体的な例を示しながらわかりやすく解説するとともに,子どものこのような育ちと言葉とのかかわりを示す中で,保育者がどのような支援を子どもにすることができるかを示唆した。
    7章3節「伝え合う力を育むために保育者はどう支援すべきか」(p122〜124)執筆担当
    乳幼児期のコミュニケーションの基盤とその発達を解説するとともに,コミュニケーション障害にかんする知識も踏まえながら保育者がいかに子どもの年齢を考慮しながら,支援のありかたを考えていけるかを記述した。

教育上の能力に関する大学等の評価

 1
  • 件名
    教員活動評価(2020年度 懸賞対象者)

その他(教育上の能力)

 22
  • 件名
    英国ロンドン大学教育研究所博士課程入学セミナー
    年月日(From)
    2003/09
    概要
    英国ロンドン大学教育研究所博士課程入学セミナーのプログラムの一つとして、在学生による博士課程新入生へのガイダンス(スライドによる博士課程での研究生活についてのプレゼンテーション)を行い、新入生との情報交換の場を提供した。
  • 件名
    Advanced Diplomaコース学位認定試験論文の採点
    年月日(From)
    2004/06
    概要
    心理学コースの学位認定試験で設定された論文の採点および成績評定を行う。
  • 件名
    発達障害をもつ学生の特別支援の一環としての個別指導
    年月日(From)
    2005/05
    年月日(To)
    2006/03
    概要
    心理学実験レポート作成のための個別指導を週1回単位で設定し、レポートの書き方についての指導を中心に行う。関連領域の学習の仕方についても必要に応じて指導するとともに、大学教職員との連絡を密にとりながら、当該学生が、無理なく大学生活に適応できるように支援を行う。
  • 件名
    滋賀県安土町ボランティア講座講師
    年月日(From)
    2006/07
    概要
    地域のボランティア登録者向けの講習会10回シリーズの1回の講義を「子どもの心と発達」という表題で担当した。子どもとかかわる機会も多いボランティアの方々に、基本的な子どものこころの発達についての知識を理解してもらうことにより、子どもへの適切なかかわりについてあらためて考えてもらう機会をもうけた。
  • 件名
    大阪樟蔭女子大学オープンカレッジ講師
    年月日(From)
    2007/10
    概要
    香芝市によって実施されているブックスタート事業の中で、母子の絵本を介したコミュニケーションに関する研究を行った成果についての報告を行った。子どもと養育者のコミュニケーションの基礎的な枠組みを呈示するとともに、香芝市の母子のデータに基づく分析結果について考察を行った。
  • 件名
    尼崎市市民大学講師2008
    年月日(From)
    2008/01
    概要
    尼崎市市民大学(大庄公民館にて)の講師として「自分をみつめることと生きがいの発見」と題し、アイデンティティの発達の様相について基礎的な講義を行うとともに欧米の老年期の市民の生きがいについての記事を紹介し、文化的な際について考察を行う。
  • 件名
    日本ジェントルティーチング研究会ワークショップ講師
    年月日(From)
    2008/03
    概要
    日本ジェントルティーティング研究会の講師として「絵本の共有をとおした親子のコミュニケーション」と題した招待講演を行う。
  • 件名
    教員免許状更新講習講師
    年月日(From)
    2008/07
    概要
    一般教員対象の心理学の授業として、「自尊感情をとらえる:発達と教育の視点から」という表題で授業を行った。受講生に、自尊感情とは何かについて再考するきっかけを提供するとともに、教育の場面で、この概念をどのように活用できるかについて考えてもらった。
  • 件名
    平成20年度文部科学省「社会学びなおしニーズ対応教育推進委託事業」、夏季講座講師
    年月日(From)
    2008/08
    概要
    「コミュニケーションと教育」と題し、コミュニケーションとしての言葉の発達から、書き言葉の理解の発達に至るまでを具体的に説明するとともに、ブックスタート研究のデータを呈示しながら、幼少期のコミュニケーションの重要性について講義を行った。
  • 件名
    日本ジェントルティーチング研究会ワークショップ講師
    年月日(From)
    2009/03
    概要
    日本ジェントルティーティング研究会の講師として「子どもと哲学」と題したベルギーの実践家Goedele De Swaef氏との対談を行った。また,香芝市教育委員会と共同で真美ケ丘東小学校および中学校においてGoedele De Swaef氏を講師として企画された「子どもと哲学」の授業実践にかかわった。
  • 件名
    教員免許状更新講習講師
    年月日(From)
    2009/07
    年月日(To)
    2009/07
    概要
    幼稚園教諭を対象とし、「絵本の共有から記号の共有へ:その発達を考える」と題した講義を行う。コミュニケーション発達の基礎について理解するための講習1コマと話し言葉からリテラシーへの移行とその発達について講義する1コマをとおして、乳児期のコミュニケーションとリテラシーの基礎となる共有の概念の関連性についての理解を深めてもらった。
  • 件名
    文部科学省教育研究補助事業高等専修学校新任教員研修講師
    年月日(From)
    2009/08
    概要
    学生・教員のための実践心理という枠組みの中で、学習という概念を心理学的に説明した。また、教員が学習をどのようにとらえるかで、授業の運びかたや課題の与え方が異なることを、学生の動機付けとの関連から理解できるようにした。
  • 件名
    ポルトガルAveiro大学招待講義
    年月日(From)
    2009/11
    概要
    Aveiro大学 教育科学部の心理学修士コース長Professor Anabela Maria Sousa Pereiraより、院生対象の講義を「Early communication and meeting of minds」と題して行った。
  • 件名
    ベルギー Koninklijk Lyceum 25周年記念 Invitational Conference(招待講演)
    年月日(From)
    2010/03
    概要
    ベルギー国 ゲント市の中等学校における職業訓練コース開設25周年を記念してオランダ,ベルギー,デンマーク,日本,アメリカ合衆国から学識者が招聘され学会が開かれた。招待講演者の一人として参加し,現地の教員や学識者を対象に,初期コミュニケーション発達の介入の1つとして日本のブックスタートについて紹介し,これらの取り組みがどのように初期コミュニケーション発達をうながすかについて講演した。
  • 件名
    ベルギーChildren’s Rights Commissionerおよび ベルギー読書協会(Stichting Lezen)の代表者とブックスタートの取り組みについての情報交換会に招待
    年月日(From)
    2010/03
    概要
    ベルギーのブックスタート(BoekBaby)の取り組みについての概要と関連研究について検討するとともに,日本のブックスタートの取り組みについての詳細について説明を行った。
  • 件名
    日本ジェントルティーチング研究会ワークショップ講師
    年月日(From)
    2010/03
    概要
    日本ジェントルティーチング研究会ワークショップの講師として,本部発表「Early Intervention with Gentle Teaching」において指定討論を行った。毎年講師として、発達心理学の視点から講話を行う。
  • 件名
    教員免許状更新講習講師
    年月日(From)
    2011/08
    年月日(To)
    2012/08
    概要
    一般教員対象の心理学の授業として、「自尊感情をとらえる:発達と教育の視点から」という表題で授業を行った。受講生に、自尊感情とは何かについて再考するきっかけを提供するとともに、教育の場面で、この概念をどのように活用できるかについて考えてもらった。
  • 件名
    神戸大学人間発達環境学研究科高度教員養成セミナー 外部講師
    年月日(From)
    2012/12/20
    年月日(To)
    2012/12/20
    概要
    高度専門職としての教員養成講座の一つとして、発達研究をどのように教育実践と結びつけているかについて、実証研究事例を用いて説明を行う。
  • 件名
    環太平洋乳幼児教育学会(PECERA)日本支部研究会 シンポジウム話題提供
    年月日(From)
    2013/02/23
    年月日(To)
    2013/02/23
    概要
    保育実践と保育研究のつながりー各国の事例から学ぶー においてイギリスの保育改革とそれに関連した実証研究について紹介し話題提供を行った。
  • 件名
    神戸大学人間発達環境学研究科高度教員養成セミナー 外部講師
    年月日(From)
    2013/05/18
    年月日(To)
    2013/05/18
    概要
    高度専門職としての教員養成講座の一つとして、発達研究をどのように教育実践と結びつけているかについて、実証研究事例を用いて説明を行う。

資格・免許

 3
  • 件名
    中学校教諭一級普通免許(数学 昭六二中一普 第197号)
    年月日
    1988/03
    概要
    滋賀県教育委員会
  • 件名
    中学校教諭一級普通免許(理科 昭六二中一普 第196号)
    年月日
    1988/03
    概要
    滋賀県教育委員会
  • 件名
    小学校教諭一級普通免許(昭六二小一普第116号)
    年月日
    1988/03
    概要
    滋賀県教育委員会