研究者検索結果一覧 佐橋 由美 佐橋 由美サハシ ユミ (Yumi Sahashi) ダウンロードする帳票の形式を下記より選択して下さい 「教育研究等環境」形式 「文科省帳票様式第4号 ①履歴書」形式 「文科省帳票様式第4号 ②教育研究業績書」形式 基本情報 所属大阪樟蔭女子大学 児童教育学部児童教育学科 准教授学位教育学修士(1990年3月 筑波大学)体育学修士(1986年7月 筑波大学)J-GLOBAL ID200901098096168975researchmap会員ID1000136201 研究キーワード 3 成人の自律的動機づけ(100歳時代のいきがいづくり) 幼児教育(体育・身体表現) レジャーの社会心理学的分析,余暇生活の充実がQOLやwell-being向上に及ぼす影響の検討,アクティブなレジャースタイルの探求 研究分野 3 ライフサイエンス / 栄養学、健康科学 / 人文・社会 / 社会心理学 / 人文・社会 / 教科教育学、初等中等教育学 / 経歴 14 2018年4月 - 現在 大阪樟蔭女子大学 児童教育学部 児童教育学科 准教授 1994年4月 - 現在 同志社女子大学 学芸学部・現代社会学部 非常勤講師 2013年4月 - 2018年3月 大阪樟蔭女子大学 児童学部 児童学科 准教授 2009年4月 - 2013年3月 大阪樟蔭女子大学 心理学部 ビジネス心理学科 准教授 2007年4月 - 2009年3月 大阪樟蔭女子大学 人間科学部 教養教育 准教授 もっとみる 学歴 4 2000年4月 - 2006年3月 名古屋大学大学院 教育発達科学研究科 心理発達科学専攻 1988年4月 - 1990年3月 筑波大学大学院 教育研究科 教科教育(学校教育コース)専攻 1984年4月 - 1986年7月 筑波大学大学院 体育研究科 体育方法学専攻 1981年4月 - 1984年3月 金沢大学 教育学部 特別教科(保健体育)教員養成課程 論文 27 2022年度樟蔭体育プログラムの実施状況と学生の体力の動向-「運動と健康A・B」の体力測定データにもとづいて- 佐橋由美, 倉益弥生, 野尻奈央子, 岡田隆造, 坂手比呂志, 坪内伸司 大阪樟蔭女子大学研究紀要 14 109-116 2024年1月 筆頭著者 コロナ2年目の大学体育の実施状況と振り返り-2021年度「運動と健康A・B」の授業アンケートによる検討― 佐橋由美, 小西智咲子, 倉益弥生, 田邊 智, 田中励子, 坪内伸司 大阪樟蔭女子大学研究紀要 13 125-132 2023年1月 筆頭著者 教職課程で求められる論理的な文章力 : 「アカデミック・スキルズB」の授業実践から 大杉, 稔, 濵谷, 佳奈, 田辺, 久信, 奥井, 菜穂子, 一柳, 康人, 上杉, 敏行, 神村, 朋佳, 佐橋, 由美, 中山, 美佐, 松川, 利広, 森, 繁男, 山本, 幸夫 樟蔭教職研究 6 30-34 2022年3月18日 児童教育学科生の専門学習に対する学習動機づけと授業場面における目標到達度の認知 : 資格科目「身体表現(体育)B」授業を事例として 佐橋, 由美 樟蔭教職研究 6 12-22 2022年3月18日 R2年度学士課程主題別科目「運動と健康」における授業方法の変更が学生の目標到達度評価および授業評価に及ぼした影響 佐橋, 由美, 小西, 智咲子, 倉益, 弥生, 田邊, 智, 田中, 励子, 坪内, 伸司 大阪樟蔭女子大学研究紀要 12 97-104 2022年1月31日 筆頭著者 児童教育学科生の専門学習に対する学習動機づけと授業場面における目標到達度の認知 : 保幼小資格科目「身体表現(体育)A」授業を事例として 佐橋 由美 大阪樟蔭女子大学付属子ども研究所紀要『子ども研究』 12 78-88 2021年2月 学士基幹教育科目「運動と健康」の履修状況と学生の到達度評価からみた授業の評価 佐橋由美, 小西智咲子, 倉益弥生, 村上陽一郎, 田中励子, 坪内伸司 大阪樟蔭女子大学研究紀要 9 127-134 2019年1月 筆頭著者 本研究は、学士課程科目「運動と健康」の授業内容や教材構成、具体的な進め方、展開方法など、授業全般にわたる質を点検評価し、今後の授業運営に資する知見を得ることが目的であった。その手がかりとして、教師が授業で目にする学生の授業への取組み状況であるとか、授業で行われた様々な心理テスト、体力テストのデータや実習レポートなどの情報を利用し、学生側からは、シラバスで提示された授業目標にどの程度到達できたのかを測る授業アンケートを行い、それを検討資料として利用した。結果、生涯スポーツ種目の実習そのものは、熱心に取り組んでおり評価も良好であったが、健康・スポーツ科学的な知識の実践的理解と習得に関しては学生の関心は薄く、目標到達度評価も極めて低いものとなっていた。これらの融合と両立が今後の課題である。 幼小教職必修「身体表現(体育)A・B」の授業内容の検討と学生の到達度評価、実践的指導力向上からみた授業効果の検証 佐橋由美 大阪樟蔭女子大学研究紀要 8 75-86 2018年1月 本研究は、①教職必修として開設されている「身体表現(体育)A・B」授業で扱われる内容・学習素材の適切性について、②教職授業に求められる固有の要請、すなわち実践的指導力の育成という課題に、当該授業はどこまで応えることができているか(授業効果)について、学生の到達度評価や指導力評価などの自己評価データを用いて検証を行うことが目的であった。到達度評価のデータからは、個々の学習テーマ・学習素材の適・不適を知ることはできなかったが、実践的指導力のデータからは、各授業の終了時には有意な上昇が認められ、実践的な指導力の育成という授業の本来的課題が達成されていることから、授業の効果が確認できた。 「身体表現(体育)A」授業を通じた実践的指導力の向上-授業内容の検討と学生の到達度評価・指導力評価からみた授業効果の検討- 佐橋 由美 大阪樟蔭女子大学付属子ども研究所紀要『子ども研究』 8 39-48 2017年8月 本学、幼小教職課程の『教科に関する科目』として開設されている「身体表現(体育)A」の授業内容、目標設定、授業計画など授業の質やその教育効果などについて、学生の目標到達度や授業評価シートなどのツールを用い、検証を行った。学生による目標到達度評価や、体育指導に関わる実践的指導力獲得の程度などを検討した結果、小学校学習指導要領・幼稚園教育要領、幼児期運動指針に準じて構成された授業内容は適切であり、学生の到達度評価などからみても一定の学習効果を提供できていることが検証された。 幼稚園・小学校教職課程における「身体表現(体育)B」の授業内容の検討と学生の到達度評価、実践的指導力向上からみた授業効果の検証 佐橋 由美, Yumi SAHASHI 樟蔭教職研究 1(1) 37-44 2016年12月 本研究は幼少教職課程の『教科に関する科目』として開設されている「身体表現(体育)B」の授業内容、目標設定、授業計画など授業の質やその教育効果などについて、学生の目標到達度評価シートなどのツールを用い検証を行うものであった。学生による目標到達度評価や、体育指導に関わる実践的指導力獲得の程度などを検討した結果、学習指導要領体育に準じて構成された授業内容は適切であり、学生の到達度評価などからみても一定の学習効果を提供できていることが検証された。 幼児・初等教育専攻学生のための「表現」活動指導力評価尺度の作成-「身体表現」「体育」の観点を中心に- 佐橋 由美 大阪樟蔭女子大学付属子ども研究所紀要『子ども研究』 7(7) 64-72 2016年8月 身体表現のみならず音楽・言語・造形表現の領域も広くカバーし、学生自身が自己の「表現」活動指導力を自己評価できる評価ツールを試作し、その構造や信頼性・妥当性等の尺度上の検討を行うとともに、将来の進路希望や、専門学習への動機づけレベルとの関連性をみることによって、キャリアサポート的な使用ができるか、応用可能性について検討を行った。本尺度については一定程度の信頼性・妥当性が確認され、また、本尺度は表現活動指導におけるスキルアップの過程をよく表す尺度であることがわかり、キャリアサポート的な使用が可能であることが明らかになった。 レジャー・レクリエーションの研究をめぐる動向と将来展望-歴史と原論(歴史、思想・哲学)- 分担, 小田切毅一, 佐橋由美 レジャー・レクリエーション研究 (66) 165-172 2010年11月 査読有り招待有り 日本レジャー・レクリエーション学会設立40周年を機に、わが国におけるレジャー・レク研究の動向分析と将来展望を学会として表明していくための企画に参与し、歴史と原論分野の研究者として、執筆した論文である。1996~2010年までの学会誌「レジャー・レクリエーション研究」の掲載論文、同期間における学会大会のシンポジウム・研究発表等、その他レジャー・レク研究、とりわけ歴史、哲学・原論分野における研究書等を対象とし、研究動向と将来展望を導き出した。この分析にあたって、筆者独自の分析軸を考案し、用いたところがレビュー研究として意義深いところと考える。昨今、学会では、レジャー・レクリエーションの対象概念の論議や思想的・哲学的な論考は盛り上がりを見せなくなり、福祉や介護分野、あるいはネガティブな状況に置かれた人々を対象としたセラピューティックレク的な実践的・実証的(効果測定的)研究が多くなってきており、フロー理論のよ レジャー志向性尺度の開発:成人女性サンプルによる尺度の有効性の検討と旅行行動への応用 人間科学研究紀要 (第9号) 35-54 2010年1月 研究の目的は,2006~07年に開発に取り組んだレジャー志向性尺度(試作版,2006年; 改訂版,2007年)の安定性,実際場面での使用を想定した使い勝手のよさや現象解析力などの有効性について検討することであった。これまで,学生を対象として,尺度の有効性を評価する作業を進めてきたが,ここでは,学生も含め20歳以上,70歳までの幅広い年齢層の成人女性にまで対象を拡大して調査を実施し,志向性尺度の因子構造の安定性やレジャー現象を的確に解明しうる分析枠組みとしての効能(判別力)等,有効性の問題について検討した。そして,それに加え今回の研究では,志向性尺度を"旅行"という新たなレジャー文脈のニーズ把握や行動予測に応用することにより,尺度の新たな意義を探る試みも行った。 "最適な"レジャースタイルを特徴づける中核要素としての志向性概念の検討 人間科学研究紀要 (第8号) 25-37 2009年1月 レジャー行動研究を推進していくための重要かつ有効な鍵概念としての「レジャー志向性」概念の理念的な検討と定量化および尺度化を目指す基礎的研究の一環。本報告では,個人のレジャー生活の質的・量的な充実を表す決定的・中核的なコンセプトとして「レジャー志向性」を着想するに至ったきっかけから,尺度の試作,女子大学生サンプルを用いた統計的な検証作業など一連の研究プロセスを報告した。レジャー志向性尺度開発の初期段階についてまとめたものがなかったため,今回,記録として残すことを意図したものである レジャー志向性尺度の開発に関する研究(3)―成人女性サンプルによる尺度安定性の検討と旅行行動への応用― 分担, 佐橋由美, 宮崎幸子 レジャー・レクリエーション研究 (第61号) 86-89 2008年11月 査読有り 個人のレジャー生活を多面的に把握するためのレジャー生活診断ツールの開発を目指す研究の一環。これまでは,当研究者が中心となって開発した「レジャー志向性」尺度の有効性を,大学生というコンビニエンスサンプルによって試験的に検討してきたわけであるが,今回は,20~60歳代の成人女性(一部学生を含む)に調査を実施することができたので,以前よりは広い層において尺度の有効性を検証することが可能となった。一般成人女性へと範囲を広げても,「レジャー志向性」尺度の因子構造は変わらず(6因子構造),尺度の安定性が裏付けられる結果であった。また,レジャー活動の典型的な領域とも呼べる「旅行」を取り上げ,旅行に対する意識や実際の旅行行動と「レジャー志向性」における特徴の関連を分析したところ,いくつかの興味深い知見が得られた。旅行行動を説明する枠組みとしても「レジャー志向性」の概念が有効であることがわかった。<br /> 担当分担:質問 レジャー志向性尺度の開発に関する研究(2)―多様な大学生における調査データから志向性尺度の今後を展望する― 分担, 佐橋由美, 佐藤馨 レジャー・レクリエーション研究 (第57号) 52-55 2007年12月 査読有り レジャー行動研究を推進していくための重要かつ有効な鍵概念としての「レジャー志向性」概念の理念的な検討と定量化および尺度化を目指す基礎的研究の第2段階。最終的には,幅広い成人層に対して使用可能な,いわば万能レジャー生活診断ツールとして,志向性尺度をツールリストにプールしていくことである。第2段階としての本研究では,尺度実施の対象を大学生ではあるが,異なる学校種別に属する3大学の学生(異専攻)とし,そのデータを比較検討することにより,尺度の有効性・頑健性を評価し,より幅広い層への実施の展望について考察した。<br /> 担当分担:質問紙作成,データ解析・分析全般,全文執筆 日常経験における動機づけについて-40・50代既婚女性を対象として- 佐橋 由美 人間科学研究紀要 1(第1号) 1-17-17 2002年3月 『経験抽出法(ESM)』により収集した中年既婚女性の日常行動・経験の記録をもとに,中年期女性の日常生活場面における,様々な動機づけタイプの生起状況について検討した。デシやライアンの自己決定理論に基づいて,「内発的動機づけ」「外発的動機づけ」「没動機づけ」「内-外発的動機づけ並存状況」など,動機づけのタイプが決定され,①どのような活動場面においてどのようなタイプの動機づけがどの程度生じるのか,また,②動機づけのタイプによって,その場面の主観的な経験はどのように異なるのか,③ある一定タイプの動機づけの生起頻度と,個人の経験の質(週平均の)および,全般的なQOL,well-beingレベルにはどのような関連があるのかが検討された。以前行った大学生に対するESM調査の分析結果と同様に,「内発的動機づけ」は動機づけタイプの中では,最も望ましいものであり,この経験量が多い人ほど,週全体の経験の質がポジティブであり,QOL 樟蔭女子短期大学生の「健康と体力」報告(3) 分担執筆, 北田明子, 成瀬九美, 佐橋由美 文化研究 (第14号) 169-180 2000年6月 樟蔭女子短期大学開学('87)から'99年度までの13年間にわたる『体力診断テスト』の結果をまとめ,体力レベルの推移傾向について報告した。本学学生の体力レベルは低下の一途をたどっているが,全国データにおいても同様の傾向が認められ,本学学生の体力低下は全国的な推移の延長線上にあることを指摘した。さらに,'94年度以降の『健康度診断検査』結果においても健康度の悪化傾向が進んでおり,体力の低下が,主観的感覚としての健康感にも影響していることを問題として指摘した。担当分担:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能 ESM(経験抽出法)を用いた日常生活場面におけるレジャー行動とその経験の分析-40・50代既婚女性を対象として- 文化研究 (第13号) 25-43 1999年7月 本研究は,これまでのESMデータに基づく一連の研究と同様に,日々の生活,日常の文脈におけるレジャー行動の生起(頻度・タイミング・動機づけなど背景要因)とその経験的特性について検討するものである。新たな展開としては,①対象を中年既婚女性としたこと,②一週間にわたる行動パターンや心理状態の変化を各曜日ごとに時系列(週間リズムの視点)で捉えようとした点,③就業状況によって,すなわち有職主婦と専業主婦では行動・経験パターンに違いが認められるか比較を行ったことなどが挙げられる。有職主婦の生活は,平日-週末という標準的な週間リズムに方向づけられているのに対し,専業主婦のリズムはそれとは異なるものであった。また,専業主婦では,時間的ゆとりを背景にレジャーの機会は多く,感情・気分,充足感など心理面についても,全般的に有職主婦よりもポジティブであるという結果が示された。 「科学研究費助成研究」 日常経験における動機づけについて 文化研究 (第11号) 67-81 1997年9月 『経験抽出法(ESM)』により収集した日常行動の記録をもとに,異なるタイプの動機づけ(内/外発的動機づけ)がどの様な場面において,どの程度生じるのか,状況による動機づけ生起の可変性を検討した。また,内/外発的動機づけの報告回数にみられる個人差,動機づけ特性に着目して,生活全般の満足度や幸福感との関わりを検討した結果,内発的動機づけ傾向の強い程,生活満足度・幸福感のレベルも高いことを明らかにした。「科学研究費助成研究」 余暇生活設計のためのツール開発に関する研究(Ⅱ)-ILM 日本語版の信頼性と妥当性に関して- 分担執筆, 佐橋由美, 茅野宏明, 野村一路 Leisure & Recreation -自由時間研究- (第21号) 40-49-49 1997年3月 査読有り 余暇相談・余暇生活支援の現場では,余暇生活・余暇経験の質的充実度を測る診断テストへのニーズ が高い。北米では,このための鍵概念,指標として「内発的動機づけ」が論議され,測定尺度も開発されている。ここではIntrinsic Leisure Motivation Scale日本語版の作成過程を記録し,信頼性・妥当性などの分析を行って,尺度の有効性を検討するとともに,診断ツールとしての実用性について考察した。<br /> 担当部分:データ解析全般及び全文10頁中7頁(p.40-46) 経験抽出法(ESM) による日常生活場面におけるレジャー経験の検討 文化研究 (第10号) 87-101 1996年9月 近年,レジャー研究では,レジャーに対する態度や動機づけ,心的状態の分析,生活の質向上へのレジャーの寄与などを扱う心理学的研究アプローチへの関心が強まっている。本研究は,近年北米で注目されている『経験抽出法(Experience Sampling Method)』を用い,日常生活場面の様々な経験・活動をサンプリングし,日常の多様な経験が,どのような文脈・状況のもと"レジャー"と認知されるのか,状況とレジャー認知の関係性を探るとともに,レジャーと同定される経験の心理的特性を明らかにしようと試みた。「科学研究費助成研究」 高齢者の余暇活動参加が生活満足度に及ぼす影響:活動理論にもとづく検討 文化研究 (第9号) 55-66 1995年9月 老年(社会心理)学における『活動理論』は,高齢者が社会的活動に積極的に関わり,相互作用が促進されると,個人はその中で他者の肯定的な評価を得,肯定的な自己概念をより多く内面化することができ,その結果,社会的適応が高まるという一連のプロセスを説明するものである。本研究は,この理論モデルの検証を,余暇活動(集団的・社会的余暇活動)の文脈において試みたものである。パス解析を用いて,仮説的に設定した因果モデルの有効性・妥当性を検討したところ,余暇活動参加頻度は個人の肯定的な自己概念形成に促進的に働き,さらに,肯定的な自己概念は,高いレベルの生活満足度に繋がるという因果プロセスが検証され,『活動理論』を支持する結果を得た。「科学研究費助成研究」 レジャー経験における主観的要素の分析法に関する検討-ESMによるデータ収集と主要な構成概念に注目して- レクリエーション研究 (第31号) 72-75 1995年9月 余暇研究において,レジャーの主観的・心理的要素を扱うレジャー心理学は,新しい研究領域である。本研究は,欧米のレジャー・レクリエーション研究誌から,心理学的研究法を用いた研究をとりあげ,主要な研究課題(構成概念),研究手法(データ収集法など)についてレビューし,研究動向を探るとともに,今後の研究への示唆を求めた。 高齢者の主観的幸福感に対する余暇活動参加および満足度の影響 文化研究 (第8号) 95-111 1994年9月 高齢者の余暇活動参加の実態,余暇活動に対する満足度,余暇の重視度を明らかにし,それら余暇活動指標と主観的幸福感(subjective well-being)の関連性について検討した。さらに,多変量解析を適用し,well-being指標への余暇関連変数の貢献度をデモグラフィクス,社会・経済的状況,健康,対人・社会接触などの要因を含め,相対的に評価した。これまで行ってきた調査は,定期的に運動スポーツを実施し,健康状態,日常動作能力に優れた高齢者を対象としてきたが,本研究では,一般高齢者層を対象としたことにより,これまでの調査結果と比較検討することが可能となった。 R.シュタイナーの身体教育論 (Ⅱ) 佐橋 由美 文化研究 6(第6号) 121-146-146 1992年11月 前稿(Ⅰ)のとおり,シュタイナーの身体教育は「体育」と「オイリュトミー」(表現としての身体運動)の二本立てで行われたとされるが,本稿では,そのうち「体育」の指導理念とその実践的展開について考察した。指導の根本は,いかにして体育的な活動を生理学や解剖学ではなく,人間学によって方向づけるかであり,そのために「体育」は,①空間の物理的・精神的作用を身体を通して体験するための機会,②そのような作用を生き生きと知覚するための「感覚器官」として身体を育成する手段と捉えられた。そして,その具体的方法が発達段階を踏まえ組み立てられていくが,ここで最も重視されるのは,外的なフォルムや何ができたかという達成ではなく,自身の身体の動きを内側から知覚する「身体感覚」や運動の過程をいかに体験したかであることなど,指導法上の特徴を明らかにした。 高齢者のスポーツに関する調査研究-グラウンド・ゴルフ愛好者を対象として- レクリエーション研究 (第25号) 60-61 1991年11月 本研究は,高齢者のスポーツ活動活性化に資するため,高齢者のスポーツ参加の現状と背景にあるスポーツに対する意識を明らかにするものであるが,特に,近年高齢層での広がりが著しいニュー・スポーツ,グラウンド・ゴルフの愛好者に焦点をあて,スポーツ参加の実態,過去のスポーツ経験,参加動機,継続意欲,GGの長所,スポーツに対する価値意識などを調査した。対象者の多くは過去にほとんどスポーツ経験がなく,GGにおいて本格的にスポーツと関わるようになっている。また,70・80代の高齢愛好者では,GGのみの単種目実施が大半で,ほぼ毎日プレイを欠かさず,大会参加・継続意識も高く熱中する様が伺えた。60代では,GG以外のスポーツ実施が若干増えるものの,中心はGGである。このように,新しいコンセプトから生まれたGGが,未経験・非実施層を吸収し,さらに,この層の熱中を誘っている点に,高齢者スポーツのモデルケース的意味を認めた。 1 MISC 1 - 2022年7月 書籍等出版物 2 乳幼児のための保育内容表現 : 身体・音楽・造形 佐野, 美奈, 佐橋, 由美, 田谷, 千江子 (担当:共著) ナカニシヤ出版 2019年10月 (ISBN: 9784779514203) 本書は、主に、保育者として乳幼児教育に携わることを目指す人に向けたものである。「幼稚園教育要領」や「保育所保育指針」「教育・保育要領」における保育内容5領域のそれぞれを概説する教科書はこれまでに数多く出版されており、領域「表現」についても、総論ないしは理論的な解説書から、音楽表現、造形表現、身体表現等の一分野に特化した実践書はいくつかあった。本書は、そのような「表現」の理論的解説書、あるいは一分野に特化した理論・実践書とは趣を異にする。乳幼児の表現は遊びを基本とし、全身を用いて行われるものであり、大人の視点によらない身体表現、音楽表現、造形表現などと呼ばれるものであったり、それらが一体化したものであったりする。本書は、乳幼児のこの独特の表現の在り方に着目し、身体的表現、音楽的表現、造形的表現の3側面から、理論と実践の融合を目指して、総論・各論を展開しつつ、総合的な乳幼児表現教育の在り方を示そうとするものである。筆者の担当は、第3章、第4章の身体表現にかかわる部分である。 フロー理論の展開 今村浩明, 浅川希洋志編著 (担当:共著) 世界思想社 2003年7月 M・チクセントミハイによって提唱され,北米を中心に様々な研究領域で広がりを見せている「フロー/最適経験」理論について解説し,その理論を適用した北米での実証研究の事例・動向を紹介するとともに,日本での最近の研究展開例を掲載した書。担当部分:第7章 中年期女性の日常余暇場面におけるフロー フロー理論は,没入感覚を伴った「楽しい」経験――すなわちフロー経験――は,個人がより複雑な能力やスキルを持った,複雑な存在へと成長していく自己発達プロセスの中核となる体験であると主張する。ここでは,そのようなフロー経験の特質を日常生活場面において探るとともに,ポジティブな経験とされるフローの経験量と,日常生活の充実感との間の関連について,フロー理論の仮定を検証しようと考えた。中年期女性を対象としたESM調査のデータによって,中年女性の余暇場面も含む日常生活全体の具体像を描き出すとともに,日常生活においてフロ 講演・口頭発表等 32 R2年度学士課程「体育」における授業方法の変更が学生の目標到達度評価および授業評価に与えた影響 佐橋 由美 日本体育・スポーツ・健康学会第71回大会 2021年9月7日 大学教養課程における健康・スポーツ科目の意義-シラバスの目標設定と授業アンケートにみる学生側の受け止め方のズレに着目して- 日本レジャー・レクリエーション学会第47回学会大会 2017年12月10日 日本レジャー・レクリエーション学会 大学生を含む若年層の健康・スポーツ・身体型アクティブレジャーへの興味・関心の低迷が顕著な今、大学における健康・スポーツ科目の意義を問いなおす必要性を感じ、受講生に対して授業アンケートを実施して、受講生の授業に求める期待や授業の成果(目標到達度)などを把握し、あらかじめ示されたシラバスの到達目標や狙いと比較して、どのようなズレが生じているのかを探った。多くの受講生の受講動機は、「(資格)必修である」や「時間割的に空いている」「他の講義と違って気軽に取り組める」などの外的な理由が顕著であり、内発的な理由というものは高くはなかったが、達成度評価(授業の成果)の高低と受講理由の関連性は認められず、消極的な理由で選んだ学生の授業成果は低く、内発的・積極的理由で選んだ学生の授業成果が高いという単純な関係ではないことがわかった。[発表論文集pp.64-67] 幼児に対するリズム運動・身体表現活動指導のポイント 教員免許状更新講習 2014年8月 教員免許状(幼稚園教諭)更新講習の一環として、幼稚園教育要領における「表現」の位置づけ、身体表現活動展開の基本的な考え方を再確認し、簡単な実践活動を講習生とともに行った。 エンジョイスポーツ・ヘルシーライフ!-テニス6回講座- 2013年11月 関屋キャンパス公開講座(学術委員会) 公開講座にて、テニスの講師を務めた。 エンジョイスポーツ・ヘルシーライフ!-テニス経験者クラス- 2012年11月 関屋キャンパス公開講座 平成24年度関屋キャンパス秋の公開講座、テニス経験者講座(4回)の講師を務めた。 もっとみる 主要な担当経験のある科目(授業) 11 2020年9月 - 現在 アカデミックスキルズB (大阪樟蔭女子大学児童教育学部) 2019年4月 - 現在 国際スポーツ文化論 (同志社女子大学現代社会学部子ども学科) もっとみる 所属学協会 8 日本健康心理学会 日本教育心理学会 日本教育方法学会 World Leisure and Recreation Association 日本テニス学会 もっとみる Works(作品等) 1 Roger C. Mannell & Douglas A. Kleiber A Social Psychology of Leisure (レジャーの社会心理学) 速水敏彦監訳 2004年5月 その他 現在までわが国では,社会心理学的観点からレジャーについて考察した書物は皆無だが,北米でも,社会心理学的理論や研究法を適用し,体系立ててレジャーを論じた本はまだ多くはなく,その意味でこの書は,フロンティア的試みとして位置づけられる。翻訳によって,わが国でのレジャー・レクリエーション実践・研究分野において,初の本格的な研究書が紹介されることとなる。 担当部分:第12章 レジャー・コンストレイントの調整とレジャー・アフォーダンスの創出 12章では,人々をより充足的で関与的なレジャースタイルの構築へと導いていくのに,レジャーの社会心理学に基づく知識をどのように利用していくことができるのか,レジャー研究の応用の可能性について考察している。レジャー活動の積極的な参加やレジャー利得の最大限の享受を妨げる障害・コンストレイントについての理論(階層的コンストレイントモデル等)や研究成果が紹介され,また,これらの障 共同研究・競争的資金等の研究課題 5 アクティブな余暇スタイルをもつ中高齢者における日常行動の特徴とQOLに関する研究 日本学術振興会 科学研究費助成事業 1999年 - 2000年 佐橋 由美 レジャーの概念を規定する主観的要因の検討:経験抽出法適要による現象学的アプローチ 日本学術振興会 科学研究費助成事業 1997年 - 1998年 佐橋 由美 ESMによるレジャー経験の記述とレジャーが生活全般の満足度に及ぼす影響の検討 日本学術振興会 科学研究費助成事業 1995年 - 1995年 佐橋 由美 高齢者のQOLとスポーツ志向余暇ライフスタイルの関連について 日本学術振興会 科学研究費助成事業 1994年 - 1994年 佐橋 由美 - - 学術貢献活動 1 - その他 教育方法の実践例 1 件名 「運動と健康」 年月日(From) 2007/04 概要 「運動と健康」は,全学部全学科1回生を対象とした必修科目である(平成19年4月時点)。また,教員免許や保育士資格の取得にも必要単位となっている。 授業は講義と実技からなるが,講義ではまず,健康と体力の捉え方,現代社会における健康阻害の問題など基礎的テーマの学習から出発し,健康・体力づくりのための安全で効果的な運動である「有酸素運動」の生理学的メカニズムとその効用や,運動プログラム立案(運動処方)に際しての原則を理解させることをねらいとしている。上述の講義内容が,体験的に理解されるように,体力テストや運 1 作成した教科書 2 件名 「余暇行動論」「演習?〜?」の授業のための教科書(『レジャーの社会心理学』)の作成 年月日(From) 2004/05 概要 北米で,レジャー・レクリエーションの専攻学生ならびに大学院生に教科書として使用されている,A Social Psychology of Leisure を翻訳し(第12章担当),本学の余暇関連の授業において教科書・参考図書として使用している。 詳しくは,研究業績(翻訳)の箇所参照。 件名 児童教育学科専攻科目「身体表現(体育)A・B」のための教科書(『乳幼児のための保育内容 表現:身体・音楽・造形』)の作成 年月日(From) 2019/09/30 概要 本書は保育内容の「表現」についての学びを「身体」「音楽」「造形」の各領域から深めていこうとする目的で作成された。保幼小免許取得のための科目でもある「身体表現(体育)」の授業の中で、特に「身体」について解説した第4章と第5章に基づき、学びを進めていく。 1 資格・免許 4 件名 小学校教諭2級普通免許 年月日 1984/03 概要 小学校教諭2級普通免許状取得(昭58小2普第92号)(石川県) 件名 高等学校教諭2級普通免許(保健体育) 年月日 1984/03 概要 高等学校教諭2級普通免許状(保健体育)取得(昭58高2普第313号)(石川県) 件名 高等学校教諭専修免許(保健体育) 年月日 1989/07 概要 高等学校教諭専修免許状(保健体育)取得(平元高専第69号)(茨城県) 件名 中学校教諭1級普通免許(保健体育) 年月日 1984/03 概要 中学校教諭1級普通免許状(保健体育)取得(昭58中1普第230号)(石川県) 1
佐橋 由美サハシ ユミ (Yumi Sahashi) ダウンロードする帳票の形式を下記より選択して下さい 「教育研究等環境」形式 「文科省帳票様式第4号 ①履歴書」形式 「文科省帳票様式第4号 ②教育研究業績書」形式 基本情報 所属大阪樟蔭女子大学 児童教育学部児童教育学科 准教授学位教育学修士(1990年3月 筑波大学)体育学修士(1986年7月 筑波大学)J-GLOBAL ID200901098096168975researchmap会員ID1000136201 研究キーワード 3 成人の自律的動機づけ(100歳時代のいきがいづくり) 幼児教育(体育・身体表現) レジャーの社会心理学的分析,余暇生活の充実がQOLやwell-being向上に及ぼす影響の検討,アクティブなレジャースタイルの探求 研究分野 3 ライフサイエンス / 栄養学、健康科学 / 人文・社会 / 社会心理学 / 人文・社会 / 教科教育学、初等中等教育学 / 経歴 14 2018年4月 - 現在 大阪樟蔭女子大学 児童教育学部 児童教育学科 准教授 1994年4月 - 現在 同志社女子大学 学芸学部・現代社会学部 非常勤講師 2013年4月 - 2018年3月 大阪樟蔭女子大学 児童学部 児童学科 准教授 2009年4月 - 2013年3月 大阪樟蔭女子大学 心理学部 ビジネス心理学科 准教授 2007年4月 - 2009年3月 大阪樟蔭女子大学 人間科学部 教養教育 准教授 もっとみる 学歴 4 2000年4月 - 2006年3月 名古屋大学大学院 教育発達科学研究科 心理発達科学専攻 1988年4月 - 1990年3月 筑波大学大学院 教育研究科 教科教育(学校教育コース)専攻 1984年4月 - 1986年7月 筑波大学大学院 体育研究科 体育方法学専攻 1981年4月 - 1984年3月 金沢大学 教育学部 特別教科(保健体育)教員養成課程 論文 27 2022年度樟蔭体育プログラムの実施状況と学生の体力の動向-「運動と健康A・B」の体力測定データにもとづいて- 佐橋由美, 倉益弥生, 野尻奈央子, 岡田隆造, 坂手比呂志, 坪内伸司 大阪樟蔭女子大学研究紀要 14 109-116 2024年1月 筆頭著者 コロナ2年目の大学体育の実施状況と振り返り-2021年度「運動と健康A・B」の授業アンケートによる検討― 佐橋由美, 小西智咲子, 倉益弥生, 田邊 智, 田中励子, 坪内伸司 大阪樟蔭女子大学研究紀要 13 125-132 2023年1月 筆頭著者 教職課程で求められる論理的な文章力 : 「アカデミック・スキルズB」の授業実践から 大杉, 稔, 濵谷, 佳奈, 田辺, 久信, 奥井, 菜穂子, 一柳, 康人, 上杉, 敏行, 神村, 朋佳, 佐橋, 由美, 中山, 美佐, 松川, 利広, 森, 繁男, 山本, 幸夫 樟蔭教職研究 6 30-34 2022年3月18日 児童教育学科生の専門学習に対する学習動機づけと授業場面における目標到達度の認知 : 資格科目「身体表現(体育)B」授業を事例として 佐橋, 由美 樟蔭教職研究 6 12-22 2022年3月18日 R2年度学士課程主題別科目「運動と健康」における授業方法の変更が学生の目標到達度評価および授業評価に及ぼした影響 佐橋, 由美, 小西, 智咲子, 倉益, 弥生, 田邊, 智, 田中, 励子, 坪内, 伸司 大阪樟蔭女子大学研究紀要 12 97-104 2022年1月31日 筆頭著者 児童教育学科生の専門学習に対する学習動機づけと授業場面における目標到達度の認知 : 保幼小資格科目「身体表現(体育)A」授業を事例として 佐橋 由美 大阪樟蔭女子大学付属子ども研究所紀要『子ども研究』 12 78-88 2021年2月 学士基幹教育科目「運動と健康」の履修状況と学生の到達度評価からみた授業の評価 佐橋由美, 小西智咲子, 倉益弥生, 村上陽一郎, 田中励子, 坪内伸司 大阪樟蔭女子大学研究紀要 9 127-134 2019年1月 筆頭著者 本研究は、学士課程科目「運動と健康」の授業内容や教材構成、具体的な進め方、展開方法など、授業全般にわたる質を点検評価し、今後の授業運営に資する知見を得ることが目的であった。その手がかりとして、教師が授業で目にする学生の授業への取組み状況であるとか、授業で行われた様々な心理テスト、体力テストのデータや実習レポートなどの情報を利用し、学生側からは、シラバスで提示された授業目標にどの程度到達できたのかを測る授業アンケートを行い、それを検討資料として利用した。結果、生涯スポーツ種目の実習そのものは、熱心に取り組んでおり評価も良好であったが、健康・スポーツ科学的な知識の実践的理解と習得に関しては学生の関心は薄く、目標到達度評価も極めて低いものとなっていた。これらの融合と両立が今後の課題である。 幼小教職必修「身体表現(体育)A・B」の授業内容の検討と学生の到達度評価、実践的指導力向上からみた授業効果の検証 佐橋由美 大阪樟蔭女子大学研究紀要 8 75-86 2018年1月 本研究は、①教職必修として開設されている「身体表現(体育)A・B」授業で扱われる内容・学習素材の適切性について、②教職授業に求められる固有の要請、すなわち実践的指導力の育成という課題に、当該授業はどこまで応えることができているか(授業効果)について、学生の到達度評価や指導力評価などの自己評価データを用いて検証を行うことが目的であった。到達度評価のデータからは、個々の学習テーマ・学習素材の適・不適を知ることはできなかったが、実践的指導力のデータからは、各授業の終了時には有意な上昇が認められ、実践的な指導力の育成という授業の本来的課題が達成されていることから、授業の効果が確認できた。 「身体表現(体育)A」授業を通じた実践的指導力の向上-授業内容の検討と学生の到達度評価・指導力評価からみた授業効果の検討- 佐橋 由美 大阪樟蔭女子大学付属子ども研究所紀要『子ども研究』 8 39-48 2017年8月 本学、幼小教職課程の『教科に関する科目』として開設されている「身体表現(体育)A」の授業内容、目標設定、授業計画など授業の質やその教育効果などについて、学生の目標到達度や授業評価シートなどのツールを用い、検証を行った。学生による目標到達度評価や、体育指導に関わる実践的指導力獲得の程度などを検討した結果、小学校学習指導要領・幼稚園教育要領、幼児期運動指針に準じて構成された授業内容は適切であり、学生の到達度評価などからみても一定の学習効果を提供できていることが検証された。 幼稚園・小学校教職課程における「身体表現(体育)B」の授業内容の検討と学生の到達度評価、実践的指導力向上からみた授業効果の検証 佐橋 由美, Yumi SAHASHI 樟蔭教職研究 1(1) 37-44 2016年12月 本研究は幼少教職課程の『教科に関する科目』として開設されている「身体表現(体育)B」の授業内容、目標設定、授業計画など授業の質やその教育効果などについて、学生の目標到達度評価シートなどのツールを用い検証を行うものであった。学生による目標到達度評価や、体育指導に関わる実践的指導力獲得の程度などを検討した結果、学習指導要領体育に準じて構成された授業内容は適切であり、学生の到達度評価などからみても一定の学習効果を提供できていることが検証された。 幼児・初等教育専攻学生のための「表現」活動指導力評価尺度の作成-「身体表現」「体育」の観点を中心に- 佐橋 由美 大阪樟蔭女子大学付属子ども研究所紀要『子ども研究』 7(7) 64-72 2016年8月 身体表現のみならず音楽・言語・造形表現の領域も広くカバーし、学生自身が自己の「表現」活動指導力を自己評価できる評価ツールを試作し、その構造や信頼性・妥当性等の尺度上の検討を行うとともに、将来の進路希望や、専門学習への動機づけレベルとの関連性をみることによって、キャリアサポート的な使用ができるか、応用可能性について検討を行った。本尺度については一定程度の信頼性・妥当性が確認され、また、本尺度は表現活動指導におけるスキルアップの過程をよく表す尺度であることがわかり、キャリアサポート的な使用が可能であることが明らかになった。 レジャー・レクリエーションの研究をめぐる動向と将来展望-歴史と原論(歴史、思想・哲学)- 分担, 小田切毅一, 佐橋由美 レジャー・レクリエーション研究 (66) 165-172 2010年11月 査読有り招待有り 日本レジャー・レクリエーション学会設立40周年を機に、わが国におけるレジャー・レク研究の動向分析と将来展望を学会として表明していくための企画に参与し、歴史と原論分野の研究者として、執筆した論文である。1996~2010年までの学会誌「レジャー・レクリエーション研究」の掲載論文、同期間における学会大会のシンポジウム・研究発表等、その他レジャー・レク研究、とりわけ歴史、哲学・原論分野における研究書等を対象とし、研究動向と将来展望を導き出した。この分析にあたって、筆者独自の分析軸を考案し、用いたところがレビュー研究として意義深いところと考える。昨今、学会では、レジャー・レクリエーションの対象概念の論議や思想的・哲学的な論考は盛り上がりを見せなくなり、福祉や介護分野、あるいはネガティブな状況に置かれた人々を対象としたセラピューティックレク的な実践的・実証的(効果測定的)研究が多くなってきており、フロー理論のよ レジャー志向性尺度の開発:成人女性サンプルによる尺度の有効性の検討と旅行行動への応用 人間科学研究紀要 (第9号) 35-54 2010年1月 研究の目的は,2006~07年に開発に取り組んだレジャー志向性尺度(試作版,2006年; 改訂版,2007年)の安定性,実際場面での使用を想定した使い勝手のよさや現象解析力などの有効性について検討することであった。これまで,学生を対象として,尺度の有効性を評価する作業を進めてきたが,ここでは,学生も含め20歳以上,70歳までの幅広い年齢層の成人女性にまで対象を拡大して調査を実施し,志向性尺度の因子構造の安定性やレジャー現象を的確に解明しうる分析枠組みとしての効能(判別力)等,有効性の問題について検討した。そして,それに加え今回の研究では,志向性尺度を"旅行"という新たなレジャー文脈のニーズ把握や行動予測に応用することにより,尺度の新たな意義を探る試みも行った。 "最適な"レジャースタイルを特徴づける中核要素としての志向性概念の検討 人間科学研究紀要 (第8号) 25-37 2009年1月 レジャー行動研究を推進していくための重要かつ有効な鍵概念としての「レジャー志向性」概念の理念的な検討と定量化および尺度化を目指す基礎的研究の一環。本報告では,個人のレジャー生活の質的・量的な充実を表す決定的・中核的なコンセプトとして「レジャー志向性」を着想するに至ったきっかけから,尺度の試作,女子大学生サンプルを用いた統計的な検証作業など一連の研究プロセスを報告した。レジャー志向性尺度開発の初期段階についてまとめたものがなかったため,今回,記録として残すことを意図したものである レジャー志向性尺度の開発に関する研究(3)―成人女性サンプルによる尺度安定性の検討と旅行行動への応用― 分担, 佐橋由美, 宮崎幸子 レジャー・レクリエーション研究 (第61号) 86-89 2008年11月 査読有り 個人のレジャー生活を多面的に把握するためのレジャー生活診断ツールの開発を目指す研究の一環。これまでは,当研究者が中心となって開発した「レジャー志向性」尺度の有効性を,大学生というコンビニエンスサンプルによって試験的に検討してきたわけであるが,今回は,20~60歳代の成人女性(一部学生を含む)に調査を実施することができたので,以前よりは広い層において尺度の有効性を検証することが可能となった。一般成人女性へと範囲を広げても,「レジャー志向性」尺度の因子構造は変わらず(6因子構造),尺度の安定性が裏付けられる結果であった。また,レジャー活動の典型的な領域とも呼べる「旅行」を取り上げ,旅行に対する意識や実際の旅行行動と「レジャー志向性」における特徴の関連を分析したところ,いくつかの興味深い知見が得られた。旅行行動を説明する枠組みとしても「レジャー志向性」の概念が有効であることがわかった。<br /> 担当分担:質問 レジャー志向性尺度の開発に関する研究(2)―多様な大学生における調査データから志向性尺度の今後を展望する― 分担, 佐橋由美, 佐藤馨 レジャー・レクリエーション研究 (第57号) 52-55 2007年12月 査読有り レジャー行動研究を推進していくための重要かつ有効な鍵概念としての「レジャー志向性」概念の理念的な検討と定量化および尺度化を目指す基礎的研究の第2段階。最終的には,幅広い成人層に対して使用可能な,いわば万能レジャー生活診断ツールとして,志向性尺度をツールリストにプールしていくことである。第2段階としての本研究では,尺度実施の対象を大学生ではあるが,異なる学校種別に属する3大学の学生(異専攻)とし,そのデータを比較検討することにより,尺度の有効性・頑健性を評価し,より幅広い層への実施の展望について考察した。<br /> 担当分担:質問紙作成,データ解析・分析全般,全文執筆 日常経験における動機づけについて-40・50代既婚女性を対象として- 佐橋 由美 人間科学研究紀要 1(第1号) 1-17-17 2002年3月 『経験抽出法(ESM)』により収集した中年既婚女性の日常行動・経験の記録をもとに,中年期女性の日常生活場面における,様々な動機づけタイプの生起状況について検討した。デシやライアンの自己決定理論に基づいて,「内発的動機づけ」「外発的動機づけ」「没動機づけ」「内-外発的動機づけ並存状況」など,動機づけのタイプが決定され,①どのような活動場面においてどのようなタイプの動機づけがどの程度生じるのか,また,②動機づけのタイプによって,その場面の主観的な経験はどのように異なるのか,③ある一定タイプの動機づけの生起頻度と,個人の経験の質(週平均の)および,全般的なQOL,well-beingレベルにはどのような関連があるのかが検討された。以前行った大学生に対するESM調査の分析結果と同様に,「内発的動機づけ」は動機づけタイプの中では,最も望ましいものであり,この経験量が多い人ほど,週全体の経験の質がポジティブであり,QOL 樟蔭女子短期大学生の「健康と体力」報告(3) 分担執筆, 北田明子, 成瀬九美, 佐橋由美 文化研究 (第14号) 169-180 2000年6月 樟蔭女子短期大学開学('87)から'99年度までの13年間にわたる『体力診断テスト』の結果をまとめ,体力レベルの推移傾向について報告した。本学学生の体力レベルは低下の一途をたどっているが,全国データにおいても同様の傾向が認められ,本学学生の体力低下は全国的な推移の延長線上にあることを指摘した。さらに,'94年度以降の『健康度診断検査』結果においても健康度の悪化傾向が進んでおり,体力の低下が,主観的感覚としての健康感にも影響していることを問題として指摘した。担当分担:共同研究につき,本人担当部分抽出不可能 ESM(経験抽出法)を用いた日常生活場面におけるレジャー行動とその経験の分析-40・50代既婚女性を対象として- 文化研究 (第13号) 25-43 1999年7月 本研究は,これまでのESMデータに基づく一連の研究と同様に,日々の生活,日常の文脈におけるレジャー行動の生起(頻度・タイミング・動機づけなど背景要因)とその経験的特性について検討するものである。新たな展開としては,①対象を中年既婚女性としたこと,②一週間にわたる行動パターンや心理状態の変化を各曜日ごとに時系列(週間リズムの視点)で捉えようとした点,③就業状況によって,すなわち有職主婦と専業主婦では行動・経験パターンに違いが認められるか比較を行ったことなどが挙げられる。有職主婦の生活は,平日-週末という標準的な週間リズムに方向づけられているのに対し,専業主婦のリズムはそれとは異なるものであった。また,専業主婦では,時間的ゆとりを背景にレジャーの機会は多く,感情・気分,充足感など心理面についても,全般的に有職主婦よりもポジティブであるという結果が示された。 「科学研究費助成研究」 日常経験における動機づけについて 文化研究 (第11号) 67-81 1997年9月 『経験抽出法(ESM)』により収集した日常行動の記録をもとに,異なるタイプの動機づけ(内/外発的動機づけ)がどの様な場面において,どの程度生じるのか,状況による動機づけ生起の可変性を検討した。また,内/外発的動機づけの報告回数にみられる個人差,動機づけ特性に着目して,生活全般の満足度や幸福感との関わりを検討した結果,内発的動機づけ傾向の強い程,生活満足度・幸福感のレベルも高いことを明らかにした。「科学研究費助成研究」 余暇生活設計のためのツール開発に関する研究(Ⅱ)-ILM 日本語版の信頼性と妥当性に関して- 分担執筆, 佐橋由美, 茅野宏明, 野村一路 Leisure & Recreation -自由時間研究- (第21号) 40-49-49 1997年3月 査読有り 余暇相談・余暇生活支援の現場では,余暇生活・余暇経験の質的充実度を測る診断テストへのニーズ が高い。北米では,このための鍵概念,指標として「内発的動機づけ」が論議され,測定尺度も開発されている。ここではIntrinsic Leisure Motivation Scale日本語版の作成過程を記録し,信頼性・妥当性などの分析を行って,尺度の有効性を検討するとともに,診断ツールとしての実用性について考察した。<br /> 担当部分:データ解析全般及び全文10頁中7頁(p.40-46) 経験抽出法(ESM) による日常生活場面におけるレジャー経験の検討 文化研究 (第10号) 87-101 1996年9月 近年,レジャー研究では,レジャーに対する態度や動機づけ,心的状態の分析,生活の質向上へのレジャーの寄与などを扱う心理学的研究アプローチへの関心が強まっている。本研究は,近年北米で注目されている『経験抽出法(Experience Sampling Method)』を用い,日常生活場面の様々な経験・活動をサンプリングし,日常の多様な経験が,どのような文脈・状況のもと"レジャー"と認知されるのか,状況とレジャー認知の関係性を探るとともに,レジャーと同定される経験の心理的特性を明らかにしようと試みた。「科学研究費助成研究」 高齢者の余暇活動参加が生活満足度に及ぼす影響:活動理論にもとづく検討 文化研究 (第9号) 55-66 1995年9月 老年(社会心理)学における『活動理論』は,高齢者が社会的活動に積極的に関わり,相互作用が促進されると,個人はその中で他者の肯定的な評価を得,肯定的な自己概念をより多く内面化することができ,その結果,社会的適応が高まるという一連のプロセスを説明するものである。本研究は,この理論モデルの検証を,余暇活動(集団的・社会的余暇活動)の文脈において試みたものである。パス解析を用いて,仮説的に設定した因果モデルの有効性・妥当性を検討したところ,余暇活動参加頻度は個人の肯定的な自己概念形成に促進的に働き,さらに,肯定的な自己概念は,高いレベルの生活満足度に繋がるという因果プロセスが検証され,『活動理論』を支持する結果を得た。「科学研究費助成研究」 レジャー経験における主観的要素の分析法に関する検討-ESMによるデータ収集と主要な構成概念に注目して- レクリエーション研究 (第31号) 72-75 1995年9月 余暇研究において,レジャーの主観的・心理的要素を扱うレジャー心理学は,新しい研究領域である。本研究は,欧米のレジャー・レクリエーション研究誌から,心理学的研究法を用いた研究をとりあげ,主要な研究課題(構成概念),研究手法(データ収集法など)についてレビューし,研究動向を探るとともに,今後の研究への示唆を求めた。 高齢者の主観的幸福感に対する余暇活動参加および満足度の影響 文化研究 (第8号) 95-111 1994年9月 高齢者の余暇活動参加の実態,余暇活動に対する満足度,余暇の重視度を明らかにし,それら余暇活動指標と主観的幸福感(subjective well-being)の関連性について検討した。さらに,多変量解析を適用し,well-being指標への余暇関連変数の貢献度をデモグラフィクス,社会・経済的状況,健康,対人・社会接触などの要因を含め,相対的に評価した。これまで行ってきた調査は,定期的に運動スポーツを実施し,健康状態,日常動作能力に優れた高齢者を対象としてきたが,本研究では,一般高齢者層を対象としたことにより,これまでの調査結果と比較検討することが可能となった。 R.シュタイナーの身体教育論 (Ⅱ) 佐橋 由美 文化研究 6(第6号) 121-146-146 1992年11月 前稿(Ⅰ)のとおり,シュタイナーの身体教育は「体育」と「オイリュトミー」(表現としての身体運動)の二本立てで行われたとされるが,本稿では,そのうち「体育」の指導理念とその実践的展開について考察した。指導の根本は,いかにして体育的な活動を生理学や解剖学ではなく,人間学によって方向づけるかであり,そのために「体育」は,①空間の物理的・精神的作用を身体を通して体験するための機会,②そのような作用を生き生きと知覚するための「感覚器官」として身体を育成する手段と捉えられた。そして,その具体的方法が発達段階を踏まえ組み立てられていくが,ここで最も重視されるのは,外的なフォルムや何ができたかという達成ではなく,自身の身体の動きを内側から知覚する「身体感覚」や運動の過程をいかに体験したかであることなど,指導法上の特徴を明らかにした。 高齢者のスポーツに関する調査研究-グラウンド・ゴルフ愛好者を対象として- レクリエーション研究 (第25号) 60-61 1991年11月 本研究は,高齢者のスポーツ活動活性化に資するため,高齢者のスポーツ参加の現状と背景にあるスポーツに対する意識を明らかにするものであるが,特に,近年高齢層での広がりが著しいニュー・スポーツ,グラウンド・ゴルフの愛好者に焦点をあて,スポーツ参加の実態,過去のスポーツ経験,参加動機,継続意欲,GGの長所,スポーツに対する価値意識などを調査した。対象者の多くは過去にほとんどスポーツ経験がなく,GGにおいて本格的にスポーツと関わるようになっている。また,70・80代の高齢愛好者では,GGのみの単種目実施が大半で,ほぼ毎日プレイを欠かさず,大会参加・継続意識も高く熱中する様が伺えた。60代では,GG以外のスポーツ実施が若干増えるものの,中心はGGである。このように,新しいコンセプトから生まれたGGが,未経験・非実施層を吸収し,さらに,この層の熱中を誘っている点に,高齢者スポーツのモデルケース的意味を認めた。 1 MISC 1 - 2022年7月 書籍等出版物 2 乳幼児のための保育内容表現 : 身体・音楽・造形 佐野, 美奈, 佐橋, 由美, 田谷, 千江子 (担当:共著) ナカニシヤ出版 2019年10月 (ISBN: 9784779514203) 本書は、主に、保育者として乳幼児教育に携わることを目指す人に向けたものである。「幼稚園教育要領」や「保育所保育指針」「教育・保育要領」における保育内容5領域のそれぞれを概説する教科書はこれまでに数多く出版されており、領域「表現」についても、総論ないしは理論的な解説書から、音楽表現、造形表現、身体表現等の一分野に特化した実践書はいくつかあった。本書は、そのような「表現」の理論的解説書、あるいは一分野に特化した理論・実践書とは趣を異にする。乳幼児の表現は遊びを基本とし、全身を用いて行われるものであり、大人の視点によらない身体表現、音楽表現、造形表現などと呼ばれるものであったり、それらが一体化したものであったりする。本書は、乳幼児のこの独特の表現の在り方に着目し、身体的表現、音楽的表現、造形的表現の3側面から、理論と実践の融合を目指して、総論・各論を展開しつつ、総合的な乳幼児表現教育の在り方を示そうとするものである。筆者の担当は、第3章、第4章の身体表現にかかわる部分である。 フロー理論の展開 今村浩明, 浅川希洋志編著 (担当:共著) 世界思想社 2003年7月 M・チクセントミハイによって提唱され,北米を中心に様々な研究領域で広がりを見せている「フロー/最適経験」理論について解説し,その理論を適用した北米での実証研究の事例・動向を紹介するとともに,日本での最近の研究展開例を掲載した書。担当部分:第7章 中年期女性の日常余暇場面におけるフロー フロー理論は,没入感覚を伴った「楽しい」経験――すなわちフロー経験――は,個人がより複雑な能力やスキルを持った,複雑な存在へと成長していく自己発達プロセスの中核となる体験であると主張する。ここでは,そのようなフロー経験の特質を日常生活場面において探るとともに,ポジティブな経験とされるフローの経験量と,日常生活の充実感との間の関連について,フロー理論の仮定を検証しようと考えた。中年期女性を対象としたESM調査のデータによって,中年女性の余暇場面も含む日常生活全体の具体像を描き出すとともに,日常生活においてフロ 講演・口頭発表等 32 R2年度学士課程「体育」における授業方法の変更が学生の目標到達度評価および授業評価に与えた影響 佐橋 由美 日本体育・スポーツ・健康学会第71回大会 2021年9月7日 大学教養課程における健康・スポーツ科目の意義-シラバスの目標設定と授業アンケートにみる学生側の受け止め方のズレに着目して- 日本レジャー・レクリエーション学会第47回学会大会 2017年12月10日 日本レジャー・レクリエーション学会 大学生を含む若年層の健康・スポーツ・身体型アクティブレジャーへの興味・関心の低迷が顕著な今、大学における健康・スポーツ科目の意義を問いなおす必要性を感じ、受講生に対して授業アンケートを実施して、受講生の授業に求める期待や授業の成果(目標到達度)などを把握し、あらかじめ示されたシラバスの到達目標や狙いと比較して、どのようなズレが生じているのかを探った。多くの受講生の受講動機は、「(資格)必修である」や「時間割的に空いている」「他の講義と違って気軽に取り組める」などの外的な理由が顕著であり、内発的な理由というものは高くはなかったが、達成度評価(授業の成果)の高低と受講理由の関連性は認められず、消極的な理由で選んだ学生の授業成果は低く、内発的・積極的理由で選んだ学生の授業成果が高いという単純な関係ではないことがわかった。[発表論文集pp.64-67] 幼児に対するリズム運動・身体表現活動指導のポイント 教員免許状更新講習 2014年8月 教員免許状(幼稚園教諭)更新講習の一環として、幼稚園教育要領における「表現」の位置づけ、身体表現活動展開の基本的な考え方を再確認し、簡単な実践活動を講習生とともに行った。 エンジョイスポーツ・ヘルシーライフ!-テニス6回講座- 2013年11月 関屋キャンパス公開講座(学術委員会) 公開講座にて、テニスの講師を務めた。 エンジョイスポーツ・ヘルシーライフ!-テニス経験者クラス- 2012年11月 関屋キャンパス公開講座 平成24年度関屋キャンパス秋の公開講座、テニス経験者講座(4回)の講師を務めた。 もっとみる 主要な担当経験のある科目(授業) 11 2020年9月 - 現在 アカデミックスキルズB (大阪樟蔭女子大学児童教育学部) 2019年4月 - 現在 国際スポーツ文化論 (同志社女子大学現代社会学部子ども学科) もっとみる 所属学協会 8 日本健康心理学会 日本教育心理学会 日本教育方法学会 World Leisure and Recreation Association 日本テニス学会 もっとみる Works(作品等) 1 Roger C. Mannell & Douglas A. Kleiber A Social Psychology of Leisure (レジャーの社会心理学) 速水敏彦監訳 2004年5月 その他 現在までわが国では,社会心理学的観点からレジャーについて考察した書物は皆無だが,北米でも,社会心理学的理論や研究法を適用し,体系立ててレジャーを論じた本はまだ多くはなく,その意味でこの書は,フロンティア的試みとして位置づけられる。翻訳によって,わが国でのレジャー・レクリエーション実践・研究分野において,初の本格的な研究書が紹介されることとなる。 担当部分:第12章 レジャー・コンストレイントの調整とレジャー・アフォーダンスの創出 12章では,人々をより充足的で関与的なレジャースタイルの構築へと導いていくのに,レジャーの社会心理学に基づく知識をどのように利用していくことができるのか,レジャー研究の応用の可能性について考察している。レジャー活動の積極的な参加やレジャー利得の最大限の享受を妨げる障害・コンストレイントについての理論(階層的コンストレイントモデル等)や研究成果が紹介され,また,これらの障 共同研究・競争的資金等の研究課題 5 アクティブな余暇スタイルをもつ中高齢者における日常行動の特徴とQOLに関する研究 日本学術振興会 科学研究費助成事業 1999年 - 2000年 佐橋 由美 レジャーの概念を規定する主観的要因の検討:経験抽出法適要による現象学的アプローチ 日本学術振興会 科学研究費助成事業 1997年 - 1998年 佐橋 由美 ESMによるレジャー経験の記述とレジャーが生活全般の満足度に及ぼす影響の検討 日本学術振興会 科学研究費助成事業 1995年 - 1995年 佐橋 由美 高齢者のQOLとスポーツ志向余暇ライフスタイルの関連について 日本学術振興会 科学研究費助成事業 1994年 - 1994年 佐橋 由美 - - 学術貢献活動 1 - その他 教育方法の実践例 1 件名 「運動と健康」 年月日(From) 2007/04 概要 「運動と健康」は,全学部全学科1回生を対象とした必修科目である(平成19年4月時点)。また,教員免許や保育士資格の取得にも必要単位となっている。 授業は講義と実技からなるが,講義ではまず,健康と体力の捉え方,現代社会における健康阻害の問題など基礎的テーマの学習から出発し,健康・体力づくりのための安全で効果的な運動である「有酸素運動」の生理学的メカニズムとその効用や,運動プログラム立案(運動処方)に際しての原則を理解させることをねらいとしている。上述の講義内容が,体験的に理解されるように,体力テストや運 1 作成した教科書 2 件名 「余暇行動論」「演習?〜?」の授業のための教科書(『レジャーの社会心理学』)の作成 年月日(From) 2004/05 概要 北米で,レジャー・レクリエーションの専攻学生ならびに大学院生に教科書として使用されている,A Social Psychology of Leisure を翻訳し(第12章担当),本学の余暇関連の授業において教科書・参考図書として使用している。 詳しくは,研究業績(翻訳)の箇所参照。 件名 児童教育学科専攻科目「身体表現(体育)A・B」のための教科書(『乳幼児のための保育内容 表現:身体・音楽・造形』)の作成 年月日(From) 2019/09/30 概要 本書は保育内容の「表現」についての学びを「身体」「音楽」「造形」の各領域から深めていこうとする目的で作成された。保幼小免許取得のための科目でもある「身体表現(体育)」の授業の中で、特に「身体」について解説した第4章と第5章に基づき、学びを進めていく。 1 資格・免許 4 件名 小学校教諭2級普通免許 年月日 1984/03 概要 小学校教諭2級普通免許状取得(昭58小2普第92号)(石川県) 件名 高等学校教諭2級普通免許(保健体育) 年月日 1984/03 概要 高等学校教諭2級普通免許状(保健体育)取得(昭58高2普第313号)(石川県) 件名 高等学校教諭専修免許(保健体育) 年月日 1989/07 概要 高等学校教諭専修免許状(保健体育)取得(平元高専第69号)(茨城県) 件名 中学校教諭1級普通免許(保健体育) 年月日 1984/03 概要 中学校教諭1級普通免許状(保健体育)取得(昭58中1普第230号)(石川県) 1