理工学部 教授

嶺崎 寛子

ミネサキ ヒロコ  (Hiroko MINESAKI)

基本情報

所属
成蹊大学 文学部 国際文化学科 教授
学位
博士(学術)(2008年3月 お茶の水女子大学)

J-GLOBAL ID
201201041078222036
researchmap会員ID
7000001300

受賞

 2

主要な論文

 15
  • 田中 雅一, 嶺崎 寛子
    『文化人類学』 82(3) 311-327 2017年12月  査読有り
  • 嶺崎 寛子
    『文化人類学』 82(3) 346-366 2017年12月  査読有り
  • 嶺崎 寛子
    文化人類学 78(2) 204-224 2013年9月  査読有り
    本稿は、宗教を淵源とするディアスポラ・アイデンティティの構築とその次世代再生産にかかる日常実践を、在日アフマディーヤ・ムスリムを事例として描く。アイデンティティの構築性を前提として、それが構築されるということを、行為主体としての個人だけでなく、個人が帰属する共同体、さらには社会的背景をも視野に入れつつ、民族誌的文脈のなかから捉え返そうとする試みであるともいえる。その際には、グローバル化や越境、国家との関係、言葉、ジェンダーに特に注目する。アフマディーヤは19世紀末、英領インドのパンジャーブ州に興ったイスラーム系の新宗教である。インド・パキスタン分離独立の際本部をパキスタンに移し、その後さらにパキスタン政府からの迫害により本部をイギリスに移転、現在に至る。信徒数は公称数千万、現在はパキスタンよりも欧米や西アフリカで勢力を伸ばしている。極端な平和主義と教団の高度な組織化、カリフ制の採用などに教団の特徴がある。本稿ではアフマディーヤ信徒たちを、国家の外縁に確信的に逃れながら、居場所とアイデンティティ保持のために平和的に交渉する多様な主体として位置づける。そして信徒らがどのようにアイデンティティを保持し、その世代間継承につとめているか、国家との関係や距離感、ホスト社会の内部での立ち位置の取り方などを具体的に検討する。それによって、ディアスポラにとってのアイデンティティや「いま、ここ」が持つ多様な帰属のあり方の意味と可能性、そして限界を明らかにしたい。なお本稿は2012年5月から現在に至るまで継続的に主に愛知県で行ったフィールド調査で得たデータに基づく。

MISC

 23

主要な書籍等出版物

 18

担当経験のある科目(授業)

 2

共同研究・競争的資金等の研究課題

 9