中川 真一, 加藤 由花, 中井 聡, 小倉 一男
電子情報通信学会総合大会講演論文集 1996(2) 217 1996年3月11日
ATM網では多様なトラヒック転送の実現が期待されているが,一方,極めて多くの速度クラスが混在する,各サービス需要が不透明である,多様な網リソースの使い方をするトラヒックが出現する等の特徴があるため,既存のトラヒック設計法や管理法の適用が困難であると考えられている.そこで我々は,新たなネットワークコンセプトである"セルフサイジングネットワーク"を提案し,これを実現するためのオペレーションシステムの研究を進めてきた.セルフサイジングネットワークでは,ATM網の特徴の1つであるVirualpath(VP)帯域の可変性を利用し,その時々の需要に見合う設備量の迅速かつ柔軟な提供を目指している.本稿では特に,VP容量制御プロトタイプシステムを対象とし,実装性能を評価する.以下では,プロトタイプシステム上で行った評価結果を示し、性能を推定する.