宇宿 公紀, 加藤 尚吾, 加藤 由樹, 千田 国広
日本認知心理学会発表論文集 2019 115-115 2019年
<p>本稿では,返信を待たせることで本人にネガティブ感情が生じるまでの時間と,本人のパーソナリティ及びLINEメール依存度との相関関係について調べた。女子大学生183名に,彼女らが複数の種類のLINEグループに参加していると想定してもらった。そして,各グループ内の他のメンバーが休日の正午に,全メンバーに返信を求めるメッセージを送信したときに,調査対象者が返信をできずに未読あるいは既読状態を続けていることで,「不安」と「罪悪感」が生じる時間(27段階)を回答してもらった。更にLINE依存尺度及び日本語版Ten Item Personality Inventory (TIPI-J)への回答を求めた。相関分析の結果,友だちやグループの数とTIPI-Jとの関係では,神経症傾向以外ほとんどで正の相関が見られた。また,主に恋愛Gや友人Gで不安及び罪悪感が生じる時間と協調性との間に負の相関が見られ,主にゼミGで不安が生じる時間と神経症傾向との間に負の相関が見られた。</p>