研究者業績

原口 亮

ハラグチ リョウ  (Ryo Haraguchi)

基本情報

所属
兵庫県立大学 大学院 情報科学研究科 教授
学位
博士(情報学)(2003年3月 京都大学)

ORCID ID
 https://orcid.org/0000-0002-2433-2793
J-GLOBAL ID
200901081196347117
researchmap会員ID
6000004147

外部リンク

博士(情報学)(京都大学)
京都大学大学院修了後,国立循環器病研究センターにて情報科学研究,情報システム企画導入運用の実務,知的資産戦略に携わる.2016年に兵庫県立大学応用情報研究科に着任.
「画像」「心臓」「コミュニケーション」を主なテーマとして,工学・情報学・ システム科学の手法を用い,基礎医学・生理学から臨床医学まで幅広くコラボ レーションしながら教育研究を行う.
2012年日本バーチャルリアリティ学会論文賞,2013年経済産業省Innovative Technologies受賞ほか.

論文

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  • Ryo HARAGUCHI, Takashi ASHIHARA, Taka-aki MATSUYAMA, Jun YOSHIMOTO
    Advanced Biomedical Engineering 13 230-236 2024年5月  査読有り筆頭著者責任著者
  • 土谷僚太郎, 原口亮, 高見美樹
    日本職業・災害医学会会誌 71(2) 23-29 2023年3月  査読有り
  • 原口 亮, 芦原 貴司, 松山 高明, 芳本 潤
    生体医工学 Annual60(Abstract) 175_1-175_1 2022年6月  
    若年者の頻脈性不整脈および心臓突然死の原因の1つである Wolff-Parkinson-White (WPW) 症候群は,心臓内の正常な刺激伝導路とは別に先天的に心房と心室とをつなぐ副伝導路が存在する疾患である.これまでに我々は心房筋・心室筋・副伝導路からなる数理モデルを構築した上で,コンピュータシミュレーションにより,副伝導路の大きさ・心房・心室の導電率・副伝導路の導電率が副伝導路を介した伝導にどのような影響を与えるのかをsource-sink の概念に基づいて明らかにした.しかしながら,イオンチャネル電流と伝導の実際との関連は明らかではない.そこで我々は年齢によるイオンチャネル電流の差異を模擬できる膜電位モデルを構築した上で,心房・心室・副伝導路のイオンチャネル電流が副伝導路を介した伝導にどのような影響を与えるのかについてコンピュータシミュレーションによる検討を行なった.それにより,小児・成人・老年いずれの場合においても,イオンチャネル電流の変化は副伝導路を介した伝導に影響を及ぼさないという結果が得られた.本研究の結果は,副伝導路における伝導の成立およびWPW症候群の顕在化はsource-sink関係が支配的な要因であることを示唆している.
  • Ryo Haraguchi, Takashi Ashihara, Taka‐aki Matsuyama, Jun Yoshimoto
    Journal of Arrhythmia 37(3) 683-689 2021年6月  査読有り筆頭著者責任著者
  • Saori Nishitani, Narisa Torii, Hirohiko Imai, Ryo Haraguchi, Shigehito Yamada, Tetsuya Takakuwa
    Journal of the American Heart Association 9(19) 2020年9月30日  査読有り
    <sec xml:lang="en"> <title>Background</title> <p xml:lang="en">Detection of the fiber orientation pattern of the myocardium using diffusion tensor magnetic resonance imaging lags ≈12 weeks of gestational age (WGA) behind fetal myocardial remodeling with invasion by the developing coronary vasculature (8 WGA). We aimed to use diffusion tensor magnetic resonance imaging tractography to characterize the evolution of fiber architecture in the developing human heart from the later embryonic period. </sec> <sec xml:lang="en"> <title>Methods and Results</title> <p xml:lang="en">Twenty human specimens (8–24 WGA) from the Kyoto Collection of Human Embryos and Fetuses, including specimens from the embryonic period (Carnegie stages 20–23), were used. Diffusion tensor magnetic resonance imaging data were acquired with a 7T magnetic resonance system. Fractional anisotropy and helix angle were calculated using standard definitions. In all samples, the fibers ran helically in an organized pattern in both the left and right ventricles. A smooth transmural change in helix angle values (from positive to negative) was detected in all 16 directions of the ventricles. This feature was observed in almost all small (Carnegie stage 23) and large samples. A higher fractional anisotropy value was detected at the outer side of the anterior wall and septum at Carnegie stage 20 to 22, which spread around the ventricular wall at Carnegie stage 23 and in the early fetal samples (11–12 WGA). The fractional anisotropy value of the left ventricular walls decreased in samples with ≥13 WGA, which remained low (≈0.09) in larger samples. </sec> <sec xml:lang="en"> <title>Conclusions</title> <p xml:lang="en">From the human late embryonic period (from 8 WGA), the helix angle arrangement of the myocardium is comparable to that of the adult, indicating that the myocardial structure blueprint, organization, and integrity are already formed. </sec>

MISC

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  • 岩田 倫明, 原口 亮, 築谷 朋典, 巽 英介, 植田 初江
    電子情報通信学会技術研究報告. MI, 医用画像 112(411) 299-300 2013年1月17日  
    国立循環器病研究センターでは、ホルマリン固定後の病理解剖検体のほとんどを創立以来、保存し続けている。これらの病理標本を病理診断終了後も正しい形で長く保存するために、様々な形でライブラリ化及び分類することで、現在経時的に保管されている検体を目的にあった形で自由に観察できるようになり、病理標本が後世の医師・医療従事者への貴重な教育資料として貢献できることとなる。本研究では、肺高血圧症例の組織標本デジタル画像から、血管走行を3次元構築・可視化した結果を用いて、血管モデルのラピッドプロトタイピングを行ったのでこれを報告する。
  • 白石 公, 竹田 正俊, 岩田 倫明, 原口 亮, 谷 昇子, 稲田 慎, 後藤 陽一, 奈良崎 大士, 中沢 一雄
    バイオエンジニアリング講演会講演論文集 2012(24) "7F12-1"-"7F12-2" 2012年1月6日  
  • 岩田 倫明, 吉富 紘平, 原口 亮, 谷 昇子, 黒嵜 健一, 鍵崎 康治, 稲田 慎, 白石 公, 五十嵐 健夫, 中沢 一雄
    バイオエンジニアリング講演会講演論文集 2012(24) "7F11-1"-"7F11-2" 2012年1月6日  
  • 井尻敬, 芦原貴司, 梅谷信行, 原口亮, 横田秀夫, 五十嵐健夫, 中沢一雄
    日本生体医工学会大会プログラム・論文集(CD-ROM) 51st ROMBUNNO.OS2-05-7 2012年  
  • 岩田 倫明, 吉冨 紘平, 後藤 陽一, 原口 亮, 黒嵜 健一, 鍵崎 康治, 谷 昇子, 稲田 慎, 中沢 一雄
    電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス 110(460) 131-134 2011年2月28日  
    ベクトルシェーマシステムは,先天性心疾患の患者説明を行う医師を支援するシステムとして開発を行ってきた.本システムは,ベクトル型データとして作成された電子的シェーマに,形態的異常や病名などのキーワードを持たせ,素早くシェーマを見つけ出す機能や,心臓を部位別に分け,それぞれに対して典型的なパーツを用意して,それらを組み合わせてシェーマを作成する機能を持つ.これらによって医師は高品質なシェーマを手軽に作成することができ,患者説明を支援することができる.本研究では,それぞれの知識やイメージ差を小さくする仕組みとしてベクトルシェーマシステムを位置付け,専門医が短時間でより効率の良い意思伝達を行うことのできる,医療従事者間のコミュニケーションツールとしての考察を行う.
  • 稲田 慎, 鈴木 亨, 岩田 倫明, 原口 亮, 東 将浩, 日高 一郎, 稲垣 正司, 杉町 勝, 中沢 一雄
    電子情報通信学会技術研究報告. MI, 医用画像 110(364) 143-146 2011年1月12日  
    我々は,一心拍周期分の心臓形状の空間的・時間的変化を捉えたMR画像から,心臓形状の経時的変化を可視化および心室細動などの興奮伝播シミュレーションに必要なボリュームデータの再構築が可能なシステムの開発を行っている.しかし,これまでに開発したシステムでは,心臓形状の抽出を手動で行っていたため,作業に長時間を要するという問題があった.本研究ではこの問題を解決するために,手動で抽出した心臓境界を示す点列間の自動補間機能を追加した.改良したシステムを用いることにより,従来よりも簡便に心臓形状を構築することが可能となった.
  • 岩田 倫明, 原口 亮, 東 将浩, 神崎 歩, 谷 昇子, 稲田 慎, 中沢 一雄
    電子情報通信学会技術研究報告. MI, 医用画像 110(364) 139-142 2011年1月12日  
    本研究は,医師・医学生を想定ユーザとし,診療における的確なアプローチの支援・医学教育の効率化を図ることを目的として, Web上に蓄積されている知識や医療画像を横断的かつシームレスに検索・閲覧を可能とするサービスの構築を目指している.画像診断および病理診断は医療において必要不可欠であることから,臨床的に価値のある診療画像をデータベース化し,日常診療に活用しようとするプロジェクトが実施されている.そこで,コンテンツを横断的に検索・閲覧でき,Web上で利用可能なサービス(翻訳・画像検索・Wikipedia・PubMed)をマッシュアップ手法により組み合わせたアプリケーションを試作した.本アプリケーションは,一つのキーワードから横断的な検索を行うことができ,得られた結果をもとに,画像情報や形態素解析によって得られた単語をクエリとして次の検索を行うことができる.本アプリケーションを医療従事者に説明し,主観的な評価を行った.本アプリケーションによって,Webに蓄積された知識と画像とが連携し,複合的に情報を得ることのできるサービスを提供することが可能となり,診療における的確なアプローチの支援・医学教育の効率化を図ることができると考える.
  • 前田 一真, 原口 亮, 中尾 恵, 黒嵜 健一, 鍵崎 康治, 中沢 一雄, 湊 小太郎
    電子情報通信学会技術研究報告. MI, 医用画像 110(364) 17-22 2011年1月12日  
    現在,新生児の先天性心疾患の診断において,心エコーが第一選択となっている.しかし,先天性心疾患の病態は複雑であり,診断・治療に関わる医療スタッフ全員が心エコー画像から病態を把握し共通認識を得ることは極めて困難である.本研究では,専門医が心エコー画像を参照しながら予め用意した三次元心血管モデルをインタラクティブに編集することで病態を表現するシステムの開発を目的とする.先天性心疾患の複雑な心血管構造をモデリングする上で必要となる,心血管の形状・太さ・トポロジーの編集を容易に行える手法及びインタフェースを提案する.本発表では,提案手法の詳細と実症例を用いた心血管モデリング結果を報告する.
  • 井尻敬, 芦原貴司, 梅谷信行, 原口亮, 横田秀夫, 五十嵐健夫, 中沢一雄
    日本生体医工学会大会プログラム・論文集(CD-ROM) 50th ROMBUNNO.O1-4-3 2011年  
  • 高田彰, 原口亮, 中沢一雄, 花井荘太郎, 西嶋康浩, 妙中義之, 内藤博昭
    医療情報学連合大会論文集 30th 1286-1287 2010年11月19日  
  • 井尻敬, 芦原貴司, 梅谷信行, 原口亮, 横田秀夫, 五十嵐健夫, 中沢一雄
    医療情報学連合大会論文集 30th 1038-1041 2010年11月19日  
  • 南 星治, 原口 亮, 中沢 一雄, 中村 匡徳, 和田 成生
    電子情報通信学会技術研究報告. MI, 医用画像 110(28) 79-84 2010年5月6日  
    心臓の力学的特性を考える上で,全身に血液を駆出している左心室壁の運動を解析することは重要である.心臓の拍動における複雑な収縮拡張運動は生体力学的に非常に興味深く,さまざまな手法で解析がなされている.形状抽出と同時に速度の計測をおこなうことができる撮像法であるMR位相コントラスト法(以下MR-PC法)は,撮影断面上の三次元速度場を強度画像と同じ分解能で得ることができるため,これを用いれば左心室壁に生じるひずみ解析が可能であると考えられる.速度情報からひずみ解析を行うにあたり,点群の形状を対応づけ変形勾配テンソルを求める幾何制約に基づく新しい変形手法を提案する.この手法は計算負荷が低く,変形に対するロバスト性が高い特徴を持っているため,医用画像から抽出したデータから,複雑な心臓の動きを表現できる可能性がある.本研究では位相画像から抽出された左心室壁領域において幾何制約を用いて変形を表現し,二次元ひずみ解析を行うことで,MR-PC画像からのひずみ解析の可能性を示した.
  • 谷昇子, 原口亮, 高田彰, 岡村智教, 稲田紘, 中沢一雄
    電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス 109(460) 149-153 2010年3月  
  • 後藤 陽一, 中沢 一雄, 原口 亮, 鍵崎 康治, 黒嵜 健一, 笹川 みちる, 稲田 紘
    電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス 109(406) 109-114 2010年1月21日  
    本研究では医師の説明にあたり、患者の理解を深めるべく、アニメーションなどを用いたインフォームドコンセント支援システムの構築に着手し、その一環として先天性心疾患の手術過程の理解のためのコンピュータグラフィクス技法(CG)を用いた効果的表現法について検討した。先天性心疾患の手術を患者が理解するのは容易ではなく、また立体的な把握が必要である外科手術の過程を2次元(2D)のイラストで正確に理解することは困難である。本研究では、先天性心疾患の外科手術において、特に心臓の立体的な把握が必要な修正大血管転位症のSenning手術(心房内血流転換術)を対象とし、3Dモデルを用いた手術過程の効果的表現法を検討した。患者説明用ツールとしてのみならず、医療従事者の教育ツールとしても役立つように、3DのCGを用いたアニメーションを利用して、直感的に術式の理解が容易になるシステムを試作した。また試作したシステムが有用かどうかを医師、看護師、学生を対象としたアンケートを実施し、評価を行った。
  • Hideyuki Horio, Yoshihiro Kuroda, Tomohiro Kuroda, Osamu Oshiro, Shigeo Wada, Ryo Haraguchi, Kazuo Nakazawa
    WORLD CONGRESS ON MEDICAL PHYSICS AND BIOMEDICAL ENGINEERING, VOL 25, PT 4: IMAGE PROCESSING, BIOSIGNAL PROCESSING, MODELLING AND SIMULATION, BIOMECHANICS 25 304-307 2010年  
    The heart is important internal organs for the human body, and it is known by doing a very efficient systole-diastole movement. It is thought that the twist movement of the heart and the twist arrangement of cardiac muscle fiber influence to an efficient movement of the heart, so various studies are studied.The Phase-Contrast method of MRI can measure the velocity distribution of the arbitrary direction, so we can obtain three-dimensional velocity field by measuring three or more times. The twist movement of the heart can be analyzed directly by using three-dimensional velocity field.It is a problem that the decision of the center of rotation is necessary in case of the method of analysis that uses the rotating angle. In this research, we propose the method of analysis that doesn't need the decision of the center of rotation by using the strain in micro region.First, we calculated the trend of the direction of the maximum principal strain and the normal direction of the maximum shear plane of the numeric model. Next, we compared these directions of measurement data with ones of the numeric model. As a result, three results were obtained 1: In the region with twist in section, the direction of the maximum principal strain shows the vertical direction. 2: In the region with twist between sections, the direction of the normal direction of the maximum shear plane shows the vertical direction. 3: From the time change of the ratio of the region of twist, we got the tendency that the influence of the twist between sections was strong at end systole, and one of the twist in section was strong at early systole and early diastole.
  • 中沢 一雄, 原口 亮, 鍵崎 康治, 黒嵜 健一, 後藤 陽一, 吉冨 絋平, 井尻 敬, 高山 健志, 梅谷 信行, 五十嵐 健夫
    電子情報通信学会技術研究報告. MI, 医用画像 109(270) 25-28 2009年11月4日  
    電子カルテに限らず、医療情報の有効活用のための重要な研究課題として、ヒューマンインタフェースがある。我々の研究グループによる、下記に示す一連の研究について主に紹介する。1)紙カルテの自由記載をシステム化したペン入力インタフェース。2)心臓カテーテル検査におけるグラフィカルな所見入力を可能にするインタフェース。3)先天性心疾患のためのベクトルシェーマ作成インタフェース。4)CGによる先天性心疾患のSenning手術のための説明システム。文字情報を主体とする従来の電子カルテのインタフェースに対し、いずれも視覚情報を有効活用するための提案である。よりわかりやすい電子カルテの実現を目指している。
  • 堀尾 秀之, 黒田 嘉宏, 黒田 知宏, 大城 理, 和田 成生, 原口 亮, 中沢 一雄
    電子情報通信学会技術研究報告. MI, 医用画像 108(385) 337-342 2009年1月12日  
    心臓の収縮拡張運動において、心臓のねじれ運動は重要な意味を持つと考えられ、様々な解析が行われている。本研究では心臓の捻転運動の詳細を明らかにするため、MR Phase-Contrast法(以下MR-PC法)で計測された速度画像の画像解析を行った。まず、心臓の同一断面に対して3回計測し、計測画像の位置合せによって、心室断面内における3次元速度場を取得した。得られた3次元速度場から、断面内・断面間のねじれ角とねじれ率の時間変化と、各直方体領域でのひずみの時間変化を解析した。本研究の解析結果から、心臓のねじれ運動では、収縮初期と拡張初期に心尖部と心基部との断面間のねじれが大きく、収縮末期には心内膜側と心外膜側の断面内のねじれが大きいことが示された。
  • Ashihara Takashi, Yao Takenori, Nakazawa Yuko, Sugimoto Yoshihisa, Ito Makoto, Namba Tsunetoyo, Haraguchi Ryo, Nakazawa Kazuo, Ikeda Takanori, Horie Minoru
    Circulation journal : official journal of the Japanese Circulation Society 72 395-395 2008年3月1日  
  • 東 将浩, 原口 亮, 中沢 一雄
    心血管疾患診療のエクセレンス,日本医師会雑誌 137(特別号1) S2-S3 2008年  
  • 中沢 一雄, 原口 亮
    内科 102(3) 440-446 2008年  
  • 大川常吉, 森悠紀, 五十嵐健夫, 原口亮, 中沢一雄, 吉田達雄
    心電図 28(Supplement 1) 2008年  
  • 大森 健太, 原口 亮, 吉冨 紘平, 鍵崎 康治, 八木 隆宏, 岸野 文郎, 中沢 一雄
    電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス 107(409) 9-12 2007年12月15日  
    先天性心疾患の一つとして,修正大血管転位症がある.医療の分野では,外科手術過程の理解,疾患の記録やカルテなどのために2次元のスケッチが用いられている.2次元のスケッチを用いることで,対象の概要や概念を理解することができる.しかし,3次元の情報を多く含んだ実際の手術過程を2次元のスケッチで正確に理解することは困難である.本研究では,Senning外科手術の過程を説明するために有効なインタラクティブシステムの試作を行った.複数の3次元形状モデルを同時に表示する,血流の向きや縫合線などの付加的情報を表示する,といった機能を実装したアプリケーションを試作し,有効性を確認した.
  • 東 将浩, 渡邉 嘉之, 内藤 博昭, 原口 亮, 中沢 一雄, 藤堂 貴弘, 難波 経豊, 八尾 武憲, 芦原 貴司
    日本医学放射線学会秋季臨床大会抄録集 43回 S475-S475 2007年9月  
  • 中沢一雄, 原口亮, 森悠紀, 五十嵐健夫
    DIGITAL MEDICINE 6(6) 24-27 2007年  
  • 中沢一雄, 原口亮, 森悠紀, 五十嵐健夫
    ヒューマンインタフェース学会誌 9(2) 133-140 2007年  
  • 東 将浩, 原口 亮, 中沢一雄, 藤堂貴弘, 難波経豊, 八尾武憲, 芦原貴司, 渡邉嘉之, 内藤博昭
    Interventional Radiology 22(4) 507 2007年  
  • 東 将浩, 原口 亮, 中沢一雄, 藤堂貴弘, 難波経豊, 八尾武憲, 芦原貴司, 渡邉嘉之, 内藤博昭
    日独医報 52(3) 433-434 2007年  
  • 芦原 貴司, 八尾 武憲, 伊藤 誠, 堀江 稔, 難波 経豊, 原口 亮, 中沢 一雄, 池田 隆徳
    心臓 39(1) 14-19 2007年  
    巨視的なT wave alternans(TWA)は致死性の心室性不整脈の予兆として知られる.一方で,最近,微視的なmicrovolt T wave altemans(MTWA)が心臓突然死につながる心室性不整脈の非侵襲的予知指標として注目されるようになった.TWAの成因としては活動電位持続時間(APD)の回復曲線にもとつくalternansや,不均質性にもとづく興奮波の分裂や回り込みが考えられているが,MTWAの成因については明らかでない.本研究では,コンピュータシミュレーションによりTWAとMTWAを再現し,MTWAの成因とそれが反映する不整脈発生基質について検討した.ヒト心室筋活動電位モデルで1-2次元の正常心筋モデルと,種々のイオンチャネルやgap結合のパラメータを変化させた異常心筋モデルを構成し,計算で描いた心電図からTWAとMTWAを検出した.正常心筋モデルでTWAは再現されたが,MTWAは陽性基準を満たさなかった.異常心筋モデルではMTWAが陽性となる例が存在したが,異常の種類によって,APD回復曲線の急峻化を伴うもの,APD回復曲線の平坦化を伴うもの,興奮伝播異常を伴うものの3つに分類された.MTWA陽性例では,心電図上のみならず膜電位やCa transientの分布マップ上でも,変化が目視では認識できなかった.MTWAは心室性不整脈の発生基質となりうる心筋異常を反映するが,TWAとは種々の点で異なった性質を有しており,MTWAはTWAの延長線上にあるものではないことが推察される.
  • 中沢一雄, 原口亮, 藤堂貴弘, 大森健太, 堀尾秀之, 永田啓, 杉本喜久, 高田雅弘, 大和田茂, 森悠紀, 五十嵐健夫
    医療情報学連合大会論文集 26th 997-998-998 2006年10月30日  
    冠動脈シェーマに基づいて、心臓カテーテル検査の効果的所見入力を可能にする電子カルテ・インターフェースの開発を行った。今回は従来のビットマップ形式ではなく、ベクトル形式のシェーマについて検討した。作成したシェーマはscalable vector graphics形式で記述されており、ドロー系のアプリケーション・ソフトウェアを用いて用手的にオリジナルデータから書き写した。このソフトを用いることで各シェーマを容易に編集することができ、患者への説明ツールとして有効な心臓の解剖学的形態や血流の向き、動脈血/静脈血の区分などをスケッチ的に入力できるようになった。
  • 森悠紀, 五十嵐健夫, 原口亮, 大川常吉, 稲田紘, 中沢一雄
    医療情報学連合大会論文集 26th 990-992 2006年10月30日  
  • 堀尾 秀之, 原口 亮, 中沢 一雄, 内藤 博昭, 東 将浩, 佐久間 利治, 増田 泰, 大城 理
    電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス 106(330) 1-4 2006年10月20日  
    心室壁運動解析において心臓の収縮伸展の可視化は非常に重要である.MR Phase-contrast法(以下MR-PC法)は任意方向速度を直接取得できる利点があるが,計測された速度は心筋線維の収縮伸展の他に心臓全体の変形や胸腔内での移動などが重畳したものと考えられ,心筋の収縮伸展のみを表現することは難しい.本研究ではMR-PC法で計測した速度情報を処理し,心室壁の収縮伸展速度分布の可視化を試みた.短軸断面像の注目点の収縮伸展速度を近傍点の速度差から求め,心筋上の全ての点で計算することで収縮伸展速度分布を可視化した.さらに数値モデルを作成し,計測データと比較することで心室の長軸周りでのねじれを伴う運動の可能性を示した.
  • 森悠紀, 五十嵐健夫, 五十嵐健夫, 原口亮, 大川常吉, 吉田達雄, 稲田紘, 中沢一雄
    日本生体医工学会大会プログラム・論文集 45th 390 2006年5月15日  
  • 森悠紀, 五十嵐健夫, 吉田達雄, 大川常吉, 原口亮, 中沢一雄
    電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス 105(456) 9-12 2005年12月2日  
    心臓カテーテル検査および治療においては, その所見や治療計画等をシェーマを活用しながらカルテに記載することが有効である. 従来, 紙の上で行われているこのようなカルテ記載をコンピュータ上でおこなうための直感的なインタフェースとして, 冠動脈造影所見の記載およびカテーテル治療計画を支援し簡便に操作できるシステムを開発した. 本システムでは, 狭窄や血管・バイパスなどを自由に描き加えることができ, さらにバイパス手術後の血流回復などコンピュータならではの視覚化が可能である. 電子カルテとしての利用のほか, 患者への治療計画の効果的な説明ツールとしての応用も考えられる.
  • 原口 亮, 中沢 一雄, 関口 博之, 杉本 直三, 英保 茂
    電子情報通信学会技術研究報告 105(303) 35-40 2005年9月22日  
    本研究では冠動脈造影像よりイメージモザイクを行い, 全体を一覧できる診断補助画像を作成する手法を提案する.冠動脈造影映画法においては, 造影剤注入後に造影血管部分が視野に収まるように医師が患者台を動かすことがある.また血管の各部位において造影の程度は刻々と変化していく.そこで我々は, これらの影響を低減し観察を容易にする診断補助画像の作成手法を提案する.まず冠動脈像の時空間投影像および断面像を用いて, 位置合わせと心周期の粗推定を行う.次に各時刻における画像同士で時空間にわたり詳細な位置合わせを行う.得られた結果を元にイメージモザイクを行い, 目的の診断補助画像を得た.得られた結果画像により視野動きや造影剤の流れの影響が低減され, 冠動脈全体を違和感なく観察することができた.
  • T. Namba, T. Ikeda, T. Yao, T. Ashihara, R. Haraguchi, K. Nakazawa, T. Ohe
    EUROPEAN HEART JOURNAL 26 735-735 2005年9月  
  • 中沢一雄, 原口亮
    最新医学 58(8) 1834-1841 2004年  
  • 中沢一雄, 原口亮, 芦原貴司, 八尾武憲, 難波経豊, 池田隆徳, 鈴木亨, 稲垣正司, 杉町勝, 五十嵐健夫
    循環器病研究の進歩 25 60-70 2004年  
  • 杉町 勝, 稲垣 正司, 中沢 一雄, 原口 亮, 砂川 賢二
    電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス 103(376) 43-43 2003年10月15日  
  • 原口 亮
    システム/制御/情報 : システム制御情報学会誌 47(7) IV 2003年7月15日  
  • 原口 亮, 杉本 直三, 英保 茂, 石田 良雄
    電子情報通信学会技術研究報告. MI, 医用画像 100(464) 39-44 2000年11月15日  
    本研究では、冠動脈像と心筋SPECT画像を重ね合わせるための手法と自動化について述べる。これにより心筋の機能的変化と冠動脈の形態的変化との関連の把握が容易になると考えられる。はじめに心筋SPECT画像より左心室のおおまかな形状推定を行う。生成した左室モデルを冠動脈像上に投影して位置合わせを行い、心筋モデル表面と冠動脈像との対応付けを行うことで、ブルズアイ表示心筋SPECT画像上に冠動脈像を重ね合わせて表示することができる。本手法では従来の冠動脈3次元再構成を省略することができ、また評価関数を定義することで自動的に位置合わせを行うことができる。本手法を人工データと臨床データに適用した例を示す。
  • 原口 亮, 杉本 直三, 英保 茂, 宇山 親雄, 石田 良雄
    電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス 98(314) 49-54 1998年10月13日  
    We present a method for visualizing a coronary arterial structure on a myocardial perfusion image(SPECT/PET)with Bull's Eye Map.We make a 3-dimensional left ventricular model from SPECT/PET, and project the model on some CAGs according to its imaging parameters.By scanning along the surface of the left ventricular model on CAG, coronary arterial image on Bull's Eye Map is created.

書籍等出版物

 8
  • Ryo Haraguchi, Wataru Ueki, Yoshiaki Morita, Taka-aki Matsuyama (担当:共著, 範囲:Modeling of Congenital Heart Malformations with a Focus on Topology)
    Springer 2021年12月 (ISBN: 9789811643255)
  • 原口 亮 (担当:分担執筆, 範囲:4.7.循環器内科学への臨床応用;心臓)
    誠文堂新光社 2018年3月 (ISBN: 9784416518243)
  • Ryo Haraguchi, Toshizo Katsuda (担当:共著, 範囲:3.8.1 Morphologic and Functional Modeling of the Heart)
    Springer 2017年 (ISBN: 9784431559764)
  • Yuki Igarashi, Takeo Igarashi, Ryo Haraguchi, Kazuo Nakazawa (担当:共著, 範囲:Generating Graphical Reports on Cardiac Catheterization)
    InTech 2013年3月 (ISBN: 9789535110255)
  • 原口 亮, 岩田 倫理, 勝田 稔三 (担当:分担執筆, 範囲:2.6.4 オプティカルフロー,2.6.5 ミーンシフト/CAMシフト)
    オーム社 2012年11月

講演・口頭発表等

 345

担当経験のある科目(授業)

 27

共同研究・競争的資金等の研究課題

 20