研究者業績

筒井 孝子

ツツイ タカコ  (Takako Tsutsui)

基本情報

所属
兵庫県立大学 社会科学研究科 教授
学位
教育学修士
社会学修士
工学博士
医学博士

J-GLOBAL ID
200901037401810470
researchmap会員ID
5000014353

研究キーワード

 1

論文

 207
  • 安西 将也, 渡辺 由美, 安西 定, 筒井 孝子, 坂本 雅昭
    日本保健福祉学会誌 1(1) 35-47 1994年  査読有り
    本研究は寝たきり老人をもつ世帯のうち特に今後増加が予想される高齢者夫婦世帯に注目して、介護者(配偶者)個人の介護負担を点数化することを主な目的とした。そのため調査員の聞き取りによって、日本産業衛生学会産業疲労研究会が作成した「自覚症状しらべ」を用いてI、II、III群別に介護者の疲労訴え項目数を調査し、林の数量化I類を用いてその疲労訴え項目数と介護者の肉体的・精神的・経済的状態および介助の内容などとの係わりを分析した。また、T-SCOREを用いて簡便に個人の疲労訴え項目数を点数化した。その結果を以下に示す。(1)訴え項目数の増加に影響する主な項目は、I群では職業(有)、健康状態(病気がち)、介護期間(3〜7年未満)、排泄介助(有)、介護時間(随時)などであった。また、II群では訴え項目数の増加に影響する主なカテゴリーは、寝返り介助(有)、継続の意志(限界)、経済状態(困っている)、職業(有)、睡眠時間(6時間未満)などであり、III群では職業(有)、継続の意志(限界)、健康状態(病気がち)、介護期間(3〜7年未満)、体を起こす介肋(有)などであることがわかった。(2)また、群別の数量化モデルによる予測訴え項目数をT-SCOREによって点数化したところ、どの群において基準値である50点周辺に多くが集中したものの、大きな幅もみられた。以上の結果は、介後者の肉体的・精神的・経済的項目および介肋内容のカテゴリースコアから介護者の予測訴え項目数を算出し、更に、その予測訴え項目数に対応するT-SCOREを求めれば、その介護者個人の介護負担の測定が可能であることを示唆するものと考える。
  • 筒井孝子
    社会福祉学 34 43-82 1993年12月  査読有り
    This research is aimed at exploring the possibility of quantifying care-giver subjective feeling of burden and examining the methodology of quantification by focusing on the issue of degrees of burden experienced by care-giver in association with elderly care at special elderly nursing homes. First of all, we conducted a detailed evaluation of burden suffered by care-giver in association with care duties at speical elderly nursing homes and examined thoroughly care-givers' phisical and mental burden. Based on those studies, it has become clear that 1) the major job factor contributing to burden among all the job responsibilities of care-givers is "Personal care", 2) it is possible to unify mental burden with physical burden in association with care and it is also possible to quantify the unified mental and physical burden. Therefore, we were able to standardize mental and physical burden in association with "Personal care" on a scale of 0-100 points and to quantify the feeling care burden.
  • 筒井孝子, 新田収
    総合リハビリテーション 21(2) 129-134 1993年2月  査読有り
  • 新田 収, 筒井 孝子
    理学療法学Supplement 1993 45-45 1993年  
  • 児玉 桂子, 筒井 孝子
    社会老年学 (38) p49-57 1993年  査読有り
  • 筒井孝子
    日本の地域福祉 6 99-118 1992年  査読有り
  • 筒井孝子, 新田収
    13 162-178 1991年10月  査読有り

MISC

 149
  • 坂田薫, 田辺和史, 齋藤実, 筒井孝子
    ジェネラリスト教育コンソーシアム 18 118-122 2023年3月  
  • 筒井孝子, 松田晋哉
    病院 82(3) 185-191 2023年3月  
    <文献概要>科学的な研究を経て開発された看護必要度.重症度,医療・看護必要度という名称で診療報酬で評価されてからの変化とは.看護必要度の開発者である筒井氏から,本質的かつ先進的な活用方法をご紹介いただき,今後の方向性について展望する.
  • 筒井孝子
    病院 82(3) 200-205 2023年3月  
    <文献概要>はじめに:「看護必要度」と「重症度,医療・看護必要度」 看護必要度は,患者へ提供されるべき看護量の推定と,提供されている看護サービスの量的・質的評価との連動を目指し,1996(平成8)年から研究が開始された.一方,看護必要度が診療報酬の算定要件として利用された際の呼称は,「一般病棟用の重症度・看護必要度」「特定集中治療室用の重症度」「ハイケアユニット用の重症度・看護必要度」,回復期リハビリテーション病棟入院料1では「重症度・看護必要度」,回復期リハビリテーション病棟入院料2および3では「日常生活機能評価」注1であった.このように看護必要度が20年近く,患者の重症度を評価し,看護要員数を規定する役割を担ってきたことは,歴史的事実として重要と考える.また,「看護必要度」の考え方を基盤とした評価や,算定における基準は,日本の臨床データの分析結果をエビデンスとして用いていることは,大きな特徴と言える.なお,本稿における「看護必要度」は,狭義には,筆者が1997年から研究し,開発してきた看護必要度を指すが,広義には,開発された看護必要度の項目を利用した「重症度基準」「重症度,看護必要度基準」「一般病棟用の重症度・看護必要度」も含むものとする.昨今の診療報酬改定の度に話題となり,項目や評価方法が2年ごとに変更されている「重症度,医療・看護必要度」は,前述した「重症度,看護必要度」という呼称に「医療」がついたものとして,2014(平成26)年度に導入され,さらに2016(平成28)年度に侵襲性の高い治療を評価するものとしてC項目が新設され追加された.これらのC項目は,手術,検査等を評価する項目であるが,各医療系学会や団体が意見を出し,厚生労働省(厚労省)が意見をとりまとめた評価項目群であり,臨床における看護量や医療サービス量との関連性についての検証はなされていない.このことは,「重症度,医療・看護必要度」と看護必要度とが,出自は同じであるが,似て非なるものであることを示している.本稿では,前述した広義の看護必要度の開発研究の概略とその背景を説明し,次に,変容してきた患者の疾病やその病態によって,断続化されている医療システムに看護必要度がいかなる役割を果たせるかについて述べることとした.
  • 筒井孝子, 東野定律, 木下隆志, 大夛賀政昭
    日本公衆衛生学会総会抄録集(CD-ROM) 82nd 2023年  

書籍等出版物

 85

講演・口頭発表等

 239

所属学協会

 5

共同研究・競争的資金等の研究課題

 16

学術貢献活動

 8

社会貢献活動

 39