岡邑 和子, 鎌田 奈津, 槻木 直子, 金 英仙, 熊本 妙子, 中井 愛, 中山 亜由美, 角野 美希, 相澤 千絵, 川下 菜穂子, 増田 秋穂, 濱田 恵美子, 宮川 幸代, 工藤 美子
兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所紀要 24 55-66 2017年3月 査読有り最終著者責任著者
目的 外来通院中の切迫早産と診断された妊婦に対し、文献検討により明らかにした看護支援の視点に基づいて看護支援を提供し、その看護支援を受けた妊婦の日常生活における体験並びに妊婦自身が早産を予防するために行った症状コントロール方略から、早産を予防し得る看護支援を明らかにする事を研究目的とした。方法 外来通院中の切迫早産と診断された13名の妊婦に対して早産予防のために提供した看護支援と、その看護支援を受けた妊婦の反応をデータとした。データから早産を予防するために有用と思われる看護支援を妊婦の反応と合わせて分析した。尚、本研究は、兵庫県立大学看護学部・地域ケア開発研究所研究倫理委員会(平成26年5月29日 教員1)及び研究協力施設における倫理委員会の承認を得て実施した。結果 外来通院中の切迫早産と診断された妊婦に提供した看護支援には【子宮収縮の自覚を促す支援】【子宮収縮の自己モニタリングを促す支援】【早産が妊婦と胎児、家族に及ぼす影響に気づく支援】【妊婦自ら行う対処や生活調整の確認と承認】、【妊婦自ら行う対処や生活調整への新たな提案】が含まれた。(著者抄録)