根岸 暢子, 久保 幸代, 大澤 豊子, 小野 真由美, 田中 ひろ子, 溝口 美穂, 宮 真由美
日本看護学会論文集: ヘルスプロモーション (49) 178-181 2019年3月
A県内の産科病床を有する病・医院・助産所、教育機関に勤務する経験5年以上の助産師899名を対象に、助産師のアドバンス助産師取得・申請状況、活動状況と今後の新規申請・更新への準備状況について質問紙調査を実施した。277名から回答が得られた。アドバンス助産師を取得していたのは143名(51.6%)で、平成27年度取得75名(27.1%)、平成28年68名(24.5%)であった。取得した143名のうち、5年後に更新するつもりなのは69名(48.3%)であった。取得していない133名のうち、新規申請すると回答したのは34名(25.6%)、しない99名(72.9%)、無回答1名(0.8%)であった。アドバンス助産師を新規申請・更新しない助産師は、その4割強が所属施設での勤務だけでは申請要件が満たせないことが理由として考えられた。さらなる申請や更新のためには、業務に反映されるような制度の拡充、県や職能団体、施設での研修等、支援が必要であることが示唆された。