国際学科

山崎 真之

ヤマザキ マサユキ  (Masayuki Yamazaki)

基本情報

所属
和洋女子大学 国際学部 助教
学位
博士(人間科学)(2017年1月 早稲田大学)

研究者番号
10882772
J-GLOBAL ID
202101013536708640
researchmap会員ID
R000031614

論文

 7
  • 山崎真之
    和洋女子大学紀要 65 171-192 2024年3月  査読有り
  • 山崎真之
    和洋女子大学紀要 64 121-132 2023年3月  査読有り
  • 山崎 真之
    文化人類学 85(1) 56-72 2020年  査読有り
    <p>小笠原諸島では、1968年の日本返還以降の再建の手法として観光業が活用され、その立地条件を巧みに利用したエコツーリズムが1980年代以降に取り入れられてきた。今日では2011年に世界自然遺産に登録されたことにより、さらに多くの観光客を集めている。本稿の目的は、観光地における歓待研究として、小笠原諸島における非島民の移住を事例に、商業的歓待と社会的歓待がいかに関係しているのかを明らかにすることである。小笠原諸島では、移住者のすべてが住み続けるわけではないことから、新たな移住者は欧米系島民とも旧島民とも新島民とも異なる存在として、つまり小笠原諸島から去ることが予見される存在として友好的に迎えられている。本稿の事例からは、このような移住者の友好的な迎え入れが、島民ごとに異なる迎え入れ方の原理が互いに絡みあうことによって可能となることが明らかになった。結論として、観光地におけるよそ者の歓待を考えるための視点として、商業的歓待と社会的歓待の部分的重なりという先行研究の視点は十分ではなく、むしろ現地社会の歴史と成員の多様性に基づく複数の歓待原理の絡み合いという視点が有効であると論じる。</p>
  • 山崎真之
    文化の遠近法―エコ・イマジネールⅡ 451-474 2017年3月  査読有り
  • 山崎 真之
    観光学評論 4(2) 107-119 2016年  査読有り
    本稿の目的は、東京都小笠原村における新島民と呼ばれる移住者たちの生活実践を事例に、エコツーリズムを通してゲストとホストが転位する社会的背景を明らかにすることである。小笠原は国内でもエコツーリズム先進地域として評価されており、2011年に世界自然遺産に登録された。小笠原のエコツーリズムに中心的に携わっているのは、全島民の大半を占めるに至った新島民であり、彼らの日常的な生活実践の多くはエコツーリズムと結ばれている。先に移住した新島民たちによる観光客への「演出」が見出せ、ゲストをホストに転位させる作用がうかがえる。小笠原の観光は、観光客のみならず、新たな島の担い手をも呼び込んでいる。ただし、移住した新島民のなかには小笠原におけるエコツーリズムのあり方に馴染めず、島外にて再びゲストに転位する者たちもいる。ここからは、エコツーリズムによって揺れ動くゲストとホストという現象を認めることができる。

MISC

 10

書籍等出版物

 1

講演・口頭発表等

 19

所属学協会

 1

共同研究・競争的資金等の研究課題

 4