佐藤勝明
連歌俳諧研究 2002(103) 1-11-11 2002年8月 査読有り
周知の通り、延宝・天和期は俳壇の大きな変革期であった。京都でも、高政の活躍に象徴されるように、延宝期後半には宗因流の流行が一挙に表面化し、天和期以降は、江戸から移住した言水を中心に俳壇の再編成が行なわれ、元禄俳諧への道が拓かれていく。東西の交流をふくめ、これら一連の流れに大きく関与していたのが、信徳.春澄・千之・千春・友静といった、いわゆる「遊俳」の人々であり、豊かな経済力を背景に自在な姿勢を見せる彼らの動向こそが、俳壇を大きく支えていたといっても過言ではない。本稿では、井狩友静に焦点をあて、その活動の足跡を追尋することにしたい。