Curriculum Vitaes

ENOKITA FUMIKO

  (榎田 二三子)

Profile Information

Affiliation
Faculty of Education Department of Child Development, Musashino University
Degree
学士(お茶の水女子大学)
修士(明星大学通信制大学院)

J-GLOBAL ID
200901013850741460
researchmap Member ID
5000024098

Research Interests

 1

Research History

 7

Education

 2

Papers

 8

Misc.

 54
  • 武蔵野教育学論集, Mar, 2017  
    私立幼稚園では、8割近い園で2歳児保育が実施されている。2歳児保育は子育て支援の一環として位置づけられているが、どのようなことに重点が置かれているかはさまざまであり、実施の形態も多様である。そのような2歳児保育で、幼稚園教諭はどのようなことを重視しているのか調査した。その結果、「保育者との信頼関係」、「安心でき安全な環境」、「子どもの発達」が重視されていることが明らかになった。一方で、子どもの遊びや保護者支援は重視されていない。合わせて2歳児の春の様子を調査したところ、「身辺自立」、「遊び」、「言葉」の発達がゆっくりである現状、個人差が大きい様子が明らかになった。この二つの調査から、保育者としては、2歳児保育についての年間計画の必要性、保護者支援の必要性、3歳未満児の特性への理解の必要性が示唆された。
  • 榎田 二三子
    婦人之友, 110巻(3号) 62-65, Mar, 2016  
    3歳から5歳の就学前の幼児を育てるとき、どのようなことに配慮したらよいのか、生活で遭遇する具体的な事例を通してわかりやすく伝えた。公園での遊び、生活リズムつくり、片づけのときの親の関わり方のポイントを子どもの発達を踏まえて述べている。
  • 滝村雅晴, 津村典子, 市川美穂
    婦人之友, 109(5) 64-78, May, 2015  
    子どもが笑顔で育つために、家庭や社会でどう子どもと関わり、何を大切にしたらよいのか。<br /> 子どもと一緒に家族が食卓を囲むこと、子どもの話を聞くこと、大人が子どもの側から考えられるようになることなど、夫婦を基にして相手のことを思い暮らす大切さを具体的事例から語り合った。
  • 武蔵野大学教職研究センター紀要, (第3号) 19-25, Mar, 2015  
    幼稚園における2歳児保育は、子育て支援として位置づけられ、私立幼稚園の78%で実施されている。<br /> 担当者は幼稚園教諭の免許状を取得しているが、保育士資格を取得していないため、2歳児について学んでいないものも多くいるのが現状である。2歳児保育はどのように実施され、幼稚園教諭の専門性に関する研究が行われているのだろうか。論文の分析を実施した結果、経年的研究内容の変化が見られたこと、保育内容や保育者の援助についての研究が多く実施され2歳児保育について試行錯誤している状況が認められたこと、保育者の専門性についての研究はこれから進められる分野であることがわかった。また2歳児保育の特性についての理解や保護者支援が今後の課題として明らかになった。
  • 婦人之友 乳幼児だより 5月号, May, 2014  
    2番目の子どもは生まれたときは、家族にとっても上の子にとっても危機的な状況となりがちである。上の子はとても誇らしい気持でいる反面、母親に気にかけてもらいたいと思い困ったこともする。大人にとっては辛い状況だが、子どもは笑顔に愛を感じ、誰かのためになにかする幸せな気持ちがかんじられるよう育てたい。

Books and Other Publications

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  • 榎田二三子, 大沼良子, 増田時枝, 石井雅, 小倉常明, 木村英美, 小泉裕子, 竹石聖子, 塚田幸子, 永倉みゆき, 浜口順子, 嶺村法子, 室久智雄, 矢田美樹子, 渡辺佳子 (Role: Joint author, p89-93、p180-192)
    建帛社, Jun, 2016
    子ども・子育て支援新制度の施行にあわせ改訂したものである。新しい時代に求められる多様な教育職・保育者の役割について、学生が実際に働くことをイメージしやすいように書かれている。保育者としてこのような能力が必要であるということは述べずに、学生が自ら課題を見出すことをねらいとしている。本書で学ぶことにより、実践しつつ学び教育職・保育者として成長する基本的な姿勢を獲得できることが意図されている。担当部分:小学校や専門職間の連携における教育職・保育者の立場、家庭的保育者への指導的立場となる保育所保育士など新しく求められる役割について概観した。また少子化、地域の教育力の低下、特別支援教育、多文化に生きる子どもなど、近年子育てを取り巻く環境の変化が著しい。そのような変化に焦点をあて、なぜそのような変化が生じてきたのかについて説明しながら、子ども・子育て支援新制度を踏まえ教育職・保育者に求められる役割はど
  • 榎沢良彦, 大沼良子編著, 松浦浩樹, 永倉みゆき, 榎田二三子, 豊田和子, 小泉裕子, 安見克夫 (Role: Joint author, p63-79)
    建帛社, Mar, 2016
    教育・保育の基本・基礎について学ぶ教育・保育原理の教科書である。新しい時代のニーズに対応する教育・保育といつの時代にも変わらない教育・保育の基本や歴史についてわかりやすくまとめられている。分担部分:「保育の計画と実践」について分担執筆。計画、実践、記録、評価という教育・保育の循環におけるそれぞれの意義と考え方の基本について述べた。(総ページ数174頁中、担当63~79頁)
  • 吉川はる奈, 岡野雅子, 篠原久枝, 武田京子, 入江礼子, 金子省子, 浜口順子, 吉澤千夏, 榎田二三子他 (Role: Joint author, p180-181)
    丸善, Jan, 2016
    日本家政学会児童部会が中心となって、「子ども」を切り口に、発達、保育、教育、福祉、看護、医学、心理学などの学問分野における事項を解説するために作成した事典である。担当部分:豊かな育ちを保障する日本家政学会が編集した児童学事典である。「子ども」を切り口に、発達、保育、教育、福祉、看護、医学、心理学など多くの学問分野における関心事項、重要事項を解説した事典である。執筆担当:環境づくり(1)―保育ニーズの多様化ーについて執筆した。保育の基本である保育ニーズをとらえる視点として、子どものニーズと保護者のニーズがある。子どものニーズには、豊かな経験を通して健やかにしあわせに成長するというどの子どもも共通にもつニーズがあり、また一人一人の子どもによって個別のニーズ、障害や国籍によるニーズなどがある。保護者のニーズが子どものニーズと等しいわけではなく、保護者が自覚していない潜在的なニーズもあるため、社会
  • 米山岳廣, 金子晃之, 上岡学, 高橋貴志, 由田新, 神永直美, 小山千幸, 宮川三平, 榎田二三子, 鳥海順子, 金森三枝, 高牧恵理, 田中利則 (Role: Joint author)
    文化書房博文社, Apr, 2013
    近年女性の就労、虐待など子どもを取り巻く状況の変化が著しく、保育の制度も時代の求めに応じ変化している。 そのようなときに、保育の原理、各分野、技術についてその基本と展望をまとめたものである。筆者は、9章乳児保育と12章子育て家庭支援を担当し、その基本と現状および課題について解説した。 (総ページ数214 頁、141~145頁、175~183頁)
  • 小原敏郎, 神蔵幸子, 義永睦子, 榎田二三子, 岸井慶子, 永倉みゆき, 西村美紀, 宮川萬寿美, 矢萩恭子 (Role: Joint author)
    Feb, 2013
    教育職の必修科目である教育実践演習、および保育実践演習の教科書として書かれたものである。理論編、方法・技法編、実践・演習編で構成され、これまでの学習を振り返りながら、教育者としての実践力と豊かな人間性を備えた人材育成を目指している。担当部分:教育実践演習の教材として、事例研究の方法と意義、演習方法について解説した。また演習教材を提示し、学びを深められるよう解説を執筆した。(総頁数117頁中、P61~66、P93~P96を担当

Presentations

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  • 榎田二三子
    全国友の会 研修会, Dec 16, 2020  Invited
  • 生井亮司, 榎田二三子, 義永睦子, 川辺洋平, 盛岡千帆
    日本保育学会, May 17, 2020
  • 榎田二三子
    日本保育学会, May 17, 2020
  • Oct, 2016, 富山友の会  Invited
  • Jul, 2016, 宇都宮友の会  Invited
  • 日本保育学会第69回大会, May 8, 2016
    私立幼稚園の78%で未就園児クラスや2歳児クラスが実施されている。しかしその内容や方法については課題がある。3歳以上の幼児の保育と異なり、2歳児保育についての特性の理解、保育内容や保育者間の連携についての理解などが求められる。特例講座を受講した幼稚園教諭に「2歳児保育で大切にしたいことは何か」というアンケートを実施し分析を行った。その結果、保育者との信頼関係、環境の安全や安心への配慮、子どもの発達に関することに関するものが多く、遊びへの配慮や保護者支援に関するものに重きが置かれていないことが明らかになった。
  • Mar, 2016, 松戸友の会  Invited
  • Jul, 2015, 熊本友の会  Invited
  • Jun, 2015, 函館友の会  Invited
  • Mar, 2015, 高知友の会
  • Oct, 2014, 婦人之友 旭川友の会  Invited
  • Sep, 2014, 婦人之友 新潟友の会  Invited
  • Sep, 2014, 婦人之友 広島友の会  Invited
  • Sep, 2014, 婦人之友 友の会近畿部会  Invited
  • Feb, 2014, 全国友の会  Invited
  • 日本乳幼児教育学会, Dec 8, 2012
    子どもが探索行動をしていると、同時に一緒になることがある。多くの場合には、そのでものの取り合いの緊張関係が生じる。1~2歳の子どもは、同時に一緒が生じたときに、緊張関係だけでなく、そこに親和感情の表れである笑いが生まれ、親密さの経験になっていることがわかった。今回は、2歳児クラスにどのように繋がっているのか、社会性に視点をあてまとめたものである。2歳児クラスでは、他者と自分の思いのどちらも考えた相互性の芽生えが認められた。そのためには、攻撃性のコントロールや社会的存在である自己への気づきなどが基礎として必要であると考えられる。
  • 日本保育学会第65回大会, May, 2012
    社会性は対人会計能力を意味する広い概念であり、その多くが幼児期後期以降に発達する。しかしその萌芽は、幼児期前期から見られる。本論では、保育所1・2歳児クラスの参加観察から、どのように気持ちを治める経験を積み重ね、どのような意味があるかを明らかにしようとしたものである。見て体験を共有すること、感情を行動で表現すること、気持ちを持続させあきらめずに待つこと、主張に気づいてもらい応答があること、関係の変容を作り出すことなど、多様な経験で気持ちを治めていることが明らかになった。これらは、一方向のものから双方向のものへ経験の質が向上していることが示唆された。
  • 日本乳幼児教育学会第21回大会, Dec, 2011
    保育所1歳児クラスにおける参加観察事例から、言葉でのコミュニケ―ションの習得過程にある1~2歳児における探索行動のどのような場面で親密さの萌芽が認められるのか、そこで子どもたちはどのような経験をしているのかを明らかにした。子どもの親しみの表現は様々であり、探索行動がその契機ともなっている。それらは、子どもに他児への親密さにつながる肯定的な印象や他者との共存をもたらす経験である。他児との良好な関係の形成は、人間関係を構築の基礎である。
  • 日本保育学会第64回大会, May, 2011
    保育所1歳児クラスにおける参加観察による事例を資料とし、探索行動に見られる「叩く」行動を取り上げ、社会性との繋がりを視野に入れ、その意味を明らかにした。「叩く」ことは、外界探索の手段であり、社会性獲得の機会と捉える必要がある。また叩く行動は、対象に対して思いを込めらた行動であり、コミュニケ―ションの基礎となる。そして叩く行動を友達と共有することで、大人に叱られ労そうな行動でありながら、親和感情につながるWe感覚を獲得する機会ともなっている。このように叩くという行動には、社会性に繋がる意味があることが明らかになった。
  • 日本保育学会 第63回大会, May, 2010
    歩行開始後の子どもの探索行動について観察した結果、ものへの探索行動だけでなく人への探索行動が散見された。本発表では、保育所1歳児クラスの子どもの「見る」行動に焦点をあて、その経験の意味を明らかにしようとしたものである。言葉の習得過程にある子どもにとって「見る」ことは、言葉で得られない広い情報や情感、他者理解、仲間意識の媒体となっている。情報の収集や模倣する行為のみでなく、むしろ行為に伴う自他の情感と考えられる。見ることは保育者の目にとまりにくい行為であるが、子どもの経験に留意し関心を向けることが求められる。
  • 義永睦子, 榎田二三子
    日本保育学会 第61回大会, May, 2008
    保育所実習を行うにあたり、保育所でのボランティアを推奨しているが、その多寡と実習の成果との関係を明らかにすることを研究目的とした。結果として、子どもと関わる体験が、「子ども理解」「保育者としての動き」「保育者の仕事理解」などにおいて実習の成果と関連していうことが明らかとなった。(746頁)
  • 榎田二三子, 義永睦子
    日本保育学会 第61回大会, May, 2008
    保育者養成校の中で4年制の占める割合が増加し、学生の資質も変化してきていると推察される。保育所実習という体験的学習が充実する要件を明らかにするために実習前後に学生に質問紙調査を実施した結果、生活管理と大人とのコミュニケーション力に実習の充実度が左右されることが明らかとなった。(745頁)
  • 養育力エンパワー研究会, 大戸美也子, 江波諄子, 大西道子, 榎田二三子, 義永睦子, 大友栄子, 伊志嶺美津子
    日本保育学会 第61回大会, May, 2008
    近年支援者指導型の子育て支援では不十分であることが指摘され、親の主体性を引き出す支援が必要であるといわれている。本シンポジウムでは、大学の子育て支援センター、幼稚園、カナダの親支援プログラム実践者の話題提供から親参加型の子育て支援の検討を行った。(120頁)
  • 大戸美也子, 榎田二三子, 友定啓子, 鈴木真広
    日本保育学会第59回大会, May, 2006
    家庭の養育力の低下が言われ、子育て支援は量的に充実する方向へ向かっているが、養育力とはいったいどのような内容であるのか、それに必要な支援はどのような形であるのか十分に論議されていてない。本シンポジウムでは、榎田が調査から明らかになった保護者意識としての養育力の実態を報告し、友定と鈴木が幼稚園と保育所における親参加型支援の実際の報告を行い、子育て支援についての問題提起を行った。(P22~P23)
  • 強矢秀夫, 佐藤洋子, 野島康子, 榎田二三子
    日本保育学会第58回大会, May, 2005
    日本保育学会課題研究として採択された「乳幼児の発達保障と幼保問題-狭山市・日野市における幼・保意識調査を手がかりに-」の続報である。保育者と保護者に調査を実施し、子育て支援についての考えの違いを報告した。調査の結果、子育てで重視する内容、子育て支援で要望する内容、幼保一体施設への要望、子育ての悩み、保護者の子育て感に関する項目において、幼稚園と保育所、保護者と保育者などで意識にずれがあることがわかった。
  • 日本保育学会第57回大会, May, 2004
    子育て中の母親の主体的生き方が可能になるような支援の必要性が、明らかになっている。本発表は、親役割の受容意識と母親が主体的に生きにくい状況の明確化を目的とした。子育てにおいては、子どもという主体の側に立つ(脱当体主体性)の生活を主体的に生きるという複雑さがあることがわかった。この脱当体主体性を取らなくてはならない苦痛が、母親達の悩みとなっている。このような子育て期を主体的に生きるには、自由発送と主体選択(意思決定)を行うことができるプロセスが求められる。
  • 諏訪きぬ
    日本保育学会第55回大会, May, 2002
    子育て中の母親の子育て支援に関する実態調査を所属グループの有無により検討した。所属グループの有無により情報の入手方法に相違が認められること、子育て環境の改善など環境的支援へのニーズが両群共に高いが、なし群では新しい情報や友人を得るための場や情報を求めていることが明らかになった。母親の悩みは子育てに限定されない育児期ストレスと考えられ、地域に専門家の存在が必要であると考えられる。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
  • 高橋洋子, 小宮山雅代, 入江礼子, 榎田二三子
    日本保育学会第52回大会, May, 1999
    保育科学生を対象に、自分が妊娠中でありこれから子育てを始めるというシミュレーションを質問紙に答える形式をとりながら実施。その結果、想像して書くことを楽しんだり、子育てについて考え、その大変さを知ったり、親になることをあらためて考えたりしており、妊娠中であるというシミュレーションは有効であり、学生が保育者としての未熟さを認識する機会にもなった。
  • 高橋洋代, 小宮山雅代, 入江礼子, 榎田二三子
    日本保育学会第52回大会, May, 1999
    これから親になる保育科学生の育児に対するイメージを乳児との相互交渉という観点から調査分析した。調査の結果、具体的な保育行動場面において、乳児とやりとりをしようとする相互関係性や他者を理解しようとする視点が乏しいことがわかった。また、育児イメージの乏しい学生は、自分の乳児への対応について自信が無く、乳児の状態に対する不安や心配をもつ傾向の強いこともわかった。
  • 日本保育学会第52回大会, May, 1999
    幼稚園教諭になりたいという希望をもち、免許を取得して就職しても、数年の後にその気持ちが失われたり、挫折してしまう教員がいる。教員として幼児教育に貢献しようという志をもち成長し続けるには、幼稚園内外での研修システムの設定や自己研修態度の育成が必要であることを提言した。
  • 日本保育学会第51回大会, May, 1998
    開かれた子育てを可能にするためには、母子が地域社会へ出掛けるだけでなく、母親自身が自主的に活動し始め自分自身を開くことが重要である。公民館講座から生まれた自主グループは、母親にとって次のような意味を持つ。①受容される機会 ②所属感の持てる機会 ③学びの機会 ④援助者のいる機会 このような活動に参加することで、母親自身が成長し育児不安も軽減されることを示唆した。
  • 日本保育学会第50回大会, May, 1997
    「一時保育」は、子どもにとっては親側の都合で生じる受動的状況であり、保育の場との関係が成立していない状況である。新しい場に慣れるという過程を子どもの意思表明から分析すると、快の状況を作ろうとする意思表明、転換となる意思表明、自ら保育室を選択する意思表明がみられ、快の状況を作り出す主体となっていく過程であることがわかる。
  • 日本保育学会第49回大会, May, 1996
    下の子は、きょうだいへのあこがれから大きくなりたいと思い、がんばる自分やがんばりきれずに崩れてしまう自分に出会う。その過程を大人に支えられながら乗り越えることで、自信を持ち新たな自分を作り出していく。このような気持ちをきょうだいへの競争心としてとらえるのではなく、「自分を育てる意思の芽生え」としてとらえる視点を提示している。
  • 日本保育学会第47回大会, May, 1994
    育児不安や育児苦痛感を軽減し、小さな楽しみを見つけつつ子育てができることを目指し「開かれた子育て」というキーワードを通して考察した。子育て中の母親の具体的な声を分析し、母親の自己が揺れる状況、子どもと過す時間を能動的時間ととらえられない状況、人間的・空間的広がりのない生活を明らかにした。開かれた子育てをするためには、母親自身の努力と他者を受けとめる柔軟さが必要であることを提言している。

Works

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  • Apr, 2008 Others
    人生において困難に直面すると、気持ちをコントロールし、解決策を見出そうと情報を集め、模索しながら行動する。子どもは日常生活の中で、泣いている時に大人に励まされて落ち着き、何が嫌なのか聞いてもらうなど、同様の経験をして育つ。小さいからといって大人が手伝ってしまうのではなく、大人に見守られつつ、子どもが自分で判断し、行動する経験が、ものごとのへの見通しをもつことや、やってみようという意欲、そして自信へとつながる。
  • Aug, 2006 Others
    自分の思いをまだ言葉で伝えきれない時期の子どもたちも、次第に周囲の状況が把握できるようになる。その過程ではものの取り合いも多発するが、友達と一緒に過ごすことも好むようになる、そして年長児にあこがれを持ち、年長児や大人と遊ぶことを通して、人との関わり方を習得していくという成長過程をを示唆した。
  • Jun, 2006 Others
    子育ては、365日子どもと一緒の生活を求められる。悩みがあったり、忙しかったりすれば、イライラすることもつのり、つい怒りやすくなる。専業主婦の場合は、1日中子どもから離れられなく、親が一人になってゆっくりものを考えることもできない。そのような時に、どうしたいのか、何を変えたいのか、まず一つ考え、やってみるとよい。喜怒哀楽を伴うのが人生であり、治めたり続けたりする大人の姿を見て、子どもは育つことを示唆した。
  • Jun, 2006 Others
    幼い子どもを育てていると、時には離れて過ごしたいと思うこともあるが、実際に流産などで子どもと離れる生活を余儀なくされると心配が生じて来る。子どもが母親のいない間を楽しそうに過ごしていても、子どもなりに頑張っている姿であり、子どもや家族との繋がりを作る方法を新たに考え関係を維持していくことが必要である。そして家族がまた一緒に生活できるようになったときには、子どもの甘えを受け止め関係を新たに作っていくよう教示した。
  • Apr, 2006 Others
    どのようなこどもでも、どのような年齢でも、子育てに悩みはつきものである。悩むと親は自分の子育てが間違っていたのではないかと自分を責めたくなるが、過去に原因を探すのではなく、これから意味あることにしていくことが重要である。よくわからないことが度々あるのが子育てである。子どもの気持ちがわからないときにも、子どもの行為から感じ取ろうとする姿勢が親に求められることを示唆した。