中村考一, 永田久美子, 大島憲子, 児玉桂子, 須貝佑一, 森重賢治, 本間 昭
第14回日本認知症ケア学会, Jun 2, 2013, 日本認知症ケア学会
本研究は、かかりつけ医と介護支援専門員が認知症の人の支援を行っていくうえでの、連携の実態と課題を明らかにする。東京都杉並区のかかりつけ医及び介護支援専門員に対して質問紙による実態調査を行った。介護支援専門員への調査は、153事業所に発送し、54事業所から回収した。回収率は35.3%だった。かかりつけ医への調査は、500人に調査票を配布し、123人より回答を得た。回収率は、24.6%だった。分析の結果、介護支援専門員が本人や家族が認知症のことを受け入れていない状況や、認知症の今後の経過に不安を感じている状況に接しても、かかりつけ医に相談等のやりとりをしていない状況がある。一方で、同様の状況に医師も困難を感じている状況があり、両者が連携をとりながら対応できる土壌作りが必要である。