研究者業績

示村 陽一

シメムラ ヨウイチ  (Shimemura Yoichi)

基本情報

所属
武蔵野大学 グローバル学部 グローバルコミュニケーション学科 教授
学位
M.A.(修士)(オレゴン州立大学)

J-GLOBAL ID
200901081012802100
researchmap会員ID
1000129253

論文

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  • 示村 陽一
    Global Communication 6(6) 97-106 2016年3月  
    異人種間結婚の増加、それに伴う混合人種人口の増加に伴ってアメリカの人種ラインが伝統的な白人ー黒人という対立軸から黒人ー非黒人という新たな人種ラインが登場しつつある。
  • 武蔵野大学文学部紀要第12号 (12) 2011年3月  
  • 武蔵野大学文学部紀要 (第10号) 156-166 2009年3月  
    アメリカの人種・民族人口が激変している。このアメリカの劇的な人口変化の起爆剤は1965年の移民法改正である。しかし、この法案の政策立案者たちは人種民族の偏見を除去する目的で公平な移民法の成立を目指したのであって、ヨーロッパ移民の大幅な削減やアジア・中南米移民の劇的な増加を意図したのではなかった。この論文では1965年移民法成立の歴史的背景とその特徴、そしてその予期せね結果を分析している。
  • 武蔵野大学文学部紀要 (第9号) 47-55 2008年3月  
    異人種・異民族間結婚の増加により、アメリカにおける人種民族間の境界は曖昧化・流動化している。白人、黒人、褐色人。黄色人という単純なカラーラインも人種・民族の混合によりその有効性を喪失しつつある。このアメリカの人種混合化により、アメリカの人種区分はますます複雑になり、「人種主義」のない「カラーブラインド」な社会に向かうのか、あるいは人種民族関係の複雑化によって多種多様なエスニック抗争が頻発するのか今後のアメリカの行方を注視したい。
  • 武蔵野大学文学部紀要 (第8号) 80-86 2007年3月  
    アメリカの不法移民が社会問題化する原因を1986年移民改革統制法の成立過程から分析し、この法案の背景とその内容から不法移民が結果的に統制できなかった理由を分析したもので、移民制限という大衆の意図とは別の方向に移民政治が動いていると主張。
  • 武蔵野女子大学大学院紀要 (第2号) 8 2002年3月  
    平成14年 3月 1日。「異文化理解」は従来「外国文化」を意味する概念として使用されてきたが、文化のグローバル化が進行し、諸文化の混合化・雑種化が生じる中で「国民文化」を前提にした「異文化理解」は「国民経済」を前提にした経済学と同様に機能不全に陥る事になる。文化の最小単位は個人であり、今後は「国」ではなく「個人」を単位にした「異文化理解」「人間理解」を目指すべきである。
  • 武蔵野女子大学文学部紀要 (第2号) 31-39 2001年2月  
    平成13年 2月20日。グローバル化に関する議論でよく言われるのがグローバル化はアメリカ化であり、アメリカ主導の世界秩序が形成されつつあり、「世界のアメリカ化」が進行していると言うものである。この論文では、様々なローカルカルチャーが混合・融合することによってグローバルな形で多文化が創出されていることを論じ、グローバル化はむしろ文化の多様性を促進していると結論づけている。
  • 武蔵野女子大学紀要 VOL30(2) 55-64 1995年3月  
    平成 7年 3月15日。マイアミを中心とした南フロリダでの英語公用語化運動の背景を分析したもの。キューバ難民の急増により、マイアミ都市圏の二人に一人はキューバ系になった。アングロ系住民の言語、文化、経済、政治面でのヘゲモニーの喪失感、ヒスパニクスに対する不安、反感がこの運動の基底にあり、益々多文化主義の方向に進むアメリカ社会への白人側からの反発としてこの英語公用語化運動は位置づけられる。
  • 異文化コミュニケーション研究 (第7号) 14 1995年3月  
    平成 7年 3月31日。戦後の日米関係の歴史的原点は太平洋戦争であり、それに関しては日米で大きな歴史観の相違が存在している。アメリカは日本の真珠湾攻撃に対して、そして日本は広島、長崎の原爆投下に対して被害者意識を有しており、その歴史観のパーセプション・ギャップが日米の異文化間コミュニケーションにおいて一大阻害要因を形成している。また、マスメディアはその日米の歴史観の差異を増幅する役割を果している。
  • 武蔵野女子大学紀要(英語学論説資料Vol.28-5所収) VOL29(2) 179-187 1994年3月  
    平成 6年 3月15日。1980年代に入って活発化しつつある英語公用語化運動の歴史的社会的要因とその運動の現状と成果を分析。英語公用語化運動の中心的問題は窮極的には、移民の同化の問題であり、推進論者は、増加しつつある非白人移民に対しては、アングロサクソン中心の同化を求め、反対論者は、各民族集団の独自の文化・言語を尊重、維持する文化的多元主義を主張している。<多様の中の統一>か<多数への統合>かが問われている。
  • 比較生活文化研究 (第4号) 9 1991年10月  
    平成 3年10月12日。60年代以降のアメリカ女性の性役割の変化は伝統的な“母性信仰”に基づいた主婦・母親の役割から「職業信仰」に基づいたキャリア・ウーマンであると分析。そして、否定視される母親の役割は、結果的には働く母親の就業環境を極めて荷酷にしていると論議し、機械的・形式的な男女平等ではなく、男女の差を認めた上での現実的な討議・認識が必要であると主張している。
  • 示村 陽一
    関西外大研究論集 1991年7月  査読有り
    平成 3年 7月25日。東西の冷戦の終篶によって世界は新たな秩序を模索しなければならないが、日米関係も新たな時代に突入しつつあり、冷戦構造の枠が外れ、アメリカは日本を益々競争者、ライバルと見なす傾向が強くなってきていることを、アメリカの新開・雑誌記事から分析。本稿は、平成3年1月の日本時事英語学会関西支部での研究発表に基づいて執筆したものである。
  • 時事英語学研究 (第25号) 11 1986年9月  
    昭和61年 9月 1日。アメリカ社会における同性愛者に対する侮蔑語、ゲイ解放運動、同性愛行動、同性愛文化に関する現代英語の表現を収集、分析したものである、(第27回日本時事英語学会で研究発表したものに基づいて執筆したものである)
  • 示村 陽一
    関西外大研究論集 1984年1月  査読有り
    昭和59年 1月31日。アメリカにおける女性の職業進出、特に働く母親の就業の増加を概観し、その結果アメリカの家族は様々に変動し、男女の性役割も多くの面で摩察を生んでいる。しかし、それはアメリカが工業化社会から脱工業化社会へと移行する過程での必然的帰結であり、女性が平等への指向を強める事に起因している。
  • 示村 陽一
    関西外大研究論集 1983年9月  査読有り
    昭和58年 9月25日。アメリカの家族の変動の中で最も危機的な徴候と見られている離婚現象を社会学的に分析。はじめに、離婚率の推移を他国と比較しつつ概観し、次に離婚の諸要因-配偶者選択の自由化、離婚法の改正、女性の職業進出等-を説明し、アメリカの離率の急激な増加はアメリカ社会の伝統的な価値体系に在ると結論。アメリカが建国以来追求してきた<個人の自由><平等>の理念がアメリカ家族の不安定要因であることを考察している。
  • 示村 陽一
    関西外大研究論集 1982年9月  査読有り
    昭和57年 9月25日。最初に日本人の伝統的コミュニケーションの形態が<甘え型><自己抑制型>そして<状況志向型>の三類型に分かれる事を分析。しかしながら、益々国際化する今日の日本においては、言語の伝達機能を積極的に評価する新しいコミュニケーションの様態が生まれつつあり、<言語依存型><自己主張型>のコミュニケーションへと日本型コミュニケーションは変貌しつつあると論考している。
  • 示村 陽一
    関西外大研究論集 1981年1月  査読有り
    昭和56年 1月25日。「have」という動詞は「所有」の概念を表わし、「持つ」という日本語に対応するというのが従来の説明であったが、これでは日英語の発想の相違を無視した極めて不正確、不充分な説明である。「have」はむしろ「ある」という日本語の「存在」の概念に近いことを『雪国』『こころ』の原文と英訳版とを比較対照しつつ実証し、日本語と英語の発想法、言語文化などの差異の重要性を強調している。
  • 明石短期大学紀要 (第8号) 39-45 1978年9月  
    昭和53年 9月30日。日本人の英語の修得には、語彙の意味、発音、文法構造の知識以外に、日本語と英語の発想の差異を認識することが必要であると主張。具体的な例を挙げて、日本文化、英米文化に規定された発想法の違いを示す。又、日英語の比較発想の観点から、<異文化間の相互理解>を目ざした英語教育への転換を提唱する。

MISC

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  • 新英語教育 3 1995年9月  
    平成 7年 9月 1日。アファーマティブアクションが成立した背景を説明した後、1980代以降のアファーマティブ・アクションの基本的な論争を考察し、これはアメリカの一大理念である平等主義が「機会の平等」から「結果の平等」ないし「個人の平等」から「集団の平等」へと大きく変質しているが故に大きな論争を呼んでいる、と指摘。「個人主義」と「平等主義」とのバランスがアメリカの今後の歴史を占う、と考究している。
  • 新英語教育 3 1995年8月  
    平成 7年 8月 1日。移民人口の大変化によって従来のアングロ同化主義から各エスニック集団の独自性を尊重する多文化主義へと同化理論は変化しつつあり、その結果西洋文明中心の同化主義推進派とアメリカ社会の人種的民族的多様性を強調する多文化主義推進派との論争が白熱化している状況を、PCやヘイト・スピーチなどでもって例証。カルチャー・ウォーはアメリカのアイデンテティ・クライシスである、と論じている。
  • 新英語教育 3 1995年7月  
    平成 7年 7月 1日。アメリカの黒人は他の人種民族集団がエスニック集団としてのエスニシティを誇示するようにアフリカ人としてのアイデンティティを前面に押し出す傾向が近年強まってきている事を論及し、分離主義としてのアフリカ中心主義の登場を論考する。また、白人の側からの反発にも論を進め、アフリカ中心主義の台頭は黒人の側からの同化から分離への大きな動きであり、白人と黒人の亀裂は深まってきている、と考究している。
  • 新英語教育 3 1995年6月  
    平成 7年 6月 1日。英語をアメリカの公用語に指定しようという運動の歴史とその最大の推進母体であるU.S.ENGLISHの紹介とその綱領を概説。その後、この英語公用語化運動はアメリカの伝統的な同化パターンであるアングロ同化主義からの逸脱現象に対する反発として勃発してきたと論じ、その本質は英語以外の言語の使用者に対する差別運動であり、言語を基軸にした移民排斥運動である、と論考している。
  • 新英語教育 3 1995年5月  
    平成 7年 5月 1日。ヒスパニック系移民がアメリカで1950年以降着実に増加していることを概観し、その後に主要な4つのグループ-メキシコ系、プエルトリコ系、キューバ系、その他の中南米系-の居住地域やその多様性などを概説する。最後に、フロリダ州のマイアミ市に焦点を合わせてキューバ系を中心にしたヒスパニックの急増に対するアングロ系住民の反発を分析している。

書籍等出版物

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  • 示村 陽一
    DPT出版 2018年4月 (ISBN: 9784862116598)
    2014年に出版した『英語速読速解トレーニング』の改訂版。統計や練習問題を最新のものに改めた。
  • DPT出版 2014年3月
    英語の速読速解を解説した本。同時通訳で用いるFirstIin First Outの英語の理解方法を学んで、英文の直読直解を可能にする方法をマスターする。
  • 創英社 2014年3月
    ヒスパニックを中心とする非白人系移民の大量流入によりアングロサクソンを中核としたアメリカの人口構成・政治文化が大きく変化している。アメリカという国の基本的な性格が変化しているのである。また、同時にこの本では移民構成の人種的民族的構成の変化にもかかわらず変化しないアメリカの基本的な価値体系ー個人主義・地方分権主義・平等主義なども解説し、現代アメリカ社会の包括的な知識を獲得できる事を目指している。
  • 研究社 2006年11月
    平成11年11月発行の『異文化社会アメリカ』の増補改訂版。あらたに「序章 日本とアメリカ」の章を追加し、さらに他の章においても発行以降の新たなアメリカ社会の変化を書き加えた。初版と同様にアメリカ社会の包括的な理解を目指し、移民社会、個人主義、民主主義、平等主義、競争主義としてのアメリカを具体的に記述している。

講演・口頭発表等

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Works(作品等)

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資格・免許

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  • 件名
    通訳案内業免許
    年月日
    1977/11
  • 件名
    高等学校教諭二級普通免許状
    年月日
    1973/03

実務経験を有する者についての特記事項(職務上の実績)

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  • 件名
    武蔵野大学生涯学習講座
    年月日(From)
    2009/02/21
    年月日(To)
    2009/03/21
    概要
    平成21年2月21・28日、3月7・14・21日。「アメリカを解剖する」とのタイトルで5回講座を担当。
  • 件名
    武蔵野大学生涯学習講座
    年月日(From)
    2009/05/08
    年月日(To)
    2009/05/29
    概要
    平成21年5月8・15・22.29日。「オバマとタイガーウッズ」とのタイトルで4回講座を担当。
  • 件名
    武蔵野大学生涯学習講座
    年月日(From)
    2010/02/05
    年月日(To)
    2010/03/05
    概要
    平成22年2月5・12・19・26日3月5日。「映画で理解するアメリカ」とのタイトルで5回講座を担当。

その他(職務上の実績)

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  • 件名
    「国際化と武蔵野女子大学」「オーストラリア視察旅行を終えて」武蔵野女子大学国際交流センター報第2号
    年月日(From)
    1997/03/01
    概要
    武蔵野大学の国際化の必要性を説く。
  • 件名
    「大学・短大協定留学制度発足にあたって」武蔵野女子学院報
    年月日(From)
    1997/03/01
    概要
    武蔵野女子大学・短大での協定留学制度発足の説明。
  • 件名
    「留学の大衆化」武蔵野女子大学国際交流センター報第3号
    年月日(From)
    1998/03/01
    概要
    留学する学生数増加という留学の大衆化の説明。
  • 件名
    Girls, be ambitious!武蔵野女子大学国際交流センター報第4号
    年月日(From)
    1999/03/01
    概要
    武蔵野女子大学生の海外留学を呼びかける。
  • 件名
    ビクトリア大学研修旅行を終えて武蔵野女子大学国際交流センター報第5号
    年月日(From)
    2000/03/01
    概要
    ビクトリア大学引率の感想。
  • 件名
    「グローバル時代の国際交流」武蔵野女子大学国際交流報第6号
    年月日(From)
    2001/03/01
    概要
    国際交流がグローバル化と共に拡大していると論じる。
  • 件名
    「任期を終えるにあたりーグローバル・リタラシーをめざして」武蔵野女子大学国際交流センター報第7号
    年月日(From)
    2002/03/01
    概要
    グローバル化する世界で必要な資質を論じる。
  • 件名
    「学習意欲と学習計画を基盤にした学生への経済的支援ーグローバル・コミュニケーション学部の育成型奨学金」『大学時報』353号
    年月日(From)
    2013/11
    概要
    グローバル・コミュニケーション学部の育成型奨学金の概要を説明した文章。
  • 件名
    「グローバルな視点を持て」 武蔵野大学   グローバル教育研究センター 国際交流だより 第8号
    年月日(From)
    2014/03/31
    概要
    グローバルな視点を持つ重要性を指摘。