研究者業績

示村 陽一

シメムラ ヨウイチ  (Shimemura Yoichi)

基本情報

所属
武蔵野大学 グローバル学部 グローバルコミュニケーション学科 教授
学位
M.A.(修士)(オレゴン州立大学)

J-GLOBAL ID
200901081012802100
researchmap会員ID
1000129253

論文

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MISC

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  • 新英語教育 3 1995年9月  
    平成 7年 9月 1日。アファーマティブアクションが成立した背景を説明した後、1980代以降のアファーマティブ・アクションの基本的な論争を考察し、これはアメリカの一大理念である平等主義が「機会の平等」から「結果の平等」ないし「個人の平等」から「集団の平等」へと大きく変質しているが故に大きな論争を呼んでいる、と指摘。「個人主義」と「平等主義」とのバランスがアメリカの今後の歴史を占う、と考究している。
  • 新英語教育 3 1995年8月  
    平成 7年 8月 1日。移民人口の大変化によって従来のアングロ同化主義から各エスニック集団の独自性を尊重する多文化主義へと同化理論は変化しつつあり、その結果西洋文明中心の同化主義推進派とアメリカ社会の人種的民族的多様性を強調する多文化主義推進派との論争が白熱化している状況を、PCやヘイト・スピーチなどでもって例証。カルチャー・ウォーはアメリカのアイデンテティ・クライシスである、と論じている。
  • 新英語教育 3 1995年7月  
    平成 7年 7月 1日。アメリカの黒人は他の人種民族集団がエスニック集団としてのエスニシティを誇示するようにアフリカ人としてのアイデンティティを前面に押し出す傾向が近年強まってきている事を論及し、分離主義としてのアフリカ中心主義の登場を論考する。また、白人の側からの反発にも論を進め、アフリカ中心主義の台頭は黒人の側からの同化から分離への大きな動きであり、白人と黒人の亀裂は深まってきている、と考究している。
  • 新英語教育 3 1995年6月  
    平成 7年 6月 1日。英語をアメリカの公用語に指定しようという運動の歴史とその最大の推進母体であるU.S.ENGLISHの紹介とその綱領を概説。その後、この英語公用語化運動はアメリカの伝統的な同化パターンであるアングロ同化主義からの逸脱現象に対する反発として勃発してきたと論じ、その本質は英語以外の言語の使用者に対する差別運動であり、言語を基軸にした移民排斥運動である、と論考している。
  • 新英語教育 3 1995年5月  
    平成 7年 5月 1日。ヒスパニック系移民がアメリカで1950年以降着実に増加していることを概観し、その後に主要な4つのグループ-メキシコ系、プエルトリコ系、キューバ系、その他の中南米系-の居住地域やその多様性などを概説する。最後に、フロリダ州のマイアミ市に焦点を合わせてキューバ系を中心にしたヒスパニックの急増に対するアングロ系住民の反発を分析している。

書籍等出版物

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  • 示村 陽一
    DPT出版 2018年4月 (ISBN: 9784862116598)
    2014年に出版した『英語速読速解トレーニング』の改訂版。統計や練習問題を最新のものに改めた。
  • DPT出版 2014年3月
    英語の速読速解を解説した本。同時通訳で用いるFirstIin First Outの英語の理解方法を学んで、英文の直読直解を可能にする方法をマスターする。
  • 創英社 2014年3月
    ヒスパニックを中心とする非白人系移民の大量流入によりアングロサクソンを中核としたアメリカの人口構成・政治文化が大きく変化している。アメリカという国の基本的な性格が変化しているのである。また、同時にこの本では移民構成の人種的民族的構成の変化にもかかわらず変化しないアメリカの基本的な価値体系ー個人主義・地方分権主義・平等主義なども解説し、現代アメリカ社会の包括的な知識を獲得できる事を目指している。
  • 研究社 2006年11月
    平成11年11月発行の『異文化社会アメリカ』の増補改訂版。あらたに「序章 日本とアメリカ」の章を追加し、さらに他の章においても発行以降の新たなアメリカ社会の変化を書き加えた。初版と同様にアメリカ社会の包括的な理解を目指し、移民社会、個人主義、民主主義、平等主義、競争主義としてのアメリカを具体的に記述している。

講演・口頭発表等

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Works(作品等)

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  • 2003年7月 その他
    平成15年7・8月。グローバル化はアメリカ化ではなく、今日起こっているのはローカルな空間に異質な文化が流入することによって、文化の混合・融合が生じ、より複雑で多元的な文化が作り出されているグローバルな「文化のるつぼ化」である。たとえば、「マクドナルド化」はローカル性をまとったグローバル化だといえる。
  • 2003年5月 その他
    「異文化理解」は通常「外国文化」の理解と解釈されているが、グローバル化の進展によって文化が越境する状態が日常化していることを考慮すれば、国民文化を単位にした「異文化理解」は現実に対応していない。「国」を超えた新たな「異文化理解」の認識の枠組みが必要であることを主張している。
  • 1998年2月 その他
    平成10年 2月10日。日本経済と世界経済の近年の様々な変化と日本と外国のビジネス社会の比較を題材にして編集された大学生向けの英語教科書である。本書は、特に発信型の英語コミュニケーション能力の養成を意図して作られている。練習問題では、テキストに使われた英語を学生諸君が積極的にコミュニケーションの道具として使える様に作られている。(総頁数86頁中、40頁とWARM-UP,Comprehension,Exercisesを担当)
  • 1997年2月 その他
    平成 9年 2月 5日。冷戦の終了を受けて、世界の新たな秩序の模索を続けている。戦後の基本的なイデオロギーである「自由」「平等」という概念も大きな挑戦を受けており、今日必要とされているのは、自由主義世界を統合する新たな概念である、と論じたもの。
  • 1996年7月 その他
    平成 8年 7月15日。現代は様々な分野における「権威」が崩壊する時代であり、今日、教師も伝統的な権威にしがるべきではなく、「魅力ある教師」、「尊敬に値する教師」になるために日々研賛すべきと論じたもの。(総頁数61頁中、2頁を担当)
  • 武蔵野女子大学山本證先生を含めて
    1995年1月 その他
    平成 7年 1月20日。高等学校外国語科用英語教科書である。著者は、武蔵野女子大学山本證先生を含めて8名である。
  • 1993年2月 その他
    平成 5年 2月 1日。異文化の理解には、自己が生まれ育った文化を絶対視しない事が肝要であり、自文化中心主義が文化間の摩擦・衝突を引き起こす主要な原因であるので、自己と世界を相対化する意味でも自文化中心主義の脱却が必要である、と説いたもの。英語を教えることは異文化である英語文化を教えることであり、自己と自文化を相対視することである。
  • 1992年9月 その他
    平成 4年 9月12日。1988年から1990年の二年間にかけて交換教授としてアメリカの大学で日本語を教授した経験から、アメリカの大学の日本語教育の実態、歴史、特色、問題点などに関して研究発表したもの。そして、最後に、日本の語学教育とを比較し、運用手段向上を目ざしたアメリカの外国語教育から幾つかの学ぶべき点を指摘。
  • 1991年1月 その他
    平成 3年 1月 1日。1990年8月2日に勃発した中東危機に対して、日本政府は8月29日、そして9月14日にそれぞれ中東貢献策を発表。本稿は、それらを巡る時事英語の表現を一般読者向けに解説したもの。末尾に、会話例、重要表現例もある。
  • 1991年1月 その他
    平成 3年 1月26日。激変する国際情勢の下、又深刻化する日米の経済摩擦・貿易摩擦の中で、支配的なアメリカの対日観を幾つか分析し、結論としてアメリカは日本を益々競争者、ライバルとして見なしつつあることをアメリカの新聞・雑誌記事から検証している。
  • 1990年12月 その他
    平成 2年12月 1日。イラクによるクウェート侵攻に端を発した湾岸危機に関する時事英語の用法を解説したもの。具体的な会話例と重要表現も未尾に掲載してある。
  • 1990年10月 その他
    平成 2年10月28日。アメリカでは、工業化とそれに附随する女性の職業進出、更には女性解放運動の大きな影響の下、女性は歴史的に規定してきた「母性信仰」が衰退していることを、出生率の低下、無子女性の増加、出産女性の高齢化などを通して分析。職業人としての女性の役割が強調される一方、子育てにおける母親の役割の重要性の低下、更にはアメリカ社会における育児機能の喪失を招いている、と論議している。
  • 1989年6月 その他
    平成 1年 6月 1日。昭和天皇の「大喪の礼」をきっかけに、アメリカの各テレビ局は日本特集を組み、大々的に日本の事情を放映した。この画期的な報道体制の中で浮上した幾つかの日本のイメージを分析したのが本稿である、即、「Rich Country、Poor Plinli」 (国富めども民貧し)、「All Work And No Play」 (過剰な勤労倫理)、「A Nail that Sticks Up Gets Pounded Down」(集団同調主義)である。同時にアメリカ優越主義の報道も批判している。

資格・免許

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  • 件名
    通訳案内業免許
    年月日
    1977/11
  • 件名
    高等学校教諭二級普通免許状
    年月日
    1973/03

実務経験を有する者についての特記事項(職務上の実績)

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  • 件名
    武蔵野大学生涯学習講座
    年月日(From)
    2009/02/21
    年月日(To)
    2009/03/21
    概要
    平成21年2月21・28日、3月7・14・21日。「アメリカを解剖する」とのタイトルで5回講座を担当。
  • 件名
    武蔵野大学生涯学習講座
    年月日(From)
    2009/05/08
    年月日(To)
    2009/05/29
    概要
    平成21年5月8・15・22.29日。「オバマとタイガーウッズ」とのタイトルで4回講座を担当。
  • 件名
    武蔵野大学生涯学習講座
    年月日(From)
    2010/02/05
    年月日(To)
    2010/03/05
    概要
    平成22年2月5・12・19・26日3月5日。「映画で理解するアメリカ」とのタイトルで5回講座を担当。

その他(職務上の実績)

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  • 件名
    「国際化と武蔵野女子大学」「オーストラリア視察旅行を終えて」武蔵野女子大学国際交流センター報第2号
    年月日(From)
    1997/03/01
    概要
    武蔵野大学の国際化の必要性を説く。
  • 件名
    「大学・短大協定留学制度発足にあたって」武蔵野女子学院報
    年月日(From)
    1997/03/01
    概要
    武蔵野女子大学・短大での協定留学制度発足の説明。
  • 件名
    「留学の大衆化」武蔵野女子大学国際交流センター報第3号
    年月日(From)
    1998/03/01
    概要
    留学する学生数増加という留学の大衆化の説明。
  • 件名
    Girls, be ambitious!武蔵野女子大学国際交流センター報第4号
    年月日(From)
    1999/03/01
    概要
    武蔵野女子大学生の海外留学を呼びかける。
  • 件名
    ビクトリア大学研修旅行を終えて武蔵野女子大学国際交流センター報第5号
    年月日(From)
    2000/03/01
    概要
    ビクトリア大学引率の感想。
  • 件名
    「グローバル時代の国際交流」武蔵野女子大学国際交流報第6号
    年月日(From)
    2001/03/01
    概要
    国際交流がグローバル化と共に拡大していると論じる。
  • 件名
    「任期を終えるにあたりーグローバル・リタラシーをめざして」武蔵野女子大学国際交流センター報第7号
    年月日(From)
    2002/03/01
    概要
    グローバル化する世界で必要な資質を論じる。
  • 件名
    「学習意欲と学習計画を基盤にした学生への経済的支援ーグローバル・コミュニケーション学部の育成型奨学金」『大学時報』353号
    年月日(From)
    2013/11
    概要
    グローバル・コミュニケーション学部の育成型奨学金の概要を説明した文章。
  • 件名
    「グローバルな視点を持て」 武蔵野大学   グローバル教育研究センター 国際交流だより 第8号
    年月日(From)
    2014/03/31
    概要
    グローバルな視点を持つ重要性を指摘。