研究者業績

大山 みち子

オオヤマ ミチコ  (OHYAMA MICHIKO)

基本情報

所属
武蔵野大学 人間科学部 人間科学科 教授
学位
学士(横浜国立大学)
修士(横浜国立大学大学院)

J-GLOBAL ID
200901022540422526
researchmap会員ID
1000306249

論文

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  • 大山 みち子
    日本トラウマティック・ストレス学会誌 11(1) 19-26-26 2013年6月  査読有り
    外傷的体験がある事例を挙げ、困難さの特徴と対応の工夫を紹介した。自分の葛藤に直面し打ち明けることが困難で、中断につながる。心を豊かにする象徴やイメージが損なわれやすい。外傷的体験は世代間で継承され、他の外傷的体験の意味づけに関係する。コミュニティや家庭内の事件では、互いに傷つけあう傾向が起こりやすく、二次被害や家庭内の暴力につながる。援助者はほかの社会的な問題も解決すべきと思い込むことがあり、心理的援助の目標としては不適切である。他職種での事例検討は、多面的に検討でき重要である。ひとりのセラピストが長期に担当することができなくても、できる範囲で援助することは意義がある。事件以外の話題にも留意し、クライエントは不合理な気持ちや人に言えない気持ちがあることを前提にし、ことばの齟齬を防ぐため確認しあう態度が重要である。

MISC

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  • 心理学ワールド (67) 2014年  
    武蔵野大学において、心理学がどのように位置づけられているかを、人間科学科を中心に解説した。その際、認定心理士資格に必要な科目を学生に伝えることで、学生が心理学の基本的な科目を系統的に履修できることを紹介した。この他、2カ所あるキャンパスに特徴があることと、卒業後、心理学の素養を生かして一般企業などに就職する例、進学し専門職となる例なども述べた。
  • 更生保護 64(11) 6-12 2013年11月  
    犯罪被害者は、大きなできごとを経験しているため、周囲に心を開いて自分の気持ちを説明することが困難であり、また疑念や恐怖を感じやすい。保護司は、加害者側の者であるととられやすいことから、これらの点に一層配慮し、段階を踏んで誠実に手続きを行うことが重要である。
  • 武蔵野大学心理臨床センター紀要 (第9号) 2009年12月  
    臨床心理士養成の訓練の一環として、環境のメンテナンスを行うことが、どのような効果を持つかを指摘した。たとえば記録の管理業務に携わることは、通常はだれがどのように行っているかを知ることでもあり、守秘の管理ともつながるだけでなく、他の職種と連携するための目配りをする姿勢を育てる。
  • 武蔵野大学心理臨床センター紀要 (第8号) 2008年12月  
    臨床心理士養成大学院において、実際の心理療法を行っている場面に、陪席者として訓練生を入れることの重要性を、訓練としての視点と、心理療法における治療者-患者関係の取り扱いの視点から指摘した。
  • 『トラウマティック・ストレス』 2008年2月  
    標記の事例発表に関連して、事例の解釈とその関与観察についてコメントした。発表者の思いも重要な観察対象であることを述べ、発表の形式として無理のない方法を提案した。また、救命救急の場ではおろそかにされがちな、家族への対応について、今後の課題として議論した。さらに、家族による危害たとえば虐待や家族間暴力のおそれと、安易な保証の危険について、それにかかわる医療関係者の立場についても議論した。このほか担当者は川名典子・田中晶子。共同執筆につき本人担当部分抽出不可能。司会と発言担当。(総頁数124頁中、P79~P83を担当)

書籍等出版物

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  • (担当:共著)
    丸善出版 2011年8月
    被害者支援・当事者関連団体の項目担当。
  • (担当:共著)
    丸善出版 2011年1月
    司法・矯正カウンセリングの理論と実際~犯罪被害者の心の傷
  • 日本心理臨床学会監修 (担当:共著)
    遠見書房 2010年6月
    第8章の1 グリーフカウンセリングを担当。
  • 小西聖子, 中島聡美, 辰野文理, 橋爪きょう子, 山下俊幸, 大山みち子, 白井明美, 吉田博美, 白川美也子, 堀越勝, 山下由紀子, 竹之内直人, 柑本美和, 有園博子 (担当:共著)
    誠信書房 2008年11月
    担当部分「犯罪被害者の実践的心理カウンセリング」。犯罪被害者の相談を受ける際に必要な注意を、電話相談と面接に分けて記述した。見立ての重要さ、安全の確認や、あいづちの仕方など具体的に示した。またその流れをフローチャートで示した。
  • 生島浩, 村松励編, 著者このほか桑原尚佐, 金子陽子, 吉川由香, 菊池生之, 村尾博司, 小栗正幸, 西田達朗, 西野務正, 戸川江美, 西岡純子, 阿部真紀子, 南元英夫, 安藤久美子, 近藤日出夫, 市村彰英 (担当:共著)
    金剛出版 2007年9月
    第2部8章「犯罪被害者への心理的援助」担当。はじめに・歴史的背景・犯罪被害者が取り戻せていないもの・心理臨床家としての援助・被害者相談で特に留意すべきこと、おわりにの順。近年犯罪被害者の権利が当然のこととして語られるようになった一方で、その援助には制約が多いことを指摘し、特に保安や援助の構造、過度の退行を防ぐくふうなどについて具体的に言及した。(総頁数255頁中、P236~P250を担当)

講演・口頭発表等

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  • 講師は舘盛宣行, 曹洞宗梅宗寺副住職
    「東洋思想と心理療法」研究会第15回研究会 2014年6月7日
    医療少年院で宗教教誨師をつとめる僧侶として非行少年の実際のようす、発達障害や知的障害への配慮などを講師が語った。この講演について司会をした。
  • 上田鼓, 小西聖子, 斉藤梓, 中島聡美, 山下由紀子
    日本心理臨床学会大32回大会自主シンポジウム 2013年8月25日 日本心理臨床学会
    外傷的体験をした者への心理的介入は、専門家による長期的な方法と予後について必ずしも共有されていない。そこで、演者は、中長期的ケアの実際について、場の設定や他の訴えの場合との臨床感覚の比較を通じて考えを述べた。10年以上を心理療法の経過を持つ事例について複数あげ、その中での外傷体験の意味あいと回復への手掛かりについて述べた。なお、事例の匿名性を保つため、できるだけ限定したエピソードのみの提示とした。
  • 座長。シンポジストは羽昶, 賀陽濟, 佐藤憲昭, 指定討論者西園昌久, 座長はほかに本橋弘子
    「東洋思想と心理療法」研究会 2012年5月26日
    能やシャーマニズム、神道ともの狂いについて討論した。
  • 症例提供は丸岡隆之, ほかに司会および指定討論者は, 広常秀人
    日本トラウマティック・ストレス学会第9回大会プレコングレス 2010年3月
    司会および指定討論者。長期間にわたって治療を行った事例に対して、症状の悪化や行動の変化のきっかけをどう予測し、その力動的に見合いをどう読み取るかについてコメントした。
  • 司会はほかに本橋弘子, シンポジスト 高橋徹, 石山一舟, 西田正法, 指定討論, 西園昌久
    東洋思想と心理療法研究会第12回研究会 2010年3月
    シンポジウム司会。 曹洞宗での禅堂生活、わが国と、アメリカおよびカナダの対人恐怖心性の研究から、集団と個のあり方を討論した。
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会第19回大会 ラウンドテーブルディスカッション 2009年8月
    企画・司会および話題提供者。共通テーマは「矯正・司法」。矯正司法の文脈と、心理療法の文脈はまったく異なるうえ、法的な力を得ている中で署名記事を書くという立場であることのジレンマを論じた。ほか、企画・司会に菊池安希子、話題提供者に田中ひな子。
  • シンポジスト ジェリー・クスマノ, 廖赤陽, 近藤直司, 指定討論, 西園
    東洋思想と心理療法研究会第11回研究会 2009年3月
    司会。司会はほかに中村伸一。
  • 発表者 星健彦, 飯森洋史, 宮田敬一
    日本催眠医学心理学会第54回大会 2008年11月
    座長。トラウマティックな体験を、風船に閉じ込めて眺め、遠くに飛ばすというイメージワークの実践を発表したものについて、コメントした。
  • 共同発表者はほかに, 堀越勝, 中島聡美, 道家木綿子, 木下留美子, 星崎裕子, 福森崇貴, 樫村正美, 丹羽まどか, 片岡玲子, 冨永良喜
    日本心理臨床学会第27回大会ポスター発表 2008年9月6日
    筆頭著者。臨床心理士1000名を無作為抽出し、郵送による調査を行った。すでに被害者の相談を経験している者が過半数であり、相談を受ける意欲はあっても、研修不足などを感じていることがわかった。
  • 日本心理臨床学会第27回大会 2008年9月5日
    話題提供者。話題提供者はほかに、堀越勝、白川美也子、中島聡美、白井明美。司会・企画者は小西聖子。主として精神分析的な観点から行う心理療法において、被害者への支援をどのように行うか、具体的に論じた。また臨床心理士がこれらにおいて、どのように困難を感じているか論じた。
  • 座長。発表者, 田中新正, 岡田知也
    日本心理臨床学会第27回大会 2008年9月5日
    事例を主たる治療者と、陪席者との目を通して理解し、そのことが臨床の訓練にもなること、より多角的な治療となり得ることを指摘した発表。
  • 座長。発表者伊藤あかね, 広松由美, 児島達美
    日本ブリーフサイコセラピー学会第18回大会 2008年7月27日
    発表へのコメントを行った。発表者がていねいに心理的援助を行っていることを評価しながら、クライエントについての見立て、たとえば能力の問題などをどのように見るか、事例の特徴について論じた。
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会第18回大会 2008年7月26日
    ワークショップ講師。講師はほかに、植村太郎、田中ひな子。ハラスメントに対応する場合の注意事項、法律家との連携のしかた、実際の聞き取りなどでの流れと配慮すべきことと問題点について論じた。また、啓発あるいはエンパワメントの背景にある差別の問題についても指摘した。
  • 座長 小西聖子, 中島聡美。シンポジストはほかに西大輔, 中島聡美, 金吉晴, 白井明美, 真木佐知子, 小西聖子, 山下俊幸
    日本トラウマティック・ストレス学会第7回大会 2008年4月20日
    シンポジスト。
  • 司会, 大山みち子, 発表者, きむらゆういち
    「東洋思想と心理療法」研究会第10回大会 2008年3月
    司会。子どもの心に迫る絵本は、大人へも通じるものであることを読み聞かせ・朗読を実演することで示した発表者に対して、コメントした。
  • 川名典子, 田中晶子, 症例提供者は田中晶子
    日本トラウマティック・ストレス学会 『トラウマティック・ストレス』 2008年2月
    症例提供者が参加するに至った経緯や立場について着目し、そこでの関与と観察について、より記述することが適切であることを指摘した。また、救急の現場では、迅速さが求めれる中で、家族が置き去りにされがちであり、症例提供者が語りかけられやすい場にいたことが理解できること、それが心理的ケアにつながる可能性があることを述べた。さらに、虐待など犯罪の疑いや、自傷他害のおそれがぬぐいきれないことから、裁判などを視野に入れた批判に耐える言動が求められることについて考察した。筆者は司会を兼ねる。担当部分共同のため分類不可能。(総頁数124頁中、P79~P83を担当)
  • 司会, 大山みち子, 発表者, 菊池清美, 医療法人コミュノテ風と虹, のぞえ総合心療病院
    日本心理臨床学会第26回大会 2007年9月
    心理臨床学会第26回大会にて司会を担当。被害体験を語ることは回復に有意義であるという説に異議を唱え、あえて語らないことを勧めた発表者の治療態度について、司会として参加した。そこで、司会として、語らないことを勧める、という態度は、それ自体で想起させることを勧めることでもあることに触れ、また集団療法と個人療法の組み合わせとして行っていることに着目し、コメントした。
  • 座長, 大山みち子, 発表者, 長瀬信子, 吉川悟
    日本ブリーフサイコセラピー学会第17回大会 2007年8月
    2年間の継続での面接を行った女性の事例の振り返りについて、コメントした。「病気を治す」ことと「職場復帰」が目標となったというが、最初の就職について、本人がどのくらい納得できていたか疑問である点などについて、もう一度文脈を見直すことが重要であると指摘した。
  • Akari Watanabe, Agniezka Ederveen-Grochowska, J.David Kinzie
    JSTP+WPATPS+WACP J joint Meeting in Kamamkura Symposium Trauma and Culture 2007年4月
    シンポジストとして発表。社会の側からみた犯罪非行のイメージ、「理想」や「正義」だけでは、個人の心を理解し援助するには不足であり、むしろ弊害がある。個人的側面についてはあまり討論されないが、固有の価値観や文化的背景、個性が、被害者への心理療法にも重要である。(日本多文化間精神医学会,World Psychiatric Association Transcultural Psychiatry Section,World Association of Cultural Psychiatry 共催)シンポジストはこのほか、Akari Watanabe ,Agniezka Ederveen-Grochowska,J.David Kinzie
  • 座長大山みち子, 笠原麻里, シンポジスト笠井仁, 冨永良喜, 森山敏文
    日本トラウマテイック・ストレス学会 第6回大会 2007年3月
    シンポジウム企画者・座長。催眠研究は、心理療法を理解する基礎のひとつとして不可欠であり、特にトラウマに関する研究と臨床では重要である。しかしわが国では被害者支援を行う者が、催眠について学習する機会が乏しく、本学会でも催眠の研究・実践家との交流が必要であると考え企画した。理論の概要と、臨床的応用の実際を示し、討論した。
  • 座長大山みち子, 発表者北條美紀
    日本ブリーフサイコセラピー学会 第16回大会 2006年8月
    座長。発表者の挙げた事例に関して、実際の見立てを論じ、発達障害としてとらえる前に、検討すべき点があることを指摘するとともに、その対応についてコメントした。
  • 大山みち子, 吉川吉美
    日本ブリーフサイコセラピー学会 第16回大会 2006年8月
    ワークショップ講師。対話を中心とした心理療法と、臨床動作法ではどのようにアプローチが異なり、どのように共通するのかを実際の対応などを演習しながら考察した。
  • 座長山本耕平, 大山みち子, シンポジスト 花井十伍, 島田恵, 村上典子, 山本耕平
    日本トラウマティック・ストレス学会第5回大会 2006年3月
    座長として、コメントも行った。それぞれ、HIV感染者あるいはその遺族としてのアイデンティティを持つ者、援助者として活動する者からの発言であり、それらに対してコメントした。社会から理解され受容されることがむずかしいと感じる発言に対しては、実際は多くの人々にとって無縁ではないことを例示し、より協力を得られるくふうを求めた。また、職種間の連携の重要さについてもとり上げ、本大会のような学術集会において、当事者が援助者と討論することの大切さと慎重を要する点について述べた。
  • 指定討論者, 座長金吉晴, 小西聖子, シンポジスト 高松真理, 小西聖子, 後藤晶子, 市井雅哉
    日本トラウマティック・ストレス学会第5回大会 2006年3月
    シンポジストそれぞれが提示した、それぞれの治療法を用いたPTSD症例への接近についてコメントした。どのような配慮をし、どこに着目するか、効果的な援助を行うために考えていることについてなど、シンポジストに問いかけをした。さらに、標榜している技法そのものばかりではなく、その背景にある治療構造や風土の要素が重要であることを、発表事例からコメントした。
  • 座長大山みち子, 発表者秋山邦久
    日本催眠医学心理学会第51回大会 2005年9月
    これまでの心理療法では、身体症状の意味を心理的問題としてとらえ、その方法や理解が、症状の長期化や二次的問題の発生を促していることを発表者は主張し、症状を本人と分離し、外在化して症状のみに焦点を当てる方法を述べた。これに対し、座長として以下の内容を述べた。それらの理論はあるとしても、今回の事例は、ほかの文脈をとおして身体症状をとらえることも可能であり、ほかの理解もまた可能である。症状が好転したことは評価できるが、事例と理論が必ずしも適合していない印象であり、より検討できるものと考える。
  • 座長大山みち子, 発表者安藤りか
    日本心理臨床学会第24回大会 2005年9月
    大会発表の座長をつとめ、コメントした。発表は、成人女性を被験者として、夫からの心理的暴力を中心に分析したものである。コメントとして、教示でのDVの定義づけについて、距離を保った部分と価値観の強く反映された部分とが並存していること、定義自体が暗示的効果を持ち得ることを指摘した。また心理的暴力の内容に、感情的な交流が乏しいことが挙げられているが、これらは本人ないしは夫の抑うつの影響が考えられ、DVという側面は認めつつも、単なる罪悪として指弾することの危険性について述べた。
  • コーディネーター兼司会多田治夫, シンポジスト大山みち子, 河原理子, 倉石哲也, 下中晃治
    日本コミュニティ心理学会第8回大会公開シンポジウム 2005年7月
    新聞記者、弁護士もシンポジストであることや、非専門家も参加していることを考慮し、さまざまな分野・専門性の参加者に応えられる内容であるよう試みた。被害者がしばしばこうむる偏見のまなざしと、各々の分野で抱える被害者への立場の差異や役割について指摘し、コミュニティ心理学会であることを踏まえて社会が支えることについて論じた。実際に被害者に接する場合に、必ずしもカウンセリングの訓練を受けていない者でも心がけると有用であることについても述べた。(犯罪被害者相談において気をつけていること)
  • 司会宮崎隆吉, 岩尾俊一郎, シンポジスト荒木憲一, 岩井圭司, 大山みち子, 指定討論者加藤寛
    日本外来精神医療学会第5回大会 2005年7月
    大会シンポジウムの中で、「犯罪被害者相談から援助の方法を考える」をテーマに発言した。近年の被害者支援が、臨床心理学あるいは精神医学で他と切り離された分野であるかのように扱われている印象があることを述べた上で、臨床経験上、セラピストに必要な技術や心構えは他のタイプのクライエントとほとんど変わることはないが、個々の事例性が重要な点であり、またプライバシー保護などより留意すべき点もあることを主張した。(犯罪被害者相談から援助の方法を考える)
  • 座長大山みち子, 白井明美。シンポジスト前田正治, 大和田摂子, 白井明美
    日本トラウマティック・ストレス学会第4回大会 2005年3月
    大会シンポジウムとして、座長をつとめ、コメントした。大切な人との死別をどう受け止めるかは、人にとって普遍的である一方で容易には越えがたい課題でもある。遺された人々の課題にういて、心理学・医学の徒がどのようにとらえ、どのように援助しているのか、その最前線を紹介し検討しあうよう試みた。机上の学問や性急な結論づけに終わらせず、またわが国の実情に即した地道な活動を紹介し討論するようにした。
  • 座長大山みち子, 本橋弘子。シンポジスト賀陽済, 佐藤憲昭, 塩月亮子, 阿部裕。
    東洋思想と心理療法研究会第7回大会 2005年3月
    大会シンポジウムとして、座長をつとめ、コメントした。神道、いざなぎ流、シャーマニズム、韓国やネイティブカナディアンの治病行為などを概観し、それぞれの研究者による発表をもとに、現代に通じる癒しのプロセスや疾病観について討論した。
  • 座長, 松木繁, 大山みち子, 発表者, 原聡子, 伊藤美紀, 座長は指定討論者を兼ねる。
    日本催眠医学心理学会第48回大会 2003年9月
    (座長)アスペルガー症候群と診断された男児に催眠を活用した報告について、コメントした。リラクセーション法として活用したことについては評価しつつも、発表者の見たてについて、疑問な点があることを述べた。
  • 座長, 松木繁, 大山みち子, 発表者, 細見史雄, 座長は指定討論者を兼ねる。
    日本催眠医学心理学会第48回大会 2003年9月
    地域性を考慮した治療法であることは評価しつつも、発表者の主張する治療機序とは異なり、発表者の持人間性や温かみによって改善した面について言及した。
  • 企画, 司会, 藤田主一, 話題提供者, 阿部恵一郎, 伊藤芳朗, 冨田信穂, 碓井真史, 指定討論者, 細江達郎, 大山みち子
    日本応用心理学会公開シンポジウム 2003年2月
    (指定討論者)少年犯罪の現状をどのようにとらえるか、どのように対応するかを討論した。筆者は、専門家としての発言が社会に影響を及ぼすことの責任について強調した。また、実際の処遇にあたっては、単なる社会からの排除ではなく、被害者への配慮と更正に留意することが必要であると発言した。
  • 発表者, 稲本絵里, 座長は指定討論者を兼ねる。
    日本心理臨床学会第21回大会 2002年9月
    (座長)茨城県東海村のJCOで起こった臨界事故に際し、住民に対する援助の中心的存在であった保険師、看護師の活動内容と、彼ら自身のメンタルヘルスについて考察した発表についてコメントした。彼ら保健師、看護師自身が地元住民であり、健康への不安を抱えていたこと、また発表者が彼らに同行し、活動をともにしていたことの影響について、言及した。「関与しながらの観察」の長短を抱えつつも、貴重な資料であるとした。
  • 発表者, 吉川悟, 司会, 廣井亮一
    日本ブリーフサイコセラピー学会第12回大会 2002年8月
    (指定討論者)身体化障害とみなされる女性が、心理療法の初期段階で、児童期の性被害を治療者に打ち明けた事例である。治療者は、当初予測していた経過とは異なる展開が見込まれたことと、重要な事実を告げられたことについての動揺を感じたことについて報告した。筆者は、指定討論の中で、治療者の万能感が通用しない状況に直面したことを指摘し、事例提供者の傷つきや動揺が、クライエントの内面の反映である可能性について考察した。
  • 司会 田中富士夫, シンポジスト 出村和子, 奥村茉莉子, 指定討論, 高塚雄介
    日本電話相談学会第14回大会 シンポジウム 2001年12月
    シンポジスト。電話相談を行う中で、カウンセラーを守りつつ、援助を行うことの重要性について述べた。
  • 話題提供者, 狩野力八郎, 小西聖子, 市井雅哉
    環太平洋ブリーフサイコセラピー会議第2回大会 シンポジウム 2001年10月
    シンポジウム司会。(司会はこのほか生島 浩)EMDRや精神分析などの手法の効果の異同、症例の解釈についてコメントした。
  • 発表者, 井ノ崎敦子, 前原真比子, 三木善彦
    日本心理臨床学会大会 2001年9月
    座長。犯罪被害を体験したが、専門家の援助ではなくセルフヘルプを選択したことについて、着目しコメントした。
  • 事例提供者, 黒沢幸子, 森 俊夫, 古谷知美, 討論者, 京 彰彦, 三輪健一
    日本ブリーフサイコセラピー学会第11回大会 2001年6月
    指定事例検討会司会。私立学校の枠組みの中で、急性症状を呈した者に対して、協同して危機介入を行った事例についてコメントした。
  • 日本犯罪心理学会第38回大会 2000年9月3日
    表記被害者に対し、病院の心理職として危機介入を含めて心理援助を行う場合の留意点についてコメントした。事例提供者:小島賢一
  • 座長, 大山みち子, 発表者, 村上千恵子
    日本プリーフサイコセラピー学会第10回大会 2000年7月22日
    指定討論者。短期的にセクシャル・ハラスメントの被害者に接する際の留意点について論じた。
  • 日本プリーフサイコセラピー学会第10回大会 2000年7月21日
    集団トレーニング法としてサイコドラマを用いた場合の感情的体験について論じた。座長:大山みち子
  • 司会, 馬場禮子, 指定討論者, 青木滋昌
    日本精神分析学会第45回大会教育研修セミナー 1999年10月9日
    話題提供者。心理療法における、セラピストとクライエントの関係、ことにセラピストのクライエントに対する自己開示の功罪について、映画「グッドウィル・ハンティング」を素材にして論じた。背景にあるセラピスト自身の個人的な生活史が深く関わっていることを指摘した。
  • 日本心理臨床学会第18回大会 1999年9月10日
    座長。事例の提供を受け、コメントした。その事例において、セラピストの側の社会的立場や、個人的な価値観がクライエントに対する見方、接し方に強く影響していることについて指摘した。事例提供者:甲斐真路
  • 包括システムによる日本ロールシャッハ学会 1999年5月23日
    座長。会長霜山徳爾
  • 司会, 一丸藤太郎。シンポジスト, 大山みち子, 森茂起, 羽下大信, 村本邦子
    日本臨床心理士会第3回全国大会シンポジウム 1998年11月28日
    被害者相談を受ける立場から、最近の相談事例の特徴について概観するとともに、一見新しい流れであるように見える虐待などは、これまでのわが国の文化の中でもあったことなどを指摘した。また、疾病モデルや訴えの真偽にとらわれすぎることの弊害を指摘し、本人の訴えを十分汲み取ることがケアの中心になることを論じた。
  • 司会, 花沢成一。シンポジスト, 大山みち子, 佐々木裕太, 寺崎武彦, 指定討論者, 竹江孝
    平成10年度学術研究発表会総会シンポジウム 1998年11月1日
    少年非行の事件の被害を受けた者や遺族は、現行の法律では直接には加害者の情報を知らせられることのないままである。しかし心理的な回復のためにも、情報を知りたいということは自然な欲求であることを指摘した。ただし、法的な支えだけでは不十分であり、個人の事情に配慮した心理的なケアが不可欠であることも論じた。
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会総会ラウンドテーブルディスカッション 1997年7月27日
    座長。近年の被害者援助の実績と課題について、実際に医学的・心理学的な援助を行っている立場からの報告を行った。それに加えて、加害者と主として関わる矯正・保護の立場で援助する場合についても論じた。話題提供者:小西聖子、生島浩
  • 日本ブリーフサイコセラピー学会第7回大会 1997年7月26日
    座長。発表者坂本真佐哉。症例の強迫症状に対するアプローチについて、神経症の症状のひとつとしてコメントした。
  • 罪と罰34巻3号日本刑事政策研究会 1997年5月1日
    犯罪被害者の相談事例を紹介し、その症状の特徴と対応を経過に沿って考察した。犯罪被害者に早期から接する職務にある者が、適切に対応・紹介することの重要性を論じて連携の必要性を述べた。また、司法・矯正の専門家が、非行や犯罪の加害者に接する場合、過去の被害体験を念頭に置いて調査・処遇することが重要であることを論じた。(総頁数90頁中、P16~P22)

Works(作品等)

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  • 2005年4月 その他
    酒井肇・酒井智恵・池埜聡・倉石哲也著「犯罪被害者支援とは何か」の書評を行った。犯罪被害の当事者・遺族と支援者との協同による稀有な書物であることや、当事者としての表現と専門家の解説を組み合わせた点を評価したうえで、最後に掲載されている解説「なんの落ち度もない」といったことばは援助する側が安易に用いるべきではなく、被害者の自責や孤立感を高めやすく、偏見を生みやすいことを指摘した。(総頁数96頁中、P87~P88を担当)
  • 穴田富美子, 木村弓子, 白井明美, 大山みち子
    1999年3月 その他
    平成11年 3月 1日。心理的援助の専門家による被害者への働きかけについて、心理援助活動および調査活動を構造的に論じた。心理療法の経過に特有の治療者-患者関係についての留意が必要であること、その一方で危機介入はどのように行われるのがよいかを考察した。(総頁数183頁中、P97~P103を担当)
  • 1998年3月 その他
    平成10年 3月 1日。現在の自分自身に不満を抱きつつも、心理療法の経過の中では、自分が変化することに恐れや抵抗がある場合がしばしばあることを指摘した。疾病利得を手放し、成長することは苦しみを伴うが、喜びも大きいことを論じた。(総頁数96頁中、P58~P59を担当)
  • 1998年2月 その他
    平成10年 2月 1日。自分の悩みをことばにすることで意識化し、乗り越えることができる仕組みについて解説した。また、自分自身のプライバシーを打ち明けることの功罪や、それにまつわる迷いについて、カウンセリングの場合を例にとって解説するとともに、勢いに乗って行動化することの危険性について論じた。(総頁数96頁中、P58~P59を担当)
  • 小西聖子, 大山みち子, 穴田富美
    1998年 その他
    犯罪被害者相談における被害者の現況について概観し、心的外傷や適応の有様について述べた。強姦被害者の急性解離症状についての対応や、症状の経過について述べ、性的な被害者は、他の被害者と比較してPTSDの発症がより多く見られることが臨床的な印象であることも論じた。(総頁数168頁中、P126~P141を担当)

実務経験を有する者についての特記事項(教育上の能力)

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  • 件名
    山梨臨床心理研究会講師
    年月日(From)
    1995/10/24
    概要
    「治療的処遇を中心とする少年院の教育について」−当所の事例を中心として−情緒的未成熟などの問題のある非行少年の治療的教育について論じた。
  • 件名
    少年警察カウンセリング研究会研修会講師
    年月日(From)
    1996/11/16
    年月日(To)
    1996/11/17
    概要
    11月16日「被害者対策の歴史的経緯と実践例」講演、11月17日活動事例研究の助言。
  • 件名
    警察庁・全国少年補導職員研修会講師
    年月日(From)
    1996/12/11
    概要
    「被害少年の特質とカウンセリングのあり方」について応援した。
  • 件名
    横浜市北部児童相談所主催職員研修講師
    年月日(From)
    1997/02/27
    概要
    犯罪や虐待により、精神的外傷を負った児童及び家族の援助についての講演を行った。
  • 件名
    東京弁護士会・人権擁護委員会夏季合同研修講師
    年月日(From)
    1997/07/14
    概要
    「犯罪被害者の人権と報道」について講演した。
  • 件名
    相模原市公立保育園職員研修会講師
    年月日(From)
    1997/09/17
    概要
    「ストレスと上手に付き合うために、生き生きすごすには」という題目で、保育園主任保母を対象に講演した。
  • 件名
    青年法律家協会東京支部総会講演講師
    年月日(From)
    1997/10/25
    概要
    犯罪被害者の支援について、法律家の立場と対照して心理的援助について講演した。
  • 件名
    横浜家庭裁判所横須賀支部調査官研修講師
    年月日(From)
    1997/10/28
    概要
    「犯罪被害者のカウンセリング技法について」調査官を対象に講義した。
  • 件名
    横浜いのちの電話基礎講義講師
    年月日(From)
    1998/01/29
    概要
    「心的外傷後の心のケア」について、いのちの電話の研修として行った。
  • 件名
    子ども虐待関連フォーラム「虐待を受けた子どもたち」シンポジスト
    年月日(From)
    1998/02/12
    概要
    「虐待を受けた子どもが大人になったとき」について述べた。
  • 件名
    シンポジウム・プログラム「子どもの心の傷とそのケア」司会
    年月日(From)
    1998/03/21
    概要
    「子どもとトラウマ−コミュニティとの連携を考える」について司会を行った。話題提供者:藤森和美・大澤智子・大島剛。後援朝日新聞東京厚生文化事業団
  • 件名
    法務省・矯正研修所法務技官研修課程特別科第2回研修講師
    年月日(From)
    1998/05/18
    概要
    犯罪被害者相談について、法務技官を対象に講義した。
  • 件名
    フェミニストセラピイ“なかま”特別講演会講師
    年月日(From)
    1998/05/23
    概要
    家庭内における暴力−夫と妻、親と子の虐待の心理と援助−について講演した。
  • 件名
    警視庁被害者相談実務講習講師
    年月日(From)
    1998/05/29
    概要
    「被害者の心理と被害者相談の実際」の題目で講義を行った。
  • 件名
    子どもの虐待防止センター主催セミナー講師
    年月日(From)
    1998/06/06
    概要
    「PTSDとは何か」について講演を行った。
  • 件名
    女性への暴力相談等関係機関連絡会講師
    年月日(From)
    1998/07/28
    概要
    「暴力被害女性のトラウマとカウンセリング」について関係機関職員を対象に講演を行った。
  • 件名
    カウンセリング講座(1998年秋季講座)講師
    年月日(From)
    1998/10/12
    年月日(To)
    1998/10/19
    概要
    平成10年10月12、19日。ボランティアリーダー育成のために、被害者心理について講義した。
  • 件名
    栃木県社会福祉教育センター平成10年度母子・寡婦福祉行政担当職員研修会講師
    年月日(From)
    1998/11/06
    概要
    非暴力女性に対するアプローチについて講義した。
  • 件名
    警視庁被害少年サポーター研修会講師
    年月日(From)
    1998/12/05
    概要
    「被害少年の心理と対応」の題目で講演を行った。
  • 件名
    鹿児島県犯罪被害者支援ネットワーク研修講師
    年月日(From)
    1999/02/02
    概要
    九州地区の関係機関職員を対象に被害者支援の研修を行った。

その他(教育上の能力)

 1
  • 件名
    厚生労働省厚生労働科学研究 分担研究
    年月日(From)
    2005/04
    年月日(To)
    2008/03
    概要
    平成17〜19年度。「犯罪被害者の精神健康の状況とその回復に関する研究」  分担研究「犯罪被害者支援の現状とその回復〜臨床心理士による犯罪被害者への心理相談活動の実態に関する研究〜」」 主任研究者:小西聖子、分担研究者:大山みち子・堀越勝、研究協力者:吉川麻衣子、中島聡美、道家木綿子、磯辺花映、木下留美子、星崎裕子、福森崇貴、樫村正美、丹羽まどか、片岡玲子、冨永良喜 助成金1500,000円

資格・免許

 3
  • 件名
    小学校教諭1級普通免許取得
    年月日
    1980/03
  • 件名
    臨床心理士
    年月日
    1991/03
  • 件名
    教育学修士
    年月日
    1982/03