土屋忍 (担当:編者(編著者))
2014年
各論考は、各種講座を重ね、それらの蓄積に基づいた共同研究の成果であり、新たに書き下ろされている。啓蒙に寄らず、学術にとじこまらず、場所にこだわり、地域にとどまらず、間を目指して編まれている。
かつて武蔵野は海沿いを果てに、関八州までを指したが、さらに範囲を彼方へと拡げることもあった。古代からの武蔵野の記憶を探り、今の武蔵野を見つめるとき、紋切り型の武蔵野イメージから解き放たれ、懐かしくも未知だった武蔵野と出会う。 知られざる武蔵野、懐かしき武蔵野/今の武蔵野、古代から現代までの武蔵野文化を俎上にのせた珠玉論文とコラム。武蔵野のイメージを揺さぶり、東京と近代日本を捉えなおす。