沼田加代, 根岸恵子, 平良あゆみ, 佐藤和子, 飯野理恵, 中山かおり, 佐藤由美, 齋藤泰子
THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL 第56巻(1号) 25-32 2006年2月 査読有り
高齢化率の高い(50.7%)山間過疎地域において、健康日本21計画策定を目的に40歳以上の住民に健康生活に関する調査を行った。40~64歳は、全住民(968人)を対象に、自記式質問紙調査を実施、65歳以上は、1/10年齢別層化無作為抽出による156人を対象に聞き取り調査を実施した。40~64歳の特徴として、喫煙者が3割おり、ブリンクマン指数600以上の喫煙者が半数であった。また、喫煙者のうち半数は、毎日飲酒者であった。肥満は3割おり、男性に肥満の割合が高かった。65歳以上の特徴としては、健康意識は高く、将来も「今の自宅で暮らしたい」と望んでいる者は8割であった。喫煙・飲酒・肥満対策、住み慣れた自宅で生活するための体制整備、介護予防事業の重要性が示唆された。