研究者業績

田原 広史

タハラ ヒロシ  (Hiroshi Tahara)

基本情報

所属
大阪樟蔭女子大学 学芸学部国文学科 教授
学位
文学修士(1984年3月 東京外国語大学)

J-GLOBAL ID
200901050326065620
researchmap会員ID
1000107958

研究キーワード

 3

論文

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  • 日本のフィールド言語学 新たな学の創造にむけた富山からの提言 2006年5月  
    相手や場所によって共通語と方言とを使い分ける(べき)社会を「方言主流社会」と呼ぶが、本論文では近畿における意識調査の結果に基づき、近畿地方が他の地方とは異なる意識を持つことを提示し、「方言中心社会」というものの存在を提唱した。P174-188,15頁
  • 分担執筆, 田原広史, 上野雅世
    東大阪市における方言の世代差の実態に関する調査研究2 2002年3月  
    東日本を中心とする共通語の使い分け意識の実態を分析した先行論文を踏まえ、近畿で同様の調査をおこなった。その結果、他の地域では見られない方言と共通語の使い分け意識が確認された。具体的に言うと、場所に左右されず、相手に応じてのみ言葉を使い分けるという態度である。結論では、先行研究で提唱され、近畿以外では広く見られる「方言主流社会」という概念に対し、近畿地方に見られる使い分け意識を持つ社会を「方言中心社会」と新しく命名した。 p101-110,10頁<br /> 担当部分:基礎データ収集、データ整理のかなりの部分については上野が担当した。分析、執筆についてはすべて田原がおこなった。
  • 「日本語学」特集 日本語の計量調査法 vol.20-5(臨時増刊号) 2001年4月  
    方言調査で収集したデータを効率よく集計し、正確な分析につなげるためには、データ整理は避けて通れない。この論文では、パソコンを使って、思い通りの分析ができるようになるためには、どのような考え方で、またどのような方法でおこなうのがよいかということを解説した。具体的には、データをコード化し、入力、集計、グラフ化するまでの過程で、どのようなアプリケーションソフトをどのように活用するかということを述べた。 p118-125,8頁
  • 分担執筆, 井上文子, 田原広史
    大阪樟蔭女子大学日本語研究センター報告 (第9号) 2001年3月  
    現在進行中の全都道府県音声談話資料のデータベース化作業をさらに進め、一般の研究者に利用できる形、あるいは教育用教材として授業で活用できる形にデータベース化するための方法論について検討した。まず、この資料が文化庁においてどのような趣旨で収集されたといった経緯、資料の規模、データの質等について検討を加えた後、どのように効率よく作業を進めていくか、最終的にどのような形のデータベースにするのがよいか、といったことについて述べた。 pp.93-102,10頁。<br /> 担当部分:前半の調査概要、これまでの文字化作業については井上が、音声資料の形式、データベース化の方法等については田原が執筆した。
  • 分担執筆, 田原広史, 南場尚子
    大阪樟蔭女子大学日本語研究センター報告 (第9号) 2001年3月  
    インターネット上に公開されている著作権切れの文学作品データベースである「青空文庫」のデータを用いて、語彙研究をどのように進めることができるかについて一つの方法論を提示した。まず、研究に利用するためにどのような手順と加工が必要かを詳細に述べた。次に、具体的な研究に生かすために、このデータがどのくらい有効なものかを確認するため、従来用いられてきた用語索引、CD-ROMで出版されている『新潮文庫の100冊』に掲載されている作品数の比較を試みた。その結果、「青空文庫」が掲載作品数において他を圧倒していることが確認された。<br /> pp103-110,8頁<br /> 担当部分:前半部分の方法論を述べる部分は田原が担当し、後半部分の具体的な研究に生かすにあたっての部分は南場が担当した。

書籍等出版物

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  • 監修者, 北原保雄, 編者, 江端義夫, 分担執筆, 江端義夫, 斉藤孝滋, 木部暢子, 日高水穂, 町博光, 久木田恵, 大西拓一郎, 彦坂佳宣, 狩俣繁久, 友定賢治, 田原広史, 小林隆, 沢木幹栄 (担当:共著)
    朝倉書店 2002年10月
    本シリーズは21世紀初頭の日本語研究の成果を総括し、最新の切り口で、日本語の全領域にわたり、日本語の諸相について解明する講座である。第10巻は方言における諸問題と今後の課題が扱われている。 全265頁 担当部分:「第11章 方言のデータベースとコンピュータ言語地図」(単著) p.199~217,19頁 本章では、コンピュータを用いた方言地図の作成方法について述べた。まず、方言データベースを取り巻く環境に触れ、これまでの、そしてこれからのデータベースのあり方について述べた後、実際の調査データをどのようにパソコンで地図化していくかについて、具体的な操作を含めて解説をおこなっている。データとしては、筆者も執筆に関わった『全国方言一覧辞典』(学研)を用いた。さらに作成したデータベースを公開するにあたっての問題点についても触れている。
  • 編者, 日本方言研究会, 分担執筆, 田原広史 (担当:共著)
    国書刊行会 2002年6月
    本書は、新しい世紀を迎えるにあたり、21世紀に向けて方言研究はどのような方向をたどるべきなのかという点をテーマに書かれている。 全434頁 担当部分:「第6章 新時代の研究方法を探る コンピュータと方言研究」(単著) p.394~408,15頁 この論文では、コンピュータを用いた方言研究が20世紀末から21世紀初頭にかけて、どのように展開し、発展してきたのかについて、筆者の経験を述べながら概観している。80年代の大型計算機時代から、90年代以降のパソコン時代(これはさらにMS-DOS時、Windows時代に分けることができる)を経て、ネットワーク時代を迎えていること、方言研究はどのような方向に向かうべきかについて筆者の考えを展開している。
  • 分担執筆, 田原広史, 村中淑子 (担当:共著)
    私家版 2002年3月
    平成9・10年度に第一回東大阪市地域研究助成金を受けて行った共同研究の後半部分の成果報告書である。この研究では、アクセントと待遇表現を扱ったが、本書では待遇表現についての報告をおこなっている。前半は、東大阪市における待遇表現に関わる事項について、調査方法、結果の記述、および各項目の分析をおこなっている。後半については、さらに詳細な分析をおこない既に論文として発表したものを転載した4本の論文、および新たに論文として掲載した論文からなる。 全155頁 担当部分:5章の転載部分については村中が単独で執筆(p.93-138),書き下ろしの論文については田原が単独で執筆(p.139-154)、その他はすべて共同研究なので、担当部分の抽出不可能。(内容は上述)
  • 編者, 国立国語研究所, 編集担当者, 佐藤亮一, 江川清, 田原広史, 井上文子 (担当:共編者(共編著者))
    国書刊行会 2001年11月
    平成13年11月~平成20年3月。昭和52~60年度にかけて文化庁でおこなわれた「各地方言収集緊急調査」という全国規模での方言談話の収録事業の資料から精選したものについて、文字化については校訂作業をおこない、音声についてはディジタル化及び編集作業をおこなった上で、図書として刊行したものである。全国47都道府県の談話音声資料が全20巻で刊行される予定である。冊子体に加え、CD・CD-ROM各一枚を付属している。平成15年7月現在の出版状況は以下の通りである。 H13.11 第11巻 京都・滋賀 全232頁 H14. 2 第12巻 奈良・和歌山 全226頁 H14. 3 第13巻 大阪・兵庫 全254頁 H14. 6 第4巻 茨城・栃木 全248頁 H14. 9 第5巻 埼玉・千葉 全260頁 H14.12 第6巻 東京・神奈川 全218頁 H15. 3 第7巻 群馬・新潟 全292頁 担当部分:主として、音声編集、音声データベース化(CD・CD-ROMの作成)をおこなっている。
  • 分担執筆, 田原広史, 村中淑子 (担当:共著)
    1999年3月
    平成9・10年度に第一回東大阪市地域研究助成金を受けて行った共同研究の前半部分の成果報告書である。内容は,東大阪市における単語アクセントについて,現在変化が起こりつつある部分を調査し,実態の把握と理論化をおこなったものである。具体的には,二拍名詞の類別語彙Ⅳ類・Ⅴ類の統合,三拍語及び複合名詞のアクセントにおける世代差をあつかった。資料として調査結果のグラフが掲載されている他,国語学会平成10年度秋季大会において口頭発表を行った発表原稿資料,徳島大学紀要,日本語研究センター報告に掲載した論文を転載している。 全140頁 担当部分:5・6章のみ村中が単独で執筆,その他はすべて共同研究なので、担当部分の抽出不可能。(内容は上述)
  • 分担執筆, 田原広史, 江川清, 杉藤美代子, 板橋秀一, 中村一夫 (担当:共著)
    1998年3月
    重点領域研究「人文科学とコンピュータ」の公募班として,1995~97年度の3年にわたって研究をおこなった「方言音声データベースの作成と利用に関する研究」の最終成果報告書である。本科研費の概要,「日本語音声」「データベース科研」といった一連の研究との関連についてまとめた後に,この一連の研究中に発表した,著書,論文,口頭発表,報告書等から主要なものを転載し,レイアウトを統一し,見やすくした上で,一冊にまとめた。 全88頁 担当部分:執筆,編集ともすべて田原がおこなった。(内容は上述)
  • 編者:JCMD作成委員会, 田原広史, 江川清, 杉藤美代子, 板橋秀一, 中村一夫 (担当:共著)
    1998年3月
    JCMDとは『日本主要都市方言音声データベース』の略である。これは全国13都市で収集された方言音声のうち,大阪市の資料をデータベース化したものである。大阪市方言話者,5世代男女計20名が250項目について発話した計5,000発話の音声が収録されている。音声データ,見出し,アクセント型は「ファイルメーカーPro」というデータベースソフトのデータファイルとして作成されており,検索,整列,再生等が自由にできる。日本の方言音声の研究成果を共有することのできるもっとも新しいデータといえる。 CD-ROM1枚 添付資料には,このデータベースの解説,収録されている全20名,250項目についての,アクセント型に関する聞き取り結果と,型解釈の一覧が,拍数順,類別型順に掲載されている。 全65頁 担当部分:音声編集,ファイルメーカーのレイアウト作成,音声データの貼り付け等,すべての作業を田原がおこなった。(具体的内容は上述)
  • 編者, 平山輝男, 分担執筆, 郡史郎, 久野眞, 田原広史 (担当:共著)
    明治書院 1997年7月
    この本は,47都道府県について一県1冊のシリーズとして方言の概説,実態をまとめたものである。この巻では「大阪府の方言」について、音声、文法、語彙、表現等、多面的にとりあげられている。 全263頁 担当部分:「第5章 生活の中のことば」(単著) p.215~259,45頁 内容は、過去6年にわたっておこなった河内方言面接調査および近畿中央部アンケート調査の結果をまとめた。調査結果にもとづき,とりあげた大阪方言の代表114語形について,先行文献と比較しつつ、世代差,性差の実態を解説した。この結果,伝統的な河内方言は60代,40代,20代と年齢を経るにつれて確実に廃れている実態が明らかになった。しかし一方で,若年に向けて新しく使われ始めている方言形も存在し、それらの実態についても新たな知見が得られた。
  • 編者, 須藤健一, 分担執筆, 田原広史 (担当:共著)
    嵯峨野書院 1996年6月
    この本は,フィールドワークという統一テーマについて,社会学,民族学,文化人類学,文学,歴史学,人文地理学6分野36人のフィールドワーカーの具体的な事例報告,知見の解説からなる本である。 全398頁 担当部分:「第2章の4の① 国語学,河内方言調査について」(単著) p.243~244,p.249~257,11頁 文学分野におけるフィールドワークのうち国語学分野について担当した。まず、他分野のフィールドワークとの違いについて解説し、国語学の位置づけを試みた後に、河内方言調査を例にとり実際のフィールドワークについて解説した。具体的には,調査地の概要に始まり,調査項目,被験者の探し方,調査日時の設定,宿の手配,携行品の種類,現地調査,後片付け,資料整理,論文作成,発表に至るまでの流れを解説し,注意点を論述した。
  • 編者, 日本主要都市方言音声データベース作成委員会, 田原広史, 江川清, 杉藤美代子, 板橋秀一 (担当:共著)
    1996年3月
    平成8年3月(Ⅴ)。文部省科学研究費補助金成果刊行(データベース)「日本主要都市方言音声データベース」による出版物(CD)である。CD 5枚 担当部分:音声編集,リーフレット,トレイカード作成等の作業など具体的な作業のほぼすべてをおこなった。 5巻からなり,各巻にはそれぞれ2都市の天気予報を朗読した音声が収録されている。1都市につき,老年層,壮年層,若年層,中学2年生,小学5年生の5世代,男女各2名,計20名の音声が収録されている。各巻に収録されている都市,及び刊行年月は次の通りである。第1巻:富山市・大阪市(1994.3),第2巻:高知市・福岡市(1994.3),第3巻:名古屋市・仙台市(1995.3),第4巻:札幌市・弘前市(1995.3),第5巻:広島市・鹿児島市(1996.3)。
  • 編者, 日本主要都市方言音声データベース作成委員会, 田原広史, 江川清, 杉藤美代子, 板橋秀一 (担当:共著)
    1995年3月
    平成7年3月(Ⅲ・Ⅳ)。文部省科学研究費補助金成果刊行(データベース)「日本主要都市方言音声データベース」による出版物(CD)である。CD 5枚 担当部分:音声編集,リーフレット,トレイカード作成等の作業など具体的な作業のほぼすべてをおこなった。 5巻からなり,各巻にはそれぞれ2都市の天気予報を朗読した音声が収録されている。1都市につき,老年層,壮年層,若年層,中学2年生,小学5年生の5世代,男女各2名,計20名の音声が収録されている。各巻に収録されている都市,及び刊行年月は次の通りである。第1巻:富山市・大阪市(1994.3),第2巻:高知市・福岡市(1994.3),第3巻:名古屋市・仙台市(1995.3),第4巻:札幌市・弘前市(1995.3),第5巻:広島市・鹿児島市(1996.3)。
  • 編者:DB-West。分担執筆, 西端幸雄, 中村一夫, 木村雅則, 田原広史, 伊藤鉄也, 大谷晋也, ダニエル・ロング, 井藤幹雄 (担当:共著)
    啓文社 1995年1月
    大阪樟蔭女子大学を中心に開催している「西日本国語国文学データベース研究会」(DB-West)のメンバーを中心に、国語国文学分野のパソコン利用の方法、データベース作成の問題点、可能性について論じている。 全214頁 担当部分:「第3章 音声情報データベース」(単著) p.96~119,24頁 音声情報データベースの概要と現状を解説し,さらに将来に向けての展望を述べた。前半では,従来のカセットテープ,DAT,CD,CD-ROM,MD,MOなどをあげ,音声を納める媒体の比較をおこない,データベース化される過程において,収録,編集,公開,利用の段階別に,どのような媒体をどのように利用すべきかについて考察している。後半では,具体的な音声データベースの現状を紹介し,今後の見通しについて解説している。
  • 編者, 日本主要都市方言音声データベース作成委員会, 田原広史, 江川清, 杉藤美代子, 板橋秀一 (担当:共著)
    1994年3月
    平成6年3月(Ⅰ・Ⅱ)。文部省科学研究費補助金成果刊行(データベース)「日本主要都市方言音声データベース」による出版物(CD)である。CD 5枚 担当部分:音声編集,リーフレット,トレイカード作成等の作業など具体的な作業のほぼすべてをおこなった。 5巻からなり,各巻にはそれぞれ2都市の天気予報を朗読した音声が収録されている。1都市につき,老年層,壮年層,若年層,中学2年生,小学5年生の5世代,男女各2名,計20名の音声が収録されている。各巻に収録されている都市,及び刊行年月は次の通りである。第1巻:富山市・大阪市(1994.3),第2巻:高知市・福岡市(1994.3),第3巻:名古屋市・仙台市(1995.3),第4巻:札幌市・弘前市(1995.3),第5巻:広島市・鹿児島市(1996.3)。
  • 編者, 徳川宗賢, 真田信治, 分担執筆, 徳川宗賢, 真田信治, 尾崎喜光, 吉岡泰夫, 都染直也, 新田哲夫, 金沢裕之, 渋谷勝己, ダニエル・ロング, オリヴィエ・ビルマン, 水野義道, 前田綱紀, 宮本マラシー, 松田陽子, 下野雅昭, 生越直樹, 宮治弘明, 田原広史 (担当:共著)
    世界思想社 1991年2月
    従来の方言研究の手法にとらわれず、これからの方言の研究はどうあるかという視野に立って、方言の研究方法を述べた入門書。 全291頁 担当部分:「第9章 データの収集と処理」(単著) p.264~282,19頁 方言資料を収集するための方法論について,初学者を対象に解説した。前半では,調査形態や手法の分類,調査票,調査マニュアルの作り方,準備段階での心構え,地域の設定の仕方,被験者の探し方,班編成や携行品についての注意事項,具体的な調査を例にとり解説している。後半では,収集した資料を,電子計算機を用いて,どのように集計,分析し,まとめていくかについて、手法の紹介、具体的な集計の手順について詳しく解説している。
  • 分担執筆, 藤田勝良, 田原広史 (担当:共著)
    私家版 1990年7月
    山口県内33市町村55地点総計143名に対しておこなった方言アンケート調査をまとめたもの。前半は資料、後半は解説からなっている。全113頁 担当部分:方言地図,世代別グラフ資料 p.12~8,72頁 山口県内33市町村55地点,60・40・20歳代の3世代計143名に対して,山口方言に特徴的と考えられる36項目,具体的には,準体助詞ソ・ホ,断定の助動詞ジャ,理由表現ケー,程度副詞ブチ,アスペクト表現ヨル・チョル,マバ行ウ音便,素材敬語,文末詞ノンタ,言語意識などの使用の実態について,アンケート調査をおこない,その結果を冊子にまとめたものである。前半部の方言地図及び世代別集計グラフに示した資料を作成した。

講演・口頭発表等

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  • 第21回「西日本国語国文学データベース研究会」 2003年6月
    第16回DB-Westで本データベースの構想を発表したが、本発表ではその後この計画がどのように進み、現在に至っているかを中心に報告した。計画段階から変更があった点と理由、作成段階で新たに得られた知見、今後の研究の見通しなどについて発表をおこなった。
  • 第76回「日本方言研究会研究発表会」 2003年5月
    東日本を中心とする共通語の使い分け意識の実態を分析した先行論文を踏まえ、近畿で同様の調査をおこない、その結果、他の地域では見られない方言と共通語の使い分け意識が確認されたことを発表した。具体的に言うと、場所に左右されず、相手に応じてのみ言葉を使い分けるという態度である。結論では、先行研究で提唱され、近畿以外では広く見られる「方言主流社会」という概念に対し、近畿地方に見られる使い分け意識を持つ社会を「方言中心社会」と新しく命名するとともに、この概念を提唱した。
  • 日本語研究センター開設10周年記念講演・シンポジウム「日本語教育はどこに行くのか」 2002年12月
    記念講演・シンポジウムに先立ち、大阪樟蔭女子大学日本語研究センターがこの10年におこなってきたことについて報告した。教育面では日本語教育課程の運営をおこなっており、現在までに500名を越える修了生を送り出したことにふれた。研究面では、スタッフ個人の研究以外に、西日本国語国文学データベース研究会の事務局として会の運営にあたってきたこと、日本語研究センター報告という紀要を通じて学外の方にも発表の場を提供してきたこと、その他、随時講演会をおこなっていること等を紹介した。
  • 分担発表, 岸江信介, 高橋顕志, 田原広史, 大西拓一郎, 鳥谷善史
    第100回「変異理論研究会」シンポジウム「日本の社会言語学とPC言語地図」 2002年11月
    パソコンで描く言語地図について4名のパネリストが各自の手法等を紹介し、その後、ディスカッションをおこなった。田原は、パソコン地図が社会言語学という学問分野にどのような影響を与えてきたかについて報告した。自分がおこなった調査データを他人に公開、共有し、追試してもらうことの重要性について触れ、データベース的発想からの地図づくりを目指すならば、社会言語学の学モンテ発展に大いに寄与するであろうという点を強調した。 担当部分:パネリストの一人として上記内容を報告した。
  • 第20回「西日本国語国文学データベース研究会」 2002年7月
    第20回記念講演会に先立ち、本研究会がこの10年間でおこなってきた活動を紹介した。本会がどのような趣旨で設立し、活動してきたかについても確認した。この分野の性質上、パソコンの発展と切り離すことができず、良きにつけ悪しきにつけ、会の方向性もそれに応じて変化せざる得ないことを述べた。

担当経験のある科目(授業)

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Works(作品等)

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  • 分担執筆, 田原広史, 鳥谷善史, 大和シゲミ
    2005年3月 その他
    平成16年9月に東大阪市においておこなった方言面接調査の途中経過報告である。方言語彙、外来語の発音、否定表現、可能表現についての4項目からなっている。 p.35~53,19頁 担当部分:調査概要、否定表現、可能表現について執筆した。
  • 2003年6月 その他
    平成15年6月~平成16年3月(予定)。データベース科研「全国方言談話資料データベース」により編集,整備されたデータを同名の資料集(全二〇巻)として公開するための研究をおこなうため,研究の委嘱を受けた。
  • 監修, 田原広史, 編集, 富田林河内弁研究会
    2003年4月 その他
    『南河内ことば辞典 やぃ われ!』を改訂、再出版したもの。 全202頁 担当部分:同上
  • 2003年4月 その他
    平成15年4月~平成16年3月。本研究では、愛媛県松山市において問題となっている次の二つの現象を調査し、実態を解明する。一つは、代表者が10年にわたり近畿地方においておこなっている「類別語彙2拍名詞Ⅳ類・Ⅴ類のアクセントの統合現象」について京阪アクセント地域の最西端である当地において進行の状況を確認することである。もう一つは、全国的に問題になっている「ラ抜きことば」の実態を確認することであるが、先行研究により、当地は全国でももっとも「ラ抜きことば」が進んでいる地域の一つである。
  • 分担執筆, 田原広史, 鳥谷善史
    2003年3月 その他
    平成13年度夏期休業中に集中講義としておこなった「情報処理演習A」という授業の詳細な報告を通じて、国語国文学分野の学生に対しどのような情報処理教育をおこなっていくべきかについて検討した。この授業は、現在進行中の旧カリキュラムから新カリキュラムへの橋渡しとなる科目であることから、さまざまな実験的な試みもおこなわれている。材料として方言調査の結果得られた研究資料を用いることにより、単なる情報処理技術の習得にとどまらず、専門教育あるいは教養教育の一環としてのカリキュラムを提示した。 p.xx~xx,14頁 担当部分:この授業は二名で計画、運営した。執筆にあたってもお互い確認しながら書き加えていったので担当部分の明示は不可能。

共同研究・競争的資金等の研究課題

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社会貢献活動

 2

その他(職務上の実績)

 2
  • 件名
    富田林市役所市民講座
    年月日(From)
    1997/05
    年月日(To)
    1999/03
    概要
    富田林市民講座「南河内ことば辞典を作ろう!」において,約3年にわたり,辞典作成の指導をおこなった。
  • 件名
    東大阪市役所市民講座
    年月日(From)
    2002/10
    年月日(To)
    2003/02
    概要
    東大阪市石切公民分館主催市民講座「河内のことば」において、3ヶ月にわたり、関西方言、特に河内方言を中心に講座を開催した。

学内委員会等

 1
  • 委員会名
    大学協議会
    役職名
    学科長
    期間(開始)
    2012/04/01