研究者業績

田原 広史

タハラ ヒロシ  (Hiroshi Tahara)

基本情報

所属
大阪樟蔭女子大学 学芸学部国文学科 教授
学位
文学修士(1984年3月 東京外国語大学)

J-GLOBAL ID
200901050326065620
researchmap会員ID
1000107958

研究キーワード

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論文

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  • 日本のフィールド言語学 新たな学の創造にむけた富山からの提言 2006年5月  
    相手や場所によって共通語と方言とを使い分ける(べき)社会を「方言主流社会」と呼ぶが、本論文では近畿における意識調査の結果に基づき、近畿地方が他の地方とは異なる意識を持つことを提示し、「方言中心社会」というものの存在を提唱した。P174-188,15頁
  • 分担執筆, 田原広史, 上野雅世
    東大阪市における方言の世代差の実態に関する調査研究2 2002年3月  
    東日本を中心とする共通語の使い分け意識の実態を分析した先行論文を踏まえ、近畿で同様の調査をおこなった。その結果、他の地域では見られない方言と共通語の使い分け意識が確認された。具体的に言うと、場所に左右されず、相手に応じてのみ言葉を使い分けるという態度である。結論では、先行研究で提唱され、近畿以外では広く見られる「方言主流社会」という概念に対し、近畿地方に見られる使い分け意識を持つ社会を「方言中心社会」と新しく命名した。 p101-110,10頁<br /> 担当部分:基礎データ収集、データ整理のかなりの部分については上野が担当した。分析、執筆についてはすべて田原がおこなった。
  • 「日本語学」特集 日本語の計量調査法 vol.20-5(臨時増刊号) 2001年4月  
    方言調査で収集したデータを効率よく集計し、正確な分析につなげるためには、データ整理は避けて通れない。この論文では、パソコンを使って、思い通りの分析ができるようになるためには、どのような考え方で、またどのような方法でおこなうのがよいかということを解説した。具体的には、データをコード化し、入力、集計、グラフ化するまでの過程で、どのようなアプリケーションソフトをどのように活用するかということを述べた。 p118-125,8頁
  • 分担執筆, 井上文子, 田原広史
    大阪樟蔭女子大学日本語研究センター報告 (第9号) 2001年3月  
    現在進行中の全都道府県音声談話資料のデータベース化作業をさらに進め、一般の研究者に利用できる形、あるいは教育用教材として授業で活用できる形にデータベース化するための方法論について検討した。まず、この資料が文化庁においてどのような趣旨で収集されたといった経緯、資料の規模、データの質等について検討を加えた後、どのように効率よく作業を進めていくか、最終的にどのような形のデータベースにするのがよいか、といったことについて述べた。 pp.93-102,10頁。<br /> 担当部分:前半の調査概要、これまでの文字化作業については井上が、音声資料の形式、データベース化の方法等については田原が執筆した。
  • 分担執筆, 田原広史, 南場尚子
    大阪樟蔭女子大学日本語研究センター報告 (第9号) 2001年3月  
    インターネット上に公開されている著作権切れの文学作品データベースである「青空文庫」のデータを用いて、語彙研究をどのように進めることができるかについて一つの方法論を提示した。まず、研究に利用するためにどのような手順と加工が必要かを詳細に述べた。次に、具体的な研究に生かすために、このデータがどのくらい有効なものかを確認するため、従来用いられてきた用語索引、CD-ROMで出版されている『新潮文庫の100冊』に掲載されている作品数の比較を試みた。その結果、「青空文庫」が掲載作品数において他を圧倒していることが確認された。<br /> pp103-110,8頁<br /> 担当部分:前半部分の方法論を述べる部分は田原が担当し、後半部分の具体的な研究に生かすにあたっての部分は南場が担当した。

書籍等出版物

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  • 監修者, 北原保雄, 編者, 江端義夫, 分担執筆, 江端義夫, 斉藤孝滋, 木部暢子, 日高水穂, 町博光, 久木田恵, 大西拓一郎, 彦坂佳宣, 狩俣繁久, 友定賢治, 田原広史, 小林隆, 沢木幹栄 (担当:共著)
    朝倉書店 2002年10月
    本シリーズは21世紀初頭の日本語研究の成果を総括し、最新の切り口で、日本語の全領域にわたり、日本語の諸相について解明する講座である。第10巻は方言における諸問題と今後の課題が扱われている。 全265頁 担当部分:「第11章 方言のデータベースとコンピュータ言語地図」(単著) p.199~217,19頁 本章では、コンピュータを用いた方言地図の作成方法について述べた。まず、方言データベースを取り巻く環境に触れ、これまでの、そしてこれからのデータベースのあり方について述べた後、実際の調査データをどのようにパソコンで地図化していくかについて、具体的な操作を含めて解説をおこなっている。データとしては、筆者も執筆に関わった『全国方言一覧辞典』(学研)を用いた。さらに作成したデータベースを公開するにあたっての問題点についても触れている。
  • 編者, 日本方言研究会, 分担執筆, 田原広史 (担当:共著)
    国書刊行会 2002年6月
    本書は、新しい世紀を迎えるにあたり、21世紀に向けて方言研究はどのような方向をたどるべきなのかという点をテーマに書かれている。 全434頁 担当部分:「第6章 新時代の研究方法を探る コンピュータと方言研究」(単著) p.394~408,15頁 この論文では、コンピュータを用いた方言研究が20世紀末から21世紀初頭にかけて、どのように展開し、発展してきたのかについて、筆者の経験を述べながら概観している。80年代の大型計算機時代から、90年代以降のパソコン時代(これはさらにMS-DOS時、Windows時代に分けることができる)を経て、ネットワーク時代を迎えていること、方言研究はどのような方向に向かうべきかについて筆者の考えを展開している。
  • 分担執筆, 田原広史, 村中淑子 (担当:共著)
    私家版 2002年3月
    平成9・10年度に第一回東大阪市地域研究助成金を受けて行った共同研究の後半部分の成果報告書である。この研究では、アクセントと待遇表現を扱ったが、本書では待遇表現についての報告をおこなっている。前半は、東大阪市における待遇表現に関わる事項について、調査方法、結果の記述、および各項目の分析をおこなっている。後半については、さらに詳細な分析をおこない既に論文として発表したものを転載した4本の論文、および新たに論文として掲載した論文からなる。 全155頁 担当部分:5章の転載部分については村中が単独で執筆(p.93-138),書き下ろしの論文については田原が単独で執筆(p.139-154)、その他はすべて共同研究なので、担当部分の抽出不可能。(内容は上述)
  • 編者, 国立国語研究所, 編集担当者, 佐藤亮一, 江川清, 田原広史, 井上文子 (担当:共編者(共編著者))
    国書刊行会 2001年11月
    平成13年11月~平成20年3月。昭和52~60年度にかけて文化庁でおこなわれた「各地方言収集緊急調査」という全国規模での方言談話の収録事業の資料から精選したものについて、文字化については校訂作業をおこない、音声についてはディジタル化及び編集作業をおこなった上で、図書として刊行したものである。全国47都道府県の談話音声資料が全20巻で刊行される予定である。冊子体に加え、CD・CD-ROM各一枚を付属している。平成15年7月現在の出版状況は以下の通りである。 H13.11 第11巻 京都・滋賀 全232頁 H14. 2 第12巻 奈良・和歌山 全226頁 H14. 3 第13巻 大阪・兵庫 全254頁 H14. 6 第4巻 茨城・栃木 全248頁 H14. 9 第5巻 埼玉・千葉 全260頁 H14.12 第6巻 東京・神奈川 全218頁 H15. 3 第7巻 群馬・新潟 全292頁 担当部分:主として、音声編集、音声データベース化(CD・CD-ROMの作成)をおこなっている。
  • 分担執筆, 田原広史, 村中淑子 (担当:共著)
    1999年3月
    平成9・10年度に第一回東大阪市地域研究助成金を受けて行った共同研究の前半部分の成果報告書である。内容は,東大阪市における単語アクセントについて,現在変化が起こりつつある部分を調査し,実態の把握と理論化をおこなったものである。具体的には,二拍名詞の類別語彙Ⅳ類・Ⅴ類の統合,三拍語及び複合名詞のアクセントにおける世代差をあつかった。資料として調査結果のグラフが掲載されている他,国語学会平成10年度秋季大会において口頭発表を行った発表原稿資料,徳島大学紀要,日本語研究センター報告に掲載した論文を転載している。 全140頁 担当部分:5・6章のみ村中が単独で執筆,その他はすべて共同研究なので、担当部分の抽出不可能。(内容は上述)

講演・口頭発表等

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  • 第21回「西日本国語国文学データベース研究会」 2003年6月
    第16回DB-Westで本データベースの構想を発表したが、本発表ではその後この計画がどのように進み、現在に至っているかを中心に報告した。計画段階から変更があった点と理由、作成段階で新たに得られた知見、今後の研究の見通しなどについて発表をおこなった。
  • 第76回「日本方言研究会研究発表会」 2003年5月
    東日本を中心とする共通語の使い分け意識の実態を分析した先行論文を踏まえ、近畿で同様の調査をおこない、その結果、他の地域では見られない方言と共通語の使い分け意識が確認されたことを発表した。具体的に言うと、場所に左右されず、相手に応じてのみ言葉を使い分けるという態度である。結論では、先行研究で提唱され、近畿以外では広く見られる「方言主流社会」という概念に対し、近畿地方に見られる使い分け意識を持つ社会を「方言中心社会」と新しく命名するとともに、この概念を提唱した。
  • 日本語研究センター開設10周年記念講演・シンポジウム「日本語教育はどこに行くのか」 2002年12月
    記念講演・シンポジウムに先立ち、大阪樟蔭女子大学日本語研究センターがこの10年におこなってきたことについて報告した。教育面では日本語教育課程の運営をおこなっており、現在までに500名を越える修了生を送り出したことにふれた。研究面では、スタッフ個人の研究以外に、西日本国語国文学データベース研究会の事務局として会の運営にあたってきたこと、日本語研究センター報告という紀要を通じて学外の方にも発表の場を提供してきたこと、その他、随時講演会をおこなっていること等を紹介した。
  • 分担発表, 岸江信介, 高橋顕志, 田原広史, 大西拓一郎, 鳥谷善史
    第100回「変異理論研究会」シンポジウム「日本の社会言語学とPC言語地図」 2002年11月
    パソコンで描く言語地図について4名のパネリストが各自の手法等を紹介し、その後、ディスカッションをおこなった。田原は、パソコン地図が社会言語学という学問分野にどのような影響を与えてきたかについて報告した。自分がおこなった調査データを他人に公開、共有し、追試してもらうことの重要性について触れ、データベース的発想からの地図づくりを目指すならば、社会言語学の学モンテ発展に大いに寄与するであろうという点を強調した。 担当部分:パネリストの一人として上記内容を報告した。
  • 第20回「西日本国語国文学データベース研究会」 2002年7月
    第20回記念講演会に先立ち、本研究会がこの10年間でおこなってきた活動を紹介した。本会がどのような趣旨で設立し、活動してきたかについても確認した。この分野の性質上、パソコンの発展と切り離すことができず、良きにつけ悪しきにつけ、会の方向性もそれに応じて変化せざる得ないことを述べた。

担当経験のある科目(授業)

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Works(作品等)

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  • 分担執筆, 田原広史, 鳥谷善史, 大和シゲミ
    2005年3月 その他
    平成16年9月に東大阪市においておこなった方言面接調査の途中経過報告である。方言語彙、外来語の発音、否定表現、可能表現についての4項目からなっている。 p.35~53,19頁 担当部分:調査概要、否定表現、可能表現について執筆した。
  • 2003年6月 その他
    平成15年6月~平成16年3月(予定)。データベース科研「全国方言談話資料データベース」により編集,整備されたデータを同名の資料集(全二〇巻)として公開するための研究をおこなうため,研究の委嘱を受けた。
  • 監修, 田原広史, 編集, 富田林河内弁研究会
    2003年4月 その他
    『南河内ことば辞典 やぃ われ!』を改訂、再出版したもの。 全202頁 担当部分:同上
  • 2003年4月 その他
    平成15年4月~平成16年3月。本研究では、愛媛県松山市において問題となっている次の二つの現象を調査し、実態を解明する。一つは、代表者が10年にわたり近畿地方においておこなっている「類別語彙2拍名詞Ⅳ類・Ⅴ類のアクセントの統合現象」について京阪アクセント地域の最西端である当地において進行の状況を確認することである。もう一つは、全国的に問題になっている「ラ抜きことば」の実態を確認することであるが、先行研究により、当地は全国でももっとも「ラ抜きことば」が進んでいる地域の一つである。
  • 分担執筆, 田原広史, 鳥谷善史
    2003年3月 その他
    平成13年度夏期休業中に集中講義としておこなった「情報処理演習A」という授業の詳細な報告を通じて、国語国文学分野の学生に対しどのような情報処理教育をおこなっていくべきかについて検討した。この授業は、現在進行中の旧カリキュラムから新カリキュラムへの橋渡しとなる科目であることから、さまざまな実験的な試みもおこなわれている。材料として方言調査の結果得られた研究資料を用いることにより、単なる情報処理技術の習得にとどまらず、専門教育あるいは教養教育の一環としてのカリキュラムを提示した。 p.xx~xx,14頁 担当部分:この授業は二名で計画、運営した。執筆にあたってもお互い確認しながら書き加えていったので担当部分の明示は不可能。
  • 2003年1月 その他
    河内弁について一般的なイメージと言語学的な分析との隔たりについて紹介した。「河内弁は本当に恐いのか?」「河内弁について最近思うこと」の二つからなる。前半では、田辺聖子の小説のセリフに見られる河内弁の例をあげ、実際の方言調査の結果とのズレを解説している。後半については、大阪弁の中で河内弁が占める位置について分析を試みている。 p.20~21,2頁
  • 2003年1月 その他
    各県見開き2頁で、47都道府県の方言の特徴を一覧する特集の大阪府を担当した。記事の内容は、「方言区分」「音声とアクセント」「方言文化」「若者ことば」「これぞ河内ことば」「模擬会話」「参考図書」からなる。「アクセント」では著者が研究対象としているⅣ・Ⅴ類の混同について、「方言文化」ではテレビアナウンサーさえも意図的に大阪弁を使う文化であること、「若者ことば」では、ムズイ、キモイといった形容詞の省略形を、それぞれとりあげた。 p.20~21,2頁
  • 2002年6月 その他
    平成14年6月~平成15年3月。データベース科研「全国方言談話資料データベース」により編集,整備されたデータを同名の資料集(全二〇巻)として公開するための研究をおこなうため,研究の委嘱を受けた。
  • 2002年4月 その他
    平成14年4月~平成15年3月。本研究は、代表者が約10年にわたりおこなっている、近畿方言の音韻及びアクセントの変化に関する研究の一部をなすものである。今回は和歌山市をとりあげ、当該方言において問題になっている「類別語彙2拍名詞Ⅳ類・Ⅴ類のアクセントの統合」及び「ザ・ダ行の混同」の二つ方言現象を調査し、実態を明らかにした。
  • 作成委員, 江川清, 井上文子, 田原広史
    2002年4月 その他
    平成14年4月~平成19年3月(予定)。このデータベースは,過去に収録された方言談話音声及びそれを文字化した資料を組み合わせ,パソコンで再生できる形にしたものをCD-ROMに納めたものである。現在刊行中であるが、さらに5年をかけて,47都道府県すべてについて完結する予定である。
  • 2002年3月 その他
    大学教員として14年間におこなってきた授業改善を踏まえ、現在の教育に対する考え方をまとめたものである。FD活動を念頭に置き、その工夫をおこなうに至った背景や、理由についても踏み込んで述べている。「授業運営にあたって」「授業外学習・理解度の確認について」「座席固定の効用」「学習に対する環境づくり」「大学の教師の本文とは?」「時代が大学教育に求めるもの」の6つのテーマを扱った。最後のテーマでは、現状を踏まえた上で、大学教育のあり方、方向性について持説を述べた。 p.101~110,10頁
  • 監修, 田原広史, 編集, 富田林河内弁研究会
    2001年8月 その他
    この本は、平成9年から11年にわたり、週一回開かれた富田林中央公民館主催の市民セミナーの成果をまとめたものである。セミナー参加者が思い思いにあげた方言を書き出し、意味を確認しながら掲載するかどうかを確定していき、最終的に見出し語として確定した約1000語について、一語ずつ例文を付けていったものである。牧村史陽の『大阪ことば事典』や、近隣地域で刊行されている方言集と対比し、相違点についても述べてある。 全102頁 担当部分:個々の単語の解説は田原が執筆した。
  • 2001年8月 その他
    関西弁のオノマトペについて,「パペポTV」の録画資料を整理した結果を例にひきながら解説した。具体的には「ガー」「グー」「バーン」の三つをとりあげ,それぞれの使い方の特徴を共通語と対比しながら説明した。関西弁のオノマトペの特徴として,使用される頻度が高いこと,共感が得られると,聞き手も含めてひとしきり繰り返されるということば遊び的な傾向があること,意味的範囲,語の定型生にとらわれず,さまざまにアレンジされながら,しばしば臨時的な形での使用が認められていること,などをあげた。 p.24~25,2頁
  • 2001年6月 その他
    平成13年6月~平成14年3月。本研究は,大阪府の代表的方言である河内方言地域における話しことばについて,主として世代差,性差および場面差といった観点からおこなったフィールドワークの結果から,実態を客観的に把握すると共に,体系的に収集された当地における文献資料との比較をおこなうことにより,地域的,年代的な観点からの分析を加え,現代日本における大都市方言のモデルケースとして,総合的な言語理論化を目指すものである。具体的な研究の柱として,①アクセント変化の解明,②待遇表現の使用実態の記述,③語彙・文法・言語意識の分析,④関連文献の収集と整備の四つがある。
  • 2001年6月 その他
    平成13年6月~平成14年3月。データベース科研「全国方言談話資料データベース」により編集,整備されたデータを同名の資料集(全二〇巻)として公開するための研究をおこなうため,研究の委嘱を受けた。
  • 2001年3月 その他
    平成12年8月24日におこなった,内部高校生を対象とする体験講義の内容の報告である。講義を企画するに当たっての目的,高校生に授業をするにあたっての注意点,具体的な講義内容,おこなってみての感想,反省点などについてまとめた。なお,末尾に当日用いた資料を添付した。 p.117~130,14頁
  • 2001年3月 その他
    国文学科が平成11年度から1回生の専門科目として開始した基礎演習という科目の目的,内容,学生の授業評価の結果を紹介し,この授業の意義について論じた。目的としては,入学時のつまずきを回避し,大学生としての学び方を教え,高校で十分に習得できていない事項に対するリメディアル教育,あるいは高校教育と大学教育とをつなぐ,いわゆるアーティキュレーション的な役割を担っているという点をあげた。内容は,大きく「話しことば」と「書きことば」に分け,それぞれ口頭表現,文章表現の基本について学ばせるものである。意義については,学生にとっては,大学に学ぶにあたり,また,将来社会人として必要となるコミュニケーションについて習得できること,教員にとっては,学生一人一人の顔が見えることにより,2回生以降の指導に有効であること等をあげた。 p.111~116,6頁
  • 2000年3月 その他
    発足以来,15回の研究発表会を催し,丸8年を迎えた西日本国語国文学データベース研究会について,発足から現在までの簡単な流れ,会の趣旨と現状を紹介し,第1回から15回までの発表プログラムを掲載した。 p.105~128,24頁
  • 2000年3月 その他
    筆者がこの10年担当してきたゼミナールについて,これまでにおこなってきた改良点とその目的を詳細に述べた。具体的には,卒業論文作成に向けての各学年の役割および目標について,2ゼミのパソコン教育・フィールドワーク,3ゼミの論文講読・ゼミ合宿,4ゼミの卒論中間発表会・最終発表会を,授業内にどのように組み込んでいったかをまとめた。授業報告にとどまらず,本学および国文学科における位置づけについての考察,本学学生に対するゼミ教育・卒論教育のあり方,教師の姿勢等についても言及している。末尾にこれまでに指導した卒業論文122タイトルを掲載した。 p.103~118、16頁
  • 1999年7月 その他
    大阪方言の中の河内方言について,田辺聖子の小説に出てくる若いOLのセリフを引用しながら,ことばの男女差,待遇表現の使い方を紹介した。 p.59,1頁
  • 分担執筆, 杉野ひろ, 村中淑子, 田原広史
    1999年3月 その他
    この辞典は,杉野ひろが平成9年度に徳島大学総合科学部に提出した卒業論文「徳島県那賀郡那賀川町島尻方言文末表現辞典(音声付き)」に加筆修正し,ファイルメーカーの形で納めたものである。154の例文すべてについての音声を納め,パソコンを用いて,文字貸料を見ながら聞くことができる。 p.165~186,22頁 担当部分:パソコンへの音声の取り込み,編集,データベース化に関わった。
  • 分担執筆, 田原広史, 村中淑子, 中上愛
    1999年3月 その他
    1998年3月,東大阪市地域研究助成金を受け,東大阪市において実施した,方言面接調査で収集した「道教え調査」の音声を,編集・整理し,パソコンで簡単に聞けるようにした音声データベースである。 担当部分:音声データ編集,データベース化
  • 分担執筆, 田原広史, 松田知華, 澤田真由美
    1999年3月 その他
    NHK放送研究部が1988年と1995年におこなった「現代人の言語環境調査」に基づき,語彙を追加する形で,共著者である澤田,松田が再調査をおこない,それぞれ1997年,1999年に卒業論文としてまとめている。この資料は,澤田・松田のデータを統合し,NHK調査との対照表を作成し,調査結果のグラフをまとめたものである。 p.139~164,36頁 担当部分:田原が執筆した。
  • 編者, 江端義夫, 加藤正信, 本堂寛, 分担執筆, 田原広史
    1998年12月 その他
    219語の県別一覧表,都道府県別方言ランキングからなる。田原担当分の山口県については,1997年4月に山口県柳井市におもむき70代生え抜き男性一名を調査した結果に基づいている。回答を録音し,後日聞き直しながらアクセント表記を追加した。 全352頁 担当部分:山口県分を執筆。
  • 分担執筆, 田原広史, 江川 清, 杉藤美代子, 板橋秀一
    1998年3月 その他
    本科研費でおこなっている研究について,平成9年度におこなった内容の報告である。本年度は,検索システムの開発をファイルメーカーでおこない,大阪市の方言データベースについて,総括班出版物としてCD-ROM化をおこなった。 担当部分:田原が執筆した。
  • 分担者, 村中淑子
    1997年10月 その他
    平成9年10月~平成11年3月。東大阪市域方言における単語アクセントと待遇表現について,平成10年3月及び9月に計100名の生え抜きに対して調査を実施した。その結果を世代差を中心とした分析をおこない,アクセント変化の実態の把握と変化の方向性およびメカニズムについて明らかにした。調査資料及び研究成果について,平成11年3月に報告書を刊行した。
  • 分担執筆, 田原広史, 江川 清, 杉藤美代子, 板橋秀一
    1997年7月 その他
    本科研費でおこなっている研究について,一般の人に分かるように,かみ砕いて述べたもの。 p.40~41,2頁 担当部分:田原が執筆した。
  • 作成委員, 江川清, 井上文子, 田原広史
    1997年4月 その他
    平成9年4月~平成14年3月。このデータベースは,過去に収録された方言談話音声及びそれを文字化した資料を組み合わせ,パソコンで再生できる形にしたものをCD-ROMに納めたものである。5年をかけて,47都道府県すべてについてデータベースとして刊行する予定である。
  • 1997年3月 その他
    本科研費でおこなっている研究について,平成8年度に実施した研究の報告である。本年度は,主としてデータベースの検索システムの構築に力を注いだ。マッキントッシュのハイパーカードを用いて,文字情報を手がかりに音声ファイルを再生することができるようになったことを中心に述べた。 p.37~38,2頁
  • 分担執筆, 田原広史, 江川 清, 杉藤美代子, 板橋秀一
    1997年3月 その他
    本科研費でおこなっている研究について,平成8年度に実施した研究の報告である。本年度は,主としてデータベースの検索システムの構築に力を注いだ。マッキントッシュのハイパーカードを用いて,文字情報を手がかりに音声ファイルを再生することができるようになったことを中心に述べた。 担当部分:田原が執筆した。
  • 1996年12月 その他
    重点領域研究「日本語音声」(1989~92年度,代表者 杉藤美代子)の一つの柱としておこなわれた「主要都市調査」が,どのような資料なのか,及び,収集された音声資料が今現在どのような状態にあるのかについて,解説したものである。具体的には,調査都市は,札幌,弘前,仙台,新潟,名古屋,東京,富山,大阪,高知,広島,福岡,鹿児島,那覇の13都市,話者は1都市につき,老年,壮年,若年,中学2年生,小学5年生の5世代,80名程度であること,現在,別途科研費を受けデータベース化していることなどについて述べた。 p.62,1頁
  • 分担執筆, 田原広史, 江川清, 杉藤美代子, 板橋秀一
    1996年3月 その他
    本科研費でおこなっている研究について,平成7年度におこなった研究について,研究の内容,目的,現状についてまとめ,今後の研究についての展望を述べた。 p.187~192,6頁 担当部分:田原が執筆した。
  • 1996年2月 その他
    本科研費でおこなう研究の目的,目標について,他分野の研究者にも理解できるように平易に説明したもの。重点領域研究「日本語音声」における資料収集の際の注意点,調査の種類,データベース化までの流れについて説明した後,研究メンバーの紹介,現在の研究環境(日本語研究センター)の紹介をおこなった。p.15~17,3頁
  • 分担執筆, 田原広史, 江川清, 杉藤美代子, 板橋秀一
    1995年12月 その他
    公開シンポジウム「人文科学とデータベース」において,重点領域研究「人文科学とコンピュータ」の公募班としての研究を紹介したもの。研究の背景,目的,現状,今後について述べている。音声データベースを作成,利用するにあたって必要なものとして,検索用テキストデータのデータベース化,音声データの編集,検索用ツールの開発,データベースの流通化の問題点について論じた。p.99~104,6頁 担当部分:田原が執筆した。
  • 1995年9月 その他
    本科研費でおこなう研究の概要を報告したもの。本研究が重点領域研究「日本語音声」で収集した音声資料を,データベース科研によって編集し,データベース化しつつあるものであること,その際に生じる,検索データの整理,音声データの整備,検索用ツールの開発,データベースの流通といった,問題点に取り組んでいること,について報告した。p.40~41,2頁
  • 研究分担, 江川 清, 杉藤美代子, 板橋秀一
    1995年4月 その他
    平成7年4月~平成10年3月。方言音声データベースに関する作成の技術,検索ツールの開発,流通の方法および利用のためのルール作りなどに関する総合的な研究をおこなった。最終成果報告書として『方言音声データベースの作成と利用に関する研究』『JCMD大阪(CD-ROM)』『JCMD大阪添付資料』を平成10年3月に刊行した。
  • 1994年4月 その他
    平成6年4月~平成7年3月。近畿中央部地域の方言について過去4年間収集してきた1,500人に及ぶデータを電子計算機に入力し,整理した。
  • 1993年4月 その他
    平成5年4月~平成6年3月。南河内地域の1市町村につき3地点,1地点につき3世代男女について調査を予定し,6市町村について調査をおこない,当該地域の言語実態を明らかにした。
  • 作成委員, 江川清, 杉藤美代子, 板橋秀一, 西端幸雄
    1993年4月 その他
    平成5年4月~平成10年3月。重点領域研究「日本語音声」で収集したデータを5年計画でパソコンを用いて編集作業をおこない,音声データベース化した。成果として,CD 5枚,CD-ROM 1枚を刊行した。またその過程を最終報告書にまとめた。
  • 研究分担, 井上史雄, 沢木幹栄, 熊谷康雄, 田原広史
    1993年4月 その他
    平成5年4月~平成8年3月。研究分担者として言語地図作成用プログラムパッケージGLAPSの利用方法,マニュアルの作成,GLAPSを用いた研究方法の開発をおこなった。
  • 編者, 小学館辞典編集部
    1993年1月 その他
    日本語の類義語について,グループ別に分けた各語の意味・用法を比較・検討しながら類語の意味を明らかにした辞典であり,中学生から大学生,また日本語を学ぶ外国人のための手引きとなることを目的としている。全体の3万数千語のうち,「効果・難易」を表す33グループ,137語の意味記述をおこなった。 全1394頁
  • 1992年3月 その他
    1991年7月に重点領域研究「日本語音声」の研究の一環として,大阪市において5世代83名に対してアクセント調査が実施された。これはそれと同時におこなった,ことば(17項目)及び,ことばの意識(13項目)に関する調査の結果を資料化したものである。この調査は,アクセントの実態と,言語・意識とがどのように相関するかを明らかにすることが目的でおこなわれた。ことばの意識に関しては,年齢があがるほど自分のことばを肯定的に考えている人の割合が増える傾向にあることが分かった。 p.113~132,20頁
  • 1989年10月 その他
    1989年度に科研費による研究でおこなった研究の報告である。大阪アクセントについておこなわれた調査を,統計的に分析していく際に注意すべきことについてまとめ,実際に分析をおこなった結果を報告した。 p.55~56,2頁
  • 研究分担, 真田信治, 吉田則夫, 添田建治郎, 陣内正敬, 木部暢子, 郡史郎, 西端幸雄, 田原広史, 新田哲夫
    1989年4月 その他
    平成元年4月~平成5年3月。研究分担者として近畿地方(京都市,綾部市,大阪市,出石町,斑鳩町,十津川村,和歌山市)の音声の収集と分析を担当するとともに,西日本主要都市(富山市,福岡市,高知市,大阪市,広島市,鹿児島市)の共同調査を実施した。また,総括班事務局員として研究全体の事務をおこなった。
  • 共同執筆, 赤須薫, 岩本弘道, 岸美代子, 北村よう, 郡史郎, 榊原綾子, 清水幹夫, 田原広史, 堤正典, 西沢弘行, 二瓶雅子, 益子幸江, 吉沢典男, Wayne Lawrence
    1986年10月 その他
    1985年から86年にかけておこなったトヨタ財団助成による共同研究の最終成果報告書である。盛岡市,福岡市,宮崎市,仙台市,東京の全国5都市において,イントネーションに関するさまざまな実験音声学的試みをおこなった。具体的には,自由会話の録音に始まり,作成した合成音を聴取するもの,シナリオを使って疑似会話をおこなってもらいそれを収録し,音響分析するものなどがあり,それぞれの方法論の解説,それらを用いた調査結果,改良点などについてまとめた 。全194頁 担当部分:第3章1項の2の「リスト法調査」 p.51~61、11頁
  • 研究分担, 赤須薫, 岩本弘道, 岸美代子, 北村よう, 郡史郎, 榊原綾子, 清水幹夫, 田原広史, 堤正典, 西沢弘行, 二瓶雅子, 益子幸江, Wayne Lawrence
    1985年4月 その他
    昭和60年4月~昭和61年10月。1985年から86年にかけてトヨタ財団の助成を受け,標記の研究をおこなった。盛岡市,福岡市,宮崎市,仙台市,東京の全国5都市において,イントネーションに関するさまざまな実験音声学的試みをおこなった。具体的には,自由会話の録音に始まり,作成した合成音を聴取するもの,シナリオを使って疑似会話をおこなってもらいそれを収録し,音響分析するものなどがあった。1986年10月に,それぞれの方法論の解説,それらを用いた調査結果,改良点などについて報告書にまとめた。

共同研究・競争的資金等の研究課題

 7

社会貢献活動

 2

その他(職務上の実績)

 2
  • 件名
    富田林市役所市民講座
    年月日(From)
    1997/05
    年月日(To)
    1999/03
    概要
    富田林市民講座「南河内ことば辞典を作ろう!」において,約3年にわたり,辞典作成の指導をおこなった。
  • 件名
    東大阪市役所市民講座
    年月日(From)
    2002/10
    年月日(To)
    2003/02
    概要
    東大阪市石切公民分館主催市民講座「河内のことば」において、3ヶ月にわたり、関西方言、特に河内方言を中心に講座を開催した。

学内委員会等

 1
  • 委員会名
    大学協議会
    役職名
    学科長
    期間(開始)
    2012/04/01