研究者業績

辻 弘美

ツジ ヒロミ  (Hiromi Tsuji)

基本情報

所属
大阪樟蔭女子大学 学芸学部心理学科 教授
学位
Ph.D.(2004年7月 University of London UCL Institute of Education)

通称等の別名
辻弘美
研究者番号
80411453
J-GLOBAL ID
200901019659781736
researchmap会員ID
5000094983

論文

 56
  • Hiromi Tsuji
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 14 38-46 2024年1月  筆頭著者
  • 辻 弘美, 古賀 章広, 岳川 有紀子, 鈴木 直人
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 13 55-64 2023年1月  筆頭著者
    本研究は、花火体験(花火を見た時や行った時)が、人間の心身にいかなる影響を与えるかをとらえることを 目的とし、心理尺度の作成にむけた構成概念の検討を行った。花火体験を通して生じる心身の反応として、大きく感 情的な反応側面と身体的な反応側面の両面を測定できる内容を想定し質問項目を作成した。10 歳から 80 歳代までの 年齢層を対象に家庭用手持ち花火、家庭用打ち上げ花火、花火大会の打ち上げ花火を想起させ、6 件法のオンライン アンケート方式で回答を求めた。花 火に対する身体反応は、ポジティブ感情、ネガティブ感情とそれぞれ独自に関係する主観的な身体的反応を生じさせ ている可能性が示唆された。想起した花火の種類によっても、ポジティブ感情得点や身体反応得点が異なる一方で、 ネガティブ感情得点に違いがみられないことなどが示唆された。これより、今後の花火体験が心身にあたえる影響の 主観的、客観的に捉える上での、基礎資料としての情報が得られた。
  • Hiromi Tsuji
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 13 47-54 2023年1月  筆頭著者
    The present study used an eye-tracking technique to measure attentional control. It examined whether early executive attention had a longitudinal relationship with a child’s performance on executive function tasks. 60 four-year-old children participated in this longitudinal study of executive functions (EFs). At time 1, attentional controls were measured with a modified flanker task in which eye-tracking was used in identifying correct anticipatory eye-movements. For the developmental outcomes, EFs (working memory, inhibition, shifting) were measured by eliciting verbal or touch responses at time 1, time 2 and time 3, with an interval between times of 12 months, including a flanker task with touch responses at time 3. The eye-tracking flanker task was associated with working memory and with the conventional flanker task 12 and 24 months later. This result demonstrated the validity of a new measuring technique using the eye-tracking method for studying attentional control for young children.
  • 辻弘美
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 12 39-48 2022年1月  筆頭著者
    クリエイティブな思考は、地域社会、グローバル社会レベルで、さらに注目をあつめている。ここでは、心理学におけるクリエイティビティ研究を紐解く足 がかりとして Rhodes(1961)による 4 つの視点(4Ps:Product, Person, Process, Press)に注目し、それぞれの意 味づけと、関連研究のレビューをする中で、本稿のねらいであるクリエイティビティ思考を育てるための取り組みへ のヒントについて議論した。
  • 辻 弘美
    大阪樟蔭女子大学研究紀要 11 61-66 2021年1月  筆頭著者責任著者
    In two studies, the Japanese adaptation of a scale for measuring mindful conversational competence was examined in a preschool population. Study 1 examined the reliability and validity of using the Japanese translation of Mindful conversational difficulties scale(Peterson, Garnett, Kelly, & Attwood, 2009). Cronbach’s alpha indicated a good internal consistency. This scale was associated with the social skills, such as cooperation and self-control. Study 2 had a larger sample size and replicated the good internal consistency, suggesting that the current Japanese adaptation accurately reflects the original scale in terms of internal reliability and validity of social skills measurements..

MISC

 13
  • Ann Dowker, Douglas Frye, Hiromi Tsuji
    Frontier in Psychology Section of Cognitive Science 13 2023年1月  招待有り
    心の理論にかかわる研究論文を、広い視点から集めて編集した特別号の編集のeditorialである。
  • 企画者, 辻弘美, 近藤龍彰, 林創, 国際研究交流
    2022年2月25日  責任著者
    このワークショップでは,ピーター・ミッチェル氏の進行で,英国および日本で発達支援の実践を行っている実践者および研究者ら3名による話題提供を踏まえて,それぞれの国の実践の有効性や背景にある文化的違いなどを参加者とともに議論した。
  • 辻 弘美, 企画, ファシリテーター
    発達心理学会32回年次大会発表論文集 2021年3月  責任著者
    発達心理学会第32回年次大会(オンライン開催)のプレカンファレンス企画として実施した。英国Nottingham大学との共同研究(Economic and Social Research Council UK-Japan SSH Connection )への資金を活用した活動の一つである。オンラインで英国の心理学会発達部門との共同オンライン開催を通して,コロナ禍における課題とその対応について未来志向で参加者とともに議論できる機会を企画した。
  • 辻 弘美
    2021年3月  責任著者
    英国Nottingham大学およびCardiff大学からElizabeth Sheppard,Amy Paine,Sarah Cassidyによる話題提供とPeter Mitchellに指定討論により,以下の内容について議論した。 Our struggle to adapt to a new-normal environment under the recent pandemic reflects both the flexibility and rigidity of human nature. Challenges are mounting in adapting to the new environment for families, schools, work places and social circles. However, little attention has been given to human diversity in making such an adaptation. This symposium subtitled “Diversity matters” has two meanings. One is that diversity matters in modern societies, with an emphasis on respecting the differences between people. The other is a focus on what we need to be concerned about in our societies. This symposium sheds light on “matters” that have yet to be addressed in understanding and acting on issues related to “diversity”. This symposium explores the issues of adapting to the social arena in which an individual’s self-concept and ultimately their mental health is liable to be influenced considerably by how they are perceived by other people. If social factors threaten self-concept, then perhaps resilience against poor mental health can be conferred when children feel able to engage in humour. Amy Paine will report on how children’s burgeoning humour can confer resilience in the face of threats to mental health. Elizabeth Sheppard will report on a new perspective on autism, concerning how autistic people are (negatively) perceived and (mis)understood by others to a degree that could harm their mental health. Sarah Cassidy reports the scale of mental health issues in autism and explores relevant factors, particularly ‘camouflaging.’ Peter Mitchell will discuss the research collectively and articulate a synthesis to conclude the session with a coherent and over-arching view of the topic by addressing how and why diversity matters. This symposium is prerecorded and available for viewing by the participants at their convenience. The audience comments are welcome by messaging in the designated area.
  • 辻弘美
    2020年(90) 14-16 2020年6月  招待有り筆頭著者
    2019 年の英国心理学会発達部門の年次大会プレカ ンファレンス・ワークショップに続き,日本発達心理 学会第31回大会では,英国心理学会発達部門(BPS)と日本発達心理学会(JSDP)の合同企画を 3 本用意したこと,招待講演をケンブリッジ大学から Clair Hughes 先生によるビデオ講演と,ノッティンガム大学から Peter Mitchell 先生と Elizabeth Sheppard 先生の講演が予定されたこと,シンポジウム企画は,英国から 来日された先生方を中心に 4 本の話題提供と Mitch- ell 先生による指定討論を予定していたこと報告した。 心理学会発達部門の年次大会プレカンファレンス・ワークショップでの受賞者 Yvonne Skipper 先生 (グラスゴー大学)にも話題提供をお願いしました。 ワークショップ企画は,2019 年のプレカンファレン ス・ワークショップを発展させた研究方法をテーマと しました。発達心理学に関連する 5 つの研究領域を 設定し,領域ごとに 2 名のエキスパートからの話題 提供をもとに深い議論を一般参加者とともにすすめて いくという企画でした。20 名の一般参加予定者が事 前登録くださいました。これらの BPS-JSDP 合同企 画が可能となりましたのも,本大会の運営にかかわる関西学院大学の成田健一先生をはじめ皆様のご理解と ご支援があってのことでした。ありがとうございまし た。 大変残念ながら,新型コロナウィルス感染拡大に伴い,大規模の集会は実現しませんでが,そのような 状況にもかかわらず,冷静なご判断の上,来日してく ださった先生方には感謝しております。企画の一部でも共有し次に向けた示唆を得る機会を持ちたいと考え,3 月 2 日に大阪樟蔭女子大学にて小規模のセミ ナーを開催したことについても報告。

書籍等出版物

 3
  • 松川利広, 横山真貴子, 編著, 分担執筆, 福田きよみ, 神戸洋子, 辻弘美, 八幡真由実, 永渕泰一郎, 畠山寛, 吉田ゆり, 平野知見, 滝浪常雄 (担当:共著)
    保育出版 2010年4月
    2章2節「目とことば」(p49〜52) 執筆担当 乳幼児期の視知覚の発達について,具体的な例を示しながらわかりやすく解説するとともに,子どものこのような育ちと言葉とのかかわりを示す中で,保育者がどのような支援を子どもにすることができるかを示唆した。 7章3節「伝え合う力を育むために保育者はどう支援すべきか」(p122〜124)執筆担当 乳幼児期のコミュニケーションの基盤とその発達を解説するとともに,コミュニケーション障害にかんする知識も踏まえながら保育者がいかに子どもの年齢を考慮しながら,支援のありかたを考えていけるかを記述した。
  • 菊野春雄, 編著, 分担執筆, 橋本典尚, 箱井英寿, 中村健, 辻弘美 (担当:共著)
    創元社 2007年4月
    第2章(p27~39) 2章-2節:乳児の認知 乳幼児期の知覚および認知的能力の発達について概説した。 2章-3節:養育と愛着行動 愛着の概念と愛着行動の発達について概説するとともに最近の実証研究についてわかりやすく解説した。 第5章(p105~122) 5章-1節:言語習得理論 言語習得にかかわる諸理論(生得論、学習論など)についてのべ、それらの問題点について指摘した。 5章-2節:言語習得の過程 日本語の言語習得過程に焦点をしぼり、詳しく記述した。 5章-3節:読みの発達 読む活動に必要となる心理的能力について詳しく解説し、読む力がどのように発達的に変化していくのかについて述べた。 第6章(p130~135) 6章-2節:認知発達理論からみた教育PiagetとVygotskyの認知発達の理論について解説を行い、これらの理論が教育にどのように実践として適用されているかについて解説した。 トピック(p40~42)赤ちゃんとのコミュニケーション、スティル・フェイス実験を紹介しなが
  • 甲斐睦朗, 松川利広, 横山真貴子, 編著, 分担執筆, 生田貞子, 稲垣由子, 野村勝彦, 吉見昌弘, 古茂田貴子, 吉岡真知子, 三浦正雄, 冨田久枝, 坂田和子, 辻弘美 (担当:共著)
    保育出版 2005年3月
    「外国の保育に学ぶ-イングランドの4歳児の保育の場合」を執筆担当(単著) 英国教育コンサルタントが報告する事例研究をもとに、イングランドナショナルカリキュラムがどのように実際の保育現場で実施されているかを具体的に概観できるようにした。また日本との違いが伝わるように、イングランドにおける言葉の保育を特徴付ける内容を重視しながら、カリキュラム・実践・評価が関連性を持っていることが明確になるような構成の工夫をした。(全212頁)

講演・口頭発表等

 133
  • 辻弘美,戸井洋子
    電子情報通信学会 ヒューマンコミュミケーション基礎2016年1月研究会 2016年1月22日 電子情報通信学会 ヒューマンコミュミケーション基礎研究会
  • 辻弘美
    堺市民間保育園連盟研修会 2015年11月 堺市民間保育園連盟研修会
  • 辻弘美
    ジェントルティーチングワークショップ 2015年10月 日本ジェントルティーチング研究会  招待有り
  • 辻弘美
    日本心理学会第79回大会 2015年9月22日 名古屋大学
  • Hiromi Tsuji
    British Psychological Society Developmental Section 2015年9月11日 British Psychological Society
  • 辻弘美
    堺市保育士研修 2015年8月 さかい保育教諭・保育士等研修
  • Hiromi Tsuji
    2015 Society for Research in Child Development Biennial Meeting 2015年3月21日 Society for Research in Child Development
  • 辻弘美
    国内研究者及び実践者を対象としたシンポジウム 科研費シンポジウム(研究代表者:小谷卓也) 2015年3月
    Piagetの認知発達と近年の認知発達研究をもとに、子どもの思考の発達とあぞびの重要性について解説
  • Hiromi Tsuji
    電子情報通信学会:ヒューマンコミュニケーション基礎 2015年1月30日 電子情報通信学会
  • 辻弘美
    堺市保育士研修 2014年11月 株式会社 ワークプロジェクト (堺市からの受託事業)
    堺市全保育施設の保育士むけに、メンタルヘルスの基礎とセルフケアのための知識とスキルについて講演
  • 辻弘美
    ジェントルティーチングワークショップ 2014年10月 日本ジェントルティーチング研究会  招待有り
  • 辻弘美
    日本心理学会78回大会 2014年9月20日 日本心理学会
  • Hiromi Tsuji
    British Psychological Society Developmental Section 2014年9月4日 British Psychological Society
  • Hiromi Tsuji, Chieko Yamada
    Pacific Early Childhood Education Research Association Annual Conference 2014 2014年8月10日 Pacific Early Childhood Education Research Association
  • 辻弘美
    ひかり幼稚園・御幸幼稚園合同研修会 2014年8月 摂津市ひかり子ども園
    幼稚園教員むけの、「気持ちを表すことば」の役割とその重要性についての講義とワークショップを実施
  • 辻弘美
    堺市保育士研修 2014年8月 株式会社 ワークプロジェクト (堺市からの受託事業)
    堺市全保育施設の保育士むけに、子どもの育ちを支えるコミュニケーション/職員との連携を諮るコミュニケーション/保護者支援の視点から、コミュンケーション力をあげるための基礎知識やスキルについて講演
  • Hiromi Tsuji, Chieko Yamada
    電子情報通信学会:ヒューマンコミュニケーション基礎 2014年2月2日 電子情報通信学会
  • 辻弘美
    白百合幼稚園保護者むけ講習会 2013年11月 守口市白百合幼稚園
    「気持ちを表す言葉」に関する調査結果をもとに、保護者を対象に、乳幼児期の子どもに語りかける言葉の重要性について、講演を行った。
  • 辻弘美
    ジェントルティーチングワークショップ 2013年10月 日本ジェントルティーチング研究会  招待有り
  • 辻弘美
    育児相談従事者研修会 2013年10月 生駒市こども健康部主催
    生駒市で実施した「気持ちを表す言葉」に関する調査結果報告と、子どもの心を育てるための大人の言葉かけの重要性について、近年の科学研究をもとに講演を行う
  • 辻弘美
    日本心理学会77回大会 2013年9月19日 日本心理学会
  • Sachiko Kitano, Chieko Yamada, Yoko Toi
    European conference on Developmental Psychology 2013年9月4日 European Society of Developmental Psychology
  • Sachiko Kitano, Chieko Yamada, Yoko Toi
    European conference on Developmental Psychology 2013年9月4日 European Society of Developmental Psychology
  • Hiromi Tsuji, Yoko Toi
    Pacific Early Childhood Education Research Association Annual Conference 2013 2013年7月4日 Early Childhood Education Research Association
  • Hiromi Tsuji
    Pacific Early Childhood Education Research Association Annual Conference 2013 2013年7月4日 Pacific Early Childhood Education Research Association  招待有り
  • Hiromi Tsuji, Chieko Yamada
    Pacific Early Childhood Education Research Association Annual Conference 2013 2013年7月4日 Early Childhood Education Research Association
  • 辻弘美
    環太平洋乳幼児教育学会日本支部研究会 2013年2月23日
  • 辻弘美
    子育て支援特別講演会 2012年12月 大阪府宮子ども園
    「気持ちを表す言葉」に関する調査結果をもとに、保護者を対象に、乳幼児期の子どもに語りかける言葉の重要性について、講演を行った。
  • Hiromi Tsuji
    International Conference on the Processing of East Asian Languages 2012年10月26日
  • 辻弘美
    ジェントルティーチングワークショップ 2012年10月 日本ジェントルティーチング研究会  招待有り
  • 辻弘美
    日本心理学会76回大会 2012年9月12日
  • Hiromi Tsuji
    British Psychological Society Developmental Section Annual Conference 2012年9月8日
  • Hiromi Tsuji
    Pacific Early Childhood Education Research Association 2012年7月20日
  • 辻弘美
    日本ジェントルティーティング 2011年10月  招待有り
    人間の発達初期において他者との関係性を築く過程とその重要性について科学的な知見(ミラーニューロンの役割と共感性および心の理論の獲得の視点から)をもとに解説した。また、人との関わりを構築する上で社会やコミュニティの支援的役割についてジェントルティーティングの理念との共通点を考察した。
  • 辻弘美
    日本心理学会 2011年9月16日
    養育者の語りかけの中で,特に心的状態を表す語の使用が,幼児の気持ちを表す言葉の発達や心の理解に関連することは知られている。一方,子どもの心の理解の発達において,心の理論を獲得する時期の文化間のずれが報告されていることを考慮すると,そのずれにかかわる要因のひとつとして,文化特有の養育者の語りかけが関連しているのではないかと仮定できる。心の理解の発達の中でも,文化間の発達時期のずれが報告されているのが言語を用いた課題の場合であり,非言語課題においてはその限りではない。よって,心の理解について言語の役割,特に子がどのようなかかわりを身近な大人と言語を通してもつかは,子どもの心の発達に重要な役割を果たしていると考えられる。そこで,本研究では,これらの可能性を検討するために,縦断的に養育者の語りかけと子どもの心の理解の発達との関連性について検討を行った。
  • Hiromi Tsuji
    British Psychological Society Developmental Section Annual Conference 2011年9月7日
    There is a growing consensus on the relationship between children’s involvement in mental state talks within a family setting and their development of social minds; however, the universality of such developmental relationships has yet to be addressed. This longitudinal study examined the development of mentalising ability in Japanese children aged from 2 years 9 months to 3 years 9 months at approximately 6-month intervals. Forty-four children and their parents participated in the study, which used the emotion-picture book task to elicit maternal mental state talks and tasks to assess emotion understanding and theory-of-mind. Child language was assessed by K-ABC and by maternal reports at Time 1 and subsequently by PPVT. Maternal mental state talks and child mental state language measures drawn from maternal reports correlated significantly with both the initial and subsequent emotion understanding and theory-of-mind measures. Maternal mental state talks at Time 1 predicted the child’s emotion and gaze understanding at Time 2, after controlling for K-ABC measures. The child mental state language, especially their use of cognitive terms, also predicted false-belief understanding at Time 3. These findings suggest that maternal mental state talk and early child mental state language are important contributors for the mastery of theory-of-mind understanding.
  • 辻弘美
    教員免許状更新講習講師 2011年8月
    一般教員対象の心理学の授業として、「自分を見つめる心の目:発達と教育の視点から」という表題で授業を行った。受講生に、自己概念の基本構造の一つとしての自尊感情について心理学の視点から解説をするとともに、自尊感情を高める具体例に沿って、この概念をどのように教育活動の中で活用できるかについて考える講座を実施。
  • Hiromi Tsuji, Yoko Toi
    Pacific Early Childhood Education Research Association 2011年8月1日
    The present study aims to investigate the characteristics of the talk to a child with regard to aspects of the narrative content. This study compares the narratives produced by caregivers with non-caregivers to investigate whether child-care experiences make any difference to the content of talk to children. The results indicated that there were significant group differences in the narratives. The mothers tended to use more “character speech”, “onomatopoeias”, and “hedges” in their narratives than the university students. However, they made fewer references to the mental states of the protagonists in the story. These differences were not related to personal traits such as emotional intelligence as measured by EQS. This suggests that the ways in which women narrate a story to a child may be related to their childcare experiences.
  • Hiromi Tsuji, Yoko Toi
    Pacific Early Childhood Education Research Association 2011年8月1日
    Maternal sensitivity is an important factor that contributes to a child’s healthy psychological development. Previous studies have suggested that the sensitivity to facial expressions at the sensory level relates significantly to maternal affective behaviours, in the ways carers interact with their child. Such sensitivity may also be related to maternal attachment style, whereby perceptual sensitivity facilitates or hinders how people interpret the attitudes of others. However, very little is known about whether such sensitivity is a part of a personal disposition or made during the socialization processes from childhood to adulthood. To address this question, the present study examined sensory sensitivity to facial expressions in young children in relation to childcare experiences and narrative styles. Eighteen mothers and twenty female university students participated in this study. An experiment was set-up to measure the sensitivity to detect changes in facial expressions. The sensitivity measures were calculated, drawing on the signal detection theory. For narrative task, the participants were asked to narrate a non-scripted picture book, and their narratives were recorded and transcribed for subsequent coding of the frequency of the different narrative elements. The emotional intelligence and emotional empathy scales were also administered. The sensitivity measures and narrative styles were compared between the caregivers and non-caregivers. The two groups did not differ in emotional intelligence quotients. However, the sensitivity to detect changes in facial expressions was significantly higher for the caregiver group than the non-caregiver group. The narrative styles of the two groups were also very different. The caregivers focused more on communicative devices, such as the frequent use of character speech of the protagonists and of onomatopoetic sound effects, whereas the non-caregivers focused more on describing the relation between events and protagonists. The results suggest that the sensory level of sensitivity to facial expressions differ as a function of childcare experiences and such experiences may also be reflected in narrative styles.
  • Hiromi Tsuji
    The 13th Annual International Conference of the Japanese Society for Language Sciences 2011年6月25日
    The present paper examined longitudinally early mental state language in relation to false belief understanding in Japanese children. A hierarchical regression analysis for the theory-of-mind measures, as a dependent variable, and mental state language measures as explanatory variables revealed that amongst the mental state terms, the cognitive terms was a significant variable that could explain the variances for the theory-of-mind scores.
  • Hiromi Tsuji
    Gentle Teaching International Conference, Netherlands 2010年11月3日
    平成22年11月3〜5日。知的障がい児・者をささえるための支援方法として用いられているジェントル・ティーティングの基本概念を母子の関係性の構築との類似性から、議論した。母子の対面のやりとりにみられる養育者の子の意図をくみ取る敏感性や応答性の重要性を示した。
  • Hiromi Tsuji
    Gentle Teaching International Conference, Netherlands 2010年11月3日
    平成22年11月3〜5日。ジェントル・ティーチングを親子教室で実践した取り組みについて報告した。家族へのニーズ調査から、ジェントルティーチングの取り組みは、その家族が安心して、子どもと向かい合える、一端を担っていることが明らかになった。また同時に、障害をもつ子どもとその家族をとりまく環境をマイクロレベルだけでなく、マクロレベルそして時間軸の視点からとらえ、障害をかかえる子どもと家族のあり方の支援を考えていくことが必要であることを考察した。
  • Hiromi Tsuji
    ASEAN regional union of Psychological societies 3rd congress 2010, Kuala Lumpur, HELP University 2010年10月2日
    平成22年10月2〜3日。2歳半から3歳にかけての子どもの心の理解の発達を、心的状態に関する語の使用と感情や信念の理解、視線・指さし理解との関連性から検討するとともに、欧米の研究データと比較した。日本の子どもの心の理論の萌芽的能力は、欧米と大きく遅れることはなかった。またこれらの能力は、心的状態にかんする語の使用と有意な相関関係があることも確認された。
  • 辻弘美
    日本心理学会 2010年9月21日
    平成22年20〜22日。他者の視線と指さしの理解についての発達を社会的認知能力の発達との関連性から検討した。他者の視線理解と指差しの理解は、2歳半から3歳にかけて可能になることが示された。これらの能力は、感情の理解との関連性が確認された。
  • Hiromi Tsuji
    英国心理学会発達心理学部門University of London 2010年9月12日
    平成22年9月12〜15日。幼児のメタ言語知識の獲得について、3歳から5歳児を対象に、丁寧な表現とそうでない表現についての理解(語用論的メタ知識)および、音韻の類似性認識について測定し、その関係性について検討したところ、言語能力の発達が4歳過ぎから認められることが示唆された。
  • Hiromi Tsuji
    日本ジェントルティーチング 2010年3月  招待有り
    日本ジェントルティーチング研究会ワークショップの講師として,本部発表「Early Intervention with Gentle Teaching」において指定討論を行った。
  • Hiromi Tsuji
    ベルギー Koninklijk Lyceum 25周年記念 Invitational Conference 2010年3月  招待有り
    ベルギー国 ゲント市の中等学校における職業訓練コース開設25周年を記念してオランダ,ベルギー,デンマーク,日本,アメリカ合衆国から学識者が招聘され学会が開かれた。招待講演者の一人として参加し,現地の教員や学識者を対象に,初期コミュニケーション発達の介入の1つとして日本のブックスタートについて紹介し,これらの取り組みがどのように初期コミュニケーション発達をうながすかについて講演した。
  • Hiromi Tsuji
    2010年3月
    ベルギーChildren’s Rights Commissionerおよび ベルギー読書協会(Stichting Lezen)の代表者とブックスタートの取り組みについての情報交換会に招待

担当経験のある科目(授業)

 16

Works(作品等)

 1

主要な共同研究・競争的資金等の研究課題

 17

学術貢献活動

 14

メディア報道

 2

教育方法の実践例

 2
  • 件名
    個の能力に併せた学修プログラム
    年月日(From)
    2015/04/01
    年月日(To)
    2021
    概要
    外国語(英語)の文献を読むにあたり、英語力の個人差や学習スタイルの違いにあわせて、自分のペースで学びが進められ、そのプログレスを可視化し、授業内でフィードバックができるシステムをLMSのmanabaを通して作成した。自分の
    ペースで学修がすすめられ、対面でのフィードバックを得られるとともに、最新の心理学の研究内容について解説が聞けることから、外国語文献を読むことへのモチベーションが高まり、15回の演習終了後には英語文献への抵抗が少なくなり卒論プロジェクトに英語論文を読む学生が出てきた。
  • 件名
    学習者による評価を通した学びの深化
    年月日(From)
    2015/04/01
    年月日(To)
    2017/03/31
    概要
    受講生が他の受講生に学びを効果的に伝達することで学びを深める取り組みを行った。コミュニケーションの心理学で学んだ内容を活かして、他者につたわっているかを評価する過程で、修得内容が深まった。受講生による評価基準の議論から評価の共有、自分に向けられた評価をもとに振り返る過程をデザインすることで、学びが深めることができた。

作成した教科書

 1
  • 件名
    保育者養成課程テキスト 子どもの育ちと「ことば」
    概要
    2章2節「目とことば」(p49〜52) 執筆担当
    乳幼児期の視知覚の発達について,具体的な例を示しながらわかりやすく解説するとともに,子どものこのような育ちと言葉とのかかわりを示す中で,保育者がどのような支援を子どもにすることができるかを示唆した。
    7章3節「伝え合う力を育むために保育者はどう支援すべきか」(p122〜124)執筆担当
    乳幼児期のコミュニケーションの基盤とその発達を解説するとともに,コミュニケーション障害にかんする知識も踏まえながら保育者がいかに子どもの年齢を考慮しながら,支援のありかたを考えていけるかを記述した。

教育上の能力に関する大学等の評価

 1
  • 件名
    教員活動評価(2020年度 懸賞対象者)

その他(教育上の能力)

 22
  • 件名
    英国ロンドン大学教育研究所博士課程入学セミナー
    年月日(From)
    2003/09
    概要
    英国ロンドン大学教育研究所博士課程入学セミナーのプログラムの一つとして、在学生による博士課程新入生へのガイダンス(スライドによる博士課程での研究生活についてのプレゼンテーション)を行い、新入生との情報交換の場を提供した。
  • 件名
    Advanced Diplomaコース学位認定試験論文の採点
    年月日(From)
    2004/06
    概要
    心理学コースの学位認定試験で設定された論文の採点および成績評定を行う。
  • 件名
    発達障害をもつ学生の特別支援の一環としての個別指導
    年月日(From)
    2005/05
    年月日(To)
    2006/03
    概要
    心理学実験レポート作成のための個別指導を週1回単位で設定し、レポートの書き方についての指導を中心に行う。関連領域の学習の仕方についても必要に応じて指導するとともに、大学教職員との連絡を密にとりながら、当該学生が、無理なく大学生活に適応できるように支援を行う。
  • 件名
    滋賀県安土町ボランティア講座講師
    年月日(From)
    2006/07
    概要
    地域のボランティア登録者向けの講習会10回シリーズの1回の講義を「子どもの心と発達」という表題で担当した。子どもとかかわる機会も多いボランティアの方々に、基本的な子どものこころの発達についての知識を理解してもらうことにより、子どもへの適切なかかわりについてあらためて考えてもらう機会をもうけた。
  • 件名
    大阪樟蔭女子大学オープンカレッジ講師
    年月日(From)
    2007/10
    概要
    香芝市によって実施されているブックスタート事業の中で、母子の絵本を介したコミュニケーションに関する研究を行った成果についての報告を行った。子どもと養育者のコミュニケーションの基礎的な枠組みを呈示するとともに、香芝市の母子のデータに基づく分析結果について考察を行った。
  • 件名
    尼崎市市民大学講師2008
    年月日(From)
    2008/01
    概要
    尼崎市市民大学(大庄公民館にて)の講師として「自分をみつめることと生きがいの発見」と題し、アイデンティティの発達の様相について基礎的な講義を行うとともに欧米の老年期の市民の生きがいについての記事を紹介し、文化的な際について考察を行う。
  • 件名
    日本ジェントルティーチング研究会ワークショップ講師
    年月日(From)
    2008/03
    概要
    日本ジェントルティーティング研究会の講師として「絵本の共有をとおした親子のコミュニケーション」と題した招待講演を行う。
  • 件名
    教員免許状更新講習講師
    年月日(From)
    2008/07
    概要
    一般教員対象の心理学の授業として、「自尊感情をとらえる:発達と教育の視点から」という表題で授業を行った。受講生に、自尊感情とは何かについて再考するきっかけを提供するとともに、教育の場面で、この概念をどのように活用できるかについて考えてもらった。
  • 件名
    平成20年度文部科学省「社会学びなおしニーズ対応教育推進委託事業」、夏季講座講師
    年月日(From)
    2008/08
    概要
    「コミュニケーションと教育」と題し、コミュニケーションとしての言葉の発達から、書き言葉の理解の発達に至るまでを具体的に説明するとともに、ブックスタート研究のデータを呈示しながら、幼少期のコミュニケーションの重要性について講義を行った。
  • 件名
    日本ジェントルティーチング研究会ワークショップ講師
    年月日(From)
    2009/03
    概要
    日本ジェントルティーティング研究会の講師として「子どもと哲学」と題したベルギーの実践家Goedele De Swaef氏との対談を行った。また,香芝市教育委員会と共同で真美ケ丘東小学校および中学校においてGoedele De Swaef氏を講師として企画された「子どもと哲学」の授業実践にかかわった。
  • 件名
    教員免許状更新講習講師
    年月日(From)
    2009/07
    年月日(To)
    2009/07
    概要
    幼稚園教諭を対象とし、「絵本の共有から記号の共有へ:その発達を考える」と題した講義を行う。コミュニケーション発達の基礎について理解するための講習1コマと話し言葉からリテラシーへの移行とその発達について講義する1コマをとおして、乳児期のコミュニケーションとリテラシーの基礎となる共有の概念の関連性についての理解を深めてもらった。
  • 件名
    文部科学省教育研究補助事業高等専修学校新任教員研修講師
    年月日(From)
    2009/08
    概要
    学生・教員のための実践心理という枠組みの中で、学習という概念を心理学的に説明した。また、教員が学習をどのようにとらえるかで、授業の運びかたや課題の与え方が異なることを、学生の動機付けとの関連から理解できるようにした。
  • 件名
    ポルトガルAveiro大学招待講義
    年月日(From)
    2009/11
    概要
    Aveiro大学 教育科学部の心理学修士コース長Professor Anabela Maria Sousa Pereiraより、院生対象の講義を「Early communication and meeting of minds」と題して行った。
  • 件名
    ベルギー Koninklijk Lyceum 25周年記念 Invitational Conference(招待講演)
    年月日(From)
    2010/03
    概要
    ベルギー国 ゲント市の中等学校における職業訓練コース開設25周年を記念してオランダ,ベルギー,デンマーク,日本,アメリカ合衆国から学識者が招聘され学会が開かれた。招待講演者の一人として参加し,現地の教員や学識者を対象に,初期コミュニケーション発達の介入の1つとして日本のブックスタートについて紹介し,これらの取り組みがどのように初期コミュニケーション発達をうながすかについて講演した。
  • 件名
    ベルギーChildren’s Rights Commissionerおよび ベルギー読書協会(Stichting Lezen)の代表者とブックスタートの取り組みについての情報交換会に招待
    年月日(From)
    2010/03
    概要
    ベルギーのブックスタート(BoekBaby)の取り組みについての概要と関連研究について検討するとともに,日本のブックスタートの取り組みについての詳細について説明を行った。
  • 件名
    日本ジェントルティーチング研究会ワークショップ講師
    年月日(From)
    2010/03
    概要
    日本ジェントルティーチング研究会ワークショップの講師として,本部発表「Early Intervention with Gentle Teaching」において指定討論を行った。毎年講師として、発達心理学の視点から講話を行う。
  • 件名
    教員免許状更新講習講師
    年月日(From)
    2011/08
    年月日(To)
    2012/08
    概要
    一般教員対象の心理学の授業として、「自尊感情をとらえる:発達と教育の視点から」という表題で授業を行った。受講生に、自尊感情とは何かについて再考するきっかけを提供するとともに、教育の場面で、この概念をどのように活用できるかについて考えてもらった。
  • 件名
    神戸大学人間発達環境学研究科高度教員養成セミナー 外部講師
    年月日(From)
    2012/12/20
    年月日(To)
    2012/12/20
    概要
    高度専門職としての教員養成講座の一つとして、発達研究をどのように教育実践と結びつけているかについて、実証研究事例を用いて説明を行う。
  • 件名
    環太平洋乳幼児教育学会(PECERA)日本支部研究会 シンポジウム話題提供
    年月日(From)
    2013/02/23
    年月日(To)
    2013/02/23
    概要
    保育実践と保育研究のつながりー各国の事例から学ぶー においてイギリスの保育改革とそれに関連した実証研究について紹介し話題提供を行った。
  • 件名
    神戸大学人間発達環境学研究科高度教員養成セミナー 外部講師
    年月日(From)
    2013/05/18
    年月日(To)
    2013/05/18
    概要
    高度専門職としての教員養成講座の一つとして、発達研究をどのように教育実践と結びつけているかについて、実証研究事例を用いて説明を行う。

資格・免許

 3
  • 件名
    中学校教諭一級普通免許(数学 昭六二中一普 第197号)
    年月日
    1988/03
    概要
    滋賀県教育委員会
  • 件名
    中学校教諭一級普通免許(理科 昭六二中一普 第196号)
    年月日
    1988/03
    概要
    滋賀県教育委員会
  • 件名
    小学校教諭一級普通免許(昭六二小一普第116号)
    年月日
    1988/03
    概要
    滋賀県教育委員会