研究者業績

赤尾 正

アカオ タダシ  (Tadashi Akao)

基本情報

所属
大阪樟蔭女子大学 健康栄養学部 准教授
学位
修士 (学術)第642号(2007年3月 大阪市立大学大学院)

通称等の別名
赤尾 正
J-GLOBAL ID
200901061893865419
researchmap会員ID
5000095174

学歴

 1

論文

 33
  • 西浦 幸起子, 神田 知子, 渡邊 英美, 小切間 美保, 高橋 孝子, 桑原 晶子, 赤尾 正, 宇田 淳, 市川 陽子
    栄養学雑誌 82(2) 65-78 2024年4月  
    【目的】介護老人保健施設(以下,老健)では,利用者の摂食嚥下機能にあわせて形態を加工した食事,すなわち嚥下調整食の提供が不可欠である。嚥下調整食の食形態の指標である,日本摂食嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2021(以下,学会分類)では,食形態を5段階に分類している。本研究は,老健で提供されている食形態別の種類数(以下,食形態数)と労働生産性についての実態を把握することを目的とした。【方法】2020年に全国の老健4,133施設に調査票を配付し,回答を得られた956施設を分析対象とした。食形態数と労働生産性(食/人/回)との関連をKruskal-Wallis検定を用いて比較した。【結果】労働生産性は,生産食数が多い施設で有意に高かった(p<0.001)。老健で提供されている食形態数の中央値は,主食は5(最小1~最大28)種類,副食(主菜・副菜)は5(最小1~最大26)種類であり,学会分類の5段階と同様であった。主食,副食(主菜・副菜)の食形態数と労働生産性との間に,有意な関連はなかった(主食:p=0.52,副食(主菜・副菜):p=0.90)。食形態数に関係なく、約80%の施設が,「カット野菜,調理済み食品,既製品の導入」を実施していた。【結論】労働生産性は生産食数が多い方が高く,生産規模が関連していると考えられた。食形態数が学会分類の5段階を超えて6種類以上提供している施設があっても,労働生産性は食形態数が少ない施設と違いはなかった。食形態数が多い施設は,献立や使用する食材料を工夫することによって,労働生産性が低下しないようにマネジメントしていると考えられた。(著者抄録)
  • 秋田聖子, 赤尾正, 滝本圭子, 田邊公一, 朝見祐也
    New Diet Therapy(日本臨床栄養協会) 39(4) 9-16 2024年3月  査読有り
  • 三善陽子, 橘真紀子, 長井直子, 岡本尚子, 赤尾正, 黒谷佳代, 前田美穂, 清水千佳子
    日本小児科学会雑誌 127(11) 1384-1394 2023年11月  査読有り
  • 神田 知子, 西浦 幸起子, 小切間 美保, 桑原 晶子, 高橋 孝子, 赤尾 正, 宇田 淳, 市川 陽子
    栄養学雑誌 81(3) 138-152 2023年6月  査読有り
    【目的】病院給食において,調理作業の合理化・効率化のために実施している料理の種類数の削減方法についての実態を把握することを目的とする。【方法】全国8,297の病院を対象とし,質問紙調査を行った。献立,主食,主菜,副菜,汁物それぞれに関する料理の種類数の見直し・削減方法の具体例を調査し,質的内容分析を行った。【結果】回答のあった2,011施設のうち有効回答が得られたのは2,007施設(24.2%)であった。そのうち,料理の種類数の削減を「過去5年以内に,見直し・削減したことがある」,「見直し・削減する予定である」と回答した1,069施設を分析対象とした。料理の種類数の見直し・削減例について選択肢の回答の上位に挙げられた項目は,献立では「献立作成の工夫」,「栄養基準の簡素化」,主食では「盛付け量での調整」,主菜と副菜では「完全調理品,半調理品の使用」,「調理手順の効率化」,汁物では「塩分制限の厳しい者には提供しない」であった。これらの料理の種類数の見直し・削減の具体例を,病院の給食管理業務における約束食事箋の作成から配膳までの工程にあてはめた結果,『食種を減らす工夫』,『献立作成段階の工夫』,『調理作業工程の集約・簡素化』に整理することができた。【結論】調理作業の合理化・効率化を図るためには,栄養基準を簡素化すること,加工された食材を活用すること,献立作成段階で同一のメニューや食材を多くの食種に対応させる工夫が重要であると考えられた。(著者抄録)
  • 田丸 淳子, 赤尾 正, 宇田 淳, 桑原 晶子, 神田 知子, 高橋 孝子, 市川 陽子
    日本栄養・食糧学会大会講演要旨集 76回 208-208 2022年5月  

MISC

 5

書籍等出版物

 21

講演・口頭発表等

 35

担当経験のある科目(授業)

 5

所属学協会

 5

共同研究・競争的資金等の研究課題

 2

学術貢献活動

 1

社会貢献活動

 12

教育方法の実践例

 2
  • 件名
    一問一答による振り返り
    年月日(From)
    2019/09/23
    概要
    授業終了時に「一問一答=給食経営管理論=」(インターメディカル)や管理栄養士国家試験(過去問)を用いた振り返りを実施
  • 件名
    サブテキストを用いた実践力の向上
    年月日(From)
    2014/04/01
    概要
    サブテキスト「スチームコンベクションオーブンの謎を解く」を用いた教育。大量調理実践力の向上

教育上の能力に関する大学等の評価

 1
  • 件名
    管理栄養士の職業理解と実践教育
    年月日(From)
    2010/10/01
    概要
    管理栄養士の実践活動事例紹介やスキルアップにつながる実践教育について、受講学生より評価が得られた。

実務経験を有する者についての特記事項(教育上の能力)

 2
  • 件名
    給食経営管理に関する実践教育力
    年月日(From)
    2010/04/01
    概要
    病院管理栄養士、医療法人グループ栄養部門副代表、給食受託企業(㈱ダイエタリーケア)取締役、給食経営管理学会役員(理事長、評議員、用語検討委員)の経験に基づき、給食施設での管理栄養士の実践活動教育、特に財務諸表や中長期計画など、給食経営管理実務教育において実践事例に基づいた教育能力を有する。
  • 件名
    給食業界の実務向上教育力
    年月日(From)
    2010/04/01
    概要
    病院管理栄養士、医療法人グループ栄養部門副代表、給食受託企業(㈱ダイエタリーケア)取締役、給食受託企業顧問(シップヘルスケアフード㈱)の経験を通して、幅広い給食業界の職域で求められる人材やスキルについての実務教育が可能である。

その他(教育上の能力)

 1
  • 件名
    管理栄養士実務経験
    年月日(From)
    1989/04/01
    概要
    病院管理栄養士経験16年、うち栄養部門責任者経験14年、医療法人グループ副代表経験7年、給食受託企業(㈱ダイエタリーケア)設立および取締役経験2年の経験および給食受託企業顧問(現在に至る)により実務家教員としての能力を有する。

資格・免許

 3
  • 件名
    管理栄養士
    年月日
    1989/10/01
    概要
    登録番号:第44248号
  • 件名
    健康運動指導士
    年月日
    1993/02/01
    概要
    登録番号19321116
  • 件名
    調理師
    年月日
    1994/08/01

その他(職務上の実績)

 1
  • 件名
    病院管理栄養士業務標準化
    年月日(From)
    2001/08/01
    概要
    医療法人グループ業務標準化プロジェクトメンバーとして、電子カルテ・オーダリングシステムおよび部門システム標準化を実施した。

学会や研究会等での役職

 4
  • 学会名
    日本給食経営管理学会
    役職名
    理事長,評議員
    期間(開始)
    2017/11/25
  • 学会名
    日本栄養改善学会
    役職名
    評議員
    期間(開始)
    2018/11/01
  • 学会名
    日本病態栄養学会
    役職名
    評議員
    期間(開始)
    2014/01/10
  • 学会名
    北河内病院栄養士会
    役職名
    特別顧問
    期間(開始)
    2019/03/19

共同研究・受託研究

 1
  • 研究科題名
    特定給食施設等における適切な栄養管理業務の運営に関する研究
    共同/受託
    受託研究(Sponsored)
    共同連携先・受託先
    厚生労働行政推進調査事業費補助金 循環器疾患・糖尿病等生活習慣病対策総合研究事業
    期間(開始)
    2019/04/01