研究者業績

吉村 美紀

ヨシムラ ミキ  (Miki Yoshimura)

基本情報

所属
兵庫県立大学 環境人間学部 教授
学位
博士(学術)(大阪市立大学)

J-GLOBAL ID
201801010525633806
researchmap会員ID
B000307521

論文

 124
  • Ryoko Shimada, Kotomi Sasaki, Toshiko Kuwano, Satomi Eguchi, Mayu Nakatani, Masahiro Yuasa, Miki Yoshimura
    International Journal of Gastronomy and Food Science 100961-100961 2024年6月  
  • Katsuyoshi Nishinari, Ke Zhang, Nan Yang, Zhiming Gao, Chaiwut Gamonpilas, Mihaela Turcanu Bresson, Marie-Agnès Peyron, Yapeng Fang, Yoko Nitta, Xiaolin Yao, Meng Zhao, Sayaka Ishihara, Makoto Nakauma, Takahiro Funami, Kaoru Kohyama, Hatsue Moritaka, Miki Yoshimura, Makoto Takemasa, Kazuhiro Hori, Koichiro Matsuo, Yukihiro Michiwaki, Yin Zhang, Narpinder Singh, Aaron Goh Suk Meng
    Nihon Reoroji Gakkaishi 52(1) 37-64 2024年2月15日  
  • Katsuyoshi Nishinari, Marie-Agnes Peyron, Nan Yang, Zhiming Gao, Ke Zhang, Yapeng Fang, Meng Zhao, Xiaolin Yao, Bing Hu, Lingyu Han, Stanisław Mleko, Marta Tomczyńska-Mleko, Takao Nagano, Yoko Nitta, Yin Zhang, Narpinder Singh, Aaron Goh Suk Meng, Rungnaphar Pongsawatmanit, Chaiwut Gamonpilas, Hatsue Moritaka, Kaoru Kohyama, Miki Yoshimura, Madoka Hirashima, Makoto Takemasa, Kazumi Tsutsui, Lei Su
    Food Hydrocolloids 147 109095-109095 2024年2月  査読有り
  • 吉村美紀
    日本表面真空学会誌 67(1) 15-20 2024年1月  査読有り招待有り
  • Katsuyoshi Nishinari, Ke Zhang, Nan Yang, Zhiming Gao, Chaiwut Gamonpilas, Mihaela Turcanu, Marie-Agnès Peyron, Yapeng Fang, Yoko Nitta, Xiaolin Yao, Meng Zhao, Sayaka Ishihara, Makoto Nakauma, Takahiro Funami, Kaoru Kohyama, Hatsue Moritaka, Miki Yoshimura, Makoto Takemasa, Kazuhiro Hori, Koichiro Matsuo, Yukihiro Michiwaki, Yin Zhang, Narpinder Singh, Aaron Goh Suk Meng
    Nihon Reoroji Gakkaishi 51(5) 295-316 2023年12月15日  査読有り
  • Katsuyoshi Nishinari, Ke Zhang, Nan Yang, Zhiming Gao, Chaiwut Gamonpilas, Mihaela Turcanu, Marie-Agnès Peyron, Yapeng Fang, Yoko Nitta, Xiaolin Yao, Meng Zhao, Sayaka Ishihara, Makoto Nakauma, Takahiro Funami, Kaoru Kohyama, Hatsue Moritaka, Miki Yoshimura, Makoto Takemasa, Kazuhiro Hori, Koichiro Matsuo, Yukihiro Michiwaki, Yin Zhang, Narpinder Singh, Aaron Goh Suk Meng
    Nihon Reoroji Gakkaishi 51(4) 219-248 2023年9月15日  査読有り
  • 八木千鶴, 岩本華奈, 鬼塚祐衣, 渡部天稀, 吉村美紀
    千里金蘭大学紀要 20 9-13 2023年9月  査読有り最終著者責任著者
  • 吉村美紀, 加藤陽二, 和田裕子, 島田良子, 小林美幸, 赤松成基, 鯛かおる, 高山裕貴
    兵庫県立大学環境人間学部研究報告 (25) 41-46 2023年3月  査読有り筆頭著者
  • Miki YOSHIMURA, Hiromi SAWAMURA, Ryoko SHIMADA
    Journal of Home Economics of Japan 73(9) 551-560 2022年9月  査読有り筆頭著者
  • 吉村 美紀, 細田 捺希, 赤田 樹, 池田 匠, 原 信岳, 高山 裕貴
    日本調理科学会誌 54(6) 266-273 2021年12月5日  査読有り筆頭著者
    小麦単独麺(C)と結晶性セルロースを混合した麺(SA)の,茹で後,冷凍・解凍後の麺およびゲルの物性・官能評価及び構造に及ぼす影響を検討した。 冷凍・解凍後麺粉ゲル(CG-F,SAG-F)は,麺粉ゲル(CG,SAG)と比較し,初期弾性率と歪0.3のかたさは,有意に高値を示し,破断歪0.42~0.63の破断応力は,有意に低値を示した。SAG-Fは,CG-Fの破断応力と比較し,有意に高値を示し,結晶性セルロース混合により冷凍・解凍操作による軟化を抑えることが推察された。 官能評価では,冷凍・解凍後混合麺(SA-F)はC-Fと比較し,水っぽさが少なく,硬く,こしがあると有意に評価された。結晶性セルロースが水分の分布状態を保つことが推察された。放射光X線マイクロCT観察より,乾麺(C,SA)の内部に隙間構造があり,でんぷんの凝集が観察された。結晶性セルロース混合麺(SA)の隙間構造は広く,でんぷんの凝集が多く観察され,冷凍・解凍後に硬さを保つ可能性が示唆された。
  • 吉村美紀
    日本栄養士会雑誌 64(9) 8-9 2021年9月  査読有り招待有り
  • Ryoko Shimada, Miki Yoshimura
    Journal of Biorheology 35(1) 10-17 2021年4月  査読有り責任著者
  • 吉村, 美紀, 秋吉, 萌, 佐々木, 琴美, 島田, 良子
    兵庫県立大学環境人間学部研究報告 = Research reports 23 99-105 2021年3月10日  査読有り筆頭著者
  • Adebayo Adeniyi, R. Fukae, M.Yoshimura, K.Nishinari, Olayide S Lawal
    Journal of Molecular Structure 1228 2021年3月  査読有り
  • 江口智美, 吉村美紀
    山形県立米沢栄養大学地域連携・研究推進センター活動報告書(Web) (7) 2021年  
  • 島田 良子, 西村 響子, 吉村 美紀
    日本家政学会誌 71(8) 532-541 2020年8月  査読有り責任著者
    レジスタントスターチ・タイプ4 (RS-4) は化学修飾デンプンで, 加工デンプンの一種である. 加工デンプンは食品の物性改良を目的に使用されることが多いが, 食物繊維様の機能も有している. 本研究では, 食物繊維摂取量を増加させることを目的に, 原料デンプンの異なるRS-4を添加しても, 嗜好性が得られるのか, 物性に差が生じるのか検討した. RS-4はジャガイモ, タピオカ, コメデンプンをリン酸架橋したものとサツマイモ, コムギデンプンをリン酸モノエステル化リン酸架橋したものを用いた. これらを小麦粉の20%と置換しホームベーカリーで焼成した. なお, 小麦粉100%で焼成したパンをControlパンとした. 焼成1日後に, 比容積測定, 硬度測定, 粒度分布, SEMによるパンの構造解析, 官能評価を行った. いずれのRS-4添加パンの比容積はControlパンよりも小さく, クラムも硬かった. デンプンを架橋化するとデンプン粒の膨潤が抑制されデンプン粒が残存していたため, パンが十分に膨らまず硬さに影響したと推察された. 識別評価, 嗜好評価のいずれの項目においてもRS-4の間に差はみられなかった. 嗜好評価の結果より, RS-4を添加したパンにおいてもControlパンと同程度の嗜好性が得られたことから, いずれの RS-4を食パンへ添加しても日常的に摂取でき, 食物繊維量を増加させる素材としても有効である可能性が示唆された.
  • 吉村 美紀, 澤村 弘美, 加藤 陽二, 圓尾 詩織, 江口 智美, 鯛 かおる
    日本調理科学会誌 53(1) 10-17 2020年2月5日  査読有り筆頭著者
    真空フライリンゴチップスと常圧フライリンゴチップスの外観,テクスチャー,嗜好性,栄養成分の比較を行い,真空フライリンゴチップスの性状に及ぼす加熱温度(75℃,85℃,95℃)の影響について検討することを目的とした。 真空フライリンゴチップスは常圧フライリンゴチップスと比較し,外観が明るく,官能評価では,色が薄く,香りが良く,油臭さが少なく,食感が好ましく,総合評価で好ましいと評価された。真空フライリンゴチップスはビタミンC量が多く,脂質酸化物が少ないことから酸化が抑制されていることが推察された。 加熱温度の比較では,真空フライリンゴチップス75℃加熱の方が,95℃加熱より色が薄く,油臭さが少なく,総合的に好ましいと有意に評価された。真空フライリンゴチップス75℃加熱の方が,95℃加熱よりビタミンC量が多いことから,アミノカルボニル反応が抑えられ,酸化が抑制されることが推察された。
  • 細田 捺希, 高山 裕貴, 赤田 樹, 青井 雄幹, 原 信岳, 吉村 美紀
    日本調理科学会誌 52(6) 386-394 2019年12月5日  査読有り最終著者
    貯蔵期間の異なる手延べそうめんの性状と構造に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。貯蔵期間0ヶ月,6ヶ月,12ヶ月,24ヶ月の試料を用いた。放射光X線マイクロCT観察の結果から,貯蔵期間の長い12ヶ月,24ヶ月貯蔵試料は,乾麺内部に大きな隙間構造と乾麺表面には線吸収係数の大きな構造物が多く観察された。示差走査熱量測定において,貯蔵期間が長くなると,第1吸熱ピーク及び第2吸熱ピークのピークが低温側と高温側に移動し,乾麺試料1 mgあたりのエンタルピーは増加する傾向がみられた。これにより小麦でんぷんの結晶性が増加し,でんぷんの糊化及びたんぱく質の変性が抑制されると推察した。
  • 吉村, 美紀, 平川, あさき, 澤村, 弘美
    21 95-100 2019年3月10日  査読有り筆頭著者
  • 吉村美紀
    日本食品科学工学会誌 65(7) 380‐385-385 2018年7月  査読有り招待有り
    Copyright © 2018 Japanese Society for Food Science and Technology. Soybeans exhibit excellent functionality as a food and are often a dietary component for the elderly. In the present study, we examined the effects of heating and enzyme treatment on soybean texture. Cooked soybeans were prepared either by boiling or in a pressure cooker, with or without enzyme treatment, and soybean weight and physical properties were determined. Palatability was assessed by sensory evaluation and mastication was evaluated by electromyography. The results demonstrated that soybeans treated with enzyme and prepared in a pressure cooker require less time to soften, easily aggregate, and become palatable. Here we discuss the relationship between the physical properties, palatability and mastication of cooked soybeans.
  • 吉村美紀
    日本バイオレオロジー学会誌(Web) 32(1) 22‐29 (WEB ONLY)-29 2018年4月  査読有り招待有り
    シカ肉は蛋白質・鉄分を多く含み、脂質含量が低い。また、脂質代謝に関与するアミノ酸誘導体であるカルニチンを多く含み、栄養性・機能性を有している。シカ肉加工品では、プロテアーゼ活性を含む麹を利用することで、総遊離アミノ酸量が増加し、軟らかく嗜好性が向上する。シカ肉調理では焼く・煮る・揚げる・スチーム加熱・マイクロ波加熱の調理法により、放出肉汁量と硬さ、カルニチン量に違いがみられる。シカ皮由来のコラーゲンペプチドの物性と熱的挙動は、その分子量および分子量分布、濃度に大きく影響すると推察された。
  • 吉村, 美紀, 永井, 紘太, 林, 真理
    20 81-87 2018年3月10日  査読有り
  • 吉村 美紀
    日本バイオレオロジー学会会報 32(1) 22-29 2018年  査読有り
  • 島田 良子, 海老原 清, 吉村 美紀
    日本家政学会誌 69(9) 667-675 2018年  査読有り最終著者
  • 吉村美紀
    日本調理科学会誌 50(4) 160‐163-163 2017年8月  査読有り招待有り
  • 畦西克己, 畦西克己, 堀夏海, 上野山あつこ, 吉村美紀, 北元憲利
    日本摂食嚥下リハビリテーション学会雑誌 21(2) 71‐82-82 2017年8月  査読有り
    【目的】本研究では、食肉の形状を変えることなく軟化させる方法について、加熱方法と食品品質改良剤の浸漬による軟化処理により、物性・嗜好性・咀嚼性の点から検討した。【方法】試料には豚ヒレ肉を半解凍で幅2cm、高さ1cmの直方体に形成後、蒸留水および3%食品品質改良剤溶液(スベラカーゼミート((株)フードケア))に15時間浸漬し、普通鍋は10分間、圧力鍋は8分間加熱を行なった。試料の浸漬前後の重量、加熱調理後の重量より、重量増加率および重量減少率を算出した。レオメーターを用い、貫入応力、貫入エネルギーおよび硬さ、凝集性、付着性を求めた。また、5段階採点法で、8項目について、若年者と高齢者を対象として官能評価を行なった。筋電図は若年者を対象とし、舌骨上筋群(開口筋)と咬筋(閉口筋)を測定し、咀嚼開始から第一嚥下までと第一嚥下以降についての解析を行った。【結果】軟化処理試料は軟化未処理試料と比較して、重量減少率が低く、貫入応力および貫入エネルギーが小さいことがわかった。また、テクスチャー特性の硬さは軟らかくなった。官能評価では、若年者および高齢者とも、軟化処理試料は軟らかく、まとまりやすく、噛みやすく、飲み込みやすく、おいしい、という回答を得た。筋電図測定では、咀嚼開始から第一嚥下までは、咀嚼回数が減少し、活動時間および咀嚼活動時間が短縮し、咀嚼活動量も低下した。また、第一嚥下以降は、食肉のまとまりがよいほど咀嚼時間が短縮した。加熱方法の比較では、圧力鍋加熱試料は普通鍋加試料より、重量減少率は高く、貫入応力、貫入エネルギーおよびテクスチャー特性の硬さが小さくなることがわかった。さらに、圧力鍋加熱・軟化未処理試料では、凝集性の著しい低下が認められた。【結論】食肉に市販食品品質改良剤を用いることにより、酵素および保水性の向上による軟化が起こり、咀嚼障害のある高齢者に有効であり、食べやすさに繋がることを明らかにした。また、圧力鍋加熱は、普通鍋加熱より貫入応力・エネルギー、硬さが低くなる傾向を示した。(著者抄録)
  • 吉村, 美紀, 林, 真理
    19 73-79 2017年3月10日  査読有り
  • 吉村美紀, 原弥伽, 澤村弘美, 湯浅正洋, 加藤陽二, 江口智美, 鯛かおる
    日本調理科学会誌 50(1) 6‐12-12 2017年2月  査読有り筆頭著者
    真空フライと常圧フライで調理した野菜チップスの外観,テクスチャー,嗜好性,栄養成分を比較検討することを目的とした。走査型電子顕微鏡により,真空フライ品は脱水された細胞壁が観察され,常圧フライ品では油の膜でコーティングされている様子が観察された。真空フライ品が常圧フライ品より明るく,鮮やかな色を示した。官能評価により,真空フライ品が常圧フライ品に比べ,香りが良く,油臭さが少なく,食感が好ましく,総合評価で好きという評価が得られた。破断測定により,真空フライ品と常圧フライ品で一定の傾向はみられなかった。真空フライ品は常圧フライ品よりビタミンC量が有意に高値を示し,脂質酸化物が少なく,酸化抑制されていることが推察された。また,真空フライ品は常圧フライ品より抗酸化力が低値を示すことから,調理中のアミノカルボニル反応が抑制されることが推察された。
  • 畦西克己, 畦西克己, 竹上香奈恵, 吉村美紀, 北元憲利
    日本食生活学会誌 28(1) 13‐22(J‐STAGE)-22 2017年  査読有り
  • 江口智美, 山本美晴, 吉村美紀
    山形県立米沢栄養大学紀要 (3) 1‐6-6 2016年12月  査読有り
  • Katsuyoshi Nishinari, Makoto Takemasa, Tom Brenner, Lei Su, Yapeng Fang, Madoka Hirashima, Miki Yoshimura, Yoko Nitta, Hatsue Moritaka, Marta Tomczynska-Mleko, Stanislaw Mleko, Yukihiro Michiwaki
    JOURNAL OF TEXTURE STUDIES 47(4) 284-312 2016年8月  査読有り
    It is necessary to control the rheological properties of bolus to prevent aspiration. To know the risk of aspiration for each person with difficulty in mastication and swallowing, it will be effective to use a test fluid which enables doctors to judge the safe range of the viscosity based on videofluorography. Since the knowledge of dominant factors which govern rheology is required, effects of shear rate, cooling rate, concentration of polysaccharides, coexisting seasonings on viscosity and viscoelasticity are overviewed. Since chemical senses are also known to affect the swallowing behavior, the relation between texture and flavor release is described briefly. Mixture of polysaccharides, proteins and fluid gels are overviewed as texture modifiers. Acoustic analysis of swallowing, extrusion method, a falling needle viscometer, tribological study on frictional coefficient of bolus are also described as each method is expected to be a useful tool to understand the complicated aspect of the disorder in mastication and deglutition. Mastication and swallowing of minced foods and model food gels are also described. Finally, the importance of the communication and collaboration between different disciplines is emphasized. PRACTICAL APPLICATIONS Polysaccharides have been used to modify the texture of foods. It is necessary to know how these polysaccharides influence the swallowing behavior to design foods for elderly. Since the texture of foods is influenced by taste, aroma and conversely these are influenced by texture, the knowledge on the relation between texture and flavor release is crucial to manipulate the foods to reduce the risk of aspiration. Some examples which are expected to be helpful to design foods for elderly are shown.
  • 上野山あつこ, 江口智美, 吉村美紀
    日本調理科学会誌 49(2) 147‐153-153 2016年4月  査読有り
    大豆タンパク質(SPI)と米粉(RF)の混合系を用いて,混合比率を変化させたときの,大豆タンパク質と米粉澱粉の糊化に及ぼす影響について,圧縮測定,示差走査熱量測定(DSC),共焦点レーザー走査顕微鏡観察から検討した。混合ゲルの総濃度は16.7 w/w%とし,混合比率はSPI:RF=0:10~10:0とした。<br> 混合ゲルの比率SPI:RF=0:10~4:6までは大豆タンパク質の割合が増加するほど初期弾性率,圧縮応力,圧縮エネルギーは低下した。一方,SPI:RF=7:3よりも大豆タンパク質の割合が増加すると各値は大きく増加した。初期弾性率の混合比率のグラフは下に凸の曲線を示した。DSC測定では大豆タンパク質の添加により米粉の糊化に伴う吸熱ピークは高温側にややシフトし,エンタルピーは小さくなった。SPIにより米粉の力学的・熱的測定から米粉の糊化が抑制されていることが推察された。共焦点レーザー走査顕微鏡観察から,混合系のゲルでは大豆タンパク質と米粉は相分離を起こすことを確認した。
  • 青山結貴, 澤村弘美, 湯浅正洋, 湯浅正洋, 榎原周平, 渡邊敏明, 渡邊敏明, 吉村美紀
    ビタミン 90(2) 77‐82-82 2016年2月  査読有り
    Wistar系の3週齢雄性ラットを用いて、コントロール群(C群)、制限食群(PF群)、ビオチン欠乏群(BD群)の3群に分類した。BD群にはAIN-93G組成ビオチン欠乏試料を与え、C群、PF群にはビオチン欠乏飼料にビオチンを2mg/kg添加したコントロール飼料を与えた。味覚試験は飼育3週目と7週目に行い、8週間飼育後、イソフルラン麻酔下で開腹し、採取した血液から血漿を分離し、ビオチン量測定に用いた。その結果、BD群の血漿および肝臓中のビオチン量がC群、PF群と比べて有意に低下した。飼育4週目以降、BD群は脱毛や摂取量と体重低下が認められた。また、塩味嗜好試験では、塩味の忌避濃度においてBD群の嗜好率がC群とPF群と比べて高値を示した。2回の味覚試験を比較すると、7週目の塩味試験におけるBD群の嗜好率が低下した。苦味嗜好試験においては、BD群の嗜好率がC群、PFより高値であった。以上の所見より、ビオチン欠乏が味覚に影響している可能性が示唆された。
  • 畦西克己, 畦西克己, 阪井丘芳, 吉村美紀, 北元憲利
    日本食生活学会誌 26(4) 189‐196(J‐STAGE)-196 2016年  査読有り
    本研究では市販ゲル化剤(ここではA,B,Cとする)を用いたが,Aは主成分がネイティブ型ジェランガム,BとCは同ゲル化剤でキサンタンガム製剤であると推測される。AとCはBの2倍である同濃度で,溶解温度を一定とし,里芋,ほうれん草,鮭ゼリーを作製した。医療現場において味噌汁などの食事の提供温度が65℃であることを考慮し,作製した食品ゼリーに及ぼす市販ゲル化剤の種類と濃度,加温温度の影響についてテクスチャー特性と官能評価の関連性から検討した。 物性特性において,20℃および65℃ゼリーを比較すると,加温により物性特性の硬さはすべての食品ゼリーにおいて低下を示し,いずれの食品もBゼリーの付着性は低下し,凝集性は増加した。硬さ,凝集性,付着性においてAゼリーはBおよびCゼリーよりも温度変化の影響が小さく,適度な硬さを示し,安定した凝集性であり,付着性が小さいことが認められた。官能評価において,AゼリーはBおよびCゼリーより,すべての官能評価項目において良好な評価が認められ,AゼリーはBおよびCゼリーより軟らか過ぎず,口中の残留感が少ないという評価となった。65℃の加温状態でのゼリー食を提供するには安定した物性特性および官能評価値が高いことが認められたAゼリーが有効であることが示唆された。
  • 江口智美, 齋藤寛子, 土居昌裕, 吉村美紀
    山形県立米沢栄養大学紀要 1・2(1/2) 3‐9-9 2015年12月  査読有り
  • 上野山あつこ, 畦西克己, 吉村美紀
    日本調理科学会誌 48(5) 359-366 2015年10月  査読有り
    大豆のテクスチャーに及ぼす加熱方法の違いと市販酵素の影響を検討した。普通鍋で酵素未処理の試料(NA),酵素処理試料(NB)を60分間加熱した試料,圧力鍋で酵素未処理試料(PA),酵素処理試料(PB)を3分間加圧した試料を準備した。重量測定,物性測定,タンパク質測定によって大豆の物理的・生化学的特性を評価した。咀嚼性は筋電位測定によって測定し,嗜好性においては官能評価を行った。<br> 結果から,重量と凝集性は,NA,NBと比較し,PAとPBの大豆で高い割合で増加した。また,PA,PBは貫入応力が低く,咀嚼時間が低値を示し,官能評価において好まれた。さらにNB,PBは,咀嚼時間,咀嚼回数が低値を示し,官能評価において軟らかく,かみやすいと評価された。これらの結果から,大豆を酵素液に浸漬し,圧力鍋で調理することで,短時間で軟らかく,まとまりやすく,食べやすい大豆となることが示唆された。
  • 吉村 美紀, 原口 朋子, 加藤 陽二, 船見 孝博, YOSHIMURA Miki, HARAGUTI Tomoko, KATO Yoji, FUNAMI Takahiro
    兵庫県立大学環境人間学部研究報告 = Research reports 17 51-55 2015年3月  査読有り
  • 畦西克己, 吉村美紀, 北元憲利, 阪井丘芳
    日本食生活学会誌 15(4) 251-258 2014年12月  査読有り
  • 江口智美, 池浦友美, 土居昌裕, 深江亮平, 吉村美紀
    日本調理科学会誌 47(6) 287-295 2014年12月  査読有り
    平均分子量および分子量分布が異なる3種の豚皮由来コラーゲンペプチド(CP1000,CP5000,CP10000,重量平均分子量Mw=1.1×103,5.4×103,1.0×104で,いずれのCPも多分散性の分子量分布)を,0%(w/w),2%(w/w),5%(w/w)の濃度で,米粉ケーキに添加した。CPの平均分子量および分子量分布と濃度が,米粉ケーキの食味と物性に及ぼす影響について,バッターの密度,ケーキの見かけの比容積,外観,重量変化,テクスチャー特性および官能評価より検討した。<br>CP1000は,低分子量側の分子画分が最も多く,CP10000は,高分子量側の分子画分が最も多く存在した。CP1000とCP10000の中間であるCP5000を2%(w/w)濃度で添加すると,バッターの気泡が保護されて,ケーキの膨化が維持された。また,好ましい焦げ色や甘味が付与され,やわらかくしっとりして,飲み込みやすく,嗜好性の高いケーキが得られた。以上より,CPの平均分子量および分子量分布と濃度は,米粉ケーキの食味と物性に影響することが示唆された。
  • 吉村美紀, 江口智美, 東羅あかね, 中川究也
    日本食品工学会誌 15(4) 243-249 2014年12月  査読有り筆頭著者
    豆乳・米粉・油脂からなる水中油滴型のエマルションから食品ハイドロゲルを作製した.酢酸添加による豆乳・米粉混合系試料のゲル化の進行をレオロジー的挙動より検討した.<br>豆乳は,米粉の混合と酢酸添加によりpHが低下した.動的粘弾性の時間依存性より,豆乳に酸と米粉を混合することによりゲルを形成することが推察された.豆乳・米粉混合系ゲルは,豆乳濃度が高く酢酸量が少ない場合はゲルが弱くなった.動的粘弾性の時間依存性より,パーム油混合により,初期では豆乳のゲル化を抑制するが,その後はゲル化を促進することが推察された.これは不活性フィラーとして作用していた油滴が,その後活性フィラーとして作用したことが推察された.
  • 中川究也, 藤井祐太, 江口智美, 吉村美紀
    日本食品工学会誌 15(4) 251-258 2014年12月  査読有り
    近年大豆タンパク質はその栄養価の高さからその摂取が世界的に推奨されており,新規な大豆食品開発は重要な課題と思われる.本研究では,豆乳・米粉・油脂エマルションからチーズのような食味・食感・融解性もつゲル状の食品開発を目指し,凍結環境下におけるエージングを利用してレオロジー特性を制御することを試みた.氷点以上におけるエージング過程において,試料バルク全体にわたるゲルネットワークの形成が伺えたが,エージングが氷点以下にて行われた場合,局所的なゲル化が進行したと推察された.動的粘弾性の測定結果は,氷点以下のエージング温度(−5℃,−10℃,−20℃)に依存して粘性的な性質が経時的にほぼ直線的に増加することが確認でき,温度が高いほどこの変化も大きかった.調理過程を模して作製した試料を焼成したところ,個々の試料が焼成前に有するレオロジー特性に相関して融け広がる性質が変化することが確認できた.
  • Yoko Nitta, Miki Yoshimura, Katsuyoshi Nishinari
    CARBOHYDRATE POLYMERS 113 189-193 2014年11月  査読有り
    Elasticity of potassium type gellan gels prepared at different thermal histories was examined using dynamic viscoelastic measurements. The storage Young's modulus E' decreased with increasing cooling rate during gelation. Once gel formation occurred, thermal history at lower temperature did not influence the elastic modulus and thermal stability of the gellan gels. On the other hand, thermal history around gelation temperature influenced strongly the elastic modulus and thermal stability of resulting gels. When the gellan solution was kept for a certain time before cooling at a temperature near the gelation temperature, it was found that gels with higher elastic modulus and thermal stability were formed. (C) 2014 Published by Elsevier Ltd
  • 吉村美紀, 山下麻美, 加藤陽二
    日本食品科学工学会誌 61(4) 178-182 2014年10月  査読有り筆頭著者
  • 江口智美, 吉村美紀
    日本食品科学工学会誌 61(4) 178-181 2014年8月  査読有り責任著者
  • Satomi Eguchi, Noritoshi Kitamoto, Katsuyoshi Nishinari, Miki Yoshimura
    FOOD HYDROCOLLOIDS 35 198-208 2014年3月  査読有り
    The objective of this study was to evaluate the effects of esterified tapioca starch on the physical and thermal properties of Japanese white salted noodles prepared by residual heat to reduce the use of heat sources for energy saving. Dried noodles prepared with wheat flour and with wheat flour partly mixed with esterified tapioca starch were used. Reducing the boiling time of noodles and using residual heat to continue cooking standing noodles reduced electrical energy consumption by 32%. The physical properties and gelatinization characteristics of the food were then assessed. The koshi of standing noodles differed from that of boiling noodles because water temperature decreased in standing noodles. However, noodles that had been boiled for 3 min followed by standing for 6 min were as soft as those boiled for 10 min. The addition of esterified tapioca starch partly caused gelatinization and softening of the noodles, even while standing, because the amylopectin content of dried noodles mixed with esterified tapioca starch increased, and the structure was sparse. Noodles boiled for 3 min and kept standing for 6 min were more elastic (or springier) than those boiled for 10 min, but had the same hardness. The addition of esterified tapioca starch was partly responsible for maintaining or raising the physical and thermal properties of noodles prepared by residual heat compared with boiling, and the physical properties of the noodles could be changed by adjusting the standing time. Therefore, the addition of esterified tapioca starch is partly effective for optimizing energy savings. (C) 2013 Elsevier Ltd. All rights reserved.
  • 畦西克己, 吉村美紀, 北元憲利, 阪井丘芳
    日本食生活学会誌 25(3) 171-183 (J-STAGE) 2014年  査読有り
  • Kyuya Nakagawa, Yuta Fujii, Satomi Eguchi, Miki Yoshimura
    Japan Journal of Food Engineering 15(4) 251-258 2014年1月  査読有り
    © 2014, Japan Society for Food Engineering. All rights reserved. Food hydrogel was produced from an oil in water emulsion of soy milk and rice powder mixture, and a processing technique with freezing was investigated in terms of the rheological properties of the resultant products. The emulsion specimens were stored at 4°C, −5°C, −10°C and −20°C for 1 day. The time dependent changes in dynamic viscoelasticity suggested that the gel formation above freezing point, that was 4°C, allowed to form a gel network covering its bulk specimen. Whereas, when the specimens were aged in frozen state, gel formations could occur at localized positions due to the geometrical limitation by ice. The characteristics of viscous liquid could be confirmed in these specimens by the linerly increased loss tangent values, and this trend was obvious in the order of −5°C, −10°C and −20°C . Gel specimens were cooked with an oven at 180°C in order to observe their melting behavior. It was found that the degree of melting correlated to the rheological properties, and this correlation was obvious when gels were aged at −10°C. The results of this study suggested that freezing could be a useful processing tool for tuning rheological properties of food hydrogels, that may allow to process food functionalities.

MISC

 13

書籍等出版物

 34

講演・口頭発表等

 142

共同研究・競争的資金等の研究課題

 13

産業財産権

 6

学術貢献活動

 1

社会貢献活動

 7