研究者業績

岡本 由希

オカモト ユキ  (Yuki Okamoto)

基本情報

所属
和洋女子大学 家政学部 服飾造形学科 准教授
学位
博士(学術)(大妻女子大学)

研究者番号
20348379
J-GLOBAL ID
200901073240427813
researchmap会員ID
1000273382

(研究経歴)
1998- 魚醤油の発酵過程に関する研究,食品成分の変化速度の解析
2001_ 食品成分の非破壊計測に関する研究

論文

 19
  • 岡本由希, 鬘谷要, 髙梨一彦, 石川香織, 玉利舞花, 酒巻貴美
    和洋女子大学紀要 64 215-224 2023年3月  筆頭著者
  • 仲村 麻恵, 本三保子, 高見澤菜穂子, 岡本由希, 室田明彦, 鬘谷要
    和洋女子大学紀要 61 115-121 2020年3月  査読有り
  • 岡本由希, 鬘谷要, 髙梨一彦, 海老澤薫, 鈴木ちひろ, 鈴木成美, 玉利舞花
    和洋女子大学紀要 57 141-148 2017年3月  筆頭著者
  • 山下まゆ美, 岡本由希, 飯渕貞明, 山口優一, 大森正司
    日本家政学会誌 63(3) 143-146 2012年3月  査読有り
  • 山下まゆ美, 岡本由希, 高木亜由美, 本三保子
    和洋女子大学紀要 51 73-78 2011年3月  査読有り
    本研究は、バイオマス資源の1つであるトマト葉の有効利用を検討するために、トマト葉の成分特性を明らかにすることを目的として、これまで明らかにされていなかったトマト葉の水分、タンパク質、脂質、灰分、糖質、食物繊維の分析を行った。また、トマト葉のアミノ酸の定量を行い、トマト果実に多く含まれるγ-アミノ酪酸が、トマト葉にも含まれるか分析した。γ-アミノ酪酸には血圧上昇抑制作用があるので、γ-アミノ酪酸を摂取するために、トマト葉抽出液を飲料として利用する場合を想定して、煎茶の成分と比較検討を行った。 トマト葉のタンパク質、脂質および糖質の含有量は煎茶に比較的近く、灰分については煎茶よりも多いことがわかった。さらに、トマト葉のγ-アミノ酪酸の消長を確かめるために、摘採時期による違い、トマトの生葉を無酸素処理した場合、およびトマト葉抽出液を調製する際の抽出温度による抽出量の差を検討した。その結果、トマト葉に含まれるγ-アミノ酪酸は、摘採時期および抽出温度による大きな差はなく、生葉の無酸素処理により増加することがわかった。しかしながら、トマト葉には毒性のあるトマチンが存在し、トマチンを除去しなければ食用できない。そのため、トマト葉に含まれるγ-アミノ酪酸を有効利用するために、トマチンの除去またはトマチンが抽出されない条件を検討する必要があることがわかった。
  • 岡本由希, 山下まゆ美, 飯渕貞明
    和洋女子大学紀要 51 43-49 2011年3月  査読有り筆頭著者
    食用油脂の酸化の程度を知ることは、油脂が多く使われている加工食品などのシェルフライフを決定する上で重要な課題であると考えられる。過酸化物価の測定によく用いられる滴定法は、手間と時間を要し、サンプルの連続性が保てないため、油脂を多く使う食品加工工場などでのルーチン分析には向いていない。そこで、本研究では、サンプルの連続性を保ったまま、食用油脂の過酸化物価の測定を行う方法について検討を行った。 試料には市販のゴマ油、グレープシード油、オリーブ油、コメ油、サラダ油を用い、紫外線を強制的に照射し、酸化させた。経時的にサンプリングを行い、近赤外分光法による測定を行った。同時に、滴定法による過酸化物価の測定を行った。化学的に定量して求めた過酸化物価と、近赤外分光法により得られたスペクトルのlog(1/R)を2次微分した値を解析に用いた。その結果、近赤外分光法による測定によって得られた1471~1480nmの2次微分値の和を用いることで、食用油脂の過酸化物価を推定する回帰式が得られた。この回帰式は、食用油脂の種類が異なっても適用することが可能であった。 以上のことから、近赤外分光法により、サンプルの連続性を保ったまま、食用油脂の過酸化物価の測定を行うことが可能であることが示された。
  • 福本 由希, 齊藤 まゆ美, 渡 佳代子, 内田 菜穂子, 本 三保子, 飯渕 貞明
    和洋女子大学紀要 48(48) 127-138 2008年3月  筆頭著者
    近赤外分光法による血糖値および内臓脂肪の非侵襲測定への応用可能性を検討することを目的に、健常女性8名(21〜35名)、マウス30匹、ラット30匹の血糖値、血清中性脂肪、内臓脂肪量を近赤外分光法により測定した。その結果、近赤外分光法を用いてヒトおよび実験動物の血糖値、内臓脂肪、血清中性脂肪の非侵襲測定が可能なことが示唆されたが、近赤外領域は水の吸収の影響が大きいこと、実験条件によってピーク波長が数nmシフトしやすいことなど、さまざまな誤差要因があるため、常に安定したスペクトルが得られるような工夫が必要であると考えた。
  • 鬘谷要, 後藤政幸, 福本由希
    和洋女子大学紀要 46 123-130 2006年  
  • 福本由希, 飯渕貞明, 斉藤まゆ美, 大森正司, 澤井祐典, 山口優一
    日本食品工学会誌 7(1) 39-44 2006年  査読有り筆頭著者
  • 福本由希, 大森正司, 飯渕貞明
    日本食品工学会誌 7(2) 99-104 2006年  査読有り筆頭著者
    2006/1/31受理
  • 福本由希, 飯渕貞明
    和洋女子大学紀要 45 13-19 2005年  筆頭著者
    食用油脂に含まれるカロテノイドは酸化を抑制し、かつ過酸化物価の増加に伴って褪色すると言われている。加工食品における油脂の酸化は非常に大きい問題であり、酸化の有効な抑制手段があれば、食品のシェルフライフの延長に寄与するということは言うまでもない。また、カロテノイドの吸光度変化と過酸化物価の増加が常に一定の関係で連動すれば現定法によって測定されることが多い過酸化物価の測定の簡易化ができるだけでなく、固形食品に含まれる油脂を抽出することなく過酸化物価を測定する手段の開発も期待できる。我々は、前段の酸化抑制効果については疑問点を、後段の吸光度による過酸化物価の測定についてはカロテノイドの吸収帯ではない波長における有効性を見出した。本論文はその結果について報告する。
  • 福本由希, 飯渕貞明
    和洋女子大学紀要 43 213-219 2003年  筆頭著者
  • 福本由希
    和洋女子大学紀要 42 17-27 2002年  筆頭著者
    イカおよびイワシを原料として,20%および10%塩化ナトリウム(以下NaCl)を添加した魚醤油を調製し,1年間にわたって熟成させ,生菌数,pH,遊離アミノ酸,核酸関連化合物,クレアチン,クレアチニンの経時変化についての検討を行った。その結果,20%NaCl魚醤油と10%NaCl魚醤油では,生菌数の変動や成分の含有量にかなりの差が認められ,減塩のために塩分濃度を下げることが伝統の味を損なう可能性もあるものと考えられた。
  • JN Park, Y Fukumoto, E Fujita, T Tanaka, T Washio, S Otsuka, T Shimizu, K Watanabe, H Abe
    JOURNAL OF FOOD COMPOSITION AND ANALYSIS 14(2) 113-125 2001年4月  査読有り
    Liquid fish sauces (n = 61) collected from seven Southeast and East Asian countries were analyzed for free amino acids, organic acids, nucleosides and nucleic acid bases as well as creatine, creatinine, pH, salt content, moisture, and total nitrogen. The fish sauces were only made from fish species such as anchovy and sardine. A high nitrogen recovery of 97.9% was obtained for all nitrogen-containing compounds in a Vietnamese fish sauce. The fish sauces of Vietnam, Japan, and Thailand showed high concentrations of these compounds except for organic acids and a very close amino acid pattern whereas those of Myanmar and Laos exhibited the lowest contents and a different amino acid pattern from those of the above three countries. Korean and Chinese fish sauces showed intermediate contents and the same amino acid pattern. Of all organic acids determined, acetate dominated in Myanmar and Chinese fish sauces, suggesting that acetic acid fermentation is predominant. In the fish sauces from other countries, pyroglutamate and lactate were high. These data will give a standard for the chemical composition of fish sauces from various Southeast and East Asian countries and during the production of fish sauce. These results also indicate that creatinine which originates from creatine during fish sauce fermentation and receives only small bacteria[ decomposition is a possible marker for the quality control in fish sauce factories, because its determination is much easier and time saving than for the other compounds. (C) 2001 Academic Press.
  • 福本由希, 飯渕貞明
    日本農芸化学会誌 74 15-19 2000年7月  査読有り筆頭著者
  • 福本由希, 飯渕貞明
    和洋女子大学紀要 40 25-35 2000年3月  筆頭著者
  • H Abe, JN Park, Y Fukumoto, E Fujita, T Tanaka, T Washio, S Otsuka, T Shimizu, K Watanabe
    FISHERIES SCIENCE 65(4) 637-641 1999年8月  査読有り
    Free D-amino acids were determined on the 60 fermented fish sauces collected from Southeast and East Asia. Of major D-amino acids, D-alanine, D-aspartate, and D-glutamate, D-alanine was the most abundant and found in almost all fish sauces. Fish sauces from Myanmer contained significantly higher amounts of these D-amino acids than those from six other countries. In fish sauces differing in the fermentation periods, D-alanine and D-aspartate were highest in the over-aged fish sauce fermented for 22 months. In the 20%-salted fish sauces prepared from sardine and squid, D-alanine increased only in squid preparation in small amount. In the 10%-salted preparations, the D-alanine increase was large in squid preparation along with the high and long lasted viable bacterial count. This increase was largely suppressed in the case of sardine preparation. All of the other fermented fish products also contained D-alanine which varied largely with products and a small amount of D-aspartate. These data indicate that at least D-alanine use is possible as a molecular marker of bacterial activities in the fermented fish products of low salt concentration.
  • 福本由希, 飯渕貞明
    和洋女子大学紀要 39 7-14 1999年  筆頭著者
    アスコルビン酸(ビタミンC)の酸化速度式を仮定し,さまざまな保存条件が速度式中における速度定数(還元型Cの酸化速度定数k_1,酸化型Cの分解速度定数k_2)に与える影響を調べた。その結果,次のような結論を得た。(1)仮定した速度式は実際の酸化過程をよく表現している。(2)光量は大きい方が酸化を促進するようにも見えるが,否定するデータもある。現段階では光の影響は認められない。(3)共存する糖アルコール濃度,アスコルビン酸の初期濃度は速度定数に影響しない。(4)速度定数に対する温度の影響はArrhenius式で表され,k_1とk_2の活性化エネルギーE_1,E_2および頻度因子A_1,A_2は次の通りであった。E_1=65.7 [kJ/molK] A_1=2.68*10^<10> [day^<-1>] E_2=67.2 [kJ/molK] A_2=3.57*10^<10> [day^<-1>]
  • 八島恵美子, 福本由希, 飯渕貞明
    和洋女子大学紀要 37 45-56 1997年  
    1.沸騰点以下の温度で温度変化が起きる場合,低分子の拡散速度は理論値からずれる事はない。2. 100℃に保った食品をより低温の溶液につけると,分子拡散から期待される浸透速度より大きい浸透速度が得られる。食品内部で水の気化が起きるため,低温になると食品内部が陰圧になって外部溶液の吸引が起こると推定される。「味は冷えるときに染み込む」原因は細胞膜の破壊に加えて,上の現象によるものと思われる。本研究を行うにあたり,試料を提供して下さいました財団法人日本こんにゃく協会,追試の研究をして下さいました山梨県立短大の小竹研究室の皆様にお礼申し上げます。

MISC

 6

書籍等出版物

 8
  • 岡本, 由希
    淡交社 2021年10月 (ISBN: 9784473044709)
  • 大森, 正司, 阿南, 豊正, 伊勢村, 護, 加藤, みゆき, 滝口, 明子, 中村, 羊一郎 (担当:共著, 範囲:p.570-572)
    朝倉書店 2017年9月 (ISBN: 9784254431209)
  • 綾部園子, 荒井勝巳, 有井康博, 岡本由希, 川上美智子, 小木曽可奈, 佐塚正樹, 高野克己, 西澤千恵子, 野口治子, 吉田恵子 (担当:共著, 範囲:p.16-56)
    理工図書 2013年3月
  • 小関正道, 海老塚広子, 岡本由希, 鬼頭幸男, 竹山恵美子, 舘和彦, 福田泰樹, 藤井建夫, 明神知穂, 森髙初惠, 吉川秀樹 (担当:共著, 範囲:p.125-133,148-152)
    建帛社 2012年4月
  • 佐藤隆一郎, 高畑京也, 渡邉悟, 大野信子, 小田尚子, 木村祐美, 鈴木洋一, 谷口裕信, 馬場修, 尾藤宗弘, 福本由希, 堀口恵子, 森田英年 (担当:共著, 範囲:p.56-66)
    三共出版 2007年4月

主要な講演・口頭発表等

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  • 内山 裕美子, 高橋 貴洋, 堀江 秀樹, 佐藤 晃平, 築舘 香澄, 山下 まゆ美, 岡本 由希, 加藤 みゆき, 大森 正司
    日本家政学会大会研究発表要旨集 2018年5月 (一社)日本家政学会

共同研究・競争的資金等の研究課題

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