古家 聡
異文化コミュニケーション論集 (立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科紀要) 4(4) 177-184-184 2006年3月 査読有り
本稿においては、まず、翻訳とはいかなる行為なのかを考え、翻訳をどう捉えるかというスタンスの問題を論じた。そして、異文化コミュニケーション研究でよく使われるback-translation(Brislin,1986)という手法を翻訳の等価性および翻訳の精度の観点から批判的に吟味した。さらに、具体的に日本語と英語の「意味のズレ」を取り上げ、異文化コミュニケーションの視点から考察を加え、最後に異文化コミュニケーション研究や国際比較研究で使用する質問紙の望ましい翻訳のあり方について1つの具体案を提示した。