研究者業績

古家 聡

フルヤ サトル  (Satoru FURUYA)

基本情報

所属
武蔵野大学 グローバル学部 グローバルコミュニケーション学科 教授
学位
学士(東京教育大学)
修士(立教大学大学院)
博士(立教大学大学院)

J-GLOBAL ID
201301069548996393
researchmap会員ID
B000227084

委員歴

 1

論文

 24
  • 古家聡
    グローバルスタディーズ (6) 23-36 2022年3月  
  • 古家聡, 石黒武人
    Global Studies (武蔵野大学グローバルスタディーズ研究所紀要) (5) 19-37 2021年3月  筆頭著者責任著者
  • 古家 聡, 石黒武人
    Global Studies (武蔵野大学グローバルスタディーズ研究所紀要) (3) 13-26 2019年3月  
    本研究の目的は、最近、頻繁に聞かれる「異文化コミュニケーション能力」とは具体的にどのようなものなのかを詳述すること、そして、武蔵野大学グローバルコミュニケーション学科というコンテクストにおける異文化コミュニケーション能力を特定し、それを基盤にしたルーブリック評価を作成することである。結果として、GC学科で修得しうる異文化コミュニケーション能力の構成要素として5つの項目が同定された。
  • 古家 聡
    Global Studies(武蔵野大学グローバルスタディーズ研究所紀要) (2) 27-36 2018年3月  
    本研究では、行動原理を考慮することなく、従来の日本人集団主義説で言われてきたような「個人の利益よりも集団の利益を重視する」という表層的な解釈で日本人のコミュニケーション・スタイルの特徴を記述することを批判し、他者の利益が自己の利益にもなると考える「利己的協調主義」に焦点をあてた。それによって日本的コミュニケーションの本質に迫るほうが多文化社会における自他共栄の実践に繋がるという観点に基づき、弁証法的アプローチによる日本人集団主義説の再解釈を試みた。
  • 古家 聡
    Global Studies(武蔵野大学グローバルスタディーズ研究所紀要) (1) 11-21 2017年3月  
    文化は変容するということを理解し、画一的に断じることの危険性をたえず念頭に置きながらも、その一貫性や整合性に着目することにより、異文化コミュニケーション研究とはここで述べてきたような文化本質主義の肯定的側面を実体化させていくことのできる分野ではないかと位置づけた。
  • 古家 聡
    Global Communication(武蔵野大学グローバルスタディーズ研究所紀要) 6(6) 19-30 2016年3月  
    大学の英語教育における教授者と学習者との関係性を、異文化コミュニケーションの分野で活発な議論がなされている「フェイス理論」をもとに分析したもの。「よい英語教師」や「面白い英語の授業」について具体的に検証することにより、実り多い英語教育を実現するための考察を提示し、新たな観点を加えている。
  • 古家 聡, 櫻井 千佳子
    The Basis 武蔵野大学教養教育リサーチセンター紀要 (4) 29-50 2014年3月  
    本研究では、大学英語教育において、学習者のニーズ分析を行い、教授者がコミュニケーションという言葉の意味と実体を把握した上で指導することが大切であることを指摘した。また、異文化コミュニケーション研究でも用いられる「フェイス」理論を適用して、教授者と学習者の相互理解を築くことの重要性を論じ、大学における英語教育の分析に新たな視点を提供した。
  • 古家 聡, 櫻井 千佳子
    The Basis 武蔵野大学教養教育リサーチセンター紀要 (3) 5-19 2013年3月  
    大学の教養教育における英語教育の役割とは何か、また、どのような英語教育が望ましいのかについて、文科省の「『英語が使える日本人』の育成のための行動計画」をもとに、社会からの要請にも言及しながら分析している。また、英語の4技能育成に関する具体的な提案も行い、動機づけやスキル教育を包括する内容的教育の重要性についても指摘した。
  • 地域文化教育学会論叢 (第1号) 59-60 2012年10月  
    地域文化教育学会設立記念大会基調講演の要旨として、研究の目的と意義と研究法との関連、また、地域文化研究の理論的背景の重要性を述べた。具体的には、実証的アプローチと解釈的アプローチの特徴と違いを紹介している。
  • 古家 聡, 藤岡 美香子
    東海大学総合経営学部紀要 (4) 75-87-87 2012年3月  査読有り
    英語学習者のリスニングとリーディングにおける語彙の認識傾向について分析した。リーディングにおいては習得されているが、リスニングの場合には意味が認識できないような単語単位での習得傾向の考察と、TOEICのスコアとの相関関係が特に強い単語の抽出により、より効果的な語彙学習法を提示した。
  • 古家 聡
    The Basis 武蔵野大学教養教育リサーチセンター紀要 (1) 135-148 2011年3月  
    本論文では、同一文化内の人々同士ではあまり意識されることのない「コミュニケーション・スタイル」を分析している。日本的コミュニケーション、つまり、日本人、あるいは日本社会に特有のコミュニケーション・スタイルとはどのようなものなのかを検討するにあたり、まず、先行研究に見られるコミュニケーション・モデルを検討し、その特徴を明らかにしている。さらに欧米ではあまり見ることのできないような、極めて日本的であると思われるコミュニケーション・スタイルについて考察し、まとめている。
  • 古家 聡
    『ヒューマン・コミュニケーション研究』 38(38) 173-192-192 2010年5月  査読有り
    本論文では、個人主義と集団主義という概念の受け止められ方があまりにも曖昧で多層的であるにもかかわらず、日本人が集団主義的だからという理由で説明されるコミュニケーション・スタイルに対して新たなる解釈を試みて、これまでの通説に反証することを意図した。日本人の実際のコミュニケーションで、表層的には「集団主義」の1つの形態としてみなされるような出来事や実例は存在する。これまでの実証的研究の結果と実際の生活における認知や行動とのギャップを理論的に埋める試みを、異文化コミュニケーション研究の視点から行った。
  • 古家聡
    立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科 博士論文 147 2009年3月  査読有り
    本研究では、これまで自明とされてきた個人主義と集団主義という概念を批判的に考察し、日本的コミュニケーション・スタイルの特性の再解釈を行った。異文化コミュニケーション研究として、様々な学問分野の知見を取り入れ、領域横断的に分析を行い、「我利追求」という人類に共通の行動原理を設定して、目標達成のために表層的には個人主義や集団主義とされるようなコミュニケーション・スタイルを選好していると論じ、新たなるパラダイムを提示した。
  • 古家 聡
    『インターカルチュラル第6号』(日本国際文化学会) 6(6) 131-143-143 2008年6月  査読有り
    本論文では、社会心理学や異文化コミュニケーション学の分野で内外を問わず、今なお活発な議論と研究がなされている重要なテーマである個人主義と集団主義という概念の意味・内容と国際比較の問題点を、ナショナリズム、文化本質主義、自文化中心主義との関連で考察した。
  • 古家 聡
    『異文化コミュニケーション』 (11) 73-92-92 2008年5月  査読有り
    本論文は、大学生に焦点を絞り個人主義と集団主義に関して日本・アメリカ・中国・韓国の4ヵ国の国際比較を行ない、各国の大学生の価値観を質問紙により実証的に考察した。結論としては、少なくとも大学生に関しては、これまで言われてきたような「日本人が集団主義的で、アメリカ人が個人主義的である」というような通説は支持されないことが明らかになった。
  • 古家聡, 藤岡美香子
    武蔵野大学人間関係学部紀要 (5) 13-27-27 2008年3月  
    本研究では、英語学習者が英語の語彙を目で見た場合と耳で聞いた場合に、その意味を認識する力に差があるかどうかを実証的に検証した。「リーディングにおける語彙力」および「リスニングにおける語彙力」と、TOEICのリーディングとリスニングのスコアとの相関関係も調査し、大学における英語教育の指導上のいくつかの示唆を得ることができた。(共同研究につき本人担当部分抽出不可能)
  • 古家 聡
    『異文化コミュニケーション論集』 6(6) 87-99-99 2008年3月  査読有り
    本論文では、個人主義と集団主義という概念の今日的妥当性を「多くの学問分野を横断し学際的である」(久米, 2005, p. 4)と言われる異文化コミュニケーション研究として、社会心理学、民俗学、そして、言語学の3つの分野から、批判的に再検討した。個人主義と集団主義は文化的価値観としては多層的で曖昧であり、文化比較の枠組みとしては極めて大雑把に受け取られる危険性があることも指摘した。
  • 『通訳研究』 (2007年第7号) 269-272 2007年12月  
    日本通訳学会会長である鳥飼玖美子氏が英国のUniversity of Southamptonに提出した英文の博士論文を日本の読者向けに日本語で書き改めて出版した『通訳者と戦後日米外交』(2007年、みすず書房、408ページ)を、特に英語教育と異文化コミュニケーションの視点から論評した。
  • 西蔭浩子, 平石淑子, 古家聡
    大正大学研究紀要 (92) 181-190-181 2007年3月  
    本研究では、日本語母語話者が目標言語である外国語(英語と中国語)を習得する際の問題点を「音声」と「レトリック」の2つの側面から分析した。特に、日本語と目標言語における音声的特徴と論理的特徴のそれぞれの差異を考察することによって、目標言語の指導にどのような示唆が与えられるかをまとめた。
  • 古家 聡
    立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科 修士論文 -64 2006年3月  査読有り
    本論文は、異文化コミュニケーション研究や心理学の分野で活発な議論がなされ、重要な研究テーマの1つとなっている個人主義と集団主義についての論考である。まず、個人主義と集団主義の概念が西洋と日本でどのように捉えられてきているのかを検討し、その上で、この2つの概念を個人の利益と集団の利益のどちらを重視するのかという単純な基準で区別するのではなく、より詳細な価値観を視野に入れて多層的に検証することを提唱した。また、個人レベルと社会レベルの両方で、それぞれ個人主義と集団主義が同時に存在することもあり得るという多層性についても主張した。さらに、日本・アメリカ・中国・韓国の大学生を被験者にして国際比較を行ない、大学生の価値観について実証的にデータを分析して考察した。
  • 古家聡, 藤岡美香子
    武蔵野大学人間関係学部紀要 (3) 75-87 2006年3月  
    本論文において、語彙力を「単語を見て意味がわかる力」と定義した上で、ビジネス関連の語彙(TOEICに頻出する語彙)とビジネス分野以外の語彙(中学校・高等学校の検定教科書とセンター試験の範囲内の語彙)について、それぞれの大学生の語彙力を測定し、両者の相関関係やTOEICにおけるリスニングとリーディングのスコアとの相関関係を調査した。その結果、どちらの語彙力もTOEICのリーディングとの相関関係が見られることが明らかになった。
  • 古家 聡
    異文化コミュニケーション論集 (立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科紀要) 4(4) 177-184-184 2006年3月  査読有り
    本稿においては、まず、翻訳とはいかなる行為なのかを考え、翻訳をどう捉えるかというスタンスの問題を論じた。そして、異文化コミュニケーション研究でよく使われるback-translation(Brislin,1986)という手法を翻訳の等価性および翻訳の精度の観点から批判的に吟味した。さらに、具体的に日本語と英語の「意味のズレ」を取り上げ、異文化コミュニケーションの視点から考察を加え、最後に異文化コミュニケーション研究や国際比較研究で使用する質問紙の望ましい翻訳のあり方について1つの具体案を提示した。
  • 古家 聡
    武蔵野大学人間関係学部紀要 (2) 87-97-97 2005年3月  
    英語を主専攻としない学部における英語教育は、どのような目的とカリキュラムが必要なのか。必ずしも英語に高い関心を持っていたり、海外留学を希望したりするわけでもない学生に、どのような英語教育を行なうことが望ましいのか。武蔵野大学人間関係学部の事例研究として、大学における英語教育のあるべき姿を探り、いわゆる「会話学校」との差別化を意識した大学英語教育に関するいくつかの提言を執筆した。
  • 古家 聡, S.N.Williams
    人間研究 (7) 61-86-86 2002年3月  
    英語のリスニング力と語彙力を強化するためのCD教材を学院特別研究として開発したが、その教材の有効性と学習効果を測定し分析した。

MISC

 9

書籍等出版物

 22

講演・口頭発表等

 24

Works(作品等)

 78
  • 2012年3月 その他
    平成21年度から23年度までの3年間、科学研究費補助金(基盤研究(C)(21520595)の助成を受けて行った「第二言語の文章構成習得課程に見られる文化的差異の研究」の一環として、いわゆる「日本的コミュニケーション」と言われるコミュニケーション・スタイルについて、自己観の視点から考察した。
  • 2010年3月 その他
    本稿は、平成21年11月2日に行われたFD研修第1回講師として述べた内容を報告書に掲載したものである。英語を取り巻く環境に関連する諸問題を取り上げ、また、大学における外国語教育の目的をどう考えたらよいのかを具体的に論じた。後半は、実践的に英語教授法の例を紹介して、最後に質疑応答に応えた。
  • 監修, 鳥飼玖美子
    2009年4月 その他
    平成21年4月~。テレビ、ラジオ、ワンセグ用の番組で使われる毎週1~2本の英語ニュースに関して、日本語訳とセンテンスごとの解説を付した。
  • 2009年3月 その他
    本稿では、大学における英語教育と大学側から見た高校における英語教育を論じ、小・中・高・大の連携を図るための具体的提言を述べている。日本というコンテクストを意識した場合、英語にさらされる機会が圧倒的に少ないこと、また、それに関連して教授法も混同される場合があること、さらに、大学における英語教育の目的等についても、街の会話学校との違いとして、スキル教育に加えて何らかのプラスアルファが必要であることなどを主張した。
  • 2003年2月 その他
    これまでの伝統的な日本人論と David Matsumoto らの豊富なデータに基づく最近の研究の比較を行った上で、特に日本の若者が、今までの固定化されたイメージではとらえきれない価値観を持っていることを指摘した。また、日本人にとっての英語学習の意味を問いかけ、それはまさに「情」の世界から「理」の世界への脱却を試みる志向に他ならないことを論じた。

メディア報道

 3

教育内容・方法の工夫

 1
  • 件名
    Advanced TOEICクラスの実現
    年月日(From)
    2002/04
    概要
    これまで(1)統一カリキュラムによる英語教育(2)TOEIC導入による習熟度別クラス編成を行なってきたが、それに加えて3年生対象の選択科目「Advanced TOEIC」を設定した。選択科目にもかかわらず、約60名もの受講生があったので、2分割にして、その両方を古家が担当した。

その他(教育上の能力)

 6
  • 件名
    武蔵野女子学院 学院特別研究費 採択 研究代表者
    年月日(From)
    2003/04
    年月日(To)
    2004/03
    概要
    TOEICの語彙分析(共同:藤岡美香子)1,000,000円
  • 件名
    武蔵野女子学院 学院特別研究費 採択 研究代表者
    年月日(From)
    2004/04
    年月日(To)
    2005/03
    概要
    大学生に求められる英語語彙の分析(共同:藤岡美香子)500,000円
  • 件名
    大正大学学術研究助成金
    年月日(From)
    2005/04
    年月日(To)
    2007/03
    概要
    平成17・18年度。日本語母語話者に対するレトリックに重点を置いた外国語教授法に関する研究 (代表:西蔭浩子、大正大学)17年度136万円、18年度80.25万円
  • 件名
    日本私立学校振興・共済事業団学術研究振興資金
    年月日(From)
    2007/04
    年月日(To)
    2010/03
    概要
    日本語母語話者に対する外国語教授法の研究――外国語学習における母語干渉の分析を通して(代表:西蔭浩子、大正大学)平成19年度824,000円、平成20年度1,500,000円、平成21年度1,200,000円
  • 件名
    武蔵野女子学院 学院特別研究費 採択 研究代表者
    年月日(From)
    2008/04
    年月日(To)
    2010/03
    概要
    日本的コミュニケーションの特性分析:個人主義と集団主義の再検討  600,000円
  • 件名
    教育歴(担当科目等) 外国語基礎、英語1B、英語3、英語6、英語9、Advanced TOEIC 1、Advanced TOEIC 2、教養ゼミ、人間学入門、人間論演習、卒業研究

資格・免許

 2
  • 件名
    高等学校教諭2級普通免許 外国語(英語)
    年月日
    1976/03
  • 件名
    中学校教諭1級普通免許 外国語(英語)
    年月日
    1976/03