研究者業績

古谷 英恵

フルヤ ハナエ  (FURUYA HANAE)

基本情報

所属
武蔵野大学 法学部 法律学科 教授
学位
学士(明治大学)
修士(明治大学大学院)
博士(明治大学大学院)

研究者番号
20453954
J-GLOBAL ID
201701021249915767
researchmap会員ID
B000271467

論文

 23
  • 古谷英恵
    アメリカ契約法の新しい発展 323-350 2025年11月  最終著者
    生成AIの発展により、法曹界では新たに生ずる法律問題の解決が模索されている。翻って、生成AIは、既存の契約法理論に対してどのような影響を及ぼすのか。本稿は、近時のアメリカ契約法における議論状況を分析することにより、日本の契約解釈にも生成AIが一石を投じる可能性について示唆を得ることを目的とする。
  • 古谷英恵
    アメリカ契約法の新しい発展 91-121 2025年11月  最終著者
    アメリカ契約法では、ギルモア『契約の死』(1974年)を契機として、原理レベルでの契約(法)の規範的根拠と契約の拘束力の根拠をめぐる議論が華やかに展開されてきた。しかし、なぜアメリカ契約法では、これほどまでに基礎理論に関する議論が活発に行われているのか。本稿は、原理レベルでの契約(法)の規範的根拠と契約の拘束力の根拠について、特に1980年代初頭以降の議論を概観することにより、現代アメリカ契約法の理論的到達点を明らかにするとともに、その特徴を見出すことを目的とする。
  • 古谷英恵
    信託法・信託法理の展開 49-88 2025年1月  招待有り最終著者
    信託受託者が不法行為債務を負う場合、第三者(被害者)との関係において賠償責任を負う必要があるものの、信託財産との関係において常に負担部分10割の最終的な引当財産として責任を負う必要があるのか、また最終的な引当財産以外の財産が第三者に賠償した場合、どのような方法で最終的な引当財産への求償が行われるのかについて、信託法は何ら規定を設けていない。 本稿は、受託者自身が不法行為を行った場合を信託財産自体に由来して受託者に不法行為債務が生じる場合の両方を対象として、最終的な引当財産と求償方法を明らかにすることを目的に、第一に、責任財産と求償関係に関する沿革について確認し、第二に、現在の学説の議論状況を概説したうえで、最後に、受託者の無限責任性と、代表者などによる不法行為に基づく法人等の賠償責任及び土地工作物責任の帰責根拠と求償関係に関する議論を踏まえ、私見を述べることとする。
  • 古谷英恵
    武蔵野法学 (21) 90-93 2024年9月  招待有り最終著者
  • 古谷英恵
    武蔵野法学 (20) 572-550 2024年3月  最終著者
    近時、台湾の半導体製造会社TSMCが熊本県に工場を設置する等、日台間の国際取引はますます活発に行われている。しかしながら、日本において得られる台湾の司法制度に関する情報は、日台間の国際取引の重要性に比して少ない。さらに、台湾で民事訴訟を掌る最上級審裁判所裁判官の任用・育成とその補佐体制に関する情報は、ほとんど皆無といってよい状態にある。 本稿は、以上のような観点から、民事訴訟における最上級審裁判所であるところの最高法院と同裁判官の任用・育成方法とその補佐体制を明らかにすることを目的として、第一に台湾法の歴史を辿ることにより台湾法と日本法との接点を明らかにし、第二に台湾の司法制度とそこにおける最高法院に位置づけを概説し、第三に最高法院裁判官の任用とその後の育成方法、及び最高法院裁判官の補佐体制を論じることとする。最後に、筆者は女性初の最高法院院長に面会し、司法における女性活躍について懇談する大変貴重な機会に恵まれたため、その際の懇談内容について紹介することとする。

書籍等出版物

 13
  • 新美育文, 浦川道太郎, 古谷英恵 (担当:共編者(共編著者))
    成文堂 2025年11月 (ISBN: 9784792328283)
  • 新美, 育文, 浦川, 道太郎, 古谷, 英恵 (担当:編者(編著者))
    成文堂 2023年12月 (ISBN: 9784792327996)
  • 池田, 真朗 (担当:分担執筆, 範囲:気候変動訴訟とESG)
    武蔵野大学出版会 2023年3月 (ISBN: 9784903281599)
    民事上の気候変動訴訟の究極の目的は、企業に対して温室効果ガス排出量削減という行動変容を求めることにある。 本稿は、企業を被告とする民事上の気候変動訴訟が企業へどのような影響を及ぼし、企業に行動変容を求めることができるのかという点を明らかにするため、日本における民事上の気候変動訴訟として2022年12月現在、唯一確定している仙台パワーステーション訴訟を分析対象として、本件が気候変動訴訟という文脈において有する機能について、気候変動訴訟の戦略とESGという二つの視角から分析する。
  • 古谷英恵
    成文堂 2022年3月
    本書は、アメリカ契約法上の「錯誤のリスク負担」要件の史的展開を辿り、どのような問題点を解決するためにアメリカの錯誤法理に「リスク」概念を導入するに至ったのかを明らかとし、何を基準としてだれにどのような「リスク」を負担させるのか、その理論的根拠は何かという点を中心として、その内在的理解を行い、我が国の錯誤要件との異同を明らかにすることで、我が国の動機錯誤要件の判断基準への示唆を得ることを目的としている。
  • 片山, 直也, 北居, 功, 武川, 幸嗣, 北澤, 安紀, 古谷英恵 (担当:分担執筆, 範囲:「表明保証条項違反に基づく補償合意に対する錯誤の適用可能性について」(393-425頁))
    慶應義塾大学出版会 2020年2月 (ISBN: 9784766426571)
    【本稿の目的】アメリカ法に由来する表明保証条項に基づく補償合意につき、日本法上の位置付けを明らかにしたうえで、当該合意に対して錯誤の適用が可能であるか否かを検討する。 【研究内容】①問題の所在、②契約実務における表明保証条項とその違反に基づく補償に関する合意、③アメリカ法における表明保証条項違反に基づく補償の法的構成、④日本法における法的性質論、⑤考察―表明保証条項違反に基づく補償合意と錯誤の関係性、⑤結語 【研究成果】①アメリカ法上、表明保証条項は契約の締結に当たって何が真実であるのか、その対象を合意により特定するために規定するのに対して、補償条項は表明保証条項違反の効果として金銭賠償を定め、その範囲を合意により特定するために規定されている。②日本法上、表明保証条項は損害担保契約と構成され、表明保証条項違反に基づく補償合意はその履行責任を規定するものと構成されることが、日本の契約実務に適う。③裁判例においては、動機錯誤の追加的要件に関する見解の不統一とも相まって、表明保証条項違反と錯誤の関係の理論構成は統一されていない。④表明保証条項違反に基づく補償合意は、動機錯誤の取り扱いに関する合意と位置付け、表明保証事項が真実でなかったばあい、そもそも動機錯誤に当たらないと解することが、契約実務に沿う。

講演・口頭発表等

 9

担当経験のある科目(授業)

 11

所属学協会

 6

共同研究・競争的資金等の研究課題

 6

教育内容・方法の工夫

 3
  • 件名
    民法I〜V ? 前回の講義内容に関する口頭テスト ? 板書と図式を用いた講義
    年月日(From)
    2007/04
    年月日(To)
    2007/04
    概要
    【目的と内容】
    ?について前回の講義内容を前提とした上での講義を行うため、講義時間の最初の10分間を用いて、指名した学生に口頭テストを行う
    ?について学生の理解を促進するため、法制度の意義・要件・効果等を体系的に板書した上で、事例を図式化したものを用いて説明を加える。
  • 件名
    民事訴訟法学生の学習促進のため、 ? 裁判傍聴 ? 模擬裁判 ? 裁判関連の映画鑑賞等
    年月日(From)
    2008/04
    年月日(To)
    2009/03
    概要
    【目的】
    ・法律が日常生活と密接に関係するものであることを理解するため(?)
    ・私法と公法の相異を理解するため(?、?、?)
    ・裁判制度を理解するため(?、?、?)
    ・総則・物権・債権の要件・効果に関する理解を促進するため(?)
    ・立証責任に関する理解を促進するため(?、?、?)
    【実践内容】 平成20年度。交通事故訴訟に関する模擬裁判。映画「訴訟」の観賞と法的観点からの映画解説、およびアメリカ民事訴訟制度とわが国の民事訴訟制度の相違に関する説明。
     平成21年度。最高裁判所見学。製造物責任
  • 件名
    民事訴訟法学生の学習促進のため、? 裁判傍聴? 模擬裁判? 裁判関連の映画鑑賞等
    年月日(From)
    2009/04
    年月日(To)
    2010/03
    概要
    【実践内容】
    ・最高裁判所 見学
    ・製造物責任訴訟に関する模擬裁判
    ・映画「訴訟」の観賞と法的観点からの映画解説、およびアメリカ民事訴訟制度とわが国の民事訴訟制度の相違に関する説明

    【参考文献ほか】
    ? 井上薫『法廷傍聴へ行こう(第四版)』
    (2005年、法学書院)
    ? 小島武司ほか編『民事模擬裁判のすすめ』
    (1998年、有斐閣)
    ? 本谷康人『契約書作成の手引』
    (1980年、日本経済新聞社)
    ? 映画「ヒマラヤ杉に降る雪」、「それでもボクはやっていない」「訴訟」等。

その他(職務上の実績)

 2
  • 件名
    リサーチ・アシスタント
    年月日(From)
    2005/04/01
    年月日(To)
    2006/03/31
    概要
    【期間】1年間。
    【担当教員】明治大学 村上一博教授(日本法制史)。
    【職務内容】旧民法成立にかかわるフランス語文献の日本語翻訳・電子データ化。
    【成果】
    ?ボワソナード著「日本の旧慣習と新民法典(Les Anciennes Coutumes du Japon et Le Nouveau Code Civil)」の一部翻訳・電子データ化。
    ?栗塚省吾「学位請求論文(パリ大学法学部、1879年)」の一部翻訳・電子データ化。
  • 件名
    専任助手(研究者養成型)
    年月日(From)
    2006/04/01
    年月日(To)
    2007/03/31
    概要
    【期間】1年間
    【職務内容】 ?学部留学生およびスポーツ推薦入学者を対象とするカウンセリング・授業内容に関する質問の受付等の学習支援業務。 ?定期試験の監督業務。
    【担当科目】 ?英書講読、?フランス語講読、?民法(総則、物権、債権、親族、相続)、?英米法(法理学、契約法、不法行為法)。