パネラー, 乙幡美佐江, 湯川智美, 滝原典子, 指定コメント, 滝沢香, コーディネーター, 本多
日本高齢者虐待防止学会・第20回千葉大会(淑徳大学) パネルディスカッション2 2024年9月14日 日本高齢者虐待防止学会 招待有り
高齢者介護施設等における「身体拘束廃止」に焦点を当てて、従事者虐待を無くし、ケアの質の維持・向上、何より、ケアされる方(要介護高齢者)の人権を守ることを目的に議論をパネラーにより展開していただき、その進行・コーディネートを行った。
2023年度は「身体拘束ゼロへの手引」改訂の研究事業があり、この後正式に改訂される。2024年4月は、介護報酬・診療報酬・障害者総合支援制度のトリプル改訂および精神保健福祉法の改正が行われ、どの領域においても身体拘束の原則禁止が規定された。乙幡氏からは「身体拘束ゼロ」てびき検討内容を含めた行政等の動きについて、湯川氏からは、介護報酬改定に伴う減算や基準の改正の運用(運営規程の変更、安全管理体制責任者の設置)や、職員研修の事例、生産性向上と業務効率化の視点について、滝原氏からは、群馬県のネットワークでの抑制廃止の実践について、医療職のいる老健での実践について、それぞれ報告いただいた。その後、滝沢氏から「緊急やむを得ない場合の三つの要件を検討する法的な意味」について触れコメントをいただいた。
●パネラー=乙幡美佐江氏(厚生労働省専門官;高齢者虐待防止対策専門官)、湯川智美氏(社会福祉法人六親会理事長)、滝原典子氏(群馬抑制廃止研究会会長;老健アルボース看護介護部師長) ●指定コメント=滝沢香氏(東京法律事務所;弁護士;日本高齢者虐待防止学会理事・法制度委員会) ●コーディネーター;本多