研究者業績

小田 宏信

オダ ヒロノブ  (Hironobu Oda)

基本情報

所属
成蹊大学 経済学部 現代経済学科 教授
学位
理学修士(筑波大学)
博士(理学)(筑波大学)

J-GLOBAL ID
200901043112878873
researchmap会員ID
1000180226

経歴

 7

受賞

 1

論文

 43
  • 遠藤 貴美子, 山本 匡毅, 鹿嶋 洋, 藤田 和史, 小田 宏信
    経済地理学年報 70(3) 203-227 2024年9月30日  
    本稿では山形県長井市を事例として,分工場撤退後における製造業の存立形態を明らかにするとともに,地方小都市における自立的・安定的発展のあり方について検討した.その際,産業の多様化の視点から,機械工業の事業および生産品目の変遷だけでなく,酒造・木工玩具・織物といったクラフト的な産業の動向や,アントレプレナー養成の地域的基盤についても分析した. <BR>    事例企業らは,例えば,主要事業が創業時の電子カバー組立から電子部品組立に転換し,さらには自動車用部品加工に至るなど,技術の高度化や多様な分野への進出を遂げてきた.なお,クラフト的な産業については,海外への販路構築などの新たな戦略実施や,循環型地域づくりや観光事業への参与なども活発に行っていることが明らかとなった.さらに,インキュベーション施設であるイノベーションLab.長井i-bayでは,機械設計やモデリングなど多様な分野での新規創業が実現している.
  • 小田 宏信
    サステナビリティ教育研究 3 11-38 2021年11月1日  
    type:Article 本稿は,概ね2005年以降の日本の地域政策の歩みとそこでの具体的な諸施策について,包括的にレビューすることを目的としたものである.三位一体の改革および立地関係諸法の撤廃以降の地方政策として新たな施策体系が模索されてきたが,この間の日本の地域政策の特徴は,第1に,各地域が自らの地域の特性を踏まえて,それに見合った計画を作り上げることに迫られたということ,第2に,地域内で諸資源の活用,主体と主体の連鎖,人材や資金を含めた地域内循環といったものが強調されるようになったこと,第3には人口の縮小,財政規模の圧縮,環境負荷軽減に対応して市街地の集約化に舵を切ったということ,第4に,「新たな公」「新しい公共」という考え方が定着し,民間企業やNPO,市民に地域づくりの担い手として参画することを求めるようになったということが指摘できる.そして,地方創生という語が使われるようになってからは,人口の長期ビジョンと結びついて,雇用機会や人口の地方分散が重要な目標として掲げられるようになった.東京圏一極集中の是正が見えてきたとは到底言えない状況だが,持続可能な地域づくりのために,地域に内在する資源を見つめた上で,地域内外のさまざまなアクターが連携して自発的かつ創意に満ちた取り組みを進めるということがますます重要になっている.そのための人材育成ということは地理教育や持続可能な開発のための教育(ESD)に求めらている一つの使命である. identifier:http://repository.seikei.ac.jp/dspace/handle/10928/1480
  • 小田宏信
    サステナビリティ教育研究 (1) 37-52 2019年11月  
  • 小田 宏信, 遠藤 貴美子, 藤田 和史
    成蹊大学経済学部論集 50(1) 29-53 2019年7月  
  • 小田 宏信
    成蹊大学経済学部論集 47(1) 79-119 2016年7月  
    人文・経済地理学的視点から日本の首都圏整備史をまとめあげる一環として、本論文では首都圏整備法実施体制下の初期における工業衛星都市建設の理念・構想と実際を東京都内の八王子・日野地区および青梅・羽村地区の2事例について分析し、考察を施した。 (pp.79-119)

MISC

 47

書籍等出版物

 50
  • 阿部, 和俊 (担当:分担執筆, 範囲:大都市工業の地理学的研究(pp.409-417))
    古今書院 2024年3月30日 (ISBN: 9784772261302)
  • 小田, 宏信 (担当:編者(編著者))
    東洋経済新報社 2024年3月6日 (ISBN: 9784492100394)
  • 東京観光財団編 (担当:分担執筆)
    東京観光財団,中央経済グループパブリッシング (発売) 2023年8月29日 (ISBN: 9784502454011)
  • 手塚章ほか (担当:共著)
    2023年3月 (ISBN: 9784817604644)
  • 日本地理学会編 (担当:分担執筆, 範囲:「立地」および「国境を越える(グローバル)生産システム」)
    丸善出版 2023年1月 (ISBN: 9784621307939)
  • 伊藤達也, 小田宏信, 加藤幸治 (担当:共編者(共編著者))
    ミネルヴァ書房 2020年6月1日
  • 加賀美 雅弘編 (担当:分担執筆, 範囲:「4章 工業化の展開と空間的構成」および「11章2節 EUと世界貿易」)
    朝倉書店 2019年4月 (ISBN: 9784254169317)
  • 経済地理学会編 (担当:分担執筆, 範囲:集積と外部経済)
    朝倉書店 2018年6月 (ISBN: 9784562092116)
    人文地理学の中枢をなす分野としての経済地理学を深く掘り下げて探究する際に有効な40のキーワードをコラムを交えて解説しつつ、各研究分野における論点を書籍である。Ⅰ基礎理論から新しい概念へ、Ⅱ産業空間の進化、Ⅲ都市と社会、Ⅳ政策の4部より構成され、「第Ⅰ部第3章 集積と外部経済(pp.37-50)」を分担。担当部分では、集積および外部経済の概念を定義付けつつ解説した上で、研究史を概観。 編者:経済地理学会。 共著者:山本健兒、松原宏、柳井雅人、小田宏信、ほか72名。
  • 矢ケ崎典隆, 山下清海, 加賀美雅弘編 (担当:分担執筆, 範囲:越境する資本と企業)
    朝倉書店 2018年2月 (ISBN: 9784254168815)
    教職課程向けの人文地理学および地誌学の教科書として企画されたシリーズのうちの1館である。「第6章 越境する資本と企業(pp.54-66)」を担当。担当部分では、現代の経済的グローバル化に至ったプロセスを概観した上で、多国籍企業の立地論、グローバル価値連鎖の途上国経済への影響等を概説した。 編者:矢ケ﨑典隆、山下清海、加賀美雅弘 共著者:矢ケ﨑典隆、山下清海、加賀美雅弘、兼子純、箸本健二、小田宏信、高柳長直、岩間信之、呉羽正昭、松井圭介
  • 東京観光財団編 (担当:分担執筆, 範囲:東京の位置、東京の人口,都市生活と環境問題,東京のものづくり,東京の伝統工芸)
    中央経済社 2017年3月 (ISBN: 9784502229015)
  • 山本正三ほ (担当:分担執筆, 範囲:2-2-3 工業,3-2-3 東南アジア)
    2017年1月
  • 竹内 啓一, 手塚 章, 中村 泰三, 山本 健兒 (担当:分担執筆, 範囲:イルドフランスおよび北フランスの地名を分担.)
    朝倉書店 2016年3月 (ISBN: 9784254168969)
  • 竹内 啓一, 手塚 章, 中村 泰三, 山本 健兒 (担当:分担執筆, 範囲:イルドフランスおよび北フランスの地名を分担.)
    朝倉書店 2016年3月 (ISBN: 9784254168952)
  • 竹内 啓一, 手塚 章, 中村 泰三, 山本 健兒 (担当:分担執筆, 範囲:イルドフランスおよび北フランスの地名を分担.)
    朝倉書店 2016年3月 (ISBN: 9784254168945)
  • 上野和彦, 椿真智子, 中村康子編 (担当:分担執筆, 範囲:3.3工業立地とその変動,3.4工業地域構造と地域間分業,コラム:「ものづくりのまちづくり」の時代:カチクラ・モデルの意義)
    2015年11月
    本書はこれから地理学を学ぼうとする人々、および小・中・高校の教員を目指す教職課程の学生を対象に、人文地理学の基礎となる視点と方法を概説したものである。 「3-3工業立地とその変動(pp.30-33)」および「3-4工業地域構造と地域間分業(pp.33-38)を分担。担当部分では工業地理研究の最も初歩的な理論、視点を概説した。 編者:上野和彦・椿真智子・中村康子。共著者:上野和彦、山下脩二、加賀美雅弘、椿真智子、宮地忠幸、小田宏信、箸本健二ほか28名
  • 菊地 俊夫, 小田 宏信編 (担当:共編者(共編著者))
    朝倉書店 2014年7月 (ISBN: 9784254169270)
    本書は教職課程向けの世界地誌教科書のうちの1冊であり、動態地誌および比較地誌の立場から東南アジアとオセアニアの地誌をまとめたものである。全体は13章より構成されるが、そのうち「第3章 多くの資源と大きな市場の魅力:世界経済のなかでの東南アジアとオセアニア(pp.33-52)」および「第13章 東南アジアとオセアニアの比較地誌」のうち4〜6節(pp.155-159)を分担し、また全体を編集した。 編者:菊地俊夫・小田宏信 共著者:有馬貴之、生田真人、井田仁康、宇根義己、大石太郎、小田宏信、貝沼恵美、菊地俊夫、堤純、内藤暁子、沼田真也、松山洋、森島済、山下清海、横山智
  • 竹内 淳彦, 小田 宏信編 (担当:共編者(共編著者))
    東洋経済新報社 2014年3月 (ISBN: 9784492100318)
    日本の経済地理の概説書であり、半世紀の歴史を有する書籍の第9版である。本版では、とくに日本の総人口が減少傾向に転じるとともに世界金融危機や東日本大震災の影響を受けたということに配慮しつつ、国内の産業立地や諸地域の動向を概説した。全体を編纂するとともに、「第2章第3節工業生産の動向(pp.40-62)」および「第5章第3節 東海─新世紀を迎えた回廊地帯(pp.74-84)ほかを分担執筆。編者:竹内淳彦・小田宏信 共著者:竹内淳彦、平井誠、宮地忠幸、小田宏信、箸本健二、森秀雄、ほか12名
  • 青山 裕子, Murphy James T, Hanson Susan, 小田 宏信, 加藤 秋人, 遠藤 貴美子, 小室 譲 (担当:共訳)
    古今書院 2014年2月 (ISBN: 9784772231572)
  • 寺阪昭信, 伊藤理編 (担当:分担執筆, 範囲:第4章 フィリピン)
    古今書院 2013年10月 (ISBN: 9784772241656)
  • 人文地理学会編 (担当:分担執筆, 範囲:事業所サービス業)
    丸善出版 2013年9月 (ISBN: 9784621086872)
  • 高橋伸夫, ほか] 編著 (担当:分担執筆, 範囲:都市における工業立地の見方・考え方)
    古今書院 2013年6月 (ISBN: 9784772252690)
  • 加賀美雅弘編 (担当:分担執筆, 範囲:第3章 工業地域の形成と発展,コラム3.1 中小企業がおりなす工業地域─ジュラとサード・イタリー,コラム11.1 欧州共通通貨ユーロの光と影)
    朝倉書店 2011年4月 (ISBN: 9784254168570)
    教職課程向けの世界地誌教科書のシリーズのうちのEU編である。「3 工業地域の形成と発展」(pp.24-38)、「コラム:欧州共通通貨ユーロの光と影(p.140)」を分担。担当部分では、産業革命の前後における欧州における工業地域の形成史を再検討し、EUの経済統合や対内投資が進む中での工業立地の変容を概説した。 編者:加賀美雅弘 共著者:荒又美陽、飯嶋曜子、池俊介、伊藤徹哉、大島規江、小田宏信、加賀美雅弘、呉羽正昭、小林浩二、竹中克行、手塚章、根田克彦
  • 斎藤, 功, 石井, 英也, 岩田, 修二, 菅野, 峰明, 佐野, 充, 谷内, 達 (担当:分担執筆)
    朝倉書店 2009年4月 (ISBN: 9784254167658)
  • 貝沼 恵美, 小田 宏信, 森島 済 (担当:共著)
    二宮書店 2009年3月 (ISBN: 9784817603319)
  • 竹内淳彦編 (担当:分担執筆, 範囲:「第2章第3節 工業生産の動向(pp.40-61)」 「第5章第2節 東海──新世紀を迎えた回廊地帯(pp.196-205)」)
    東洋経済新報社 2008年
  • 手塚章, 呉羽正昭編 (担当:分担執筆)
    2008年 (ISBN: 9784817603272)
  • 山本正三ほ (担当:分担執筆)
    二宮書店 2007年1月
  • 上野和彦, 椿真智子, 中村康子編 (担当:分担執筆)
    朝倉書店 2007年
  • 竹内, 淳彦 (担当:分担執筆)
    原書房 2006年4月 (ISBN: 456209110X)
  • 宮川泰夫, 山下潤編 (担当:分担執筆, 範囲:首都圏における工業立地政策の歩み(pp.149-165))
    ミネルヴァ書房 2006年
  • 山本正三, 谷内達, 菅野峰明編 (担当:分担執筆, 範囲:「Ⅲ-4-5-4)-(2) 機械工業(pp.310-314)」および 「Ⅲ-4-5-7) 海外直接投資の活発化と日本工業(pp.327-329)」)
    朝倉書店 2006年
  • 斎藤 功編 (担当:分担執筆, 範囲:「第3章 塩尻市における中小機械工業の構造変化(pp.41-61)」)
    2006年
  • 竹内淳彦編 (担当:分担執筆, 範囲:燕金属工業の伝統と革新─洋食器産地から複合金属産地へ(pp.110-129))
    原書房 2005年
  • 竹内淳彦編 (担当:分担執筆, 範囲:工業の空洞化と地方機械工業地域)
    原書房 2004年7月1日 (ISBN: 9784562090716)
  • 杉浦芳夫編 (担当:分担執筆, 範囲:産業地域論—マーシャルから現代ヘ)
    朝倉書店 2004年6月28日 (ISBN: 9784254167160)
  • 竹内淳彦編 (担当:分担執筆, 範囲:「中京地域(pp.114-124)」および「東海:回廊地帯の工業県(pp.114-124)」)
    2004年2月
  • 高橋伸夫編 (担当:分担執筆, 範囲:大都市工業論の展開)
    古今書院 2003年3月25日 (ISBN: 9784772260121)
  • 高橋伸夫, ほか] 編著 (担当:分担執筆, 範囲:ノール・パドカレ地域の産業転換過程)
    古今書院 2003年2月 (ISBN: 4772215700)
  • 経済地理学会編 (担当:分担執筆, 範囲:第4章第3節 産業集積研究の新しい展開(pp.143-162)」)
    2003年
  • 小林浩二編 (担当:分担執筆, 範囲:大都市郊外の住宅地開発と居住環境)
    二宮書店 2002年
  • 関満博編 (担当:分担執筆, 範囲:岡谷工業の地理的展開)
    新評論 2001年
  • 吉越昭久編 (担当:分担執筆, 範囲:集積・分散論からみた日本の産業立地政策の歩み)
    古今書院 2001年
  • 関満博編 (担当:分担執筆, 範囲:燕金属工業の地理的環境)
    新評論 1998年
  • 東海自治体問題研究所編 (担当:分担執筆, 範囲:第Ⅰ部第3章 農村工業化と内発的地域産業振興─長野県佐久市・坂城町の中小機械工業─(pp.27-46))
    1998年
  • 関満博編 (担当:分担執筆, 範囲:坂城町機械工業の地理的環境)
    新評論 1996年
  • 大田区立郷土博物館編 (担当:分担執筆)
    大田区立郷土博物館 1994年7月
  • 山川, 充夫, 柳井, 雅也 (担当:分担執筆, 範囲:電機・電子産業の生産体制)
    大明堂 1993年4月15日 (ISBN: 4470500399)

講演・口頭発表等

 53

担当経験のある科目(授業)

 17

所属学協会

 7

共同研究・競争的資金等の研究課題

 9

社会貢献活動

 4

メディア報道

 1