小田 宏信, 遠藤 貴美子, 山本 俊一郎, 山本 匡毅
経済地理学年報 60(3) 204-214 2014年9月
1960年代,70年代を通じてわが国の経済地理学の重要な研究フィールドであった東京城東地域の'昔と今'を探る大会エクスカーションを2013年6月3日に表記のメンバーで企画・開催した.台東区・墨田区では,人口の都心回帰とジェントリフィケーションが進行するなか,従来からの地域産業集積がいかなる変容を経験しているのか,また,いかなる地域産業政策が講じられてきたのか,といったことがエクスカーションの開催趣旨であった.本稿は,エクスカーションの実施前に数次にわたって行った事前調査と,開催当日の現地討議によって得た内容を総括するものである.