坂本 薫, 森井 沙衣子
日本家政学会誌 75(11) 574-583 2024年11月 査読有り筆頭著者責任著者
COVID-19流行中の小中学生の生活状況や不定愁訴の変化をみるため, COVID-19流行前の2015年11月と流行中の2021年9~10月に, 近畿圏のある市の小学3年生, 5年生, 中学2年生を対象とした調査を行った. 2015年は質問紙法で対象学級を抽出して調査し, 有効回答数は1,908 (回収率98%), 2021年はWeb調査で市内全ての対象学年を調査し, 回答数は11,034 (回収率79%) であった. 小学生は, 夜食を食べる者が増え, 中学生は毎日朝食を食べる者が減少していた. 小中学生において朝食の共食の機会が増加し, 小学生は夕食も共食が増加した. また, 自分だけで料理を作ることができる小学生が減少した. 小中学生の起床時刻, 就寝時刻が遅くなり, 運動する者が減少していた. 便が朝毎日出る小学生が増えた. 小学3年生は, 体のだるさや疲れやすさを感じる, 食欲がない, 何もやる気がおこらないことが「しばしば」あると回答した児童が増え, 食欲がない, イライラすることが「ない」を選んだ児童が減少した. 小学5年生は, 食欲がない, 何もやる気がおこらないことが「しばしば」あると回答した児童が増加した. 中学2年生では, 全ての不定愁訴の項目について「しばしば」あると回答した生徒が増加していた. COVID-19流行中の小中学生の食生活状況や生活状況は変化し, 不定愁訴は増加傾向があり, COVID-19が小中学生の生活に影響したと考えられた.