本田佳代子, 古畑公, 柳澤幸江, 登坂三紀夫, 高橋佳子, 藤澤由美子, 児玉小百合, 加藤亮, 吉田美咲, 芳賀路律子, 後藤涼平, 平山志ほり, 王怡文, 國井大輔
和洋女子大学紀要 53 195-205 2013年
咀嚼を含めた食行為が女子大生の心身に与える栄養を把握するため,マシュマロとチャーハンにおける咀嚼回数の測定並びに,生活習慣及び心身状況調査を実施した.また,咀嚼回数の測定と併せて口腔部のサイズや容量,一口の食物投入量,咀嚼数,咀嚼スピード,スプーンの移動回数を測定し,体重や体脂肪量などの各種身体情報の調査も行った.咀嚼の状況と身体特性との関係性を相関分析により検討したところ,相関関係は確認できなかった.咀嚼の状況と生活習慣との関連の検討において,メタボリックシンドロームに対するリスクと有意な負の相関関係が見られた項目は,スプーン移動回数,チャーハン摂取量,1分あたりの接収量であった.咀嚼の状況と生活習慣および心理状況調査結果との関係については,関連性が示唆される傾向が見られた.