家政学部

登坂 三紀夫

トサカ ミキオ  (Mikio Tosaka)

基本情報

所属
和洋女子大学 家政学部健康栄養学科 教授
学位
農学士(東京農業大学)
修士(生活科学)(大妻女子大学)

研究者番号
00468399
J-GLOBAL ID
200901060670371671
researchmap会員ID
6000002773

論文

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  • 松月弘恵, 中西明美, 縄田敬子, 佐野文美, 名倉秀子, 登坂三紀夫, 高戸良之, 河瀬崇, 佐藤孝, 棚瀬順子, 高山寿子, 品川清美, 千葉光洋, 吉田和民, 石田裕美
    日本給食経営管理学会誌 9(1) 3-14 2015年  査読有り
    特定給食施設の栄養管理において利用者に対する栄養情報の提供が求められているが,表示には様々な法的規制もある.本研究は,事業所給食おける栄養情報提供のためのガイドラインの整備に向けて,給食受託会社本社と事業所での栄養情報提供の実態把握と課題整理を行うことを目的とした.適正な栄養情報を提供するためには,栄養情報媒体作成に関するガイドラインの作成と周知及び提供した情報の確認と管理体制の整備が課題として明らかになった.
  • 児玉小百合, 古畑公, 本田佳代子, 岡田文江, 髙橋佳子, 藤澤由美子, 登坂三紀夫
    医学と生物学 157(6) 858-865 2013年6月  査読有り
    食と地域の社会経済的状態の関連については,統一した見解は必ずしも得られていない.そこで政府統計調査(SES)から関連指標を収集し,指標間の相互関連を含む潜在変数を作成し,地域の食品の消費パターン及びSES世帯特性との関連を生態学的に明らかにすることを目的とした.「同居世帯」は生鮮食品の多い「多彩な消費パターン」と性の有意な関連を示した一方で,所得の低さと関連する「低SES世帯」及び「高齢夫婦のみ世帯」は,負の有意な関連,を各々示し,食の質に劣る消費傾向が予想された.食品の消費は地域のSESへ着目し食に関連する支援環境を構築することは,より効果的な健康戦略となる可能性が示唆された.
  • 医学と生物学 157(6) 858 -865 2013年6月  査読有り
  • 登坂三紀夫, 松月弘恵, 三好惠子, 君羅満, 石田裕美
    日本給食経営管理学会誌 7(1) 23-30-30 2013年5月  査読有り
    近年,管理栄養士養成施設は増加を続け,給食の運営の校外実習を受け入れる特定給食施設では,管理栄養士並びに栄養士養成課程の学生22,270人を受け入れなければ成らない状況にある.一方,給食施設の種類は多様であり,運営形態では,給食の運営業務ないしは調理業務を委託している施設の割合が増えている.特に校外実習を受け入れている事業所給食の場合には,2011年の委託率は96.7%まで進んでいるとの報告もある.こうした状況の中で,給食会社では受託契約先の施設において学生を受け入れていることになるため,実習を受け入れるに際して課題を抱えているという指摘があった.そこで,臨地・校外実習を依頼する立場から課題を整理する基礎資料を得ることを目的として予備的調査を実施した.今後,日本給食経営管理学会内に臨地・校外実習を横断的に検討する機関を設置し,協議の場として活用する活用する必要があると考える.
  • 児玉小百合, 古畑公, 本田佳代子, 登坂三紀夫, 間中友美, 加納克己, 中村桂子
    医学と生物学 第155(第10) 661-669 2011年10月  査読有り
    先進国の人々の栄養失調は減少したが,更年期女性のような中年の成人においては潜在性の微量栄養素欠乏状態に陥りやすいといわれる.この状態は疲労や過敏,抑うつ等,更年期女性の不明瞭かつ不確定な症状と類似する.潜在性微量栄養素欠乏状態が改善すると,中年の成人女性が抱える主要な健康問題である不定愁訴が解決できるかもしれない.そこで潜在性微量栄養素欠乏状態の可能性がある更年期女性を対象に,食事の多様性および食事の「質」を評価し,その有用性を明らかにすることを目的とする.食事の「多様性」は,更年期女性の健康問題の重症化を防ぐ主要な要因の一つであることが見出せた.食事の「質」における評価法は,更年期女性の微量栄養素状態の評価においても有能の可能性がある.

MISC

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書籍等出版物

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  • (担当:共著)
    (株)学建書院 2016年10月
    「給食経営」よりも「給食管理」に重点を置き、給食「経営管理」よりも「給食の運営」に軸足を置き、「給食計画論」や「給食実務論」の教育内容を取り込むことで、社会の要請に応え得る給食業務に強い栄養士・管理栄養士の教育・養成をめざして執筆
  • 第一出版(株) 2016年3月
    管理栄養士・栄養士は,それぞれの知識・技術によって幅広く栄養・食生活の側面から人々の健康づくりを支援する諸活動を実施する専門職である.管理栄養士・栄養士の日常業務に関連する法令・通知等と各種項目についての内容とデータについて理解した上で活用することが求められている.公益社団法人日本栄養士会が編集する本書を,会員として専門分野の章を分担執筆編集
  • (担当:共著)
    (株)同文書院 2016年3月
    食育基本法に基づき策定されている,食育推進基本計画の中で学校における食育の推進として,栄養教諭の中核的な役割が重視されている.栄養教諭の養成にあたってどのような養成教育が求められているのか,栄養教諭の業務の明確化と,学校に留まらず地域において公衆栄養活動にも積極的かかわってほしい願を込め,栄養教諭が指標として用いる食育推進基本計画や食事摂取基準等の改定を反映して見直し執筆
  • 赤枝いつみ, 石田裕美, 伊藤祐子, 登坂三紀夫
    新日本法規出版(株) 2015年12月
    現在のわが国は,急速な少子高齢化の進展,食生活の変化や運動不足などによる生活習慣病の人の増加など,健康・栄養上の課題を多く抱えている.この課題解決のために様々な制度改革が進行し,あわせて栄養・食の専門家としての管理栄養士・栄養士に求められる技能も高度化している.給食・栄養管理に関する基礎的な知識,病院や高齢者施設など給食施設の種類ごとに異なる様々な基準,管理栄養士・栄養士の役割などについて,法的根拠に基づきながらわかりやすく解説することを目指して作成した.専門分野の一部を分担執筆
  • 編集, 赤尾正, 石田裕美, 内田眞理子, 谷野永和, 登坂三紀夫, 平澤マキ, 松月弘恵, 三好恵子 (担当:編者(編著者))
    第一出版(株) 2015年11月
    給食経営の刊行は社会の経済状況,法的整備状況に応じて常に変化している.初版を出版後4年が経過し,その間に健康日本21(第二次),日本人の食事摂取基準の改定,管理栄養士国家試験出題基準(ガイドライン)の改訂など,給食経営管理領域の教育・研究の環境も大きく変化している.第2版は37語を新規に掲載,6語を削除した.給食経営管理学会の理事として一部を分担執筆するとともに,編集を担当

講演・口頭発表等

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  • 間中友美, 後藤政幸, 中島肇, 阿部愛波, 高梨禮子, 古畑公, 登坂三紀夫
    第74回日本公衆衛生学会 2015年11月
    りんごに使用されるピレスロイド系農薬(殺虫剤)には残留基準濃度が設定されている.本研究では,実験的に低濃度の5種類ピレスロイド系濃度をりんごに湿布し,りんごの果皮に付着している農薬の除去を目的に水洗およびふきとり操作を行い,それぞれの有効性を検討した.本研究においては水洗除去効果は認められなかった.ふきとり操作の農薬残留率は,各農薬に差異はあったものの除去効果を認めた.
  • 楠美誠, 葉梨静香, 高戸良之, 品川喜代美, 登坂三紀夫
    第62回日本栄養改善学会 2015年9月
    施設利用者の食事に関する満足度を指標とし,CSポートフォリオを活用した「嗜好調査」を検討した.満足度,総合満足度と相関係数が高い項目は「バリエーション」だった.また,顧客満足度向上のための重点改善項目「温度」「ご飯の硬さ」を抽出できた.
  • 佐藤千恵, 後藤政幸, 間中友美, 中島肇, 古畑公, 登坂三紀夫
    第73回日本公衆衛生学会 2014年11月
    ホンビノス貝のピレスロイド系農薬処理の把握,さらに,生物学的モニタリング指標生物としての有効性を目指して,ピレスロイド系農薬の高速溶媒抽出法(ASE法)およびゲル浸透クロマトグラフ(GPC)によるクリーンアップ法を組み合わせた迅速で高感度な分析法の開発を試みた.検討したASE法は通知法に比べ,作業が簡便かつ少量の溶媒により短時間で効率よく農薬を抽出できた.また,GC-MSの夾雑物による汚染等が防止でき,良好な成績が得られた.
  • 佐藤千恵, 後藤政幸, 間中友美, 古畑公, 登坂三紀夫
    第72回日本公衆衛生学会 2013年10月
    ビノス貝のピレスロイド系農薬汚染の把握,さらに,ピレスロイド系農薬汚染の生物学的モニタリングとしてビノス貝を指標とすることの有効性を目指して,ピレスロイド系農薬の高速溶媒抽出法を用いた迅速な分析法を検討した.本研究で検討した高速溶媒抽出法は密閉系の抽出法であり,厚生労働省通知法に比べ,作業が簡便かつ少量の溶媒により短時間で効率よく農薬を抽出できた.ビノス貝中の低濃度ピレスロイド系農薬を分析に高速溶媒抽出法の導入は,有効な方法であると考えられた.
  • 児玉小百合, 古畑公, 本田佳代子, 登坂三紀夫, 藤澤由美子, 高橋佳子, 後藤政幸
    第72回日本公衆衛生学会 2013年10月
    健常者を対象に,健康寿命の評価指標として着目される主観的健康観と血糖値および食事の質の関連を分析し,早期予防に寄与する要因を検討した.食事の質の評価は高い傾向にあり,その理由として食行動面が先行して改善され,個人努力での取り組みやすさが示唆された.しかし,主観的健康観は血糖値上昇とともに劣る傾向が認められ,今後は「多彩性」のある食事内容を取り入れる個人努力のみならず,支援環境を整えることが健康寿命延伸に寄与すると考える.